[4466] ショート・ストーリー「全然似合わない」

投稿:  著者:  読了時間:21分(本文:約10,000文字)



《一番楽しかったのは自分かもしれませんが〜》

■ショート・ストーリーのKUNI[225]
 全然似合わない
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[101]
 「クトゥルー復活祭」と新導入光硬化プリンター
 織田隆治




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■ショート・ストーリーのKUNI[225]
全然似合わない

ヤマシタクニコ
http://bn.dgcr.com/archives/20171130110200.html
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ある日シモヤマさんは決心した。

トースター買おう!

シモヤマさんちにあるオーブントースターは、一人暮らしを始めたとき先輩がプレゼントしてくれたものだ。かれこれ三十年前の製品で、当時の流行だったのか真っ赤なボディ、若干丸みを帯びたかたちはかわいいといえなくもない。

好みの時間にあわせてつまみをまわすだけの、ごくごくシンプルなものだが、少し前からさすがに調子が悪くなっていた。つまみを回すとウイーンと動き出すものの、ヒーターが赤くならない。いつまで経っても冷たいまま。

ところが何かの拍子でうまくいく。五回に二回くらいうまくいく。よく見るとコードの根元が曲がっている。それが関係するのか、コードを抜き差ししているうちにうまくいったりいかなかったりするのだ。

コツがわかってきて、注意深くやれば五回に四回くらいうまくいくようになる。ところが、それでも段々悪くなってきて、五回に一回くらいしかヒーターが赤くならなくなってきた。せっかく身につけたコツも無力。

人生、コツだけでわたっていけるような甘いものではないと知る。やっぱり寿命か。

新しいのを買おう!

ネットで調べると、ものすごい数のオーブントースターがひっかかってくる。

何せ三十年。その間、トースターの世界をのぞいてみようともしなかったが、いまや聞いたこともないメーカーが参入しているし、上は何万もするやつから下はケーキ五個分くらいまで価格帯も広いし、機能も微妙に違っててよくわからない。

まさにオーブントースターの海にいきなり飛び込まされて、上から下からきつね色に焼かれてしまいそうな気分。こりゃ大変だ。

腹をくくってかれこれ一週間、仕事の合間にトースターのスペックを比較検討し、レビューを読みふける日々。

これはコンパクトだが焦げやすいらしい。これは安いが、もうワンランク上のやつがフライのあたためにはいいらしい。これはめちゃ高いがレビューには「トーストのイメージが変わります!」「ワンダフォー!」となってるし、こっちは小さくてたよりなさそうだが「一人暮らしには何の問題もなし!」とあったり、奥行きが狭いが横幅が広いのがあると思えば背の高いのがあるし……

シモヤマさんは疲れ果て、なんでオーブントースターごときにこんなに時間と労力を費やすのかと自己嫌悪に陥り、自暴自棄になり「別にトースターがなくてもデニッシュとかドーナツ食べてりゃいいんじゃね!」という結論に走りかける。

しかし、それを乗り越え……ついに「これだ!」というのに決めた。やった。ゆゆゆ優柔不断の自分にも決断できた! うおおおおおおおおーーーー!

そのとき。

試しにトースターのつまみをまわすと何の問題もなかったようにヒーターが順調に赤くなる……。

それから約二年。

またしてもトースターの調子が悪くなる。いや二年もったのが奇跡というか、しつこいというか。でもやっぱり、使えるのが五回のうち三回、二回、さらに一回となり、とうとうあらゆる角度から試してみても、たたいてもなでてもさすってもうんともすんともいわなくなった。

シモヤマさんは今度こそ決心した。

トースター買おう! 絶対買おう!

しかし二年経ってるので、前回の復習から始めないといけない。連日トースターのスペックを比較検討、レビューを片っ端から読んで……いるうちさすがに前回もこれ読んだなと思い出し……はするが悩むのは同じこと。

そしてやっと決定! これにしよう! 今度こそ買うんだ!

ついに、ついに……

ぽちっ!


「で、今度は試しにトースターのつまみを回したりしなかったの?」

三十年来の友人が言う。

シモヤマさんは彼女とふたりで、パンケーキを食べながらお茶しているのだ。

「しないことにしたのよ」

「それが正解よね」

友人はふいっと口角をあげたと思うと、小さくためいきをつく。

「何事も未練が一番よくないのよ。こいつはだめだと思ったら、さっさと手を打つこと。もしかしたら、まだ可能性があるんじゃないか、やりようによってはいけるんじゃないか、なんて思わないこと。まして悪かったのはトースターより自分だったかもなんて思うのは論外中の論外」

「なんか深そうなんだけど」

「別に。でも世の中にトースターなんていーっぱいあるんだから。たったひとつのトースターしか知らずに人生終わってどうするのって話」

「やっぱり深いじゃん。ていうか、あえて深いところに持っていってるような」

「そんなことないわ。でもね。だめトースターってやつほどいざ見限られそうになると、そこでやっと本気出すのね。ちょっとだけ。そしてそれにつられてしまうのがだめ持ち主。結局、まただめになるのは時間の問題なのに。読まれてるのに気づかない、あわれなだめ持ち主。だめ同士のもたれあい」

「いや、もはやトースターの話じゃないのに、無理矢理トースターの話にしてるでしょ」

「そんなことないよ」

「トースターに読まれてるって何それ」

「ちがうってば。あたしはあんたとちがうの」

「え、どういう意味」

「あんた、下手な小説書いてるでしょ」

「む……まあ」

「その中で、よく何でも擬人化するじゃない」

「そ、そうかな」

「私はそんなことしないから。トースターはトースターなの! へたに擬人化して何にでも情を持ち込もうとするのがあんたの悪いとこ」

「うーん……ま、そういえば実生活でも、つい名前つけてしまったりするんだよね、私」

「あーやっぱり」

「実は、いまのトースターも『ゆうくん』と呼んでて」

「ゆうくん?!」

「うん。ころんとしておだやかでまったりした感じで……名前を『ゆうま』にしたの。あ、ひらがなでね。で、ふだんはゆうくん。『おー、ゆうくん、今日はご機嫌ねー。パンがうまく焼けましたねー』『ゆうくん、今日はどうしたの? 焼きたくないの? んー、じゃあ仕方ないね』てな感じでいつも話しかけてる」

「やってられないね。なにがゆうくんだよ。そのゆうくんをお払い箱にしようとしてるくせに」

「そうなの。そこがねー。だから、あえてもうスイッチいれないし、目をあわせたりしないようにしてるの。つらくなるからね。もう、今日明日にでも次のトースターがママゾンから来るし。ゆうくんのほうは、粗大ゴミ受け付けセンターに申し込んじゃったし」

「うわー、薄情」

「だってー……」


そしてついに、新しいオーブントースターがママゾンからシモヤマさんちに到着した。輝くばかりの真っ白な筐体。コンパクトながら機能は十分。パンをのせるアミも調理トレイもパンくずトレイもぴかぴか、つまみはスムースにまわるし、タイマーが完了すると鳴る音も控えめでかわいい。

「これに比べたらゆうくんはチン!! と思い切りでっかい音出してたよな。でもそういう素朴なところがいいんだけどね」

ゆうくんが元いた場所に新しいトースターを置き、ゆうくんは粗大ゴミ収集の日まで部屋の隅に置いておくことにした。

その晩、寝苦しいのでふと目を覚ますと、部屋の隅にだれかいるような気配がする。気のせいか……眠いなあ……いや? 気のせいじゃない、たしかに誰かいる。

長ーくぶら下がっている照明のひもを引く。まぶしい光の中にいたのは、でっぷり太ったおっさんだった。見知らぬおっさんがすぐそばでうずくまってる!
 
ぎゃーーーーーーーーっ。

震える手でiPhoneを取り上げ110番しようとすると

「ちょ、ちょっと待ってえな」

でぶのおっさん、いや年齢的にはじいさんぽいやつが言う。

夏でもないのにランニングとでかいトランクス、髪はぼさぼさで顔や腕にでかいほくろがいくつもある。

「だだだだだれなのよ、あんた!」

「だれって。みずくさいなあ」

声まででぶでぶしてる。

「あんたがいつも呼んでる『ゆうくん』やがな」

「えーっ!……うそ! ないない、絶対ない! ゆうくんはあんたみたいなお
っさんじゃない!」

「おっさんで悪かったな! わしかて三十年前、ここに来たときはかわいいぴちぴちの男の子やった。しやけど、三十年やで。トースター年齢というのがあってな。人間より早いこと年取るねん。犬や猫も、十五年も生きたらよぼよぼの年寄りやろ? トースターも三十年生きたら、もう、あっちこっち痛うて……ん? なんやその顔。信用してないな」

「あたりまえでしょ!」

「うそちゃうがな。見てみい。わしの腕にも顔にいっぱいついてる、これ。ほくろでもでんぼでもない。レーズンパンを焼くときに落ちたレーズンや。あんたがほったらかしにするから、もう炭化したレーズンだらけやっちゅうねん」

「あ、確かに……」

「わしは何でも知ってるで。あんたが若かったころのこと。仕事で失敗してめそめそしてたときのことも、新しい服買うてきてうきうきしてたときのことも。そうそう、モスグリーンにストライプ柄のあのワンピース、あんたにぴったりやったなあ」

「えー……そう?」

「納得してくれたか、わしがゆうくんやということ。そやで。わしら三十年いっしょにいたんや。長かったなあ」

「そうね……」

「しやのに、何やねん。粗大ゴミに出すて、どういうこっちゃねん!」

「いや、それは」

「ゆうとくけど、わしはまだその気になったらりっぱにトーストできるんやで。しやけど、体もえらいし、昔みたいにきびきび反応でけへんだけのことや。人間でいうたらもうリタイアしてのんびりしたい。週三日、いや二日くらいの非常勤にしてくれたらええなと思うてたんや」

いや、週二日も働く気なかったくせに、とシモヤマさんが言おうとしたが、さらに、ゆうくんは

「それやのに勝手にママゾンで新しいトースター注文してしもて。わしがどんだけショックやったかわかるか!」

ゆうくんは炭化したレーズンだらけの顔でおいおい泣き始めた。

「ああ、そそ、そうだね……ごめん」

「人間なんか信じられへん! 信じたわしがあほやった。しやけど……しやけど、まあええわ。許したるわ、ほかでもないあんたのことやから。そのかわり粗大ゴミに出すのはやめてくれ。勤続三十年のわしを捨てるようなあほなことはすんな。わしもちゃんと働いてみせる。経験を無駄にはせん。そや。なんやったら、新人教育係になってもええな」

「新人教育?!」

「そうや。あんたがどんなトーストが好みか、いちばんよう知ってるのはわしや。付属のマニュアルなんかには載ってないこと、わしだけがわかってることがいっぱいある。ママゾンから届いたあの若造をじっくり仕込んだろやないか! これはわしの使命や、まかせとけ!」

「いや、あの、それは、別にいいから……」

「いらんと言うてもあかん! わしは粗大ゴミになんかなれへん! 絶対ここを動かん! てこでも動けへんで!」

そんなこと言わないで……ゆうくん、ごめん……ゆうくん……全然似合ってないけど……ゆうくん……どこがゆうくんなんだと思うけど……謝るから……謝るから……

いつしかふたたび眠りにおちたシモヤマさんであった。

次に目覚めたときには室内はすっかり明るくなっていた。あのでっぷり太ったじいさんはいない。やはり夢だったのだ。

と思っているとピンポンピンポンとチャイムの音。

「シモヤマさん、シモヤマさん!」

「○○市のものですが、今日の粗大ゴミの収集、申し込んでおられますよね。えーと、トースター? ですか。それが指定場所にまだ出てませんが?!」

ひえー、収集は今日だったのか! 朝の9時までに出しておかないとだめなのだった。

「すいません、今すぐ、はい、ちょっと待って下さい」

ドア越しに返事をして、あわてて部屋の隅に行き、トースターを持ち上げる。いや、持ち上げようとした。しかし……動かない。びくともしない。鉛の塊のように、途方もなく重い。これは……。

「シモヤマさん、早くしてくださいよー!」


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
http://midtan.net/
http://koo-yamashita.main.jp/wp/

OSのアップデートとかが苦手で、ついつい後回しになる。iPhoneもiOS8のままほったらかしにしてたら「このままではポケモンgoができなくなりますよ」という意味の警告が。

仕方ないので「8」からいきなり「11」にしたら、かなり変わっててアップデートのしがいがあった。「メモ」をけっこう使うんだけど、手書きもできるし、テーブルも簡単に作れるようになっているし「スキャン」なんてメニューもある。びっくりだ。ヘルスケアも見やすくなったし……ってもちろん、皆さんとっくにご存じですよね、はい。次はMacだ(まだyosemiteです)。


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■3Dプリンター奮闘記[101]
「クトゥルー復活祭」と新導入光硬化プリンター

織田隆治
http://bn.dgcr.com/archives/20171130110100.html
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えええええ!!!

早いものでもう今年も一か月に……
急に寒くなってきたなぁ、と思ったら11月も終りじゃないですか!

年取ると月日が流れるのが早いんでしょうかね……。
子供の頃って一年って長かった気がします。

という僕も、今年で半世紀生きたことになり、そろそろ疲れが見え始めるお年頃になってきました。

●やってよかった!『クトゥルー復活祭』

さて、前回の続きですが、『クトゥルー復活祭』というイベントをやりまして、100人の来客を目標にしていました。

クトゥルフ神話体系ってご存知?
http://bn.dgcr.com/archives/20171109110100.html

クトゥルー復活祭
http://www.f-d-studio.jp/event.html

ディーラーさんも有名な原型師さん揃いでしたので、それくらいは行くはず! 行ってほしい! って思っていました。

蓋を開けて見ると、116名様のご来場を頂きまして、ホント良かったです!!!初めての、しかもこんなコアな企画にお集りいただきまして、本当にやって良かった!

一番楽しかったのは自分かもしれませんが〜。会場では、入れ代わり立ち代わりに来場者があり、最後まで結構人が居る状態でした。

またやってほしい! いや、やれ! と、激励を沢山いただききまして、次回開催に向けて頑張って行きます!

という事で、なんとか赤字にはならず、それなりにグッズも販売出来まして、嬉しい限りです。ご興味おありの方はご連絡くださいね。

●フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)を導入

新しい光造形の3Dプリンターを導入しました〜! パンパカパーン!フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)という機種です。光造形(DLP式)3Dプリンターです。

http://flashforge.co.jp/hunter/

光造形には今のところDLP式(デジタル・ライト・プロセッシング、プロジェクターで断面を投影する)と、SLA式(レーザーによるステレオリソグラフィ、レーザー光で断面を硬化させる)の二種ありまして、それぞれ利点欠点があります。

現在、コンシューマ向けの光造形の3Dプリンターでは、「Form2」という機種が有名です。Form2はSLA式(レーザーによるステレオリソグラフィ、レーザー光で断面を硬化させる)方式ですね。

SLAの利点はレーザーが直接断面を走るので、ボクセル単位でのドットが出ない事でしょう。なめらかな面が出来るはず……ですね。

DLP式(デジタル・ライト・プロセッシング、プロジェクターで断面を投影する)プリンターの利点は、断面を一回照射する事が可能なので、物理的に輪郭をなぞる必要がなく、一層のプリント硬化速度が早い点です。

しかし、プロジェクターには解像度があり、どうしてもボクセル単位のドットが出てしまいます。

まあ、一長一短ってところですね。

今回、うちで導入したのは、フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)という機種で、DLP式のものです。

うちでプリントするものと言えば、だいたいスピードとある程度の精度が求められるます。

あと、これ結構うちでは重要ポイントなんですが、工房が狭い(笑)少しでも占有場所を取らないものが良いですよね。

また、他の光造形のプリンターとの違いは、レジンを入れるタンクがあります。

だいたいの光造形のプリンターでは、レジンタンク(バットとも言います)の底に透明なシリコンが貼ってあります。Form2やB9クリエイターもそうですね。

これは、断面を下から照射するため、透明で、しかも剥がれやすい素材でなければならないということで、現在ではシリコンを使うタンクが主流なんですね。

HUNTERは、このレジンタンクの底はガラズの層と、その上の透明なフィルムとの二層になっており、ある程度使用するとそのフィルムだけを交換すればよく、これは、上記のシリコンベースよりもはるかに楽で時間がかからないんです。

僕が使っている中では、Projet1200というDLP式光造形プリンターも、下部がフィルムになっています。

Projet1200の場合は、少量のレジンの入ったカートリッジになっており、そのカートリッジの底面が薄い透明のフィルムになっているわけです。

交換の際は、そのカートリッジごとの交換となり、コストパフォーマンス的にはよろしくありませんが……。

HUNTERの場合は、レジンタンク部分は金属でしっかりしていますし、フィルムだけの貼り替えで済むなら、コストパフォーマンス高く、シリコンを張り貼り換えるよりはかなり簡単で良いですね。

このシリコンやフィルムなんですが、ある程度使ってくると曇ってきたり、破れてきます。その都度貼り換える必要があるんです。

Projet1200やHUNTERはフィルムになっていますが、曇りよりも裂ける方が怖いんです。

Projet1200の場合は、カートリッジ下のフィルムは、下にあるガラスに置く感じに押さえつけています。

HUNTERの場合は、ガッチリとシリコンのフランジ? をはさんでネジ留めする仕様です。

裂けた場合、Projet1200では、下のガラス面との隙間を通り、機械内部に漏れる心配があります。HUNTERでは、ガッチリとネジで圧着されているので、漏れる心配はなさそうで良かったです。

まあ、そういうこともあって、Projet1200のカートリッジは容量がかなり少なく、その容量を使い切ったところで、交換するのがベストなんだと思います。

どうしても、後発の物の方が仕組み的には良くなってきますね。

先のForm2では、確かレジンタンクに入るレジンを保温する機能が付いていたり、B9クリエイターも同様ですが、鋳造に適した素材も出ていますので、今のところは本当に一長一短ですね。

HUNTERでは、現在はメーカーから鋳造用のレジンは出ていませんが、年末くらいには出るようですし、サードパーティのレジンでも、硬化照射時間の調整等で現在でも使用出来ると思います。

まあ、メーカー推奨のがあれば安心なんですよね。フラッシュフォージさんからは、今後色々なレジンも出て来るようです。

サードパーティのも色々あるんですが、仕事で使うとすれば、やはりサポートも安心出来るメーカー推奨を使うのが一番だと思っています。

何かのトラブルが合った際も、文句言う所がありますので(笑)
↑これ、かなり重要なんですよねぇ〜。

さて、今、初めて起動して出力してみたんですが、これがかなり良い感じ! うちの強力な武器になってくれそうですよ〜。

【織田隆治】
___FULL_DIMENSIONS_STUDIO___
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(11/30)

●小林雅一「AIが人間を殺す日 車、医療、兵器に組み込まれる人工知能」を読んだ(集英社新書/2017)。この本はAIのような時代をリードする科学技術が、その創造者である人間(人類)に牙を剥くことへの警鐘を鳴らすために書かれたものだ。SF小説や映画では昔からおなじみのテーマであるが、もはやフィクションではなく、AIの進化は目前に迫るリアルな脅威なのだという。

それはIT・家電製品に搭載された「軽い用途の人工知能」ではなく、今後ますます開発が活発化していく「重い用途の人工知能」、つまり人々や社会への影響がより大きくて深刻なAIである。この本で扱うのが、自動車、医療、兵器に組み込まれる人工知能で、いずれもAIが人間の生命を左右する重大な分野だ。

そこでAIが誤作動や暴走をした場合の被害は、計り知れないほど大きいに違いない。ここまでは誰でも予想が出来る。じつは、もっと問題になるのは、人間が(人類が)この強力なAIを果たしてコントロールできるのか、ということである。筆者の結論は、AIを制御できなくなる恐れがあるというものだ。

自動車や高速鉄道、航空機など、殆どの人はこれらの内部構造を知らずに利用しているが、専門家が原理や仕組みを正確に把握しているから、問題が起きたときには彼らが対処できた。つまり、マシンを人間の制御下に置くことができた。しかし、AI技術ではその辺りが怪しくなり始めたらしい。AIの技術開発に携わる専門家でさえ、内部メカニズムや思考の道筋を把握できなくなった。

AIの内部の思考回路が、人間(専門家を含む)には見えないブラックボックスなのだ。恐るべき精度で正解を出すAIだが、無条件に受け入れて、人間の生死にかかわる重大な判断を委ねるのは、果たして賢い選択なのか。なんらかの形で人間が制御すべきではないか。今後、人間はAIとどう関わっていくべきか。

AI脅威論の虚実、自動運転車の死角、ロボット・ドクターの誤診、自律的兵器の照準、スーパー・オートメーションの罠、と章立てとタイトルが的確である。AIの本当の脅威は「AI(や、それを搭載した各種マシン)と人間の関係性を規定するもので、Human out of the Loop(制御の輪から人間が除外される)と呼ばれている問題である。スーパー・オートメーションともいう現象だ。

いま進行中の第四次産業革命で、人間にとって最後の砦である「制御系のシステム=マシンをコントロール(制御)する権利が人類からマシン自体へと委譲されようとしている。これが自動化の最終プロセスである。スーパー・オートメーションのもたらす福音は素晴らしいものであるが、それが万一暴走や誤作動、制御不能に陥ったときの被害や恐怖は甚大で、破滅的なものとなる。

人工知能が人間の生死を左右する分野として、自動車運転や医療があり、前者は途上、後者は既にビジネス化されている。しかし、医療過誤の危険性も予測される。医療がブラックボックス化するとは恐怖である。それでも実際の先端医療は、この方向に進みつつある。兵器はもはや人に使われる道具ではなく、人に代わる戦闘主体に質的変化を遂げている。危ういぞ、人類の未来。(柴田)

小林雅一「AIが人間を殺す日 車、医療、兵器に組み込まれる人工知能」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087208907/dgcrcom-22/


●GrowHairさんのを読んでの中国続き。上海で接した若い人たちは優しかったし、日本に憧れもあったみたいだったよ。こういう人たちがいま社会の中堅にいるなら脅威だ。

日本でも若い人たちは、優秀な人は超優秀で、物怖じせず自分の意見を言えたり、頭の回転が速かったり。二極化しているような気もするけど。厳しい時代を乗り切れる強さが彼らにあるなら、日本の未来は暗くない気がする。

中国やアメリカもいいけど、ドイツの情報をもっと知りたいわ。全然テレビからは入ってこないから知らなくて、なんとなくだけど、ドイツを真似た方が日本は発展しそうな気がするの。(hammer.mule)

中国はやはり昇り龍の勢いだった
http://bn.dgcr.com/archives/20171124110100.html