晴耕雨読[39]趣味を仕事にする話
── 福間晴耕 ──

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気がついたら、趣味がみんな仕事になっている。

ちなみに、これまで仕事でやってきたことを挙げると、建築設計、インテリアデザイナー、CG系のテクニカルライター、イラストレーター、ゲーム開発全般、フォトグラファー、Webデザイナー、セミナーの講師、海外製品の買い付けと販売、遊技機(パチンコ・パチスロ)系映像製作、自動車用インターフェースデザイン、ちょっとした翻訳や技術系ライターなど、覚えているだけでもこれだけあって、自分で呆れてしまった。

趣味を仕事にするというと、採算度外視で働いてしまって身体を壊したり、好きなだけでは駄目で計画性を持たないと危険だとか、趣味性の高い仕事は潰しが利かなくて不安定だという話をよく聞かされる。





自分もかつてはそう思っていた時期もあったが、長年やっていれば結構なんとかなるものである。むしろ、多趣味なせいで逆に二足のわらじ状態となり、変な意味で安全牌になっている感じもある。

そもそも自分は貧乏性なので、本来趣味でやっていても「いつか仕事にする」という口実でばんばん機材を買って、その元を取ろうと色々やっているうちに仕事になるというパターンなのである。

とはいえ、器用貧乏とはよく言ったもので、これだけ色々やってきたものの、今でも仕事として残っているものは数少ない。

長年開店休業状態だったテクニカルライターの仕事が、テーマをCGなどの映像制作技術から、主にロシア関係の宇宙開発や軍事に変えて再び仕事になったように、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、長年やっていれば意外とものになることもあるようだ。

実は仕事に限らず趣味や習い事もこんな感じなので、ゲームのキャラクターで言えば、戦士や僧侶などの職種を超えてあらゆるパラメータを無節操に配分する効率の悪いやり方をしているのだが、願うならすべてのパラメータが使える値に達するまでの時間があればと思っている。


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/


HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。