LIFE is 日々一歩(67)[コラム]セミナーという場の作り方(1)
── 森 和恵 ──

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こんにちは! 森和恵です。いま、大雪の東京に来ています。昨日の降り出しはじめに危険を察知して、午後からの予定をすべて中止し、食料など必要なものを買ってホテルに籠もりました。おかげで、大きなトラブルなく朝を迎えています。

雪国に比べたら積雪量はそれほど多くないのですが、交通機関のトラブルが怖いですね。雪が原因というよりも、たくさんの人が同時に動くことで起こるように思います。

「やばいな」と思ったら、早めに動くのがよいですね。

予定のキャンセルは辛かったですが、月曜夜の「おそ松さん」を東京でリアルタイム視聴できたのが唯一の救いでした。

いつもはネタバレが怖くて避けているTwitterでつぶやきながらアニメを観ていると、ファンの方々との謎な一体感が生まれて、いつもの倍楽しかったです。

さてさて。今回から、久しぶりに自主開催するセミナーの開催者側からの体験談を通して、場の作り方、つまり、ブランドの作り方をまとめていこうと思います。


2月25日にAdobe Dreamweaverをテーマにした勉強会を開催します。

【ウェブかける × Dreamweaver(XDもあるよ!)- connpass】
https://r360study.connpass.com/event/76854/


主催は私なのですが、開催するにあたって、川合和史さんにアドバイスいただいてます(デジクリ月曜担当の川合さん。いろんなセミナーの企画・運営をしている主催者のベテランさんです)。

無事に告知を始めることができ、多くないながらも順調にお申し込みをいただいています。ありがたいです。




●セミナーの名称って大事

川合さんに手書きの企画書の段階で相談したところ、「これから継続してやっていくなら、名称つけた方がいいよ」と言われました。

場作りをしていくなら、みんなに覚えてもらうような名前をつけようということでした。自主開催の勉強会は何度かやっていて、2014年に開催したときに「r360study」という名称をつけていました。

【HTML5とCSS3を書籍と学ぼう! 勉強会のお知らせ:r360studio】
http://r360studio.com/coworklabo/


屋号が「r360studio」なので、セミナー(勉強会)をするための名前として「r360study」という、簡単に決めた名前なのですが、割と気に入って使っています。

今回の勉強会は、「ひとつのテーマを掘り下げて、ゲストをお呼びして行う」という前提があったので、自分のブランド名とは別の名称が欲しいなと思いました。

川合さんと打ち合わせした後、その内容を反芻しながら思いついたのが「ウェブのことを話すのは毎回決まってて、それに何かのキーワードをかけていくんだ」ということでした。

そこから思いついたのが『ウェブ×(かける)』という名称でした。毎回、右側にテーマに沿ったキーワードを入れて、勉強会のタイトルにしていきます。

余談ですが、二次元キャラのカップリングを表す言葉の「×(掛け算)」が頭によぎってニヤリとし、それが決定打になったことは、ここだけの秘密にしておきます。

●セミナーの特徴を決める

名称の次に決めたのが、特徴です。きっと、それが今後の指針にもなるだろうと思ったからです。

いま、長く続いているセミナーやイベントのブランドを立ち上げた方々の話を伺うと、「うちは○○」とすぐ一言で特徴が帰ってきます。

なんとなく……では、長く続かないんだろうなと思って、聞いていました。

アドバイスを聞いたり、他の例を見たり、自分にできること・したいことは何だろう……と考えた結果で方針が決まりました。

・何かしら「聞いて得をする」ことをテーマに取り上げる

・セッション時間を長めにとり、じっくり掘り下げる

・最後に登壇者と参加者を交えて感想戦をする

の三つです。

私の仕事が講師だということが表れている方針ですが、流行っているからという理由だけではなく、自分が理解してみて、「これは役に立つ」と思ったことを授業のような形式でじっくりと学べる場にしたいなと思っています。

また、セミナーを受けてそれで終わりにせずに、講師も学んだ人も受けてすぐにどうだったか? を話し合う場としての「感想戦」をもうけます。

感想戦とは、将棋の試合後にするアレです。お互いのプレーを研究し、深めるために行われます。

本来なら、終わってから関係者だけで行うものかもしれませんが、これを公開でやってみたら、相乗効果が生まれるかもしれないと思っています。

●主催者のお仕事は決めることにあり

「船頭多くして船山に登る」ということわざがあります。

指図する人が多いと、意見の統一ができなくて、なかなか物事がまとまらず、とんでもない方向にそれてしまうという意味です。

わたしも、これまでいろんなセミナーに関わってきましたが、「みんなの意見を出し合って決めていきましょう!」という民主的なやり方をしていると、よほどリーダーの手腕がないと、後手後手に回ってしまい、場が暗礁に乗り上げてしまっていました。

セミナーというのは、告知して、集客して、当日ちゃんと来てもらって、会を円滑に回していく必要があります。

「この方針で行こう!」と決めるのは、怖いものです。失敗したらどうしよう? とか、あっちのやり方の方がベストだったのでは……と不安にもなります。

でも、船頭は、一人の方がよいと思っています。物事を円滑に決めて、ちゃんと前に進めるのは一人が一番効率があがります。

もちろん、いろんな方々の協力を得ること、意見を聞いてきちんと役立てることは、めちゃめちゃ大事なことで、ありがたいことです。

それを踏まえた上で、怖いけど、自分で決定をする、責任もとる。これが主催者の仕事だと思っています。

いやはや、怖いですが、頑張っていきますよ。人徳をもっと積んでおけばよかったな。人間としての自分の軽さを身にしみているところです。はい。

というところで、今回はここまで。決意表明的なお話でした。

次回はこの続きで、どんなシステムを使って集客したのか? など、セミナー開催までのお話をまとめたいと思います。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター】
mail: r360studio@gmail.com
Twitter: http://twitter.com/r360studio

講座受付中: http://r360studio.com/seminar/