[4496] はぐれの胃潰瘍を再発させたアホな「大人」を退治した話

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《ボクがボクに激怒した》

■はぐれDEATH[50]
 はぐれの胃潰瘍を再発させたアホな「大人」を退治した話
 藤原ヨウコウ




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■はぐれDEATH[50]
はぐれの胃潰瘍を再発させたアホな「大人」を退治した話

藤原ヨウコウ
http://bn.dgcr.com/archives/20180125110100.html
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●はぐれは「大人」が嫌いだ

ボクは年齢的にはおっさんそのものだが、最近のいわゆる「大人」にはさんざん煮え湯を飲まされているので、元々の大人嫌いに拍車がかかってきた。

というか、「こんな連中を社会に放っていいのか?」というような例を、ここ一年で散々見せつけられて、相当がっくりしているのである。

漢字が読めない。足し算ができない。小学生レベルのことすら、ロクにできない連中が多すぎるのだ。

大学で分数の割り算を改めて教え直している、というアホな話は聞いていたが、足し算となるともう異常である。しかも、一桁の足し算が暗算できないとなると、これはもう教養云々というよりも、頭の中を疑わざるを得ない。

もっとも、今に始まった話ではない。ボクが入社した同期にも、先輩にも、似たようなのは少なからずいた。

どんな業種でもコスト管理は当然あるが、こと製造業の場合、原材料費と工場の運転コストはかなり重要である。というか、最初から引き算して予算立てをしないと、あっという間にニッチもサッチも行かなくなるのだが、この大前提の引き算ができない営業が、信じられないぐらい多かったのだ。

ボクの価値観では「手に負えないアホ」であり、「相手にするのを極力避ける」リストの上位に簡単に入れられる。こんな連中を相手に正論をいっても無駄なだけだし、疲労困憊するのはこっちである。

残念ながら、会社に属しているので逃げ出すワケにはいかず、とにかくできるだけ関わらないように努力するしかない。

いよいよになったら、一人で部長クラスに直談判である。

ちなみに、この作戦はあまりおススメできない。もっと穏便なやり方があるのだ。もっともボクはまだ若かったし、迂遠な方法よりも直接的な方法を選ぶタイプのひとである。これで何人、営業さんが犠牲になったことか……。

もっとも、タダで済むわけはなく、結局この手の行為が辞職へと向かわせることになったのだが、後悔は1ミリもしていない。

そもそも「大人の事情」とやらに対するボクが、厳しすぎるところがある。

「大人の事情」を言い訳にする以上は、ちゃんとした「大人の行為」が伴わないと絶対に許さなかったし、それは今もそうである。それこそ一桁の足し算が出来ない相手に、「大人の事情」とやらを許すはずがない。

こうなると、ボクが認定出来る「大人」はもう本当に少数にしかならない。大半が歳をとっているだけであり、ボク自身もまたその一員である。

ボクが自らを「下っ端」と言うのは、このような背景もあったりする。下っ端は下っ端らしく、ちゃんとした大人の言うことを聞いていればいいのだ。

会社を辞めてから、自称「大人」とやらと顔を合わせることはほとんどなくなった。しつこいようだが、アホを相手に時間や労力を割くほどボクは寛大ではないし、相手にどう思われようが知ったこっちゃない。

恐らくボクが大人になることはないだろうが、それでもそれなりの努力をする方がよほど有意義であろう。もっとも、こっち方面は完全に後回しにしてるけど(笑)

●このままだと裁判沙汰だって

そんなボクが、つい最近とある案件がもとで、このアホな「大人」を相手にせざるを得なくなった。

そもそも、この案件自体が妙だった。話は三か月前に遡る。

知らない番号から電話がかかってきて(怪しい電話ではありませんでした)、降ってわいたような事態を告げられたのだ。

原因は明らかにボクなので、この点については素直に納得したのだが、この後の相手の対応がアホすぎた。というか、ボクが原因だったのでボクがパニックになってしまい、この時点で相手のアホさ加減が把握できなかったのだ。

なにしろ、いきなり「このままだと裁判沙汰」とか言われているのだ。

しかし、一月経ち二月経ち、三月めにもなると、さすがにボクも冷静さを取り戻していた。「なにかおかしい」と疑念を抱き出したのと、胃が痛み始めたのが同時にきた。

そして、この時点から「もしかしたらいいようにされてるんとちゃうか?」と思い始めたのだ。

相手はいちおう誰もが知っているであろう、大きな企業である。これを鵜呑みにしたのが失敗のもとだった。

ボクもかつては会社勤めをしていたし、大手だからといってみんながみんな、それなりの教養なり常識の持ち主ではないことを知っていたにもかかわらず、会社名で勘違いをしたのだ。

大企業の看板があるからといって、社員の能力がそれ相応とは限らない。むしろ相応な例は稀なのだ。稀な人材が大資本をバックに利益を生むから、大企業として成立する。

もちろん、経営そのもののありようも重要だが、ここでポイントになるのは、社員の大半は凡庸かそれ以下である、という現実である。

大企業のアホ社員がすぐに勘違いするのは、会社の看板と自分の能力を混同してしまうことだ。この手の例はイヤというほど、さんざん目にしてきた。その経験があるにもかかわらず、引っかかったのだ。

最初の連絡でボクがどれだけ驚いたのかは、想像しやすいだろう。しかし、さすがに三月もあれば相手の素性が見えてくる。

「どうやらこれはとんだスカが相手のようだ」と思い始めた。

電話のやり取りの中で、少しずつ相手の能力チェックをした結果(もちろん、相手に分からないように慎重かつ段階的に)、社会人としてどうしようもないどころか、人としてもかなりいかがわしい相手であることが、徐々に判明してきた。

●アホな担当の上司に直接つないでもらう

この結果に、ボクがボクに激怒したのは言うまでもないだろう。アホの言い分にみごとにのせられて、右往左往していたのはボク本人なのだから。こんなアホ相手に、三月も振り回されていたという事実ほど、ボクにとって我慢できないことはない。

こうなれば、あとは今起こっている本当の事態の最終確認である。

今までのらりくらりと躱されていた質問事項を、ボクとはまったく関係ない第三者に同席して頂き、担当に質問してみた。ちなみにこの第三者とは、この企業の親会社の方である。

ところが、この期に及んでもやはりマトモに答えようとしない。

同席して下さった方も「おかしいですよ、これは。普通なら有り得ないです」と不審がっていた。非常識の塊のようなボクの発言の方に分があるということは、相手がそうとうタチが悪いと言うことだ。

ここで作戦を変更して、担当者を相手にすることから、その上司にイキナリ連絡をつけてもらうことにした。ボクがいきなり要求しても跳ね返される可能性が高かったので、まず大窓口から攻めることにした。いわゆる、代表窓口というところ。

もちろん、大窓口の担当さんが詳細を知るはずもなく(ここがポイントだ)、この担当さんレベルで対応してもらえるところまでいった。

ところが、この方までボクの話を聞いていて「おかしいですね」と言い始め「担当に電話を回しましょうか?」と言ってくれたので、「しめた!」と思ったのは言うまでもあるまい。

ここで担当を飛び越して、彼の上司に繋いでもらったのだ。

よほどの疑念がない限り、こうした取り次ぎを大企業はまずしない。ましてや、電話担当さんレベルである。

あっさり上司に繋いだのは、これまでの経緯があまりに不自然過ぎると判断したからだろう。もちろん、そう思うようにボクが仕向けたのですが(笑)

こうして、上司の方に同じ質問をしたら、あっさり明快な回答を得られた。これで一安心である。

この段階で「上司の方がすぐに答えられる情報を、なぜ担当が開示しなかったのか?」という疑惑は、もちろん双方で共有できたわけだ。

実は答えは簡単そのもので、この案件に関するファイルを、担当は見ずに受け答えをしていて、担当の上司はファイルを見ながら受け答えをしていただけの話だ。こんなコトは返事の速度ですぐに分かる。

そもそも、担当の持っているファイル自体が、まともに整理されていたのかすら怪しい。ファイルが紙であろうがデータであろうが、まともな社員なら自分の持っている案件のファイルは、きちんと整理しているのが当たり前だ。

●とにかく相手(=ボク)が悪過ぎた

ちなみに、この点についてボクは入社配属されて一番最初に叩き込まれたので、会社員時代のボクの案件ファイル(当時はもちろん紙です)は、日々帰社する前に整理してから保存していた。もちろん、誰が見ても時系列で何が進行しているのか分かるようにしてある。

ファイルというのはこのようにするのが大前提で、自分が作ったファイルの中身が分からないなどというのは論外である。

この駄文ですらきっちり保存して、未処理と完成済みは完全に分けている。どれを送ってあり、どれだけストックが編集長の元にあるのかも、おりにふれ確認する。本業のデータ管理に至ってはもっと厳しい。当たり前ですが。

担当は日々、個々の書類を上司に提出していたが、整理はしていなかった。上司は提出された書類を整理していた。この差が歴然と表れただけの話である。

しかし、ここで手を引くほどボクは善良ではない。さんざん煮え湯を飲まされ、右往左往させられた上に、胃潰瘍を再発させているのだ。それも慢性化していて痛みに慣れているはずのボクが、根を上げるレベルで。

だからといって、いきなり担当相手に噛みつくほど若くもないし、胃潰瘍のおかげで元気もない。老獪かつ陰湿な罠を仕掛けることにした。

で、アッサリ罠に引っかかったかというと、さすがに大企業である。担当はソッコーでこの時の上司に代わっていた。やっと、マトモなリスク管理をしてくれるようになった。

性格の悪さには、ボクは元々定評のある人なのだ。気の毒だが元担当さんには、自分のアホさ加減と、ボクを呪っていただく他ない。とにかく相手が悪過ぎた。

そして今、ボクが自責の念に耐えかねているかと言うと、そんなことは微塵もない。

このアホが、ボク以外の人にも同様のことをしているのは明白だし、恐らくこれまで露見しなかっただけの話だろう。些細なことだが、こっちは担当レベルで話を完結させずに、直属の上司はおろか、親会社まで巻き込んだのだ。正攻法なんですがね。

企業カーストの一番危ない所を、確信犯で突いているのだ。こんな手法は市井の善男善女には思いつかないだろうし、思いついても尻込みするだろう。

もちろん、アホな当事者にだって思いつきもしない。本来ならボヤで済むところを大火事にまで広げるような人はあまりいないだろうが、ボクはさっさと延焼させて、大火事にしてしまう。

もちろん、ボクにだってこんなことをするリスクは当然あるのですよ。こっちだって大火傷を負いかねない。

分かっててもやらない人の多くは、このリスクの前に手を出さないだけで、ボクはリスク込みで実行にさっさと移すだけの差である。もちろん、ボクが圧倒的な少数派であることは言うまでもあるまい。

ただ、こういうトラブルの対処法というのは親父が実際にしているところを見ているので、ボクにとってはそれほどのリスクとは感じない。

親父はボクと違って、きちんとした知見と判断力を持っている上に、論理性という点では遥かに上である。

こういう人が本気でこの手のアホなことに対処せざるを得なくなると、その言い分が正しいのは理解していても、お袋とボクが心の底から親父にビビったのは言うまでもあるまい。とにかくこういう時の親父は怖いのだ。

まぁ、その点ボクなんかはまだカワイイ方である(笑)

詳細を徹底的に排除したおかげで、ただでさえ分かりにくい作文が一層分かりづらくなったが、この点に関してはご容赦願いたい。

いくら相手に非があるとはいえ、むやみに晒してはマズイことだって世の中にはあるし、この件はあくまでもネタのレベルで落とさないと、ボク的には筋が通らない。

はぐれにだって通さなければいけないスジもあれば、仁義だってある。何をやってもいいわけではない。

ただ、このへんの機微をまったく理解できていないアホが多すぎる。未来ある若者が、この手のアホを見て、将来を楽観視出来るだろうか?

こんなアホが上司だったら? こんなアホに査定されるとしたら? この手のアホが権力を持ったら?

どう考えても、明るい将来は想像出来ないだろう。ところが、この手のアホは減るどころか増える一方で、「変種のTウィルスが跋扈してるんちゃうか?」と疑いたくなるほどだ。

この種の感染者は、だいたいしぶとかったりするから始末に負えない。『バイオハザード』に登場するアリスちゃんは、この世にいないのである。アンブレラ社みたいな機関はありそうだけど(笑)


【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
http://yowkow-yoshimi.tumblr.com/
http://blog.livedoor.jp/yowkow_yoshimi/

最近、本業で口に糊できないエカキ。これでエカキと言ってイイのか正直不安になってきている気の弱いぼーず。お仕事させてください…m(_ _)m


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編集後記(01/25)

◎本日の先発メンバーが揃って風邪でダウン、ピンチヒッターにはデータ管理に厳しいフジワラヨウコウさん、二人分働いてもらいましょう。

●「ドント・ブリーズ」を見た(2017/アメリカ)。〈この家から生きて脱出したければ…息をするな…〉という意味らしい。町山智浩が「今年の夏、アメリカで一番怖くて一番面白かった映画!」と言ってる。主な登場人物は一人住まいの老人、若者三人(すぐ二人になる)、それから……。獰猛な犬もいる。

アマチュア強盗の三人の若者が狙いをつけたのが、殆どゴーストタウンの中の一軒家。退役軍人の老人が自宅に30万ドルを隠しているという情報を得たのだ。それは自動車事故で亡くした娘の保険金だという。しかも老人は盲目、犬は薬で眠らればいい、合鍵も調達可能、こんな楽勝な仕事はない、と思ったら。

老人は元軍人で、マッチョで、視力を失っても勘が鋭く、勝手知ったる家の中は自由自在に動き回れる。って、いつ盲目になったんだ。家の構造を知り尽くしているようだが、かつて視力があった頃に得た情報なのか。複数の施錠までできるし、家の中に色々な仕組みを構えているのだ。盲目でできる業ではない。

という常識的な考察をしたがるわたしだが、物語はそんなことは説明もなく、老人は家の中をすばやく移動する。忍び込んだ若者たちが息を殺してじっとしていれば、存在を感知できないってのもおかしいが。主犯級の若者は声をあげ老人に拳銃を向けたから、あっさり捕獲され、拳銃を奪われ射殺されてしまう。

異常に勘の鋭い老人だが、アレックス(若者その2)が廊下ですれ違っても気がつかない。ロッキー(若者その3:主演の女の子)が隠れていたクローゼットに入ってくるが、隠し金庫の札束を確かめるだけで、彼女は感知されない。いかにもご都合主義だが、スリリングな見せ場のシーンだからまあいいだろう。

だが老人は彼らが脱いだ靴に触れ、複数の侵入者がいることに気づく。慌てて金庫を確かめると、札束が盗まれていた。激怒した老人は、拳銃を持って侵入者の捜索を始める。ということで、二人は出口を捜して家の中を上に行ったり下に行ったり。そう簡単に外には出られない構造らしい。猛犬も襲ってくる。

アレックスは老人に捕まり、植木ばさみで一突きにされる。ロッキーも老人に捕まり、地下室で拘束されてしまう。これから後が、グロテスクでサディステックな設定で、何でそこまでやるの、このキチガイジジイが〜、っていやな展開になる。これがなければ、盲目とはいえ退役軍人は強い、素人の強盗なんかど痛い目にあわせてやれと、思えなくもなかったのだが、狂った鬼畜では。

若者たちには感情移入し難いが、老人にはもっとできない。やっぱり重大な疑問がついてまわる。盲目の老人がこの精巧で複雑で変態な仕掛けをいつ構築したのか、見えなくなってからではできるわけがない。てなこと気にするのはわたしだけだろう。廃墟化した町の一軒家で老人が一人暮らしするのでさえ大変なはずだ。ましてや盲目では無理。虚構のエンタメだからいいのね。(柴田)

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●詳細がわからなくてモヤモヤする〜。

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