ネタを訪ねて三万歩(155)画面キャプチャーソフトのムービー機能を活用
── 海津ヨシノリ ──

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●今の学生はメールを定期的にチェックしない

大学での授業も、そして試験も終わって蛻の殻(もぬけのから)状態の私です。ただし、もっとも胃が痛くなる季節でもあります。一部の学生に対して、問い合わせをする必要が発生するからです。

最終日に欠席したことで出席が足りない学生。出席率は問題ないのに試験を受けなかったり、提出物を出していない学生。色々発生しますが、忌引やインフルエンザなどの事情があれは救済したいわけです。

もちろん大学側から書類が送られるのですが、一定期間過ぎても何もリアクションがない学生には少々心配になって問い合わせをします。しかし、問い合わせに反応してくれる学生は半分ぐらいです。

結局、再履修の烙印という悲しい結末になってしまうのです。今の学生はメールを定期的にチェックしていないようです。





プライベートのメールなら別にどうでもいいとは思いますが、大学から支給されているメールアドレスは、教員との唯一の連絡口なわけです。もちろん大学からの重要なお知らせにも。

だからなのか、雪や台風で休講なのに登校してくる学生がいるそうです。大学から支給されたメールアドレスのチェックは、義務であり自己責任。気が付いた時は新学期だった、といった笑えない結末もあります。

連絡手段は【LINE>メール>電話】のようですね。相変わらず電話で打ち合わせしようとするオジサン達は "You are already dead" かもですね。

若ぶるつもりはありませんが、私はFacebookのMessengerでの打ち合わせがメインになりつつあります。電話は高齢の親族との連絡がほとんどで、自分からは月に一回も使わないですね。iPhoneである必然性があまりないことに今頃気が付く……といったところです。

話を戻すと、言わずもがな大学は能動的な学びの場なんですけどね〜。最終的に苦労するのは貴方たちなんですよ……と、寒空に吠えても何も解決しないわけです。

心配して損してしまった〜という、お約束の結末がすぐ目の前に迫っていました。もう助け船は出したわけですから、乗り込んでこない学生には付きあいきれません。

ソレよりも、自分の頭の蠅の心配が先ですね。もっとも最近は蠅すらも見なくなりましたけれど……。

●ビギナー向けコンテンツ作成指導書を執筆中

ということで、話題を変えて……昨年は、OSやツール類は除いて、それなりに利用したソフトウェア(アプリケーション)の数は50ぐらいだったと思います。もう少し多かったかも。

もちろん、数はどうでもよくて、頻度の違いで時々細かい処理を忘れてしまったりするコトが気になっていました。そろそろ記憶力が落ち始めているのかも、という一抹の不安はさておき。

とにかく、操作方法を忘れてしまうと効率を低下させますので、それほど頻繁に使わないツールの鉄壁Tipsとして、自分の操作方法をムービー化して保存しておくようにしています。画面キャプチャーソフトのムービー機能です。これとっても便利です。もろちん、最近復活したBlogへの備忘録登録も外せません。

◇備忘録&OtheTips
http://kaizu-blog.blogspot.jp/2018/01/blog-post_21.html


◇セミナー連動情報&その他のTips
http://kaizu-blog.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html


デジタルメモですね。メモは忘れないための手続きではなく、忘れるための手続きですから、これで思う存分忘れてもよいわけです。もちろん忘れ過ぎはまずいですけれど……。ちなみに、勘違いやミスは発見次第、随時修正を行っています。

実は何年も迷っていたんです。Facebookとblogの棲み分けを。数年前にスパムが横行して、blogはコメントをオフにしてしまった。ですから一方通行のままなので、当然ながらメインはFacebookになってしまいます。

InstagramやTwitter、LINE、Viberと色々勧められていますが、余力がないので手を出していません。なんとなく始めてしまったLinkedInも、ほとんど放置プレーですし。活動しないSNSに幾つも手を出しても意味ないですからね……。

いくつも手を出してといえば、実は年末から執筆が入っていまして、これがIllustrator、Animate、AfterEffects、ZBrushCoreとてんこ盛りの本で、脳内大混乱していました。

本来は複数の執筆者による共著だったのですが、突然方向が変更になり悪夢に突入しました。内容はまだ公開できませんが、ビギナーの方へのコンテンツ作成指導といった感じです。

しかし、間に月例セミナー等でFusion360を扱ったりしていたので、本当に頭の中はぐゃぐちゃになっていました。

ZBrushCoreに至ってはZBrushとの相違点を混乱したり、無意識に使っていたツールの名称がなんだったかわからずに呆然……正常に機能するはずのコマンドが機能しないので先に進めない……執筆中にソフトのバージョンアッフが入ってしまい涙目……といったトラップとの戦いでした。

また、データを購入者に公開するため、素材はすべて自前としなくてはならないことも大変でした。有名キャラクターグッズは使えませんし、人物撮影も無理。手順をミスして再作成のループでした。

いや、「でした」と書きましたが、まだ執筆中です。次号で紹介できることを祈っています。いや、祈って下さい。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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"Going in Style" on Zach Braff in 2017(U.S.A)

「ジーサンズ はじめての強盗」なんて、相変わらず邦題は酷いモノですね。原題は「流儀を通す(海津意訳)」ですかね〜。

ストーリーは、モーガン・フリーマン(80歳)、マイケル・ケイン(84歳)、アラン・アーキン(83歳)の3人(全員オスカー俳優)の高齢者が銀行強盗をするというコメディー。

予行演習と称して、スーパーマーケットで万引きするシーンは大爆笑……でも、ラストに繋がる重要なシーン。1979年に公開された同名映画のリメイクだそうです。私はオリジナル版(日本未公開)は見ていません。

オリジナル版の主役はジョージ・バーンズ(100歳没)、アート・カーニー(85歳没)、リー・ストラスバーグ(80歳没)の3人でした。

とにかく「どこでつかまるのか?」といった軽い気持ちで見ていると、最後の予想外で素敵なシーンに嬉しくなってしまうかもしれません。そのせいなのか、映画は制作者側の予想を遙かに超える大ヒットとなったそうです。

映画は芸達者な3人のキャラクター設定と掛け合いが秀逸過ぎて、見ていてとっても心地よい展開。特に食事のシーンの掛け合いはリズミカルで面白いです。

最初に発生する事件とラストで語られる "It is a culture's duty to take care of its elderly."「高齢者を救うのは社会人の義務だ(海津意訳)」が、すべてを物語っていますね。素敵な映画です。

映画『ジーサンズ はじめての強盗』本予告


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"Moonchild" by King Crimson in 1969(U.K)

邦題「ムーンチャイルド」。アルバム「In The Court Of The Crimson King(クリムゾンキングの宮殿)」の1曲目。強烈なジャケットデザインと、クラシカルな曲が強烈に印象として残っています。

ジャケ買いでのアタリのひとつですね。今も大切にLPはジャケットとともに持っています。ところでこの曲、焼酎のCMで有名な演歌(元はフォーク?)に酷似していますね〜。



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
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デジタルカメラのパッテリーがヘタってきたようで、追加購入をしました。現在9種類のハッテリーを使っていますが、やはり使用頻度の高いカメラのバッテリーはヘタるのも早いですね。

もちろん、純正は高くて互換バッテリー使っていたりしますので、買い換えは気になりませんが、問題なのは内蔵式のガジェット類です。ICレコーダーなど……今のところ内蔵バッテリーのガジェット類は、買って間もないので気にする必要はないのですが……貧乏性なので。

ここで気になることを思い出しました。古いデジタルカメラのバッテリーは、いつまで手入れることが出来るのだろうか? という疑問です。

古いと言っても、デジタルの世界だと10年は無理な気がしています。個人的には2009年の4月にゲットしたEPSON R-D1xGです。来年で10年です。もう互換バッテリーメーカーに強く祈るしかないですね……。

◎3月の画像処理セッションは3月15日を予定しています。
〜Photoshopの復習【応用力が付くリンク配置】〜
詳しくは以下でご確認下さい。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/6009.html


参加は無料で、だれでも参加できます。詳しくは以下のサイトでご確認下さい。なお、事前登録はありませんので、開催時間前に直接会場にお越しください。

講演内容:複数のバリエーションを必要とするプロジェクトに有効な、リンク配置機能を整理します。レイヤーを生かしたRGBデータの組合せを、そのままCMYKモードのファイルにリンク配置するといったことも可能です。

・ファイル名に代表されるデータ管理の重要性
・形状の違うアウトプットへの対応
・バリエーション対策として
・Illustratorとの連動