ネタを訪ねて三万歩[156]デジタルカメラで使い捨てカメラゴッコ/海津ヨシノリ

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●マンネリをクリアするレトロ処理

私は一年間にFacebookで700〜800枚、ブログで400〜500枚程の写真を公開しています。ただし、今年になってからブログはTips集にシフトしてしまったので、日々撮影した写真の公開はFacebookだけになってしまいました。

Instagramへのお誘いもたくさん頂いているのですが、linkedinのように設定しただけで放置〜みたいになりたくないので、今は静観しています。

で、話のポイントはそこではなく、撮影機材について。私の撮影する日々の写真は35mmフルサイズ換算で、100mm〜16mmの範囲に絞られています。特に深い意味はないのですが、意図しないうちにそんな流れになりました。

仕事用としては、フルサイズではSONY α7 II ILCE-7M2を、APS-CではNikon D7000などを使っています。スナップ系の撮影機材はマイクロフォーサーズの一眼レフ3台と、コンパクトカメラ2台のローテーションです。

メインとしているマイクロフォーサーズの一眼レフでも、2セット持ち歩いて苦にもなりません。





2台持ちの時は片方に超広角(18〜36mm)、もう片方に中望遠(100mm)といった具合です。もちろん35mmフルサイズ換算ですので、実際には超広角(9〜18mm)と中望遠(50mm)となります。50mmは学生の時に購入したNikkorレンズを、アダプターで使用しています。

主にターゲットとしている被写体は、[看板/サイン系][乗り物系][エクステリア系][マンホール][ポスト][オブジェ][野良猫][カラス/鳩][狛犬][建造物系][落とし物系]といったところです。

傾向としてトマソン風なモノが多いです。意図していたわけではないのですが、目に入った瞬間にコメントが浮かぶモノを、感覚的に撮影しています。

さて、撮影を続けていると、どうしてもマンネリの波が定期的に訪れます。それをどうクリアするかも難しい問題ですが、ひとつの指針として私が行っているのがレトロ処理です。

道具が便利になると、人間はドンドン退化してしまいますね。今だと、コンピ
ュータのソフトウェアの新バージョンや、新型カメラの驚きの機能あたりがそ
れですね。

そこで私は、ちょっとへそ曲がり的に、デジタルカメラで使い捨てモードを本気で遊んでみるといった感じです。

思いついたのが「使い捨てカメラゴッコ」です。実際にフイルムカメラ時代に、一眼レフでわざと、今回紹介する方法で撮影して遊んでいました。

まず、実際の使い捨てカメラのスペックを知るところから始めます。ということで「写ルンです」をベースに話を進めます。以下は富士フイルムのサイトで公式に掲載されている「写ルンです」のスペックです。

ISO感度 400
レンズ f=32mm F=10
シャッター速度 1/140秒
撮影距離範囲 1m〜無限遠

※写ルンです シンプルエース
http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/utsurundesu/standard/simpleace/specs.html

そこで手持ちの環境で類似の設定をしてみました。スペックは以下の通りです。液晶ファインダーしかないのが好都合です。理由は後述します。

Panasonic LUMIX DMC-GF2
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

このオリンパスのレンズは、フルサイズ換算で34mm相当でマニュアルフォーカ
スも可能です。

ISO感度:400
レンズ:f=34mm F=11
シャッター速度:1/125秒
撮影距離範囲:1m〜無限遠

ただし、本家の「写ルンです」はネガフィルムで、ラチュードが広いわけです。そのままマニュアル設定としたデジタルカメラを使うのはハンデが高過ぎるので、絞り優先モードにしました。Raw現像はするわけですから。

ということで、絞りF11の絞り優先モード。ピントは3mに固定。そして液晶モニターは遮蔽し、昔購入したレンジファインダー用の35mmビューファインダーがあったので、装着して「豪華ナンチャッテ写ルンです」が完成しました。

ビューファインダーがないので、これで本当に「写ルンです」状態になります。

フルサイズ35mm F2.8のレンズ相当を開放F2.8とし、それぞれのCCDの違うカメラで撮影距離を5mとした場合の被写界深度(ピントが合っているように見える範囲)は論理上、以下のようになります。

フルサイズ:35mm(3.6m〜8.1m)
APS-C:23.26mm/実行35mm(3.2m〜11.7m)
マイクロフォーサーズ:17.5mm/実行35mm(2.8m〜8.1m)
コンパクト:3.21mm/実行35mm(1.6m〜無限大)

学生の頃は、28mmのレンズを付けて、電車の中で乗客を撮影するという課題がありましたが(現在ではあり得ない課題ですね)、当然ピントは目測で調整しました。

フルサイズのカメラですから、F5.6で2m程度にピントを合わせておけば、車内はすべてピントが合ってしまいます。オートフォーカスのなかった頃の報道写真って、乱暴な言い方をすると、この原理で近寄ってシャッターを切っていたわけです。

話を戻すと、あとは四隅がケラれるように手作りフードで調整したかったのですが、やり過ぎと判断してそのままとしました。

で、これが笑っちゃうくらいきれいに撮影できてしまって、何だか拍子抜け。Raw現像ができるので、やはりマニュル設定でシャッター速度を1/125秒あたりに固定した方が良さそうですね。そんな試行錯誤を楽しんでいる時が、とても楽しいのです。

レンズで思い出したのが、某所で落下により破損してしまったレンズ。信じられないほどきれいに、レンズのど真ん中が粉々状態。

これで撮影したら面白いだろうな〜と思うのですが、さすがにその会社の固定資産ですから「ください」とも言えずに、指を舐めて我慢していたりします。

そんなこともあって、実は色々と怪しいレンズもどきを集めていて、実験を繰り返しています。結果は、そのうちブログなどで公開予定です。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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"EMMA" on Alfred Lot in 2016(FR)

邦題「EMMA/エマ 人工警察官」。ロボットの警察官です。ただし、派手なアクションは皆無。それよりも、チームを組む中年アナログ派の敏腕刑事との組合せが面白いです。

淡々と事件を捜査する中で、感情のないロボットとのやりとりが見せ場の低予算で地味な作品ですが、とても楽しめました。

エマ役のソレイユ・エベールはある意味怪演でしたが、日本ではほとんど情報のない女優さんです。劇中、刑事役のパトリック・リドレモンが彼女を見ながら上司に向かって「なぜ警官に? モデルになれる」と言う台詞には思わず笑ってしまいました。

タイトルがEMMAですからね。続編希望です。ちなみに、同名の別映画が数本あるのでちょっと混乱します。

映画『EMMA/エマ 人工警察官』予告編


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"Closer" by Travis in 2007(Scotland)

スコットランドのバンド「トラヴィス」が、2007年にリリースした曲。とても清楚で綺麗な旋律、そしてシンプルな歌詞が絶妙にマッチした名曲ですね。

メジャーになっても謙虚で、紳士的な彼らを表しているような曲だと思います。少し疲れてしまったときに聞くと、とてもイヤされます。プロモーションビデオもなかなかいいですよ。

Travis - Closer(Official Video)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=117&v=u2hYn_4yuhc


【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com
http://kaizu-blog.blogspot.com
https://www.Facebook.com/yoshinori.kaizu

随分前に、Facebookで孫娘になりすまして、友達申請してきた知人の話をしましたが、懲りずに別アカウントで申請してきました。

馬鹿を通り越してキモイです。なんでわざわざ孫ほどの女性に成りすます必要があるのか? ワカランチンです。もちろん前回同様に無視しました。信じられないのは、共通の友人が数名アッサリ承認している点。あんた達、大丈夫?

信じられないと言えば、突然、Facebookのメッセージで某政治団体の主催するデモ参加への呼びかけをして来た20年来の友人……しかも彼がFacebookで繋がっている友達全員にって……非常識も甚だしいですね。無視〜ムシ。

そんなこんなでバタバタしていた3月の月例セミナーで、痛恨のミスをしてしまいました。メガネを忘れてしまったのです。

通常はバッグの中に入れっぱなしなのですが、バッグを替える必要があるセミナー当日は、慎重に準備をするのですが、出がけにバタバタしていた関係で、完全にメガネのことを忘れてしまいました。もう後戻り出来ません。

ということで、無謀にもメガネ無し、山勘でスタートしました。つまり、メニューの位置はおおよそでも体が覚えているので、大丈夫だろうという意味です。

結果、一回参加者に助けられましたが。意外にもすんなりと対処することができました。染み込んだ感覚って、色々な意味で怖いですね。

◎4月の画像処理セッションは4月19日を予定しています。
〜Illustratorの基礎【キャラクター作成2】〜
詳しくは以下でご確認下さい。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/6091.html

参加は無料で、だれでも参加できます。詳しくは以下のサイトでご確認下さい。なお、事前登録はありませんので、開催時間前に直接会場にお越しください。

講演内容:Illustratorの直線ツールの組合せだけで造る、キャラクター作成方法を整理します。線だけで構成することで、骨格としての意味合いが出て来ます。骨格は肉付けすればキャラクターが生まれてきます。

・基本は針金細工
・2通りの線幅調整
・レイヤーよりもグループ化処理
・Animate CC への展開