羽化の作法[59]霊について UFOについて 超常現象について 三つの超常現象
── 武 盾一郎 ──

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●死後の世界・霊や魂はあるか

前回『羽化の作法 58 入院と13月世大使館工事』は、タイトルに「現在編」と書くのを忘れてしまいました。
https://bn.dgcr.com/archives/20180320110200.html


今回は『羽化の作法・57 芸術は穴であると思っていた』の「霊についてUFOについて超常現象について」の続きを書こうと思う。
https://bn.dgcr.com/archives/20180306110200.html


あなたは霊や魂の存在を信じますか?

または死後の世界があると思いますか?

ここらへんの話は、20世紀だったら「宗教・哲学」が扱う事柄だったと思います。または、空想・想像の分野とか。

ところが、脳科学が意識のメカニズムに切り込んだり、または複雑系とか非線形みたいな数学が生命活動の近似を示したり、化学反応から生命の発生にアプローチ出来そうだったり、物理学も量子力学は生命現象と結び付く観もある。

科学が生死の狭間ににじり寄り、これまで宗教や哲学が扱ってきた分野に覆い被さって来ている。

霊や魂や死後の世界という、自由に想像でき、また詐欺もやりたい放題な分野がジリジリと解き明かされそうな勢いが、今の科学の進歩には感じられる。

が、しかし、しかしだ。そうは問屋が卸さない。霊や魂や死後の世界の謎はなくならないのである。

ということで、僕が推す科学では解明できないお話を三つ紹介致します。





●矢作直樹氏のお話

まずは、矢作直樹氏のお話です。東京大学付属病院救急部・集中治療部部長というお医者さんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A2%E4%BD%9C%E7%9B%B4%E6%A8%B9


以下の二つの動画がオススメです。

【5金スペシャル・Part1】
矢作直樹氏:霊魂と肉体:あの世とこの世を分かつもの


【5金スペシャル・Part2】
矢作直樹氏:霊魂と肉体:あの世とこの世を分かつもの


ざっくり言うと「魂と肉体がある」という、僕たちには馴染み深い霊魂観です。霊魂は肉体から独立して存在できる、という考え方になります。「憑依」は起こるということですね。

あなたはどう思いますか? 「そんなの当たり前だ」と思われますでしょうか?

魂と肉体があるということは、意識が浮遊してどこかに行けるということです。それを「幽体離脱」とか言ったりしますよね。

ではあなたは幽体離脱できますか? 僕はできない。

例えば、高校の授業中に身が入らなくてデビッド・ボウイの「シリアス・ムーンライト・ツアー」にトリップして、ウットリしてる状態を「幽体離脱」というならば、かなりしょっちゅうしてますが、そういうことではないだろう。

酔っ払って記憶がないことも、不思議な夢を見ることも、魂が肉体から遊離したことにはならない。

僕にはどこか、「魂と肉体」が分かれる考え方には賛同できないところがあります。

仮に「魂と肉体」を「情報と物質」に言い換えられるとしたら、魂(情報)の転送はあり得ることにはなりますが。そうすると、魂の拡散も起こり得るし、魂の炎上も起こり得ることになる。有害な魂も存在することになる。

僕たちの肉体をスマホの端末と喩えられるなら、クラウドにあってネットでやり取りする情報のように、魂もあるのかも知れない。

ネット情報は幽体離脱をしてるような感じがするが、デバイスがないとネットの情報は発現しない。そういった意味で、魂と肉体は切り離せない感じがするのだ。

また、よくスピリチュアルで「波動」という言葉が出てくるが、波動と言えば、音波、電磁波、重力波などが思い浮かぶが、いったいどれのことなのだろう?

手をかざして肉体が動いたり、熱を感じてしまうくらい強い「波動」とやらを出すならば、なにか機械で計測出来ないのだろうか? それともまだ見つかっていない「波」があるのだろうか?

「気」は誰でも持ってる。それが「波動」なら、どうしてそんなありふれた「波」が今まで発見されてないのだろうか?

それとも、そもそも科学では到底太刀打ちできないシロモノなのだろうか?

素朴な疑問が解消されないままである。

●木内鶴彦氏のお話

そして、次のオススメは木内鶴彦氏です。何度か死んでしまった方です。臨死体験のお話がこちらで聴けます。

小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 1/6


小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 2/6


小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 3/6


小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 4/6


小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 5/6


小惑星「Kiuchi」 臨死体験の経緯 居皆亭(いるみなてい)Vol.21 木内鶴彦 6/6


死ぬとまず真っ暗闇だそうです。光が見えてトンネルを抜けるそうです。そして川が横たわってるという。よく聞く死後の話そのままである。

その後の臨死体験が面白い。時空を超えてどこにでも行けるのである。

まず、五次元の意識体が変化して歪みが出来て、元に戻ろうとして渦が出来た。それが水素原子だと言うのだ。

木内鶴彦氏は生命の誕生を見たり、宇宙空間から地球を見たり、壮大なスケールの臨死体験をする。

最初人類は3m以上あったとか、月は生命誕生後にできたとか、ティラノザウルスに人間が乗ってたとか、内容がまた現代人の常識からすると荒唐無稽なのだ。

印象的だったのは、日本の三種の神器は「測量の機械」である、と。それはなんだかハッとさせられた。

あなたは臨死体験をしたことがありますか? 僕はないです。先日全身麻酔で手術をしましたが、魂が抜け出て旅をした認識はない。

木内鶴彦氏本人の自覚としては、臨死体験は脳内現象の夢ではなく「見てきた事実」のようである。

ここで矢作直樹氏と共通してるいのは、「魂と肉体」の分離である。肉体はただの容れ物というこ、れもまたよく聞く霊魂観なのだ。

そこでいつも不思議に思うのは、魂が時空を超えて旅をする時、魂の主体は風景を見たり何かを聴いたりするが、それら電磁波と音波の受信器はどこにあるのだろう?

そして、そもそもなぜ霊魂になっても「主体感覚」が存在するのだろう? 肉体から魂が分離したとしても、その瞬間に「主観」は消失してしまうような気がしてならないのだ。

まったくもって分からない。

●木村秋則氏のお話

そして、三番目のオススメは木村秋則氏である。無農薬・無肥料の「奇跡のリンゴ」を作った方である。

そんなリンゴを栽培してるだけで凄いのだが、さらに驚くのは、宇宙人に連れ去られてUFOに乗ったというのである。

「奇跡のリンゴ」木村秋則氏 宇宙人からの采配


【武田鉄矢今朝の三枚おろし】狂気! 奇跡のリンゴ物語


奇跡のリンゴと奇蹟のアサ〈横浜〉質疑


木村秋則さんとたまゆら 木村秋則5 私はこう聞いたシリーズ5


動画を見ると、とても素敵なお人柄がうかがえる。無農薬リンゴの栽培だけで充分なのに、なぜ宇宙人に連れ去られてUFOに乗ったなんてことを言う必要があるのだろう? とても不思議である。

青森はUFOがよく飛んでるそうで、ひょっとしたら宇宙人に連れ去られた話は青森ではよくあるのかも知れない。

以下の動画は、木村秋則氏ではないが青森で宇宙人に脳みそを交換された話である。

UFOに乗って、脳ミソを交換された体験談〜青森では普通らしい〜


コミュニティで共通の超常現象を体験する話はしばしば聴く。群衆心理として同一の幻想を体験する事例だ。悪魔を見たと誰かが言うと、同じ町で次々に悪魔を見た人が現れる、といったような。

青森のUFOが心理的なものなのか、本当にUFOなのか、まったく分からない。


以上、オススメ超常現象のお話を紹介しました。

紹介したお三方に共通してる点は、普通では考えられないシンドイ思いをしているところである。矢作直樹氏は山から落ちて死にかけてるし、木内鶴彦氏は実際にいったん死んでしまっている。木村秋則氏は無農薬・無肥料のリンゴを作ろうとして、死ぬような苦労をなさっている。

超常現象を体験したいならば、死ぬ思いが必要なのかもしれない。(つづく)


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