◎コーヒーの使用法
花の季節、京都東山にある法然院に行きました。
まともに歩けないほど混雑している哲学の道を一本奥に入ると、ぐっと人通りが減ってほっとします。
山門脇に石碑があり、観光客が「これ、なんやろ〜」と言ってました。
「不許葷辛酒肉入山門」
(修行の妨げになる)葷(ニラなど)辛(ショウガなど)のような刺激物や酒、肉を持ち込んではならない、ですね。
わたしはお酒が飲めません。体質的理由です。辛い物も苦手です。胃が弱いもので。意識的努力の必要なく、戒律を守れる体質というのもあるかもしれません。(あ、わたしはお肉は好きです)
わたしはコーヒーも飲めません。紅茶は好きなので、まあ、習慣の問題かもしれません。飲めないけれど、淹れたてのコーヒーは良い香りだと思います。それにコーヒーは占いにも使えるんですよね。小説にありました。
それから、コーヒーは画材にも使えるようです。友人が、背景をコーヒーで染めた観音様の絵を描いていました。喫茶店などに飾って、コーヒーを飲みながら見てほしいなあ、というので、平岡珈琲を紹介しました。
平岡珈琲のサイト
https://www.cafe-hiraoka.jp/
大正10年創業の平岡珈琲は、大阪でも老舗のコーヒー店です。壁面を使っての写真展などもよく行われています。
その平岡珈琲で、4月11日から5週間のあいだ梶本奈美さんの個展がおこなわれます。
コーヒーがお好きな方はぜひ、自家焙煎のコーヒーを味わいがてら、珈琲観音を見にきてください。さすがにもう絵からは珈琲の香りはしないと思いますが。
梶本奈美さんは、学生時代は染色を勉強していたそうで、絵を発表するのは初めてだそうです。
そういうわけで個展用の特設サイトもDMもありません。かわりに、わたしが文章を付けた作品をご覧いただきたいと思います。
◎窓辺
【松岡永子】
mail nifatadumi@gmail.com
blog http://blog.goo.ne.jp/nifatadumi
平岡珈琲のHPは昨年末にリニューアルされたようです。「百年珈琲物語」のページが特に面白いです。現在、かけおちして(?)平岡珈琲を始めた初代店主のお話なので、三代目の現店主までまだまだ続くと思われます。