[4557] 私がイカになる時◇東京大学駒場寮の事・鳴神◇人工知能革命の真実:シンギュラリティの世界

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《どこかの小学生が味方かもしれない》

■装飾山イバラ道[222]
 私がイカになる時
 武田瑛夢

■Scenes Around Me[26]
 東京大学駒場寮の事(5)
 鳴神[1]
 関根正幸




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■装飾山イバラ道[222]
私がイカになる時

武田瑛夢
http://bn.dgcr.com/archives/20180424110200.html
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スプラトゥーン2は、一試合が3分や5分なので、気軽にできるのがいい。

そして、とうとうガチエリアでのウデマエがA-になった。憧れのA帯だ。11段階あるウデマエの下から7つ目。

この上には「A、A+、S、S+」のあと4つがあるけれど、一説によればプレイヤーの分布はAから下の人で全体の8割位らしい。

その他のガチルールでもA帯になりたいけれど、B帯で安定してしまっている。たまにしかできないし、このままでは何かのキッカケで強気にならないと突破できないだろうな。

それにしても、ずっとB帯の中を上ったり下がったりブキを変えたりだったので、停滞が長かった。

調子がいい時はたまにブキが光ることがあったので、戦いには慣れてきたとは思う。どうやら、新しく出たクラッシュブラスターネオが自分に合うようだ。

このブキにはクレヨンがついてるなとは思っていたけれど、よく見ると鉛筆削りっぽくもあるヘンテコな見た目だ。

スプラトゥーンのブキって、大抵は家庭用品がもとになっているのだ。洗剤とか灯油ポンプとか筆とかがデザイン元のブキで、インクを塗り合う。

●ブキごとの強い場所を見つける

ザップで鍛えたエイム力は捨てて、クラッシュブラスターネオの爆風4発あてでパンパンパンパン。楽しい。リアル世界では何事も平和を心がけている私が、マルチミサイルを撃っている姿は自分でも恐ろしい。

ただ、せっかくウデマエが上がったのに、ガチエリアで戦うのが怖いという状況。みんなそうかな。続けて負けるとウデマエが落ちちゃうからだ。

何戦か勝ってゲージの真ん中ぐらいにあるラインを上回れば、しばらくはA-から落ちない仕組みだ。実力が安定していないと、結局はゲージが割れてしまうので仕方がない。

なかなかうまくできたレベル判定なので、なるようにしかならない。この記事も、A帯に入ったものがあると言えるうちに言っておかないと、すぐに落ちる気がして慌てて書いているのだ(笑)。

得意のステージ「ザトウマーケット」が来たので、恐る恐るやってみる。A帯のみんなは動きにムダがないような気がする。一つ勝って一つ負けてまた休む。早くラインを超えなければ、A帯の人たちと戦う機会がなくなってしまう。

自分が得意だと思っているステージというのは、ブキの適性ももちろんだけれど、立ち位置を把握できていることが大事なようだ。

うまい人の動画を参考に、ブキの射程にあった立ち回り方を練習する。「このブキはココが強い」という場所が必ずあるので、積極的にそこに居られるようにする。

ただ相手が強い時はすぐにバレて、同じ場所には長い時間はいられなくなる。先に敵を見つけて攻撃を仕掛けた側が強い場合が多いので、単純な戦法は通用しなくなるのだ。

●4人の中のエース

4人対4人で戦っていると、敵で試合を引っ張っているのが誰なのかわかるようになってきた。何度も自分がヤラれるので、試合終了後の結果発表を見てみると、キル数が20を超えているような人がいるのだ。

案外、味方で強い人は「裏取り」で相手陣地へ行って戦っているので、試合中は気がつかなかったりする。あのブキの人が、実はこんなに強かったおかげで勝てたのかと後でわかる。これが私の弱いところだと思う。

使うブキの射程によって戦う場所が違ったとしても、味方の動きも視野に入れないと強くはなれないのだ。Mapをマメに見て、すぐに把握できるようにならねばと思う。

普通の地図も、ゲームのダンジョンマップも、苦手なタイプなんだよなぁ。

状況判断に必要なものはすべて揃っているのに、目の前のことでいっぱいいっぱいで見るクセが付かないのだ。スプラトゥーンがすごく上手いYouTuberたちの動きの速さと、状況把握の的確さにはいつも驚く。

おそらく前にも言ったけれど、強い人って同時に掴むことのできる情報の多さが全然違うのだと思う。多くの情報を「試合運びに有利になる」という目的の一点に集中させて使うことができる人たちなのだ。

ガチはその名の通り本気で戦う人の場所なので、自分がおばさんであるという甘えは通用しない。次の試合が誰かの昇格試合かもしれないし、ゲージが割れるギリギリの試合の人もいるかもしれないのだから。

クラッシュブラスターは周囲の仲間と助け合うことも重要なブキなので、前線にいることが多い。前で一緒に戦うタイプの味方がいるとありがたいし、つかの間の連帯感を感じる。

どこかの小学生と、味方になって助け合っているのかもしれないな。

ゲームの中では、結局、みんなイカなのだ。


【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

掃除で大量のLPレコード、人形をそれぞれ専門業者に送ったりした。物をきちんと手放すというのはとても大変だ。LPって「帯」が残ってるかが買い取り価格を決めるらしい。ほとんど残ってなかった。

一方マンションのゴミ捨て場に、どう見ても粗大ゴミをそのまま置く人がいてとても困る。カメラ設置などの方法しか、防ぐ手立てはないのだろうか。


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■Scenes Around Me[26]
東京大学駒場寮の事(5)
鳴神[1]

関根正幸
http://bn.dgcr.com/archives/20180424110100.html
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歌舞伎の女形である中村しのぶさんは、歌舞伎「鳴神」を素材にした芝居を、1997年12月20・21日にオブスキュアギャラリーで上演しました。

当初、しのぶさんは武盾一郎さんに舞台美術を頼もうとしていましたが、しのぶさんには気がかりなことがありました。

それは、武さんが個展でキャンバスに描いていた絵のことでした。(写真は再掲載のもの)

https://farm5.staticflickr.com/4669/39526056925_1730ed2387_c.jpg



前回の続きになりますが、私が蟻天獄(武さんの連載羽化の作法[60]によると蟻天「国」ではなく蟻天「獄」)で製作中の段ボールハウスの中で目を覚ますと、武さんとしのぶさんが言い争いをしている声が聞こえました。

Scenes Around Me[25]東京大学駒場寮の事(4)学外サークル蟻天国の事
http://bn.dgcr.com/archives/20180410110100.html

羽化の作法[60]東大駒場寮『蟻天獄』
http://bn.dgcr.com/archives/20180417110200.html

しのぶさんは「わたしは武ちゃんが段ボールハウスに描いた絵が好きで、武ちゃんに舞台の絵を任せようと思っていたけど、この前の個展でキャンバスに描いていたような絵を描かれては困る」

「武ちゃんがキャンバスに描いた絵、あれは人に認められようとして描いた絵だ。そんなものを、わたしの舞台の絵に描いてほしくない」と話していました。

一方、武さんの話は「キャンバスの絵を描いている自分も認めてほしい」と、しのぶさんとかみ合わず、酔いも手伝ってか、二人は同じような話を繰り返していました。

私は、二人の話を聞きながら、武さんならしのぶさんの要望通りの絵を描くだろうと、うっすら考えていましたが、起き出すタイミングを失い、狸寝入りを続ける羽目になりました。

しのぶさんの発言は、当時駒場寮界隈の人たちが、武さんを反体制のヒーローだと考えていたことと関係あるかもしれません。

とにかく、私は初めて蟻天獄に行った日にそのような目にあったことに加え、しのぶさんからの役者の誘いをどうしても受けることが出来なかったため、蟻天獄に顔を出すのはしばらくやめようと考えました。



個人的に芝居に関しては、トラウマになりそうな原体験があり、自分の筋のなさを思い知っていました。

小学生の頃、学芸会で二人芝居をすることになったのですが、どういう事情か(相方のやる気がなかったのかもしれません)台本の最後の数ページは、セリフを覚えていないどころか、本読みも行なえないまま本番を迎えたことがありました。

当日、セリフを覚えたところまでは何とか演じることができたのですが、問題の箇所に差しかかると、自分は立ち往生してしまうは、相方はアドリブとも言えないような騒ぎを始めるは、散々な結果に終わりました。

それ以来、芝居のセリフを覚えて、噛まずに喋ることに困難を覚えるようになりました。これは、もともと喋ること自体が得意ではないことも、要因としてあるのですが。

もちろん、喋りは練習によってある程度上達できるかもしれませんが、本番までの限られた時間で、仕事をしながらそれを行うのはリスクがあると考えたのです。



しばらくして、武さんが舞台美術ではなく、役者として「鳴神」に参加したらしいと聞いたのですが、蟻天嶽が芝居の稽古場所となっていたため、相変わらず蟻天嶽には顔を出さなかったように思います。

次に蟻天嶽に行ったのは、オブスキュアギャラリーで開催された小山基彰くんの写真展の時で、それ以降「鳴神」の本番まで、蟻天嶽には行かなかったと思います。

小山くんの写真展はオープニングパーティに顔を出した後、蟻天嶽でしのぶさんに小山くんを紹介してもらった記憶があります。

(羽化の作法[60]によると、私が最初に蟻天獄に行った日に小山くんと飲んでいるそうですが、その時小山くんと話はしなかったのかもしれません)



駒場寮自体は鷹野依登久くんの個展を見に行ってから、オブスキュアギャラリーに定期的に通うようになりました。

何月の展示だったか覚えていませんが、グラフィックデザイナーの立花文穂さんの個展を見た記憶があります。

また、12月上旬、しのぶさんの公演の1〜2週前だったと思いますが、フランスから来日した若いクラウン(道化師)がオブスキュアギャラリーでパフォーマンスをしたことがありました。

パフォーマンス自体は観た記憶がなく(有料だったため観なかったか、単に私が遅刻したのかは覚えていません)、パフォーマンス後のトークイベントには参加しました。

そのイベントでクラウンが、ダンサーのオノ・カズオに影響を受けたと話していたのですが、通訳には誰のことか分からず、大野一雄のことではないかと助け船を出した記憶があります。



https://farm1.staticflickr.com/856/40665089715_e20021bf31_c.jpg

上に書いた話から5年後、私はとある芝居にチョイ役で出演することになるのですが、その芝居の脚本を書いた池田繁くんは、副業としてチンドンでサックスを吹いていました。

今回は池田くんの誘いで観に行った、蒲田フラワーフェスティバルでの写真を紹介します。(2016年4月27日)

この時は、チンドンのチームが何組も参加して蒲田西口商店街を練り歩き、最後はセッションを行いました。

写真は、前にいた見物客の脚の間からノーファインダーで撮りましたが、チンドンの配置が妙にハマっているので、気に入っています。


【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos

1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔


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編集後記(04/24)

●中島秀之・ドミニク-チェン「人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界」を読んだ(WAC/2018)。人工知能の国際会議でAIの大御所のスチュワート・ラッセルが言う。人間に役立つAIをどう構築するのがいいかというキーワードは、「AIには人間の価値観を教えなければならないが、同時に人間の持つ価値感には、わからない部分があるということを教えろ」ということだった。

昔からある「フレーム問題」のことか。つまり、人間にとって常識であること、それをどこまでAIに与えればいいのか設定ができないということであるらしい。AIは人間の価値を推測して動くのが前提だが、人間の価値を全部把握しているとは思わないという前提でAIをつくるのが原則だという。AIがなんでもかんでも全部わかるという想定を、まず取っ払うことである。何となく分かる。

「自動化が進むと工場などでは仕事が奪われ、生活が脅かされることになりませんか」と編集者。そこで必ず出てくるのが、ベーシックインカムの論議だ。食糧生産を含めて、ハードな労働はかなりの部分要らなくなる。そういう時代になるらしい(ホントかよ)、すると労働しない個々人が「どういう人生を送りたいか」という話になるらしい(ますますホントかよと言いたくなる)。

ドミニクは「機械がやればいいことはすべて機械にやらせる。そうすれば、人間はもっとクリエイティブなことだけやっていればいいということになります」というが、さらにホントかよ! と言いたくなる。人生120年時代の実現とか、人間のサイボーグ化、人間とAIの合体とか、嗚呼どこがすばらしい新世界だよ。

中島による結論はおおよそ以下のようになる。いままで読んだ中で、いまのところ一番わかりやすかった。「情報技術が世に出てから現在までの50年間の変化は、今後5年程度でやってくるだろう。シンギュラリティを『AIが人類を越える日』と定義する人もいるが、そういう意味でのシンギュラリティは来ない。

生活の全面においてAIが人類を超える日はやってこない。なぜなら、AIは道具であり、人間と同じような生活は営んでいないから、人間と価値を共有できない。そもそも、AIシステムを道具として作る限り、人間を超えることは原理的に不可能なのだ。仮にできたとしても研究室内に留め、実用化すべきではない。

問題なのは、日本社会にその変化速度の認識がほぼ皆無だということ。とくに行政をはじめとする制度面での改革がまったく始まろうとしていない。大企業も変わろうとしていない。『AIで今後の社会はどうなるの?』という問いは間違いである。正しい問いは『私たちはAIで今後の社会をどうしたいのか』だ」。わたしが得た結論は、「AIをめぐるフェイクニュースには要注意」だ。(柴田)

中島秀之・ドミニク-チェン「人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898317715/dgcrcom-22/


●ずーっとボツにしていたネタ。今から書くのはポケモンGO限定の話。ポケモンゲームをやったのは初代だけだし、映画やアニメを見ていないから。

伝説のポケモンで三犬と呼ばれるものとして、みずタイプの「スイクン」、ほのおタイプの「エンテイ」、でんきタイプの「ライコウ」がいる。ピクシブ百科事典によると、三犬と呼ばれているけれど、猫科モチーフ。

スイクンはオーロラポケモンに分類され、顔やヒラヒラした尾が美しくて大好き。豹がモチーフらしい。

エンテイは、かざんポケモン。モチーフはライオン。ライコウは、いかずちポケモン。モチーフは虎。続く。 (hammer.mule)

スイクン
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%B3
名前の由来は、恐らく「水君(水の君主)」

エンテイ
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A4
名前の指す意味はおそらく「炎帝」

ライコウ
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%82%A6
名前の由来は「雷光」、「雷皇」、「雷公」などだと思われる。