[4585] ショート・ストーリー「夜の木」◇3Dプリンターでモノ作り二つのイベント

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《またやります! クトゥルー復活祭》

■ショート・ストーリーのKUNI[233]
 夜の木
 ヤマシタクニコ

■3Dプリンター奮闘記[106]
 モノ作り、二つのイベント告知
 織田隆治



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■ショート・ストーリーのKUNI[233]
夜の木

ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20180614110200.html

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この春、はじめてユリノキの花を見た。ユリノキは高木になる。花はその高い枝に上を向いて咲く。望遠レンズでも花を見上げることしかできない。

たいていの木は花を咲かせるが、小さくて地味な花も多い。地上の人間に気づいてもらう必要などないと言いたげだ。

突然思った。私たちが実際に見ることができる動物はせいぜい体高数メートルで、それさえふだん近くにいるわけではない。だけど木だと、20メートルを超えるものが珍しくないということを。

それからずっと、木のことを考えている。



ある春の夜。ひとりの男が歩いていた。

その日は会社の同僚二人と駅前で少し飲んだ。二人と別れてから、さらに少し、一人で飲んだ。

彼は酒に強いほうではない。三人で飲んだときにもすでに気持ちよくなっていたが、それから一人で……さてどのくらい飲んだだろう。

ふだんはあまり飲まないが、たまに「酔っ払ってしまいたい」気分になることがあり、その夜がそうだった。彼の胸のうちにはあまりおもしろくないことどもが澱のようにたまっていて、同僚たちがいないところで、好きなだけ飲みたかったのだ。

すっかり酔っ払って店を出ると、ふわふわした足取りで歩き出した。いつも乗るバスは最終がもう出たあとで、ゆっくり歩いて帰るつもりだった。

どのくらい歩いたものか。ふと見ると闇の中に大きな木が現れた。白く、ぼうっと浮かび上がってみえる。

「これは……なんだろ。おみくじか?」

暗くてよくわからないが、その木にはおびただしい数の白い紙切れが結びつけられているらしい。正月の神社でよくみかける、おみくじを結びつけた木を思わせる。だけど、ここは神社ではないようだ。

「おもしろいでしょ」

声がした。そのほうを見ると女がひとり、立っている。思わず

「これは……なんですか?」と聞いた。

「あなたも、書いてみる?」

「書くって、何を」

女はもう、手に真っ白な紙を持っていた。

「なんでもいいのよ。願い事でも、単にうっぷんを晴らしたいことでもいいの。書いたらその木に結びつけるの」

「結びつけると、どうなる」

「さあ。どうなるかしら」

「願い事がかなうのか」

「だといいわね」

「なんだそれは。まあいいさ。書こう。そうだ。書いたらキスさせてくれるかい」

「いいわよ」

彼は女が差し出したサインペンを手にした。少し考えて、まず「残業代払え!」と書いた。われながら単純すぎる。もう一枚紙をもらい、

「下沢部長、辞めろ!」と書いた。

「おかしいかな。酔っ払ってるもんで」

「おかしくないわ」

また紙を差し出された。

「青木由子と」

そこまで書いて手が止まった。青木由子は職場ではいわゆるマドンナ的存在の女だ。文句なしの美人で、売れっ子モデルの誰々に似ているとか似ていないとか、あちこちで雑談のネタにされている。

彼が手を出せる相手ではない。それはわかっているが、二、三日前、偶然女たちが噂話をしているのを立ち聞きしてしまった。

──部長はどうなの、下沢部長は。

──論外!

──高見原課長は?

──それも論外。キモいし。

──変に自信ありげなところもね。

──わかるわかる。

──じゃあ、○○とかは?

彼は突然自分の名前が出てきて驚いた。息をひそめていると

──ないない! なんか変な嗜好もってそう。

──そう? 単なる地味な人じゃない?

──いやー、裏表ありそうだよ。

──とりあえずキモい。

──キモいひとばっかりじゃん、うちの会社。

──ほんと! 笑えるよね。

──がはは!



声の中に青木由子も含まれていた。あのときの笑い声が耳によみがえる。頭の中がかっと熱くなった。サインペンを持つ手がぷるぷる震えた。彼は迷った末に書いた

「……やらせろ!」

それでもまだ女は紙を差し出し続けた。もっと書け、もっと書けというように。彼は書いた。

「女なんかクソだ!」

「青木由子も、ほかの女も、仕事もできない、頭の中からっぽのクソ女ばっかりだ!」

「ぶすのくせに濃い化粧しやがって」

「キモいのはおまえらだ! 会社に来るな!」

「会社なんかつぶれろ!」

「いいかげんなマニュアルばっかり作りやがって、現場のこと何も考えてなさすぎ。能なし高見原課長、ヘンタイ下沢部長、みんなやめてしまえ、ばか上司!」

「やめないならおれがぶっつぶしてやる、こんな会社! SNS使うとか、なんでもいい、汚い手使ってでも、やってやる!」

何枚書いたかわからない。書いているうちに彼は妙な快感さえ得て、どんどんエスカレートした。ペンが勝手に卑猥な言葉を書きつける。書けば書くほど気分が高揚した。

そして、ついに書き疲れて女に渡すと、女はそれらを木に結びつけた。

「ほら、花が咲いたようでしょ」

木はもはや隙間もないくらいびっしりと、花をつけたようにみえた。闇の中で四方八方に大きく広げた枝は、まるで自分がすべてを受け入れるとでも言うようだ。

「だれでもみんな、いろんなこと考えながら生きてるのよ。それでいいのよ。でないと、この木がこんなに美しくみえるはずないもの」

女はそういうが、どんな表情で言ってるのか、暗くてわからない。

「どうでもいい。それより約束だからな」

彼は女を荒っぽく引き寄せ、その唇に唇を押し当てた。なまあたたかくやわらかな肉の感触が確かにした、と思った。



次に気づいたとき、彼は自分の部屋で朝を迎えていた。頭が痛い。前夜、どうやってこの部屋にたどりついたか記憶がない。

身支度を整えていつものように会社に向かう。遅刻しそうになり、ふと近道があったことを思い出した。住宅地に入り、細い道を通ると会社の入っているビルの裏口に通じる。

小走りでその道を過ぎようとして、彼ははっとした。見覚えのある木が目の前に立っている。

それは大きなハナミズキの木だった。前夜、彼を招くように闇の中に現れた、あの木。

──なんてことだ。夜道をさんざん歩き回ったつもりだったのに、こんな近くだったとは。

木は、枝いっぱいに花をつけている。ハナミズキの「花」と思われているのは実は「苞」と呼ばれる部分であり、中心の緑色に見える部分が本当の花であることは割合知られている。

いま枝いっぱいについている花の二〜三割くらいは、その苞をすっかり開いているが、残りはまだ苞を、まるで両手をあわせたように頭の上で閉じている。その様子が夜目には白い紙を結びつけたように見えたのか。

彼はぼうぜんとして木を見つめた。それからそばに寄り、手の届くところにあった花のひとつひとつをあわただしく見ていった。どれも,何の異常もなかった。彼は安堵のため息をもらし、会社に向かって走った。なんとか間に合った。

その日はなぜか仕事がはかどった。自分でも頭が冴えているような気がした。

──いつもより遅くまで寝て睡眠時間が十分だったからか、それとも……あんなふうにして、思っていることをぶちまけたからだろうか? いや、あれは本当にあったことなのか? 夢だったのだろうか? まあいい。あまり考えないでおこう。

この間まで手こずっていて、どう処理していいかわからなかった仕事があっさりできた。断られるのではないかと思って、連絡するのをずるずる後回しにしていた仕事は、いざ先方に連絡するとあっさり「いいですよ」と返事がもらえた。なんだか楽しくなってきた。

自分の表情に余裕が出てきているのを彼は知らない。

昼になり、隣の席の同僚と近くの店に昼食を食べに行くと、偶然、青木由子たちのグループと一緒になった。ごく自然に会話がはずむ。自分で驚く。ありきたりのジョークを口にすると、青木由子は笑った。信じられない。自分は今まで何か思い違いをしていたのか。

三日後に下沢部長に呼ばれた。

「まだ確定じゃないんだが、今年の秋に新部門を立ち上げる。ネットを利用した事業を始めるんだ。おれみたいな年寄りはだめだ。君に、新部門の中心になってもらおうと思ってるんだが……」

風が吹き始めた、とはこのことか。彼は殊勝な表情をつくりながら、腹の中では笑いがとまらない。

急速に彼は職場の女たちと親しくなる。中でも青木由子と。女たちは昼食をともにしたり他愛ない会話の相手になるだけでなく、仕事でも協力してくれた。彼より有能だったかもしれない。

いろんなことがどんどんやりやすくなっていった。彼は思った。この調子だと、いけるかもしれない。もう少し。あと、もうひと息だ。青木由子と。



ハナミズキの花は春の終わりに咲く。花が終わると夏はすぐそこだ。

気温がにわかに上がって、日差しが強く感じられるある日。彼や女たちは近所の店の日替わり定食で昼食を終え、午後の仕事に戻るべく歩いていた。

「あっちから帰ろう」

だれかがそう言い、裏口から入ることにした。あの木のそばを通って。

ハナミズキの枝に、もう花はなかった。青々と葉が茂っている。

「花びら、もうないね」

「花びらじゃないんだよ、あれ」

「わかってるわよ。なんとか言うんだよね」

「そうそう、なんとか」

「あ、下に落ちてるよ、それ」

だれかがそう言い、彼は下を見た。

ついこの間まで咲いていた、同じ花のものとは思えないくらい、薄茶色に醜く変色した苞が足下にいっぱい散らばっていた。青木由子がそのうちの一枚を拾い上げた。

「え……やだ!」

泣きそうな声を上げ、青木由子は拾い上げた苞を放り投げた。そのまま数歩後ずさり、口に手を当ててうずくまった。

「どうしたの?」

他の女たちも拾い上げ、うっと息をのんだ。

「何なのこれ……」

彼はしゃがみこみ、あたり一面にひろがった薄茶色のものを見た。みるみるその顔から血の気がひいた。苞の一枚一枚に、彼があの夜書きなぐった文字がくっきり浮かび上がっていた。

──青木由子とやらせろ!

──青木由子も、ほかの女も、仕事もできない頭の中からっぽのクソ女ばっかりだ!

──キモいのはおまえらだ!

──会社なんかつぶれろ

──能なしの高見原課長、ヘンタイ下沢部長、みんなやめてしまえ、ばか上司!

そして、おびただしい数の、目を背けたくなる卑猥な言葉。


【ヤマシタクニコ】koo@midtan.net
http://midtan.net/

http://koo-yamashita.main.jp/wp/


財布がぼろぼろになってきて、ふと気づくと人前で出すのもはばかられるようになってた(どんな!)ので、急遽ネットで安いのを買った。

長財布が苦手で、今回も二つ折りタイプ。届いてみると、スナップがめっちゃ固い。開け閉めするたびにちぎれそう。こりゃいかん。で、例によってネットで調べると「ロウソクのロウを塗ればいい」とのこと。

さっそく100円ショップで買って、塗ってみたらほんとに、あっという間に解決した。しかし、当然、そんな用途に必要なロウはほんのちょっと。箱いっぱいのロウソクがほぼそのまま残ってしまった。役に立つ日はくるのだろうか。昔は停電がよくあったもんだけど。


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■3Dプリンター奮闘記[106]
モノ作り、二つのイベント告知

織田隆治
https://bn.dgcr.com/archives/20180614110100.html

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飛び飛びの掲載になって申し訳ないです。お仕事に加え、二つのイベント企画主催を抱えていまして、ちょっと……というか、かなりバタバタしています。

何回かここでも取り上げていますが、また今年もやります!
「シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト」

もう少ししたら詳細を発表できます。まずはあらためて「シゴトバLAB」の紹介です。

大阪市内に「シゴトバBASE」というシェアオフィスがあります。
http://shigotoba-base.com/


そこに併設されているのが「シゴトバLAB」です。
http://shigotoba-lab.com/


シゴトバLABは、大阪市内。心斎橋駅から徒歩7分。西大橋駅から徒歩1分の立地にあります。

現在、あらゆる分野で注目されている3Dプリンターや、レーザー彫刻機を使用したモノづくりを支援する目的で設立されました。

デジタルファブリケーションは、様々な分野で、今後のモノ作りの基盤になっていこうとしています。

現在シゴトバLABでは、FDM(熱融解式)3Dプリンターが3台と、レーザー彫刻機を常設しています。その他、僕の方で導入した「全身3Dスキャナー」で、スキャンから立体化まで行えます。

また、その後の処理として、研磨、塗装が行える塗装ブースも2部屋。出来上がった作品を撮影できるフォトブースも併設しています。

ソフト面では、3Dモデリングの講座や、塗装の楽しさを知っていただけるガンプラスペシャルウェザリングワークショップなど、不定期ながらデジタルファブリケーションやモノ作りの楽しさを体験していただける講座等を開催しています。

各種講座、イベントの紹介はこちらです。
http://shigotoba-lab.com/study/event/


●シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト

そして、昨年からスタートした「シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト」。

こちらは、これからのモノ作りの基礎となるべき、デジタルファブリケーションを広め、支援するために、コンテストの形式で開催しています。

広く一般からも募集していますが、各学校からの応募も受付けており、若い人材が第一線で活躍しているクリエイターと同じ立場で審査を受けるということで、色々と刺激になってもらえればと考えています。

これまで、大阪芸術大学、筑波大学、大阪コミュニケーションアート専門学校、ヒコみずのジュエリーカレッジ大阪を始め、色々な学校にもご参加いただきました。

もちろん、その他一般から、最先端で活躍されているクリエイターの方や、趣味で色々と制作をされている方など、様々な方々のご参加をいただきました。

前回までの様子はこちらをご覧ください。↓

第一回
http://shigotoba-base.com/event/451/


第二回
http://shigotoba-base.com/event/693/


昨年は年2回開催しましたが、今年から年1回とし、もっと内容を濃いものにしていこうと考えています。募集期間は6月下旬から10月くらいまでを予定しています。

毎回、最優秀賞には、フラッシュフォージ/Apple Tree株式会社様からのご提供をいただいております。
http://flashforge.co.jp/


今回も、とても素晴しい最新の3Dプリンターをご用意いただける予定ですよ!詳細が決まりましたらこちらにて掲載しますので、よろしければフォローくださいね!

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●またやります! クトゥルー復活祭

そして、もう一つ。昨年開催して大好評だったクトゥルフ創作イベント「クトゥルー復活祭」今年もまたやります!!!

「クトゥルフ神話体系」とは、H・P・ラブクラフトという小説家・詩人が1920年前後に執筆した、コズミックホラー(宇宙的な恐怖を取り上げたホラー)です。サイエンスフィクション(SF)の要素を取り入れたホラーなんですが、その後の怪奇、幻想、オカルト、ホラー小説に多大なる影響を与えたのです。

その小説に出て来るモンスター達は、個々にとても魅力的な個性を持っており、現代でもスティーブン・キング等にもかなりの影響を与えています。

ラブクラフトは、弟子(?)などに自分の作り出した世界観をそのまま引用等をするのを許可し、ある意味オープンソース(?)的な設定とした訳です。

その後を引き継いだオーガスト・ダーレス等の作家により、その世界観は体系化され、整理されて、「クトゥルフ神話」として画一されて行きます。

クトゥルフ、というのは代表的なモンスターで、太古の地球を支配していた存在です。

この素材を元にしたロールプレイングゲームは、全世界的な広がりを見せています。ホラー小説や映画にも色々なモンスターが立体化されています。

日本でもゲーム化、映像化されており、密かなブームなんですよね。

僕も四半世紀前に大学の頃にテーブルトークのRPG(ロールプレイングゲーム)をしたことでハマって、今日に至っています。

第一回目は予想を上回る来場者を迎えることが出来、是非次もやってくれ! とのご希望をたくさんいただきまして、今年も行うことになりました。

前回の募集要項はこちら↓
http://www.f-d-studio.jp/event.html


出展者様リストはこちら↓
http://www.f-d-studio.jp/event2.html


ゲーム関係や小説、映像、有名原型師様にもご参加いただきました!

今年の出展内容も、こちらにて掲載しますので、できればフォローください。
Twitter 出戻り473
https://twitter.com/fdsoda


Facebook FullDimensionsStudio
https://www.facebook.com/FullDimensionsStudio/


以上、今回はモノ作り系イベントの紹介でした〜。
さて、本業も頑張らないと……。


【織田隆治】
___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp



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編集後記(06/14)

●八幡和郎「『立憲民主党』『朝日新聞』という名の“偽リベラル”」を読んだ(ワニブックス/2018)。筆者は元官僚、評論家、歴史作家、徳島文理大学教授。リベラルとはどういう意味か。かつては自民党の中における「全面的な戦前回帰に否定的で親欧米的な人たち」を指していた。中道左派もそれに近い。西欧的な自由を重んじ進歩的なイメージで受け止められてきた良い言葉だった。

ところが、いまは新旧「左翼」の人々が、「リベラル」という新しい看板を掲げるようになった。「政治用語として『共産主義や社会主義に共鳴する人々』を『リベラル』などと表現することは笑止千万で、欧米では絶対にあり得ません」「立憲民主党に結集する旧社会党系や外交問題で反米的な人たち、そしてそれを支援するマスコミや知識人が『リベラル』を名乗るのも驚天動地です」。

世界的基準からいって、なんともユニークで、お馬鹿な日本の左翼である。いま日本のマスコミで圧倒的に強いのは自称リベラル、国際的には左翼的な論調だ。こういう主張を、筆者は「偽リベラル」という言葉で表す。そして、それを端的な形で代表するのが朝日新聞だと断ずる。すべてのテレビ局もお仲間だ。

国民はネットで情報を得る情報強者と、その手段を使いこなせず、新聞やテレビでしか情報を得られない情報弱者に分かれてしまった。その結果、情報強者である若者は与党支持、弱者である高齢者は野党支持という傾向がくっきり出ている。マスメディアの報道は、ほとんど偽リベラルの立場からされている。

この本は「偽リベラル」がいかに欺瞞に満ちているか、いかに日本の政治や経済社会をおかしくしているかを暴き、「本来のリベラル」とはどういうものか、その立場からすれば日本はどうあるべきかを伝えるために書かれた。立憲民主党がリベラルなわけがないし、ましてや共産党まで含めて「リベラル勢力」というのは、世界的に見ても非常識で恥ずべき認識違い、いや詐欺であろう。

政権を投げ出した民主党が、正しい反省、自己批判を行っていれば、安倍政権が飽きられたときに政権復帰のチャンスはあったはずだ。ところが現実の民主党は「野党らしく振る舞うことに終始する」路線まっしぐら。ブーメランおかまいなし。民主党左派は自分たちをリベラル派と呼ぶようになった。その言葉は間違っているが、今さら「左派」とはいいたくない人たちから歓迎された。

平成の世で「リベラル」と称しているのは、リタイアして学生時代の気分を思い出して、照れ隠しで「リベラル」という仮面を被っている人たちが主力だろう。定年退職、年金暮らし、手厚い高齢者福祉を受けている暇人。彼らのいうリベラルとは、問題先送り願望の強い、高齢者の世代的利益の擁護者である。

筆者はブレない左翼政党にはそれなりの価値があると思っている。立憲民主党のような仮面政党は大嫌いだが、「社民党のようにいつまでも変わらない主張を正々堂々と飾らず続けてくれている党は、価値があるし好きでもあります。共産党は、戦術的に言っていることと本音に乖離があり過ぎて嫌いです」。まったく同感だな。福島瑞穂、日本語ヘタだけど面白い人〜。つづく。(柴田)

昨日から中国名の迷惑メールが激増、何か失礼なこと書いたのかな(笑)

八幡和郎「『立憲民主党』『朝日新聞』という名の“偽リベラル”」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4847096576/dgcrcom-22/



●ロウは滑りが悪くなったファスナーにも使えます! 手作りアロマキャンドルという手も。

/ポケモンGOのEXレイドバトルに行ってきた。ミュウツーと戦ってゲットできる。これは招待制になっていて、事前に対象ジムでレイドバトルをした人の中から、抽選で選ばれ、招待パスが届く。

近所には対象ジムが複数あって、何かのついでに、伝説ポケモンと戦ってるだけでも、ちらほら招待される。が、時間が指定されていて、とても面倒くさい。

休憩時間や食事時間をずらしたり。サラリーマンだとスーツ姿で、近所の会社から抜けてきましたって感じ。スマホしか持っていない。制服姿の事務員は、食事かお使いに行く時のためのミニバッグ。主婦らは、自転車に帽子か日傘、手袋。

老後を楽しむ人たちは、EXレイドバトルをはしご。次はどこどこで何時からですわ、な会話。高齢者や主婦は名前で呼び合っているし、挨拶しているから、常連さんなんだろうな。そういや、車や配達バイクで来る猛者もいるわ。続く。 (hammer.mule)

【ポケモンGO】EXレイド招待状の入手方法と参加条件について
http://pokemongo-soku.com/kyoryoku/reido/post-49905/