グラフィック薄氷大魔王[574]「Kindle Paperwhiteを買ってみた」他、小ネタ集/吉井 宏

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●Kindle Paperwhiteを買ってみた

外出中にスマホのバッテリーを気にしつつ、Kindle本を読むのが不安。それで、以前から迷ってたKindle Paperwhiteなのだが、Amazon Prime Dayのセールでようやく購入。メモリーが32GBのマンガモデル(通常は4GB)、広告が出ないバージョン。

届いてセッティングしててびっくり。Wi-Fi設定したとたんに、自分のライブラリが画面に出てきたのだ。まだログインもしてないのに??? と思ったら、Amazonで購入したアカウントにセッティングされて送られてくるらしい。検索して納得。「自分でログインしたことを忘れた」かと思ってかなり焦ったw

Kindle Paperwhiteの操作は、iPadなどのKindleアプリとほぼ同じ。ただし、E-Inkの書き換えが遅いので、それほど快適とは言えない。





ザッピング的にあちこち読むとか、いくつかの本をつまみ食いする的な読み方には向かないかも。一冊の本を通して読むならぜんぜん大丈夫。

バックライトで画面の明るさを調整できるし、明るい場所ならバックライトなしでも大丈夫。コントラストはある程度以上にはならず、マンガの絵的には物足りない。文字の本は読みやすい。iPad等でもちょっと淡いセピア表示にしてるし。
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PDFをパソコンからUSBで転送して読めるとのことで、自炊書籍を入れるために32GBにしたのでした(本や少々のマンガを読むだけなら4GBで十分)。実際に何冊か入れてみた。ページをめくるときに反転して黒くなって画面が乱れるけど、一応読める。

ボタンを押してスリープにしても、画面が点いたまま。なんで画面が消えないんだ? と思ったら、それで正常。E-Inkは書き換え時以外は電気が必要ないのだ。センスのいいスリープ画面が、何枚か内蔵されてる。

スペック上は205gだけど、ズッシリ重く感じる。もっと軽いと思った。スリープ対応のフタのケースをつけたら、さらに重くなるな。

外出時に何度か地下鉄で使ってみた。昨年秋に待望のKindle版が出て、すぐ購入したのに忘れてた、スティーブン・キング「IT」をどんどん読んでる最中。読みやすい! はかどる!

●Procreateに「ゆがみ」搭載!

しばらくぶりにProcreateを起動したら、アップデート新機能の紹介画面に「ゆがみ、ワープ変形」が搭載された、と! 使ってみると、Photoshopの「ゆがみ」に遜色ないぞ。

スケッチやドローイングにPhotoshopの「ゆがみ」を多用する僕には、待望の機能だったのだ。形の補正とか誇張に使うと、線を描き直すより100倍速い。これでiPadとMacを往復しなくても、スケッチを完成まで持って行ける!

あとは「グリッド」さえあれば完璧なんだけどなあと、あらためて確認してみたら、「描画ガイド」にグリッドがあるじゃないか〜!

これも今回のアップデートの目玉らしい。様々なガイドにスナップすることもできるし、シンメトリー描画などもできる。充実してきてるなあ!
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●キャラクターとマスコット

僕は基本イラストレーターなんだけど、2005年頃に3DCGで作るようになってからキャラクターデザインを志向している。名刺やプロフィールにも「キャラクターデザイン、イラストレーション」と記載してきた。

最近、「マスコット」を追加して「マスコット/キャラクターデザイン、イラストレーション」と変えた。

近年、「キャラクターデザイン」という語に違和感があるのだ。必要な場合は「キャラクター」を「マスコット」と言い換えるようにしてる。

Googleで「キャラクターデザイン」を検索して出てくる大半は、ゲームやアニメーションなどのコンテンツのキャラ。専門学校や大学の「キャラクターデザイン」コースのページを見れば、世間の「キャラクターデザイナーは何をしている人か?」のイメージがわかる。

一方、「マスコットデザイン」で検索すると、ゆるキャラや五輪マスコットをはじめ二頭身のカワイイものが並ぶ。僕がやってるのはこちらの傾向のものが多く、コンテンツ絡みではない。「character=性格・性質」を作るのとはちがうかも。

あと、職種としての「キャラクターデザイナー」は検索すればいくらでも出てくるのに、「マスコットデザイナー」は見事に「五輪マスコット関連の記事」のみ。そもそも「マスコット+デザイナー」の「マスコットデザイナー」という語が、メジャーに存在しないのだw

企業やイベントのシンボルキャラクターや、キャンペーンキャラクター等は本来はマスコット。定義はともかく「ゆるキャラ」と呼ばれるもの。キャラクターの中にマスコットは含まれるんだろう。

とはいえ、シンボルとしてのマスコットも、動いたり活躍するうちにコンテンツが充実していくと「キャラクター」と呼べるようになるイメージ。「ひつじのしつじくん」がそうかも。

・本来の「コンテンツ向けのキャラクターデザイン」も「ヤンス!ガンス!」以外に実はいろいろやってるのだが、企画段階はもちろんパイロット版まで行ってても公開できないので残念……。

・日本で一般的にマスコットといえば、クルマのフロントガラスにぶら下がってるやつかな。英語のMascotだとスポーツチームなどの着ぐるみのイメージらしい。


【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/

「IT」は91年に日本語訳のハードカバー上下巻を買ったものの、通勤電車に乗らなくなっていたため本をまったく読めず、10年前に古書店に売っちゃったのでした。

7月後半まで梅雨が続くつもりで予定を組んだので、炎天下をあちこち出かけるはめに。本来なら梅雨が始まる前に一通り終わらせるはずだったのだが、しくじった。猛暑は続く。

不思議なのが、テレビのニュースなどで「特に急用があるように見えない種類の人たち」が摂氏38度の中、なぜわざわざ街や観光地で「溶けそうです」とかのんきにレポーターに答えてるんだ? 休日に家にいたら負けとかあるわけ?

最近は季節が一か月早いようなので、8月前半には涼しい秋が来るんじゃないかと期待。

・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました。
https://bit.ly/2qWbmZh

・rinkakインタビュー『キャラクターは、ギリギリの要素で見せたい』
https://www.rinkak.com/creatorsvoice/hiroshiyoshii