[4625] オンラインショップで時計を買う◇obnizで遊ぶ◇万引き家族

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,300文字)


《大人になるって案外いいものなのだ》

■腕時計百科事典[63]
 オンラインショップの選び方
 吉田貴之

■クリエイター手抜きプロジェクト[554]IoT obniz編
 音とメッセージを組み合わせる
 古籏一浩

■映画ザビエル[61]
 絆ブームへのアンチテーゼ
 カンクロー



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■腕時計百科事典[63]
オンラインショップの選び方

吉田貴之
http://bn.dgcr.com/archives/20180827110300.html
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オンラインショップをつかえば、価格が安かったり、好きな時間に買い物できたりとメリットがたくさんあります。一方で、商品を実際に手にとることができなかったり、アフターサービスが不十分だったりと、デメリットもあります。腕時計をオンラインショップで買うのは「アリ」なのでしょうか。

○オンラインショップはアリ

結論から言うと、腕時計はオンラインショップで買ってもよい商品です。オンラインショップを利用することについて、それを否定する要素はそれほどはありません。ただし、お店のしくみや体制がきちんとしていることが大前提です。

○きちんとしたお店かどうか

初見で見定めるのはなかなか難しいかもしれませんが、「きちんとしたお店かどうか」は重要なポイントです。

文章がきちんとしているかどうか、特定商取引法の表記がきちんとなされているか、素人っぽいWebサイトではないか、資格や免許など必要な情報が明記されているかどうか、などなどの情報を総合して判断したいところです。

○十分な商品情報

腕時計に限らず、多くのオンラインショップが2〜3枚の写真と数行のコメントのみという、不十分な商品情報で商品を販売しようとしています。

腕時計のストーリーや使い方だけでなく、中古やアンティークの腕時計では状態や瑕疵などの「デメリット表示」をきちんとしてくれるお店を選ぶべきです。十分な枚数の写真や動画であれば、それを代替することもできるでしょう。

○接客対応

お店の様子を知りたいのであれば、購入前に問い合わせをするのも良い方法です。問い合わせから数日間返事がないお店もあれば、営業時間であればすぐに連絡をくれるお店もあります。

買う前の問い合わせだからといって、数日遅れるのはどうかと思いますが、トラブル時の問い合わせだと思うと、どちらの対応が好ましいかは明白です。

○返品と保証

返品ができるかどうかも、重要なポイントの一つです。腕時計のようなファッションアイテムでは、「写真ではかっこいいけれど腕につけてみたら似合わない」ものもあるはずです。

使い勝手やフィーリング、似合うかどうかは実際に身につけてみなければわからないものです。返品ができるお店であれば、失敗しない買い物ができるでしょう。

また、腕時計は精密機械です。新品でも中古品でも、保証の有無をきちんと確認しておきましょう。


【吉田貴之】info@nowebnolife.com

イディア:情報デザインと情報アーキテクチャ
https://www.idia.jp/
腕時計ポータルサイト:腕時計新聞
https://www.watchjournal.net/

兵庫県神戸市在住。Webサイトの企画や制作、運営を生業としながら、情報の整理や表現について研究しています。


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■クリエイター手抜きプロジェクト[554]IoT obniz編
音とメッセージを組み合わせる

古籏一浩
http://bn.dgcr.com/archives/20180827110200.html
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今回は、obnizで音とメッセージを組み合わせます。obnizにはせっかくの見やすい液晶が付いていますから、これを利用しない手はありません。

ブラウザ画面上にボタンを用意し、そのボタンをクリックするとobnizで音がなり、obnizの画面に文字が表示されるようにします。

まず、ボタンを押したら音が鳴るというプログラムです。音はplay()メソッドで指定した周波数で、鳴らすことができます。play(440)であれば440Hz、つまり「ラ」の音がなります。(出力される音は正確ではありませんが、まあまあそれに近いという音がなります)

obnizはWeb技術がそのまま使えるので、ボタンクリックはclickイベントを捕捉すればよいことになります。addEventListener()でもいいですし、以下のプログラムのようにonclickにイベントハンドラを定義しても構いません。ここらへんは自分が使いやすい、分かりやすい方を使えばよいでしょう。

また、jQueryを使ってイベントを設定しても構いません。ここでは説明の都合上、jQueryではなく素のJavaScriptを使って書いています。

以下のプログラムを実行すると、ブラウザ画面上にボタンが4つ表示されます。ボタンを押すと指定した音がなります。停止ボタンを押すと音が鳴り止みます。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.4.4/obniz.js"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<button id="mes1">朝ご飯だよ</button>
<button id="mes2">昼ご飯だよ</button>
<button id="mes3">晩ご飯だよ</button>
<button id="mesEnd">音停止</button>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
var speaker=null;
obniz.onconnect = async function () {
speaker=obniz.wired("Speaker", {signal:3 , gnd:0 });
document.getElementById("mes1").onclick=function(){
speaker.play(440);
}
document.getElementById("mes2").onclick=function(){
speaker.play(660);
}
document.getElementById("mes3").onclick=function(){
speaker.play(880);
}
document.getElementById("mesEnd").onclick=function(){
speaker.stop();
}
}
</script>
</body>
</html>

音停止ボタンをクリックして音を停止させるのではなく、一定時間鳴らしたら止めるようにすることもできます。この場合、obnizオブジェクトのwait()を使います。

ここで非同期処理が入りますが、async, awaitを付けるだけです。以前のようにPromiseオブジェクトを使って長々コードを書く必要はありません。(厳密にはPromiseオブジェクトでやりとりしていることにはなりますが)

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.4.4/obniz.js"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<button id="mes1">朝ご飯だよ</button>
<button id="mes2">昼ご飯だよ</button>
<button id="mes3">晩ご飯だよ</button>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
var speaker=null;
obniz.onconnect = async function () {
speaker=obniz.wired("Speaker", {signal:3 , gnd:0 });
document.getElementById("mes1").onclick=async function(){
speaker.play(440);
await obniz.wait(2000);
speaker.stop();
}
document.getElementById("mes2").onclick=async function(){
speaker.play(660);
await obniz.wait(2000);
speaker.stop();
}
document.getElementById("mes3").onclick=async function(){
speaker.play(880);
await obniz.wait(2000);
speaker.stop();
}
}
</script>
</body>
</html>

それでは、ボタンをクリックしたら音を鳴らし、画面にメッセージを表示します。表示するメッセージは、ボタン内に表示されている文字にしています。もちろん、ボタンではなく任意のメッセージを表示することもできます。

その場合、message()関数に表示するメッセージを渡すように修正してください。thisとしている部分を変数名にして、それをobniz.display.print()のパラメーターとして指定すればOKです。

以下のプログラムを実行すると、クリックしたボタンに応じて音が鳴り、画面にメッセージが表示されます。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.4.4/obniz.js"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<button id="mes1">朝ご飯だよ</button>
<button id="mes2">昼ご飯だよ</button>
<button id="mes3">晩ご飯だよ</button>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
var speaker=null;
obniz.onconnect = async function () {
speaker=obniz.wired("Speaker", {signal:3 , gnd:0 });
document.getElementById("mes1").onclick=function(){
message(this,440);
}
document.getElementById("mes2").onclick=function(){
message(this,660);
}
document.getElementById("mes3").onclick=function(){
message(this,880);
}
async function message(ele, freq){
obniz.display.clear();
obniz.display.print(ele.textContent);
speaker.play(freq);
await obniz.wait(2000);
speaker.stop();
}
}
</script>
</body>
</html>

音が2秒で止まってしまうと、相手が気づかないかもしれません。その場合は、obnizのスイッチを操作したら音が止まるように改良してみるとよいでしょう。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

猛暑というか酷暑が終わりつつあって、ようやく昼間でも農作業ができるようになってきました。他のお爺さん達も草刈りとかやってます。

NHKなど見てると家庭にはエアコンがあるという前提になっていて、エアコンがない家のことなど眼中になさそう。同じく、学校は大学とか大学院を卒業しているような前提の報道が多く、半分近くの人は眼中になさそう。(29年度の短大を含めた進学率は54.8%)

http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2017/0904_1.pdf

すでに標準世帯も5%もないようで、こんなのを標準にしていたら、いろいろ失敗するようなあ、という感じがするのですが。

https://www.dir.co.jp/report/column/20180710_010074.html

・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram

・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
https://www.amazon.co.jp/dp/4865940936
[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/

・After Effects自動化サンプルプログラム 上巻、下巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397591
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397605

・IchigoLatteでIoT体験
https://www.amazon.co.jp/dp/B06X3X1CHP
http://digiconcart.com/dccartstore/cart/info/2561/218591

・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/

・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/

・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/

・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/


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■映画ザビエル[61]
絆ブームへのアンチテーゼ

カンクロー
http://bn.dgcr.com/archives/20180827110100.html
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◎万引き家族

英題:Shoplifters
公開年度:2018年
制作国・地域:日本
上映時間:120分
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、城桧吏、松岡茉優

●だいたいこんな話(作品概要)

日雇い労働者の柴田治とクリーニング店にパート勤めしている妻の信代は、治の母、初枝の元に、息子の祥太、信代の妹の亜紀と共に転がり込んで暮らしている。治と信代夫婦の収入は不安定で、初代の年金を当てに、足りない分は万引きして生計を立てていた。

いつものように、治と息子の祥太がタッグを組んでスーパーで万引きした帰り道、寒空の中、団地のベランダに出されて放置されている幼い女の子、ゆりを見つける。

ゆりを一時的に連れ帰り、温かいものを食べさせてから、家まで送って行った治と信代だが、日常的に虐待を受けている様子を知って、信代はゆりを自分の娘として育てることを決める。

ゆりの本物の両親は捜索願いを出さず、ゆりも全く元の家に帰りたがらなかったが、現実的には誘拐してきたことに変わりない。ゆりを家族に迎えたことで、治たちの暮らしに綻びが生じる。

家族であろうとして、取り繕えば取り繕うほど新たな綻びが生まれ、やがて治たちの手に負えなくなってしまう。

死亡している親の年金を不正受給していた家族の事件をきっかけに、是枝監督が「犯罪でしかつながれなかった」家族を描いた。第71回カンヌ国際映画祭、最高賞パルムドール受賞作品。

●わたくし的見解/大人になるって、素敵なことね

20年ほど前、当時小説「GO」が映画化され注目を浴びていた金城一紀さんが、何かしら雑誌の映画特集の中で「キューブリックとカンヌ(映画祭の受賞作品)が良いとか言う大人にはなりたくない」みたいな発言をされていた。

金城さんは近年では、映画化もされたTVドラマ「SP」など手がけられ、小説家でありながら映像作品に強い興味をもつ人である。「GO」の映画化は2001年、20代だった私もキューブリックとカンヌの良さはてんで分からず、その先わかりたいとも思っていなかった。

発言の趣旨としては「キューブリックとかカンヌとかを良い」と言って通ぶるオッサンにはなりたくないって事で、実際そのような玄人気取りの発言に酔いしれがちなのは、一部のオッサンが陥りやすい穴でもある。何も映画に限ったことではない。

おそろしいもので、オバハンになったわたくしも、あれほど忌み嫌っていたキューブリックとカンヌの良さがわかるようになってしまった。言い訳がましいが、映画研究会の大学生じゃあるまいし、決して通ぶっているのではない点をご理解願いたい。

LGBT同様に、映画についても多様性を認めるわたくしは、商業ベースに乗らない作品の良さや意義がわかるようになった。かつてディスっていたものを、やっぱ良いっすね、と掌を返せるようになった点も含めて、大人になったのだ。誰か褒めて欲しい。

さて長々とした前置きで最も重要な部分は、カンヌで評価されるものは、そもそも商業作品ではないと言う事だ。言い換えると、そこに分かりやすい面白さは、まず無いと考えてよい。

「アート作品気取り」「何が面白いのか分からない」

定型文でもあるのかな、と思うほどカンヌ受賞作品の低評価レビューは、概ねこんな感じ。気取っているのではなく、商業作品でない以上、事実アート寄りなのであるし、結果エンタメ的面白さは少ない。

さすが拒否反応を示しているだけあって、実に的を射た意見である。結局のところ、それが好きか嫌いか、ただそれだけの話なのだ。

一口に「読書します」と言っても、古くはシャーロック・ホームズ、昨今なら伊坂幸太郎作品のように伏線を回収しスッキリと終わるミステリーが好きな人もいれば、回収されない伏線がてんこ盛りのまま終わる純文学系が好きな人もいる。

決して、ミステリーが低俗な訳ではないし、純文学が高尚な訳でもない。カンヌ作品は、純文学的だと言える。カンヌ受賞作品の冠は、作品の傾向や性質をあらかじめ示してくれている事に他ならない。

気ぃ付けなはれや!と、親切にもポスターに書いてあるのだから、苦手、あるいは不快ならば観なければ良い。素直に「ミッション・インポッシブル」のチケットを買えばよいのだ。

「万引き家族」もやはり純文学的作品で、回収されない伏線、つまり解決していない問題にもどかしさを覚えることになる。答えが作品の中にあるわけではない。

あえて言及することも憚られるが、万引きして家族を養う彼らを賛美してはいない。子供にまで犯罪の片棒を担がせているのだ。正しいはずがない。正しくない彼らが、それでも少しましに見えてしまう程、実の子供に居場所を与えていない家族の存在が提示される。

万引き家族の中で、父よりも母よりも真っ先に大人になったのは、息子の祥太だった。正しくないことに子供らしく、まっすぐ疑問を持った彼に引っ張られて、家族は変容する。彼の姿には希望が垣間見え、誇らしい。そして、いかなる場合でも成長には寂しさが付き物だ。

作品は答えを示しているのではなく、問題を提起している。家族って何なんだろう。血の繋がりは。いとも簡単に口にされる、絆とは何なのか。答えは、個々の鑑賞者の内にある。内にしかない。

さて、子供たちの演技が評価されがちだが、大人の俳優陣も実に素晴らしかった。ここ近年の是枝作品とは違い、本作はスタア不在で、それがかえってバランスの良いアンサンブルを奏でていた。

是枝作品初参加の若手実力派、松岡茉優さんも、個人的にプロのブスと賞賛している安藤サクラさんも、今後の作品に常連として呼ばれそうなしっくり感であったし、なにより是枝監督の心の母、樹木希林さんがご健在の間にパルムドールを受賞できたのが、きっと是枝組にとって一番喜ばしいことだったに違いない。

ところで、「万引き家族」も面白いが、「ミッション・インポッシブル」も面白い。オバハンになると、キューブリックの良さもスピルバーグの良さも分かるのである。大人になるって、案外いいものなのだ。


【カンクロー】info@eigaxavier.com

映画ザビエル http://www.eigaxavier.com/

映画については好みが固定化されてきており、こういったコラムを書く者としては年間の鑑賞本数は少ないと思います。その分、だいぶ鼻が利くようになっていて、劇場まで足を運んでハズレにあたることは、まずありません。

時間とお金を費やした以上は、元を取るまで楽しまないと、というケチな思考からくる結果かも知れませんが。

私の文章と比べれば、必ず時間を費やす価値のある映画をご紹介します。読んで下さった方が「映画を楽しむ」時に、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しく思います。


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編集後記(08/27)

●高橋洋一「『官僚とマスコミ』は嘘ばかり」を読んだ(2018/PHP研究所)。筆者は大蔵官僚そして財務官僚、首相官邸の仕事をしてきたので、「ニュースが、いかにつくられるか」については、多くの事例を見てきた。また、自身が当事者として「ニュース・ソースになる=ニュースをつくる立場」だった経験からいうと、ニュース、報道の作り手と受け手が見る景色は全く違うという。

実際に官僚や政治家が「マスコミ対策」としてどんなことをしているか。ニュースはいかに「つくられる」のか。興味深い話が多い。しかもやさしい記述である。筆者は大蔵省で初めてバランスシートを作った人で、中興の祖とも呼ばれているが、いまは在野でかつて知ったる大蔵省(→財務省)を厳しく斬る。

財務省が喧伝する「借金1000兆円でGDP500兆円だから、債務残高対GDP比は200%」により、「日本の借金は先進国で最悪」「ギリシャより財政状況が悪い」などと報道が続くが、完全なフェイクニュースである。財務省は国民に知られたくないことは、記者レクチャーをしない。そのためどの報道機関も報じない。日本の財政状況は、財務省の言う先進国最悪どころか、アメリカよりもいい。

「ネット負債(資産負債差)対GDP比」は87%くらいで、それでもアメリカの方が常に比率が上で、アメリカの方が財政状態が悪い。悪いと言ってもどうという数字ではない。日本より財政の悪い国が年17兆円の大減税をするが、問題になるレベルではない。国のバランスシートにおいては、負債のみでなく、資産・負債両面を見ることが適切な会計フレームワークなのである。それをしない。

財務省は、海外では英訳した日本国家の財務諸表を配っている。それを見せて「日本は大丈夫です」といい国債を売っていながら、国民に対しては財務諸表を伏せて「財政が危ない」といい続けている。日本の財政はまったく問題がないばかりか安全レベルである。イデオロギーで言っているのではない。「数字を見る限り、〈現時点おいては〉安全だ」といっているだけである。

あと250兆円くらい借金を増やしても日本は大丈夫。減税余地も、財政出動の余地もある。日本のマスコミは財務省にコロッと騙されている。日経新聞も企業のことを報じるときはバランスシートのことをいうのに、国のことを報じるときにはいわない。財務省がこの先に設定しているのは「増税」である。

安倍総理は消費税率10%への増税を予定通り2019年10月から実施する。しかし、増税して、それを全部使い、財政再建は先送りという方針なので、マクロ経済的には増税しないのと同じことになる。増税派が勝ったわけでなく、痛み分け、五分五分である。筆者は増税しないほうがいいというエコノミストである。

筆者は役人時代に、総理を悪く書きたいマスコミに、発言を切り取られ利用された反省から、最近はマスコミから取材を受けるときは、同じ内容のことをネットメディアに文章で載せるようにしている。きちんとした長いものを書いておけば、マスコミが勝手に切り取ったとしても「一部を切り取っただけ」と説明ができるわけだ。新聞に掲載された日にネットで公開している。 (柴田)

高橋洋一「『官僚とマスコミ』は嘘ばかり」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456984068X/dgcrcom-22/


●「進学率は54.8%」を知って驚いた。今の時代は90%だと思っていた。算数(数学ではない)のできない大学生がいるとニュースでやっていたので。標準世帯の一位が、無業の一人世帯というのにも驚いた。年金暮らしの方ってことだろうな。

/「オバハンになったわたくしも、あれほど忌み嫌っていた」。よくわかる。好みや見方って変わるよね。宝?歌劇なんて生で観るまで大嫌いだったもん。プロレス嫌いだったもん。

/オレオレ詐欺。これらの詐欺犯に男が多いからだろうけど、娘からの連絡ってないのかな。母親は息子に弱いってことなのかなぁ。

最近の手口は巧妙で、ひっかかってしまうのではないかと思う。「会社の金を使い込んだ」「事故った」「還付金があるのでATMで操作を」は、引っかからないだろう。

自分で責任を取りなさい、と、なぜ還付金なのにATM操作なのよ? だから。

「桃を送る。農園の人から後で連絡が行く」からの「農園ですが、住所の確認をしたいので」は危険だわ。警戒心がないもの。

子供はいないけど、そのうち甥や別の人からの連絡になりそうなのよね。 (hammer.mule)