[4628] エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)◇3Dプリンター奮闘記

投稿:  著者:  読了時間:23分(本文:約11,100文字)


《やっぱり関西のお笑いが一番ですね》

■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[24]
 語彙消失歌会のはなし
 期限切れの言葉
 海音寺ジョー

■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[25]
 「八字不合」と「調虎離山」
 ソフトクリームのゴール
 柴田友美

■3Dプリンター奮闘記[108]
 学校とイベントと設備投資と
 織田隆治



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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[24]
語彙消失歌会のはなし
期限切れの言葉

海音寺ジョー
http://bn.dgcr.com/archives/20180830110300.html
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◎語彙消失歌会のはなし

歌会という短歌をする人の会合がある。

それぞれが自分の歌を持ってって、投票したり「この歌が良い」「悪い」「なぜなら韻律が」とか「意味が分かりにくい」など評価、分析し合って一つ一つの歌を多角的に検討、談論をする会なのだが、インターネットで大活躍の御殿山みなみさんと、短歌カードゲーム・ミソヒトサジの制作等も行う、なべとびすこさんが6月24日に『語彙消失歌会』なるものを開催した。

この歌会は、細かい理屈抜きに良い歌は「いいじゃん」と難しい言葉やめにして叫び合おうじゃん、というコンセプトであるという。(それは、エポックでは?)と年甲斐もなく、ワクワクして参加させてもらった。

当日、大阪の中崎町という駅で御殿山さん達と合流し、会場の『らこんて中崎町』に連れてってもらった。

会場は若い人ばかりで場違いだったかと怯んだが、そういうのが一人ぐらい混じっても良かろうと開き直った。

歌会というものに、その日までに通算三回参加してて、一つは結社のめちゃ真剣なやつだった。

直に批判をぶつけたり、助詞の一つ一つを検証したり、背景の思念や歌意の裏読みをしたり、感情がエスカレートして互いの人間性にまで踏み込んで争論が泥沼化し、司会が慌てて「ち、ちょっと休憩を取りましょう!」と叫んだり・・・

しかし、色々な方の話を聴いたり実際参加して感じたのだが、それがオーソドックスな歌会のスタイルであり、醍醐味なのだろう。

しかし、二人の主催はそんな既成の価値観の枠にとどまらない、常識のなさが売りであった。

企画力が息して動いてると言っても過言ではない、アイディアマン御殿山さんと、実行力が服着て動いてる、なべとびすこさんがタッグを組んだ、今回のイベントが面白くないはずがないという確信があった。

貸しスペース『らこんて中崎町』に集うと、なべとびすこさんが「う〜」「どうしよ?」「う〜ん」とほとんど何も仕切り発言をしないうちに、参加者みんなが長机を並べ、壁際にあった椅子を人数分揃えていく。

ぼくは殆どの人と初顔合わせだったが、皆旧知の間柄らしく連帯が出来てる感じだった。いくつかの長机を寄せて作られた大テーブルに、御殿山さんが夜なべして製作した、語彙消失カードがバサッと散りばめられた。

これはA4サイズの画用紙に端的なセリフが印刷されたカードで、例えば「好き」「わかりみ」「エモい」「それな」「意味はわからんけど何かすごい気がする」など、ガチの歌会では使いづらいことこの上ない、端的な決めセリフがわざとプリントされてるのだった。

自分で、「良い」「この歌、すごい」と語彙力なさげな発言をしてもいいし、そのカードを掴んで掲げるだけでもいいのである。というのが当初のルールだった。

自選の短歌、自分がいいと思った他の人の短歌を短冊に二首ずつ書いて、司会のなべさん御殿山さんに預け、歌会が始まった。

投票は無しで、詠草(短歌)が発表されるごとに、順繰りに参加者が朗読し一言評を言って、めいめいがババッと思いついた者順に所感を述べていくという、牛隆佑さんが主催されてる借り家歌会ルールに準じて進行した。

その時、一発目の評を述べる人が一番気分に近いカードを掲げる、もし該当のカードが無かったらテーブルの上のマジックで、司会席の隣だった窪下さん、ナタカさんがババッと白紙カードに書き込み、新たな語彙消失フレーズを作成する、という流れが生じた。

基本自由に発言していいのだが、司会に当てて欲しい人はカードを頭上高く掲げて待つという、この場でのルールが自然に醸成されていった。

カードには、テンプレートタイプのも用意されてた。

「半端ないって。○○半端ないって。そんなん思いつかへんやん、普通」というやつで、○○に感嘆のキーワードを入れて叫ぶ用なのである。なべとびすこさんが一回だけ使っていた。

和気あいあいと名歌に触れつつ、オオー! ぬおおー! とみんなで感嘆しあって、歌会は進んだ。「天才」「それな」カードが良く使われた。

ぼくは当たった歌が難解だったので、あれこれ迷って「何かめっちゃいいと思うんやけど何処がいいのかわからないので誰か説明して」カードを掲げた。右隣の座席だった、田上純弥さんや千原こはぎさんが、わかりやすく解説してくれた。

短冊が小さく、遠くからは読みづらかったので、各歌の提示はホワイトボードが使われた。御殿山さんが駿台予備校講師並みの手際の良さで、ホワイトボードを三分割して詠草を書きこみ、評の終わった歌は素早く消して次の歌を書きこみ、かつ司会もなべさんとこなす名采配で、全部の歌を予定時間内に紹介しきった。

ハイペースだったが、今まで知らんかった名歌、あるいは歌集を読んでたはずだけど、当時気づくことが出来ず、記憶から飛ばしてた歌の良さに触れることが出来て、充実した時間だった。

最初、語彙消失カードで端的に感想を表明するのだが、感じ入った参加者が次々に「そもそも、この歌の凄さは…」「こういう意味にもとれるんじゃない?」とわかりやすくも的確な指摘をして読みを深化していったので、そのへんは一般的な歌会の良い形へと、収斂されていってたと思う。

票を競ったり、綿密な歌の分析、討論も良いけど、「これいいね」「この歌いいよねー」と大勢で多くの歌を鑑賞できた語彙消失歌会、すごく楽しくて、是非また開催してほしいと思った。

語彙消失カード、まんべんなく効率よく使われたが、「全米が泣いてまう」カードは、ほぼ出番がなかった。次は勇気を出して使いたいな。


◎期限切れの言葉

遅番パートのフェイが、嬉しそうにゆってきた。

『松尾さん、新しい日本語覚えたヨ』

フェイさんは不法入国してきた中国人娘で、最近俺の勤める相生橋筋の居酒屋にバイトで入ってきた。正規の日本語教育を受けていないよって、片言の日本語しか喋れない。

『うん、どんな言葉ですか?』
『イーゴ、イーチェー!』

それは日本語なんけ?
フェイが片言で説明を始める。

『人はー、人にー会うときは、それっきり、一度きりにーなるかもしれない。だから、会うはー、大切なことです。という意味ネ』

それで一期一会のことだとわかった。

『それは、イチゴイチエって言います』
『そうカ、イチゴーイチエだたか。日本語難しいねえ』

フェイは照れ笑いする。

オレはフェイには丁寧な言葉を使う。悪い言葉や卑語は、彼等はすぐに覚える。でも、接客仕事には敬語ができなあかんから、俺の言葉をフェイが真似するように、わざと丁寧な言葉を使ってるんや。

『フェイ、フェイが日本語をちゃんと話せる、そうなったら、時給が上がる。だから頑張ってください』

『松尾さん、前にも同じこと言ったね。前の前にもネ。ワタシ時給、まだ上がんないヨ?』

『オレだって安月給やぜ。でも、イーゴイーチェは、よく勉強したよな、偉いなフェイ!』

『へへへへ』

あてにならない口約束で世界は満ち満ちている。ドブタメのような場末の町であくせく働きながら、生活に倦みながら、だけどイチゴイチエはいい言葉だよなーと、その時俺は思った。


【海音寺ジョー】
kareido111@gmail.com

ツイッターアカウント
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kareido1111@

御殿山みなみさんのツイッターアカウント
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なべとびすこさんのツイッターアカウントと、グッズ販売のホームページ
nabelab00@
https://nabelab00.thebase.in/


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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[25]
「八字不合」と「調虎離山」
ソフトクリームのゴール

柴田友美
http://bn.dgcr.com/archives/20180830110200.html
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◎「八字不合」と「調虎離山」

台湾の刑事ドラマ、「Black & White」を見ていて出てきた言葉が、「八字不合」と「調虎離山」です。

「八字不合」は「八字」即ち「生辰八字」(生まれた年、月、日、時を表す干支を組み合わせた8字)が合わない、つまり(性格が?)全然合わない、という意味だそうです。

主人公の二人が性格が全然違ってて、「俺ら合わへんよなー。」みたいなシーンで使われてました。

「調虎離山」は兵法三十六計の一つで、虎を虎にとって有利な山から離して自分たちの有利な地形で戦う事、だそうです。

これはドラマの中では、犯人グループがにせの情報、あるショッピングモールに爆弾を仕掛けた、かなんかの情報を流して警察をそこに集中させ、実際は電車の乗っ取り事件を起こすという事に使われてました。

刑事の一人が犯人に騙されている事に気がついて、「これは調虎離山されてる、信じたらあかん!」みたいに使われてました。

中国のバラエティ番組を見ていると、台湾の俳優や歌手が出てくることがあって、その場にめっちゃ馴染んでるので台湾と中国てどうなってるんやろ、とおもいます。

またバラエティ番組は、日本のバラエティ番組と似てるところもあり、不思議な気分になります。多分向こうの人は、日本の番組をよく見ているんだろうなと思います。日本だけがあんまりついていけてないのかなと思います……。(このBlack & Whiteはテレビドラマなのですが、映画にもなってて、日本でも公開されたようです)

BS JAPAN「ブラック & ホワイト」
http://www.bs-j.co.jp/bandw/
「ブラック & ホワイト」予告編
http://pterri.net/bw/special.html

バラエティ番組と言えば、アメリカの「Dad Jokes(You Laugh, You Lose)」という番組を教えてもらいました。

You Laugh, You Lose | Patrick vs. Brandon


ジョークを言い合って、より笑った方が負け、という感じなのですが、これがかなり難しいです! 英語の字幕もついてるのですが、早くて読めない、また読めたとしても全く意味が分からない、めっちゃ笑ってるけどほんまに意味不明、という感じです。

文化的背景が分からないとその面白さが分からない、という事でしょうか……。中国のバラエティ番組の方がよっぽど親しみが持てます(中国や台湾の番組はほとんど字幕が付いてます。それでもよくわかりませんが)。比較できるほどアメリカのバラエティ番組知りませんが……。

お笑い番組といえば、学生のころ友達とスタジオ観覧希望みたいなのに応募して、大阪のテレビ局にバラエティ番組の収録を見に行っていました。「パペポ」とか、「探偵!ナイトスクープ」とか「ダウンタウンの…?」とか(年がバレるけど)。やっぱり関西のお笑いが一番ですね。

そういえばこの間、韓国のアイドルグループのEXO(エクソ)の動画を見ていた時に、彼らが「せんだみつおゲーム」みたいな事をしてました。

EXOは韓国組と中国組がいて、韓国組が突然せんだみつおゲームを始めて、中国組がなんの事、みたいな感じでポカーンとしてました。

せんだみつおゲームのルールはよくわかってないのですが、たぶんあれはせんだみつおゲームだと思います。韓国の人もせんだみつおゲームするのかなぁと不思議に思った瞬間でした。

一体なんの自慢をしたいのかよく分からない文章になってしまいました。とにかく関西の、ほんで日本の文化はアジアに広がってるなぁ、という感想で締めくくりたいと思います。


◎ソフトクリームのゴール

お店の前に置いてあるソフトクリームクリームの模型には、僕の背中が刺さっている。もう長いあいだ、僕の背中はあの中にある。

街を歩いていると、象のパレードに出くわした。象たちは優雅に大通りを歩いていた。僕は嬉しくなってそれについて行った。

象たちはどこかの広場に着いた。広場の両端には、ソフトクリームの模型が二本ずつ立っていた。象たちはそれをゴールに見立てて、二手に分かれてサッカーをはじめた。サッカーボールの中には、僕の心が入っているようだった。

ある時ボールはゴールポストであるソフトクリームの模型に当たり、そのまま遠くに飛んでいってしまった。



【柴田友美(しばたともみ)】

短いお話を書いています。

huochaitomomi@gmail.com

群青コースター(Kindle版)発売中!
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私個人のホームページ
http://mrs-mayo.babyblue.jp/menu/index.html


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■3Dプリンター奮闘記[108]
学校とイベントと設備投資と

織田隆治
http://bn.dgcr.com/archives/20180830110100.html
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7月はなにかと忙しい時期でして、7月7日〜8日は、筑波大学で集中講義を行ってきました。「3Dプリンターの基礎と制作への応用」という内容で、今回は総勢160名近い学生さんに受講してもらえました。

そして、この講義を受けた学生さんの中から、翌年2月に筑波大学で行う集中実習へ参加してもらうのですが、それも、今回募集で参加希望が50名を超え、2年にまたいで行うことになりました。

受講したことで物作りへのやる気スイッチが入った学生さんも多く、今後の活躍が楽しみなんですよね。

そして、7月29日は、幕張メッセにて行われた世界最大のフィギュアの祭典、「ワンダーフェスティバル」にも参加してきました。

毎年思うのですが、3Dプリンターを使った原型もどんどん増えてきていますし、3Dモデリングソフトのメーカー、3Dプリンターメーカーさんの出展もどんどん増えてきていますね。時代は確実にこの方向へ動いていることを感じさせられます。

●UVプリンターの導入

さて、話は設備投資について。

昨年は3Dプリンターを4台も増やしましたし、今年は全身3Dスキャナーも導入しました。そして、来月にはUVプリンターも導入する予定になっています。

昨年入れたのは、FDM(熱融解式)の3Dプリンター3台と、光造形(DLP)式3Dプリンター。合計で170〜200万円ほどになります。

これ、当然資産となりまして、5年償却となるわけです。一発で経費計上できないんですよね。

大きな会社ならともかく、僕みたいな吹けば飛ぶよな零細個人事業主ですと、これが結構痛い。

1/5しか経費として計上出来ず、4/5は税金がかかってくる訳です。購入でお金を使ってしまい、収入がないのに税金を払わないといけないんですよね。

補助金等の申請は、大体3月くらいから始まり、色々な手続きを経てある程度長期計画を立てていないといけないんですが、僕みたいな零細個人では、なかなか難しいところがあるんです。急に機材を入れないといけなくなったりしますし。

そういった面で、行政のほうで、モノ作りしている零細工場や企業への税の軽減ってしてもらえないのかなぁ……って、いつも思います。

もしかしたら、そんな制度ってあったりするのかな?

昨年、それでなかりキツイ感じになったので、今年はリースを組んで行こうと思ってます。これ、毎月のリース料は経費で落とせますし、ドーンと一気に払わないでいいですもんね。

そして、今回。UVプリンターを導入することになりました。

UVプリンターとは、要するにインクジェットのプリンターのインクが、UV(紫外線)を当てると硬化する樹脂を混ぜたようなもので、色々なものに印刷ができるプリンターです。

インクをある程度盛り上げて出力することも可能で、凹凸を付けることも可能。色の付いた樹脂を硬化させるので、金属、各種プラスチックなど、色々なモノに鮮やかに印刷できます。

これまで、このジャンルでは、シルク印刷やタンポ印刷が主流でした。

女性の方が理解しやすいと思いますが、要はマニキュアの一種で、紫外線で硬化させるタイプのジェルネイルですね。最近、ネイル業界では、このUVプリンターを使ったネイルのプリンターも出て来ています。

これを導入することにより、今までとは少し違うジャンルでの製品作りも可能となりますし、まだ稼働しているところも少ないことから、今回導入を決めました。

僕の仕事だと、ネームプレートや細かい建築モデルの窓枠とかにも使えますね。その他、今まではシルク印刷でしかできなかった、樹脂や金属へのフルカラー印刷や、透明樹脂に印刷したキーホルダー、スマホケースのオリジナル印刷、流行のアクリルフィギュア等にも使えます。

あと、試してみたいアイデアなどもあり、導入決定してしまえばあとは早く来ないかなぁ……と思うだけです。

ただ、インクがまだまだ高額なのと、もちろんリース代も稼ぎ出さないといけないので、導入前から色々と営業をかけておかないとなぁ……と、いろいろ対応を考えています。

以前導入したレーザー彫刻機の際は、建築模型では必須だったので、すぐ元は取れましたが、また少し勝手が違うので、不安半分といったところです。

でも、レーザー彫刻機との組み合わせでも、色々なものが作れるようになるし、「やらないと始まらない!」んですよ。

3Dプリンターを導入した際も、同じような感覚でした。がんばるぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

●シゴトバLAB 3D PRINT CONTEST 03

で、話を3Dプリンター関連に戻します。前回にもお伝えしましたが、

★シゴトバLAB 3D PRINT CONTEST 03
http://shigotoba-base.com/event/1027

いよいよ募集も中盤に入ってきまして、ぽつぽつと作品応募も増えています。各賞も以下になっています。

★最優秀賞は、なんと、先日発表されたばかりのピッカピカの新製品ですよ!
FLASHFORGE ADVENTURER3(アドベンチャー3)
http://flashforge.co.jp/adventurer3/
ご提供:Apple Tree株式会社様

それから、特別賞です。

★Autodesk「Fusion360賞」
Autodesk様より、Fusion360関連の書籍が贈られます。

今回、以下の賞が確定致しました!

★Pixologic 「ZBrushCore賞」

Pixologic様より、ZBrushCoreの正規ライセンスが、2名様に贈られることになりました! 是非、学生さんに受賞してもらい、今後の制作活動に生かしてもらいたいな〜と思います。

★アクセサリー部門特別賞

「ぅらめしぃ〜わっほい」様より、応募作品の中から1点、真鍮もしくはシルバーにて鋳造して頂けます。

★フィギュア部門特別賞

本コンテスト「シゴトバLAB 3Dプリントコンテスト」のキャラクターデザインの部門を開設します。

これも、応募しないと始まらない! んですよ。
是非、このメールマガジンをご覧の皆様は

★シゴトバLAB 3D PRINT CONTEST 03
http://shigotoba-base.com/event/1027

をチェックしていただき、エントリーお待ちしております!

大阪での開催にも関わらず、東京から九州まで、色々な方からのエントリーをお受けしています。芸術系大学や、デザイン系専門学校様からの応募も増えてきまして、若い方の活躍に期待しています!

講師をされている学校なんかございましたら、拡散していただけると嬉しいですね(^_^)

それでは、皆様。まだまだ暑い季節は続きますので、くれぐれも熱対策は怠らず、体調管理をしっかり行ってくださいね!

でないと、僕みたいにダル〜い体調での生活を強いられますよ…。


【織田隆治】
___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp


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編集後記(08/30)

●少し前、ずいぶん勝手に屈折したオウンゴール京都論、井上章一「京都ぎらい」を読んだ。埼玉県人にはよくわからない精神の自家中毒自分語りは、それなりに味わいが深く、見当違いのツッコミもしてみたものだが、だいぶ評判がいい本である。続編「京都ぎらい 官能編」(2017/朝日新聞出版)を読む。

大学浪人時代を地元の嵯峨で送る筆者が、近所を散策しながら暗記物に励んでいると、一人旅の若い女性から声をかけられることがよくあり、もちろん道案内だが、大いに潤いをもたらしてくれた。夢をみることができたという。地元と古典のつながりを教わったのも、このシチュエーションであったらしい。

1990年代、知り合ったテレビの構成作家が言うには「大阪と京都を比べたら、大阪の方がやらしいと思われてるのは、なんでややで。そんなん、話の前提じたいがおかしいわ。どう考えても京都のほうがやらしいんちゃう?(略)僕はやっぱり、京都の方が助平やと思うけどなあ」と、筆者の考えとは真逆だった。

1980年代の大阪助平伝説と京都無垢幻想という、ステレオタイプに染まっていた筆者は驚き、もう少し歴史を遡れば京都の方が淫靡な時代があったのではないかと思いを馳せるようになる。そして、古典の世界の「太平記」「とはずがたり」「源氏物語」「万葉集」「宇治拾遺物語」「平家物語」「吾妻鏡」などを引いて、王朝のセックスがまつわる政治、文化について講釈している。

わたしにとって、本文はかなり退屈な内容だと思ったが、まえがきとあとがきに、いかにも偏屈な筆者らしさが現れていて好感度が高い(屈折した趣味w)。「京都ぎらい」はどういう形で配架されているのか、それを知るため筆者は多くの書店をはしごした。そして洛中の店の「ほんとうは、好きなくせに」というPOPに唖然とする。「私はうそつきだと決めつけられていたのである」

「京都ぎらい」と京都のあいだをとりもつ苦肉の言葉だ、著者に喧嘩を売っているわけではないのだ、と当初は受け止めた筆者だったが、後にこのコピーを書いたのが大阪人らしいと聞き及び、考えを改めた。大阪人は京都人を中華意識でこりかたまっている、と考えやすい。京都側の自己批判に対し、みな逆説的な京都愛が込められているとらえる。嵯峨育ちの井上も同じ京都人だ、と。

悲しいほど嵯峨育ちにこだわる筆者である。どうせ京都愛が書かせた本に決まってる、と決めつけられたのがグヤシ〜、らしい。さて、この筆者はひらがなを多用するのが特徴である。どうして漢字をちゃんと使わないのだ、としばしばなじられてきたという。「京都ぎらい」はよく売れているが、ひらがな過剰を非難する手紙もこれまで以上に届いた。版元もその苦情に困惑したらしい。

漢字は中国・漢の字である。「やや狭量の大和言葉びいきの私は、外来のものとして、とらえている。だから、名詞や代名詞、つまり体言としてつかうことは、いとわない。だが、形容詞や動詞、用言としてもちいることには、わだかまりを感じてしまう」のだという。問題はその考えを一貫させていない点だとも。「美しい」「感じる」を「うつくしい」「かんじる」にしきれない。妥協するのがふがいないと思う、という。あまり気にならなかったけど。(柴田)

井上章一「京都ぎらい 官能編」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022737476/dgcrcom-22/


●Dad Jokes。3分ほど見て、私でもわかる簡単なジョークはあったものの、どこが面白いのかわからない……。それが何か? って思うんだけど、爆笑しているんだよね。コメディ映画の翻訳って大変だろうなぁ。韻を踏むラップって、向こうの人にとってはイケてるんだろうなぁ。

/昨日の吉井さんの記事。私はユーゴー書店が閉店した時、とても悲しかったなぁ。跡地はカラオケ屋さんになっちゃった。Twitterの反響まとめを読むと、後継者がいないためだったらしい。

83年続いた老舗で、地下から3Fまであり、大きすぎない、かゆいところに手の届く書店であった。いつからかアニメイトまで併設されるようになった。学校や仕事帰りに立ち寄っては、知らないジャンルの雑誌や本を物色するのが楽しかった。

なんばグランド花月(よしもと新喜劇をやっている劇場)前のジュンク堂千日前店も好きだったけど、閉店しちゃったなぁ。ここで一万円以上の買い物をしたら、3Fの喫茶店のコーヒー券が貰えるので、技術書やら何やらをまとめ買いしては、静かな空間で読書をしていたよ。

梅田の旭屋書店本店はビル建て替え後に復活すると聞いていたのに、閉店したまま。家賃の折り合いがつかなかったんだって。 (hammer.mule)

ユーゴー書店(Googleストリートビュー)
https://www.google.com/maps/@34.6452276,135.5127634,3a,90y,97.88h,96.16t/data=!3m6!1e1!3m4!1sZpKpXKMyWfHQiLidUrL4-w!2e0!7i13312!8i6656

「ユーゴー書店閉店」の反響まとめ
https://togetter.com/li/222067

旭屋書店
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%AD%E5%B1%8B%E6%9B%B8%E5%BA%97

大阪ミナミの「ジュンク堂書店」千日前店が21日に閉店 「座り読み」の先駆けとして約20年
https://www.sankei.com/west/news/160319/wst1603190038-n1.html

ジュンク堂書店千日前店跡、ドン.キホーテに─7月開店
https://toshoken.com/news/6481

大阪での本屋回りはやっぱり楽しいものです
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-2971.html#more

町本会公開会議、第16弾は大阪で開催です
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/blog-entry-2324.html

ルーブル書店 1980
http://www.hihitown.com/shop.php?id=60
「常時、雑誌が1500種。コミック2万冊。」
そんなにあるんだっけ? 狭いけど一階にあるので覗きやすい。その近所のジュンク堂上本町店は11Fにあるし、20時で閉まっちゃう。