[4630] 論語:義を見てせざるは勇無きなり◇シリアル通信でデータ送信

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《義理人情の「義」ではなく、正義の「義」》

■まにまにころころ[144]
 ふんわり中国の古典(論語・その7)
 義を見てせざるは勇無きなり
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[555]IoT obniz編 
 シリアル通信でデータを送信する
 古籏一浩




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■まにまにころころ[144]
ふんわり中国の古典(論語・その7)
義を見てせざるは勇無きなり

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20180903110200.html

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コロこと川合です。大河ドラマ『西郷どん』がどうもイマイチな今日この頃。最大の見せ場のひとつであるはずの薩長同盟も、なんだかさっぱり。桂さんも西郷さんも、魅力がまったく感じられず。脚本が残念すぎます。

西郷どん、きばれ、ちぇすとー。

……さて、気を取り直して、『論語』の続きを。

◎──巻第一「為政第二」十八

・書き下し文

子張、禄をもとめんことを学ぶ。子曰わく、多く聞きて疑わしきをかき、慎しみてその余りを言えば、すなわちとがめすくなし。多く見てあやうきをかき、慎しみてその余りを行えば、すなわち悔いすくなし。言にとがめすくなく、行に悔いすくなければ、禄そのうちに在り。

・だいたいの意味

子張が俸禄を得る方法を学ぼうとした。

孔子先生が仰るには、多くのことを聞いて疑わしいことを除き、慎みをもって疑わしいこと以外を口にするようにすれば、人にとがめられることが少ないだろう。

多くのことを見てあやふやなことを除き、慎みをもってあやふやなこと以外を行うようにすれば、後悔が少ないだろう。言葉に批難が少なく、行いに後悔が少なければ、俸禄はそこから自然と生まれるものだ。


◎──巻第一「為政第二」十八について

どうしたら給料もらえるようになりますかねー、という弟子、子張。まったく、これだからイマドキの若者は……(※紀元前500年くらいの人です)

孔子先生は、広く見聞し、そうして集めた情報をキチンとフィルタリングした上で自身の言行に反映させなさい、と。そうすれば自然と給料をもらえるようになりますよ、と。

ある意味、ここはとても重要な話です。というのも、孔子先生の一門は、礼儀作法を身につけ役所に登用してもらうための、職業訓練校みたいなものですから。孔子亡き後、一門のテキストである論語には、不可欠な話とも言えるわけです。

就活ってどうやったらいいんですかーと質問してくる新弟子たちに、孔子先生はこんな風に仰ってたよと伝えるための箇所です。

就活なんて気にするな、いいからちゃんと勉強しろ、って言ってるようにしか聞こえないですけども。(笑)

◎──巻第一「為政第二」十九

・書き下し文

哀公問うて曰わく、何を為さばすなわち民服せん。孔子こたえて曰わく、直きを挙げてこれをまがれるにおけば、すなわち民服せん。まがれるを挙げてこれを直きにおけば、すなわち民服せず。

・だいたいの意味

(魯国の)哀公が質問された。何をすれば民は心服するだろうかと。孔子先生が答えられた。まっすぐな人を抜擢し、曲がった人の上に置けば、民は心服するでしょう。しかし曲がった人を抜擢してまっすぐな人の上に置けば、民は心服しないでしょう、と。

◎──巻第一「為政第二」十九について

善人をきちんと取り立てなさい、という話。分かりやすい話ですね。

「直きを挙げてもろもろのまがれるをおけば」として、「まっすぐな人を抜擢して、曲がった人を捨て置けば」とする説もありますが、大筋は変わりません。

「なんであんな奴が高い役職に就くんだ!」って不満は現代でも起こり得ますよね。面白いのは、能力の高さ云々ではないところ。もちろん無能では困ると思いますが、それでも能力よりもまず、まっすぐさが大事。

◎──巻第一「為政第二」二十

・書き下し文

季康子問う。民をして敬忠にして、もって勧ましむるには、これを如何せん。子曰わく、これに臨むに荘をもってすればすなわち敬す。孝慈なればすなわち忠なり。善を挙げて不能を教うればすなわち勧む。

・だいたいの意味

(魯の大夫である)季康子が質問された。民が敬の心と忠の心をもって仕事に励むようにするには、どうすればよいのでしょうか、と。

孔子先生が答えられた。民に対してその身を正し堂々とした態度で接すれば、民は敬意を抱くでしょう。孝の道をまもり慈愛をもって接すれば、民も真心を持つようになるでしょう。善人を抜擢し、能力の劣る者には教えていくようにすれば、みな自然と仕事に励むでしょう。

◎──巻第一「為政第二」二十について

リスペクトされたければ、我が身を正せ。真心を得たければ真心を示せ。仕事に励んでほしければ、立派な人間を重く用いて、能力の足りないものはみなで教えてサポートするようにしろ。そうすれば自然とそうなる。

……そのまんま現代でも使えそうな言葉ですね。

先ほどの哀公の話にしても、今回の季康子の話にしても、たぶん、現状がそうではないという前提があっての、皮肉交じりなんじゃないかなと思います。

上手くいくようにするにはどうしたらいい? って相談に、やることやってりゃちゃんと上手くいくよって答えてますからね。なかなか辛辣。

◎──巻第一「為政第二」二十一

・書き下し文

或るひと孔子にいいて曰わく、子なんぞ政をなさざる。子曰わく、書に云う、孝なるかこれ孝、兄弟に友に、有政に施すと。これまた政をなすなり。なんぞそれ政をなすことをなさん。

・だいたいの意味

ある人が孔子先生に言った。先生はどうして政治を行わないのですか、と。

孔子先生は答えられた。『書経』に「孝行よ、ああ孝行よ。そして兄弟とも仲睦まじければ、それは政治にまでも及んでいくことなのだ」とある。これらも政治に繋がっているのだ。どうして官職について政治を行う必要があろう、と。


◎──巻第一「為政第二」二十一について

親孝行して、兄弟とも仲良くすることが、すでに政治なんだよ、との話。孔子が自身の親兄弟の話をしているわけではなく、一般論として。身を正して家族を大切にすることは、よい政治に繋がっていくんだ。わざわざ政治家になって政治する必要もないじゃないか、ということです。

儒教(朱子学)で重要とされる書『大学』に由来する「修身斉家治国平天下」という言葉があります。まず身を修め、次に家をととのえ、そして国を治め、天下を平和にする、と。天下国家を治めるためにはまず自身のこと、家のことからだということです。

通じる考え方ですね。というか、儒教の根本です。

『大学』は『礼記』から抜き出して独立させたものです。せっかくなので、というか、いま目の前に講談社学術文庫の『大学』があるので、その該当箇所を引用してみます。これです。

古:いにしえ
斉う:ととのう
格る:いたる
后:のち

古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む。その国を治めんと欲する者は、先ずその家を斉う。その家を斉えんと欲する者は、先ずその身を修む。その身を修めんと欲する者は、先ずその心を正しくす。その心を正しくせんと欲する者は、先ずその意を誠にす。その意を誠にせんと欲する者は、先ずその知を致す。知を致すは物に格るに在り。

物格って后知至る。知至って后意誠なり。意誠にして后心正し。心正しくして后身修まる。身修まって后家斉う。家斉いて后国治まる。国治まって后天下平らかなり。

……講談社学術文庫『大学』P34-37より。

引用しておいてなんですが、この部分を解説するとなれば、それだけで大変なことになる箇所なので、とりあえず雰囲気だけ味わっておいてください。

◎──巻第一「為政第二」二十二

・書き下し文

子曰わく、人にして信無くんば、その可なるを知らざるなり。大車にゲイ無く、小車にゲツ無くんば、それ何をもってかこれを行らんや。

・だいたいの意味

人として信の心なくして、それをよしとすることは考えられない。大きな車に牛をつなぐための横木がなく、小型車に馬をつなぐためのくびきがなければ、どうやって動かすことができようか。

◎──巻第一「為政第二」二十二について

人にとっての要は「信」であるという話。

以前にも書きましたが、信とは、友情を大切にする心、誠実であろうとする心、嘘をつかず人を欺かない心といった感じです。言動と行動を一致させることが、「信」にかなう態度です。

◎──巻第一「為政第二」二十三

・書き下し文

子張問う、十世知るべきや。子曰わく、殷は夏の礼に因る。損益するところ知るべきなり。周は殷の礼に因る。損益するところ知るべきなり。それあるいは周に継ぐ者は、百世といえども知るべきなり。

・だいたいの意味

子張が「十代先の王朝がどのようであるか分かるものでしょうか」と質問した。孔子先生は答えられた。殷王朝は夏王朝の礼を受け継いだ。そこに引いたり足したりしたところが見て取れる。周王朝は殷王朝の礼を受け継いだ。これも、そこに引いたり足したりしたところが見て取れる。

だからもし周王朝の礼を受け継ぐ王朝が続くなら、百代先であってもその様子が見て取れるものだ、と。

◎──巻第一「為政第二」二十三について

ここでの「礼」は、「制度」です。あとはまあ、そのままです。根本的な制度は改廃されながらも受け継がれていくから、先々のことも類推できるよ、とのことです。

実際には、異民族が中原を支配することもあったので、百代どころか、十代も難しかったと思いますが、そんな話はどうでもいいことで。(笑)

本質を押さえていれば、未来を想像することも可能だよという話です。

◎──巻第一「為政第二」二十四

・書き下し文

子曰わく、その鬼に非ずしてこれを祭るはへつらいなり。義を見てせざるは勇無きなり。

・だいたいの意味

自分の家にゆかりの霊魂でもないのに祀るのは、へつらいである。人として義の道を分かっていながら、義に従って行動しないのは、勇気がないのである。

◎──巻第一「為政第二」二十四について

超有名フレーズがきました! 義を見てせざるは勇無きなり!

でも、そのフレーズ単体だと分かるのに、直前の祭祀の話との対応がいまいちよく分からないですね。

ここでは、前者は義にあらずということで対応を考えます。祖霊でもなんでもないのに、祀ることで何らかの恩恵にあずかろうというような行為は不義だと。不義と知ってそのようなことをするのは、へつらいだと。

一方で、義と知りながら、義をなさないのは、勇気のない臆病な行為だと。

いい加減な気持ちで正しくない行為をするな。また正しい行為は迷わずにせよ。そんな感じですかね。義理人情の「義」ではなく、正義の「義」をイメージ。

◎──今回はここまで。

これで、『論語』の第一巻が終了しました。第十巻まであるので、なかなかの長丁場になりそうですね。しかも、途中、妙に長めの話も出てきたりします。

あまり面白くない箇所もあって、その辺はさくさく流して進めていきますので、どうぞ第二巻以降もお付き合いください。

最後に出てきた「義を見てせざるは勇無きなり」ですが、ちょうど体操協会の話を想起させますね。協会長のパワハラを告発した選手には、勇気があった。あとから追従してるOBには、勇気がなかったんですね。今回、勇気をもらった、というところでしょうか。もっとも、事実関係の解明はこれからですけども。

義にも勇にも色々あって、ひとつ扱いを間違えると身を亡ぼす危険なフレーズでもあると思いますが、どんな時でも正義が報われる世であってほしいですね。


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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■クリエイター手抜きプロジェクト[555]IoT obniz編 
シリアル通信でデータを送信する

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20180903110100.html

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今回は、obnizのシリアル通信機能(UART)を使って、文字や数値を送信してみます。シリアル通信なら、RS232Cでやりとりすることもできます。

古き良き時代のマシンでも、RS232Cポートとケーブルがあれば最新のobnizとやりとりができるわけです。これだけで、ネタを思いついてしまう人もいるかもしれません(古いマシンを活用できるぞ、と。どう活用するかはアイデア次第ですが)

まず、シリアル通信の前にやりとりする機器が必要です。ここではパソコン(Mac Pro)と接続することにします。USBシリアルモジュールでMacとobnizを接続しました。もちろん、Windowsでも構いません。

https://shopfusen.jimdo.com/ichigojam/usb-シリアルモジュール/


次にモジュールとobnizを接続します。TXDをobnizのio0に、RXDをobnizのio1につなぎます。GNDはobnizのio2〜io11の、いずれかあいている端子につなぎます。今回はGNDはio2に接続します。

つないだら、最初にobnizでシリアル通信設定を行います。これは、どの端子にTXD(送信)、RXD(受信)ケーブルがつながっているかを指定します。

設定はobniz.uart0.start()の最初のパラメーターに、JSON形式で指定します。txが送信、rxが受信になります。今回の場合はtxが1、rxが0なので、以下のように指定します。なお、接続モジュールによっては逆に設定しないといけないものもあるかもしれません(あったような気がします。なんとなく)。

obniz.uart0.start({tx:1, rx:0, gnd:2});

tx、rxオプション以外にも、いくつか用意されています。省略した場合、以下のように設定されます(これがデフォルト設定ということです)。

速度 115200bps
非同期
フローコントロールなし
8bit
パリティなし
1 ストップビット
5v push-pull drive
内部プルアップなし

設定できるオプションについては以下のページに記載されています。

https://obniz.io/doc/sdk/doc/uart


さて、設定が終わったら後は、データを送るだけです。

データの送信はobniz.uart0.send()を使います。send()のパラメーターにするデータを指定します。データは複数指定できないので注意が必要です。指定できるデータは文字列や数値、配列です。

まず、手軽なところで文字を送信してみましょう。以下のプログラムは、obnizでtest codeの文字をシリアルに送信します。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js
"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.7.0/obniz.js
"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
obniz.onconnect = async function () {
obniz.uart0.start({tx:1, rx:0, gnd:2});
obniz.uart0.send("test code");
}
</script>
</body>
</html>

送信される文字のエンコードは、UTF-8になります。漢字データなどを送る場合は注意が必要です。SHIFT JISやEUCではありません。

send()に数値を指定した場合、そのままバイトデータとして送信されます。send(0x41)ならAの文字がシリアルに出力されます。以下のサンプルはA〜Zまでの文字をシリアルに出力します。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js
"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.7.0/obniz.js
"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
obniz.onconnect = async function () {
obniz.uart0.start({tx:1, rx:0, gnd:2});
for(let i=0; i<26; i++){
obniz.uart0.send(0x41+i);
}
}
</script>
</body>
</html>

次に、数値を出力してみます。センサーからの値をそのままsend()に指定できればいいのですが、そのまま指定するとバイトデータとして出力されてしまいます。出力先で可読可能なテキストファイルに保存したい場合には、ちょっと不便です。センサーの値が50なら、50のテキストを出力してほしいところです。

このような場合は、toString()を使います。以下のプログラムは0〜99までの数値を文字列として出力します。また、数値の出力後には改行コードを入れています。

なお、受信側の改行コードが13でなく10(LF、UNIXの場合)には、send(13)でなくsend(10)としてください。改行コードがCR+LFならsend([13,10])を指定します。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js
"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.7.0/obniz.js
"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
obniz.onconnect = async function () {
obniz.uart0.start({tx:1, rx:0, gnd:2});
obniz.uart0.send(13);
for(let i=0; i<100; i++){
var n=i.toString(10);
obniz.uart0.send(n);
obniz.uart0.send(13);
}
}
</script>
</body>
</html>

それでは次に、ブラウザ上のボタンが押されたら、シリアルに文字を出力してみます。朝食、昼食、夕食を示す英単語を示すボタンを用意しておきます。出力するデータはボタン内の文字としていますが、工夫すればどんな文字でも出力できます。

ボタンクリック時の処理ですが、jQueryライブラリを使えば簡単にできます。$()で対象となるボタンを指定し、click()で呼び出すイベントハンドラを指定するだけです。

<html>
<head>
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
<script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js
"></script>
<script src="https://unpkg.com/obniz@1.7.0/obniz.js
"></script>
</head>
<body>
<div id="obniz-debug"></div>
<button id="mes1">breakfast</button>
<button id="mes2">lunch</button>
<button id="mes3">dinner</button>
<script>
var obniz = new Obniz("機器番号");
obniz.onconnect = function () {
obniz.uart0.start({tx:1, rx:0, gnd:2});
obniz.uart0.send(13);
$("#mes1,#mes2,#mes3").click(function(){
obniz.uart0.send(this.textContent);
obniz.uart0.send(13);
});
}
</script>
</body>
</html>

シリアル通信は送信するだけでなく受信もできます。次回はシリアルからの受信を行ってみます。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


EUでも廃止方向のサマータイム。EUが廃止するのだから、日本では導入しないだろうと思うけど……

「ジュラシックパーク」ならぬ「ジェラシィパーク」……そこは嫉妬に狂った女性達が住む恐ろしい島だった。という三流映画ネタを思いついたけど、柴田編集長以外喜びそうもない映画になりそう。

さくらももこ「ちびまる子ちゃん」は連載一回目から読んでいた。ちびまる子ちゃんの本編ではなくて、単行本にちょろっと収録されていた「盲腸の朝」がいちばん面白かった。(アニメではアレンジされて放送)


・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram


・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
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[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/


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http://digiconcart.com/dccartstore/cart/info/2561/218591


・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/


・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/


・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/


・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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編集後記(09/03)

●石平×矢板明夫「私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた わが青春の中国現代史」を読んだ(2018/ビジネス社)。矢板は産経新聞外信部次長、元北京特派員。なぜこの二人の対談なのか。年齢も住んでいた場所も違ったが、中国についての認識はほとんど同じだからだ。矢板は1972年、文革の真っ最中に「中国残留孤児」二世として天津で生まれ、15歳まで中国で育った。

2007年春から2016年末まで産経新聞の特派員として約10年間、北京に駐在した。チベット騒乱、四川大地震、北京五輪、習近平政権の発足など、多くの歴史的場面を取材した。いまの中国は、世界2位の経済大国になったが、一部の特権階級を除きほとんどの中国人は幸せになっていない、というのが実感だという。

石平の生まれは1962年で、まだ大多数の人民は飢饉に苦しんでいた。毛沢東の大躍進が失敗に終わった後の数年間、中国では推計3000〜4000万人という餓死者が出た。当時、石の両親は四川省成都でともに大学で教鞭をとっていた。その頃の共産党の支配は完璧で、石の親戚一族が何人も餓死していたのに、全く知らされされなかった。1966年、4歳の時あの恐怖の文化大革命が始まった。

矢板は天安門事件が起きる一年前1988年に、日本に帰ってきた。所沢の中国帰国者定着促進センターに送り込まれた。自分自身でなんとかアイデンティティの問題に決着をつけて、松下政経塾に入って政治家を目指した。天安門事件については、ある意味冷静に見られたという。29歳で産経新聞社に入社した。

石が北京大学を出てから来日したのは、矢板と同じ1988年。最初の一年間は大阪の日本語学校に通いあいうえおから学んだ。学費は居酒屋の厨房でアルバイで得た。1年後1989年に神戸大学大学院の修士課程に進学した。6月に天安門事件が起きた。その晩、人生最大の転機を迎えた。いままでやってきたことをすべて清算した。中国という国のために、石がやって来たことは無意味だった。

今後自分が中国のために何かをすることは二度とない。自ら中国という国とは絶縁した。大学院を出て民間の研究所に就職した。帰国するたびに感じたのは、二つの変化で、中国人の「反日感情」の高まりと、エリートほどその感情が強くなっていたことだ。大学の仲間たちの心は様変わりした。民主化運動にあれほど情熱を燃やした連中は、天安門のことは忘れ或いは忘れたふりをしていた。

彼らが持ちかけてくる話題は、まず「お金」、そしてナショナリズム「愛国」「反日」だった。天安門事件で若者たちを虐殺した共産党が求心力を取り戻すためには、愛国主義を掲げるしかない。そうすると反日もやらなければならない。敵のない愛国主義は盛り上がらない。だから、日本を敵として仕上げる。共産党の悪辣さは、日本に対する言説はウソ、捏造の限りをつくしたところだ。

元同志のやりとりを聞いた石は、茫然自失であった。「天安門事件とはなんだったのか。俺たちの青春は何だったのか」。自分なりに調べて行き着いた結論が、中国の「反日教育」だった。中国政府が意図的に、新聞、教科書、テレビ、映画、文芸作品などを通じて、徹底した反日教育を行ってきた成果なのだ。

そのことを世に知らしめるため、「なぜ中国人は日本人を憎むのか」という処女作を、2002年・40歳でPHP研究所から出版した。この本を出すために、勤めていた研究機関に迷惑をかけてはいけないので辞職した。この本の出版で、石は「結果としてルビコン川を渡ったわけです」。石の人生最後の大転換となる。もう中国人には戻れない。石平という日本人の真実を知った。続く。(柴田)

石平×矢板明夫「私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた わが青春の中国現代史」
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828420312/dgcrcom-22/



●伯母のスマホ機種変更。自分はMVNOのUQを使っているが、両親世代には3大キャリアをすすめている。とにかくサポートが手厚い印象。使い方教室なんてのもある。

伯母は2年前に「初スマホ!」にしたのだが、これがスマホであってスマホでない機種。Androidアプリがインストールできない(Googleアカウントを使わなかったように思う)、ガラケーの画面が大きくなっただけ、タッチパネルなだけの、なんちゃってスマホであった。

店頭で勧められるままに購入してしまい、後悔したそうだ。2年間我慢したとのことで、今度は失敗しないぞと、家電やパソコンに強そうな私に白羽の矢が立った。続く。 (hammer.mule)