グラフィック薄氷大魔王[578]「やっぱ24インチ最高!」他、小ネタ集/吉井 宏

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●ドローイングぶっ続け

7月末からず〜っとぶっ続けで仕事キャラ(兼、オリジナル作品用)のアイディアスケッチやドローイングをしてる。

長丁場になるのはわかってたので、いい機会だからと、「紙もiPadも液タブも使わず、板タブだけでやれるか?(板タブの注意事項をしっかり意識する練習を兼ねて)」と「紙と鉛筆だけでどこまで行けるか?」を試してた。

結論から言うと、初期のアイディアスケッチというかラクガキは、やはり紙と鉛筆がいい。スキャン後の作業は板タブだけでもけっこうイケる。




液タブやiPadも使ってみたけど、冷静に比較すると板タブだけでやるのが結果的に最もはかどる。姿勢がラクな板タブは、作業を長時間続けられるから。

手をブンブン振り回して描きたくなったら、紙に大きく描けばいいわけで。コピックや4mmの芯ホルダーで衝動を解放w

ところで、ドローイングしてた間はMODOをほとんど起動しなかった。クリエイティブの核心部は、ほとんど「紙と鉛筆」なんだなあってあらためて思った。その意味で、非常に濃い一か月半だった。今も継続中。

●やはりA3に描きたい!

紙と鉛筆の場合。そうだ! 手をぶん回して描けないのは紙が小さいからだ!大きく描けないからだ! って思う。だから「A3コピー用紙を使う」を以前から何度も試みてるんだけど、数枚描くと挫折する。

先日、「A3で10枚も描いてしまえば慣れるだろう」と勢い込んでやってみたけど、やはり3枚で挫折w

・A3に描く利点
「紙のフチを気にせず大きめに描ける」
「同じ面積でもA4に2枚描くよりA3のほうが多く描ける」

・A3に挫折する理由
「取り回しが悪い」
「Scansnapが使えない」(iPadのEvernoteでスキャンしてる)
「A4の紙といっしょに保管しておけず、新しく置き場所を作らなきゃならない」
「全紙を埋めるのに時間がかかりすぎる」
「A3は見栄えするから、どうせなら立派なドローイング作品に仕上げたくなって、さらに時間がかかる」

……やはりA3は使いにくいという結論。

A3を使わずA4にできるだけ大きめに描くには? 当然だけど一枚に一個描くなら十分広い。しかし、枚数が増えるので取り回しが悪くなるし、たくさんのスケッチを眺めるには都合が悪い。

以前はA5とA4の紙を混在して使ってた。一枚に一つ描くなら、A5が使いやすいサイズ。不要なら何も考えずそのまま捨てられるし。でも、枚数が多くなったりA4に混じって保管しにくかったりし、A4に統一した。

縦横を変える。普段は十数年前からの習慣でA4横で7〜8個描く。大きめに描く場合は高さを変えて3個。これをA4縦にするとほぼ同じサイズで4個描ける。どうしてもA3に馴染めないんだったらそれも手だ。

その後、「A3紙はすぐ捨てる前提でガーーッと描き飛ばす用に裏表使い、使えそうなアイディアをA4にトレース」をやってみたら、非常に良い! 捗る。

「紙のフチを気にせず自由に描く」と「A4にコンパクトにまとめる」を両立できる。

○ずいぶん前に見たNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の石岡瑛子。仕事場のテーブルに広げた大きな紙(たぶんA3より大きい)に色鉛筆で何枚もドローイングしてたの見て、カッコイイなあって思った。

それもA3用紙を標準にしたい理由だった。色鉛筆は僕も同じものを使ってるし。まあ、大きい紙を使えるのは広い仕事場だからだろうけど。

http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0130/

●やっぱ24インチ最高!

なんかわからんけど、27インチの大画面が視界いっぱいに広がってるだけで腹が立つw 圧迫感というか、ムダに広いというか。

3月以来久しぶりにEIZOの24インチに戻した。1920×1200pixelは確かにちょっと狭いけど、集中しやすくて作業がどんどん進む。24インチのサイズ感、好きだな。

「27インチ+Intuos Lサイズ」は描きにくいのはしばらく前にわかってたのだが、24インチだと確かに描きやすい。単純に画面に対して板タブの比率が大きいだけなんだろうけど、実際快適。腕を存分に動かせる。

ラフの清書的や3Dテクスチャ描きなど、フィニッシュ作業は液タブのほうがいいけど、それ以外のラフスケッチなど板タブで十分できると再確認。面倒くさがらずにその都度十分に拡大表示して作業すれば、清書やテクスチャ描きもイケそうな気がする。

正面を見ながら作業してると本当にラク。ときたま紙や液タブに描いてみると、下を見て作業するのがどれだけしんどいかよくわかる。

AdobeがついにPhotoshopのフルバージョンをiPad用に提供するらしく、「一気にデザイン環境がパソコンからタブレットへ進む」とか盛り上がってたけど、首痛める人続出になるぞ。


【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com
http://yoshii-blog.blogspot.com/

「文科省が“置き勉”認めるよう全国に通知へ」というニュース。先日、「12kgのカバンで通学」の話題もあったしね。そもそも、一年分の内容を全部持ち歩く必要はないよね。せめて章ごとに分冊にしてあれば軽く済む。

昔、バインダーノートが流行ったとき、「教科書もバインダーになればいい」となんで思いつかなかったんだろ。以前何かで「本は分割して一日に読める分だけポケットに突っ込んで出かける」って読んで、「合理的!」って感動したことあるw

中学ときは自転車通学だったから、カバンの重さは気にならなかった。高校は「ぺったんこカバン」が流行って、僕もそうしてた。教科書は学校のロッカーの中。

もちろん教科書も電子書籍になれば解決。「電子書籍だとちゃんと頭に入らない」って説もあるけど、だったら家に教科書をおいといて、タブレットで授業受ければいい気が。

・スワロフスキー「招き猫」と「HOOT HAPPY BIRTHDAY」も出ました。
https://bit.ly/2qWbmZh