crossroads[48]再開にあたって── 一年半で変わったこと/若林健一

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こんにちは、ご無沙汰しております若林健一です。

昨年2月でデジクリへの寄稿を終了していたのですが、再開を希望したところOKをいただき、また記事を書かせていただくことになりました。

ご快諾いただきました柴田編集長、濱村さんありがとうございます。

再開にあたって、この一年半で変わったことや、今回寄稿を再開するに至った思いを述べます。




◆一年半で変わったこと

以前にも増して老眼が進んだ、とか挙げ始めれば色々ありますが、大きくはふたつのことがあります。

○運営するCoderDojoが四つに増えました

一年半前、私が運営していたCoderDojoは奈良市と生駒市の二か所でしたが、今年に入って明日香村と田原本町の二箇所が増え、全部で四か所になりました。

奈良に住んでいない方でも、明日香村は知っているという方も多いと思います。学校の歴史の授業で、推古天皇や聖徳太子が登場する「飛鳥時代」の舞台となったところですね。

もし明日香村をご存知なかったとしても、「高松塚古墳」や「石舞台」などは聞いたことがあるかもしれません。そういった歴史的な遺産の多い地域です。

明日香村は「明日香村における歴史的風土の保全及び生活環境の整備等に関する特別措置法」という法律により、多くの遺産や文化財が保護されており、今も「原風景」と言う言葉がぴったりの、のどかな田園風景が広がっています。

私がここでCoderDojoを始めようと思ったのは、明日香の雰囲気が好きだからということと、奈良県の南の方にコミュニティを作りたいと考えたからです。

奈良はコミュニティ文化が根づきにくい、という印象を私は持っています。それは比較的コミュニティ活動が活発な大阪や京都が近くて、そちらに参加することが多いことも要因のひとつかもしれませんし、奈良の方の性質かもしれません。

周辺にコミュニティがあるとはいえ、自分の住んでいる地域にある方がいいのは間違いありませんし、私としては参加者を増やすよりも、運営に関わる人を、コミュニティそのものを増やしたいのです。

これからの社会、学校で学ぶだけでは社会に出て生きる力を得られないと考えていて、「生きる力」を得る場としてコミュニティが大切、だからコミュニティを増やさなければなりません。このあたりについては、今後の記事の中でさらに詳しく述べていくつもりです。

あすかについて
https://asukamura.jp/kids/asuka.html

「明日香村における歴史的風土の保全及び生活環境の整備等に関する特別措置法」について
https://asukamura.jp/kids/asuka_asukaho.html

もうひとつの「田原本町」をご存知の方は少ないと思います。「たわらもとちょう」と読みます。

世の中には色んな「発祥の地」がありますが、田原本町は能の発祥の地、桃太郎伝説が生まれたところとも言われています。

「え? 桃太郎は岡山じゃないの?」と思われる方が多いと思いますし、私も岡山じゃなくて田原本町ですよ! と断言できるだけの根拠を持ち合わせていないのですが、少なくとも田原本町の方々は「ここが桃太郎伝説発祥の地」とおっしゃっています。

調べてみると、桃太郎伝説発祥の地は岡山、田原本以外にもたくさんあるようで、昔話というのは色々な地域へ広まる中で、その地域の文化として根付くというパターンを繰り返しているのかもしれません。

近くには、竹取物語発祥の地と言われる広陵町(こうりょうちょう)もあり、こういった話が多いのも、歴史の長い奈良の特徴で面白いところです。

ここでCoderDojoを始めるきっかけとなったのは、田原本町にある安養寺というお寺の住職さんと知り合ったことでした。

このお寺の住職さんは「NPO法人おてらおやつくらぶ」の代表理事をされていて「おてらおやつくらぶ」という活動を始められた方でもあります。

「おてらおやつくらぶ」とは以下のような活動です。(おてらおやつくらぶのwebサイトより引用)

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。

活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。

たまたま奈良のDojoに参加されていた方が、この活動の事務局を担当されている方だったことに端を発し、私はこの活動を知りました。

また自宅から近い(歩いて10分程度)ということもあり、住職さんにコンタクトを取ってお会いし、CoderDojoの活動を紹介したところ、ぜひやりたいという話になり、お寺の本堂を使って始めることになりました。

明日香村での活動を始めた時点で、これが限界と考えていたのですが、住職さんの人柄とリーダーシップに惹かれ「この人と一緒にやらないという選択肢はない」と考え「自宅から近いから負担も少ないだろう」ということ、で二人の共同代表という形でスタートしました。

お寺の社会福祉活動 おてらおやつくらぶ
https://otera-oyatsu.club/

犬も歩けば棒にあたると言いますが、あれこれ動き回っていると色んな出会いがあるものです。こういった出会いを大切にしながら、さらに新しい人との出会いを広めて、ここにも新しいコミュニティを形成していきたいと思います。

○会社を辞めました

変わったことのもうひとつは、会社を辞めたことです。8月末で約2年勤めた会社を退職しました。

一年半前にデジクリを続けることを諦めたのは、仕事のことがひとつの理由でもありました。仕事とデジクリを両立するのが難しく、デジクリにかける時間が取れなくなり、このままでは中途半端な状態が続いてしまう。そう考えてデジクリへの寄稿終了を決めたのです。

そういう意味では、仕事を辞めたことがデジクリ再開に心動かされた理由でもあります。

現在は次の動きに向けた準備を進めています。長い間会社勤めをしてきましたが、一度自由に動いてみよう、自分の思うこと考えることを発信し行動してみたいと思っています。もちろん家族には心配をかけていると思いますが、こんな私のわがままを受け入れてくれていることに心の底から感謝しています。

◆これから綴って行きたいこと

今までも自分の思うこと考えることを好き勝手に書いて来ましたが、今後は所属する組織に対して忖度する(そんなことしたことあったかな)こともなく、今まで以上に自分の考えを綴っていきたいと思います。

一年半前までは、CoderDojoやプログラミング教育に関することをが多かったのですが、これからはもっと広い意味で「人の成長」に関わることについて取り上げていくつもりです。

デジクリの読者の中には、私の考えていることについて賛成の方、反対の方の両方がいらっしゃると思います。賛成の方はもちろん、反対の方についてもそれを何かを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

「YesもNoも明日の糧に」をモットーに記事を綴っていきます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


【若林健一 / kwaka1208】
https://croads.jp/aboutme/
CoderDojo奈良・生駒・明日香・田原本
http://coderdojo-nara-ikoma.github.io/
http://coderdojo-asuka.github.io/
http://coderdojo-tawaramoto.github.io/

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