[4649] 神戸「しんげんち」での活動◇技術書典5でAdobe XDの同人誌を頒布

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《〈う44〉でお会いしましょう》

■羽化の作法[70]
 神戸「しんげんち」での活動 1
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(83)[コラム]
 技術書典5〈う44〉で、Adobe XDの同人誌を頒布!
 森 和恵




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■羽化の作法[70]
神戸「しんげんち」での活動 1

武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20181002110200.html

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https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/2167060280005514



この絵は2005年スピカアートギャラリー(2011年閉店)で開催した「しんげんち展」でギャラリー外壁に展示した作品です。

この展示では、神戸での出来事をまとめた冊子『KOBE NOTE 1998.1.15-6.22』を展示しました。そこから引用して神戸でのことを綴って行こうと思います。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/2168182876559921




 1997年。僕は東京大学駒場寮に潜伏し、そこで絵を描きながら、新宿西口地
 下道に通って段ボールハウスに絵を描き続けていた。

 そんな中、ジャーナリストのコリーヌ・ブレから電話があり、被災地に行っ
 て制作をしてみないか、という話を持ちかけて来た。

 コリーヌの会というのを結成して、神戸の事を話し合っていたらしい。そこ
 で、武盾一郎、僕の名前が上がったのだった。その時のメンバーは、

 コリーヌ・ブレ(ジャーナリスト)
 豊田正義(ジャーナリスト)
 西谷修(大学教授)
 平井玄(音楽評論家)
 辻仁成(作家)

 そして、僕は神戸での制作を決意する。意味や意義は分からなかったが、と
 にかくそこに暮らしながら制作をしてみることにした。

 この KOBE NOTE 1998.1.15-6.22 はスケッチブックと日記である、神戸出発
 の1998年1月15日から1998年6月21日「しんげんち祭り」翌日までの手記をま
 とめたものである。

 2004年11月 武盾一郎(KOBE NOTE より)”


●1998年1月18日

阪神淡路大震災からちょうど三年。私は「しんげんち」での活動を始めました。

最初は市役所前でのライブペインティング。「しんげんち」の片隅に積んである単管とクランプを持ち出して、市役所まで運びます。現場に着くと私はステージ横に勝手に足場を組んで、コンパネを置けるようにしました。

ソウルフラワー・モノノケ・サミットの演奏が始まると、音楽に合わせてをコンパネにぶちまけて、ライブペインティングをしました。

単管とクランプは駒場寮でも劇などで使ったこともあって、好きな素材です。ラチェットを手に持つと、なんとなく得意げな気分になるのです。

この日のライブペインティングで描いた絵を、「しんげんち」で時間をかけて完成させて行くことにしました。

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/2168132763231599




 今日ライブペインティングをして、右手の薬指にベニヤの一片がつきささっ
 た。痛くてしかたなかったけど、神戸に来てたみんながよってたかって抜い
 てくれた。嬉しかった。

 1998.1.17.モノノケとのLIVEペインティングを終えて(KOBE NOTE より)


 緊急集会 神戸YMCA 2階にて

 今、仮設が抱えている住宅問題はゆううつすぎる。そして土地・地区のすれ
 違いがあることもとても悲しい。みんな一所懸命なのに、なかなかうまく行
 ってないみたいだ。神戸新聞に真実はいっさい掲載されてなかった。

 8時頃「しんげんち」に着く。腹ぺこだった。僕のげんこつの1.5倍はあるお
 にぎりを3つペロリとたいらげ、スープは2杯のみこんだ。

 僕は絵描きである前に人である。人である前に生きものである。
 いや しかしそれは同時にかねそなえたものである。

 僕はこの神戸での生活をどう過ごそうか、まったく始めから考え直すことを
 感じる。(KOBE NOTE より)

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/2168200559891486



 ふと新宿の事が気になった。
 僕は新宿に住んで絵を描くべきなのだろうか?
 僕自身ホームレスと呼ばれなければ あそこに絵が描けないのだろうか?
 あそこに住まうことはそもそも可能だろうか?

 東大駒場寮に比べれば、自治の完成度は神戸の方が圧倒的に高い。ハタチそ
 こそこの子供たちによる、屁理屈の政治ごっことは訳が違う。

 駒場両委員会の人たちを仮設か公園に住まわせて「暮らし」と「理論」の大
 きな隔たりを感じて欲しいと思った。(KOBE NOTE より)”

●1998年1月21日

 けれど神戸は楽しかった。ティンゲリーの作品のようなゆかいなオブジェが
 あったり、絵本館があったり、港を眺めるロマンチックな風景があったした。

 テント村から神戸駅前へ。僕はこの強烈なコントラストに少しくらくらした。

 「神戸」というイメージ通りの神戸だ。新宿のコントラストもすごいが、神
 戸の方がおしゃれである。

 震災などなかったようにモザイク通りを歩く恋人たち。僕だって恋人とここ
 を歩きたい。僕はわざわざ深刻ぶりたくなかった。楽しい所は楽しくてよい。

 僕はなぜここに来てるのだろう? これはずっと僕につきまとう謎だ。
 真実を求めてさすらう旅人なのか?

 僕も役に立ちたい。僕のつくったものが何かを変えられたら。誰かを励ませ
 られたら、誰かを笑わせられたなら、誰かにショックを与えられたなら、誰
 かを目覚めさせられたなら、僕は嬉しい。絵がもっと全てを支えられたなら。
 (KOBE NOTE より)”

●1998年1月23日

https://www.facebook.com/junichiro.take/posts/2168228789888663



「しんげんち」には子どもも住んでいました。名前はみえちゃん。村長の娘さんである。当時小学二年生くらいだったと思う。

村長の田中さんは靴工場の工場長さんでした。震災で家も工場も失ったけれど、行政は何もしてくれなかったので公園にコンテナを置いて、テント村を立ち上げて「しんげんち」という交流の場を作ったのでした。

みえちゃんとの遊び相手が、「しんげんち」での私の主な仕事でした。みえちゃんは時折とても悲しげな表情を見せます。震災後三年経ち、公園から学校に通っている彼女。心の中にはなにかいろいろ渦巻いている感じがしました。

それから、「しんげんち」では毎週日曜日に「お昼の炊き出し」を行っていました。近所の仮設住宅に暮らす人たちが何十人と食べにきます。仮設住宅にも行けずに、公園に暮らす田中さんたちが、支援活動の拠点「しんげんち」を作っているのです。

三浦君という、たまたま「しんげんち」に流れてきた青年がテント村に暮らすようになり、ボランティアをしていました。三浦君は炊き出しに来た人たち全員に声をかけ、ひとりひとりの状況を丹念に聞いていました。

「しんげんち」は行政やリッチな人たちの行う、目立つ支援から取りこぼさている人たちを支援していました。

「ひとりも取りこぼさない」と、村長の田中さんは言っていました。それは途方に暮れるような理想論のように聞こえてしまいそうですが、お偉い為政者のきれいな言葉と違って、ここでは本当にそういう支援をしようとしていたのでした。(つづく)


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/がんばります】

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目指せジャケ買い!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)

星野智幸コレクションI スクエア
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226418.html


星野智幸コレクションII サークル
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星野智幸コレクションIV フロウ
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■LIFE is 日々一歩(83)[コラム]
技術書典5〈う44〉で、Adobe XDの同人誌を頒布!

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20181002110100.html

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こんにちは 森和恵です。秋が来て活動しやすくなりましたね。

さて今回は、10月8日に池袋で開催される「技術書典」についてのお話です。わたしは二度目の参加ですが、準備段階……つまり、同人誌を作る工程についてをまとめたいと思います。

●今回のお知らせ(プレゼント予告も)

【Adobe MAX Japan 2018】 https://maxjapan.adobe.com/


11月20日(火)、Adobe MAX にて、『Dreamweaverで学ぶBootstrap 4! 〜Adobe XDカンプからレスポンシブWebページを世界最速コーディング〜』というタイトルで、15:05開始の〈BREAKOUT SESSION〉に出演します。

昨年から今年、Bootstrapを土台にしたウェブ制作のワークフローについて、あちこちで登壇してきましたが、今回は特に「コーディング方法」についてをメインでお話します。

【世界一わかりやすいIllustrator & Photoshop & XD Webデザインの教科書】
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-297-10032-2


久しぶりに書籍を執筆しました。4名の共著です。CCライブラリ・Capture・オブジェクトなど、知ってれば地味に役立つ部分を担当しています。

10月5日に発売しますので、次回のデジクリ担当のときに、抽選で書籍プレゼントをしますね。楽しみにお待ちください。

●「技術書典」とは技術書専門の同人即売会

自分で作った本を頒布する同人誌即売会は、いまでは一般的に広く知られていますが、「アニメや漫画の二次創作を薄い本にして売ってる」と思っていませんか?

もともと同人誌は、趣味を同じにする人が集まって自費出版したもので、古くは文豪の方々が作ったりしていた歴史があります。

その実は、販売して儲けることよりも、「好きなものに対する私のこの暑苦しいパッションをみなさんに知ってもらいたい!」という、マニアックな心意気にあります。

そのため同人誌の世界では、「販売」とは言わずに「頒布」と言うことが多いのです(でも、会の呼び名は、”即売会”なんですよね。不思議)。

その中でも「技術書典」は、技術書のみの頒布をおこなう会の名称です。主催は、TechBooster/達人出版会さん。今回で5回目の開催で、回を重ねる毎に参加人数が増えていき、モンスターイベントになりつつあります。

【技術書典5】
https://techbookfest.org/event/tbf05


参加するサークルリストをみてみると、「impress」「マイナビ」「pixiv」「メルカリ」「虎の穴」など、一般に混じって玄人さんのブースもあります。

技術書の内容は、プログラミング、ハードウェア開発、ウェブ制作と多岐にわたります。

例えば、「いつか、ウェブ系の書籍を書いてみたいな……」と思っている人がいれば、同人誌を作ってブース参加し、その同人誌を出版社さんのブースに持って行って売り込みをする、なんてこともできるかもしれませんね。

●今回は「Adobe XD とっときテクニック BEST5」を頒布

わたしは、「r360study」という名前で「う44」番のブースにいます。入り口入って右手3列目の角を曲がってすぐのブースです。

【r360study サークルページ】
https://techbookfest.org/event/tbf05/circle/30440001


今回は、ウェブ制作でいま注目されているソフト“Adobe XD”の、わたしが好きな機能を5つ紹介した「Adobe XD とっときテクニック BEST5」という同人誌を頒布します。明日夕方には表紙と目次が仕上がるので、サークルページに掲載しますね。

●「技術書典」に参加するまでの道のり

まずは、技術書典のブース出展に応募します。おおよそ2ヶ月前に〆切りの感じで、一般応募ができます。今回の私のケースなら、8月1日に応募して、当確がでたのが8月15日でした。

ただ、このイベントは年々人気が高いので、応募しても落ちる可能性も十分にあります。受かれば「やったー!」な感じです。

当選が決まれば、同人誌の制作に入ります。まずは、印刷をどこでするのか? を決めることとなります。

ネット印刷で依頼をする場合は、納期に時間がかかりますので、前倒しで執筆の準備が必要です。印刷所にもよりますが、3〜8日の納期が必要で、期間が長いほど印刷費用が安くなります。(まれに、一日納期の所もありますが、印刷費用がめちゃ高いです)

わたしは、たいてい納期がギリギリになるので、キンコーズで印刷して、家内制手工業で製本します。

自分で作る手間賃を省いたとして、印刷所にだすか、自分で製本するか、どちらが安くなるかと問われると……「100冊以上刷るかどうか?」で決まります。

印刷所にだすと、同時に刷る冊数が多ければ多いほど安くなります。だいたい同じ条件で作ると「印刷所 100冊」と「キンコーズ 100冊」が、ほぼ同じ感じの印刷費でした。200冊刷れば、印刷所は費用が半分ぐらいになり、キンコーズは同じ価格のままです。

100冊以上を頒布する自信があれば、印刷所をおすすめします。

ちなみに、技術書典に出展される人気サークルさんの場合は、1000冊以上を販売刷る予定だそうです。すごい。。

わたしは、100冊未満を持ち込むので、自分で製本する予定にしています。なにせ、キンコーズは24時間空いているお店がありますので、前日ギリギリまで粘れます。(計画ができてなさすぎてお恥ずかしい話ですが、気合いが続く限り、クオリティを上げられます)

自分で製本する場合に必須なのが、裁断機と中とじ対応ホッチキスです。

【プラス 裁断機 コンパクト 断裁機 PK-213】
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【マックス 大型ホッチキス HD-12LR/17】
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中とじとは、重ねた紙の中央からホチキス止めをして、冊子の背を閉じる方法です。これをするには、中とじ専用のホッチキスが必要です。

【中綴じの意味・解説|DTP・印刷用語集】
https://www.ddc.co.jp/words/archives/20070220123005.html


また、中とじをした紙を半分に折ると小口(綴じた背の反対側)の紙がまっすぐに揃わず、ななめに飛び出してしまいます。

そこで、裁断機を使って飛び出した紙をカットする必要がでてきます。

あとは、できた冊子を透明の袋に入れて完成です。

【Amazon | ヘイコー 透明 OPP袋 クリスタルパック テープ付 T-B5 】
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わたしが袋に綴じることにしたのは、お届けまで冊子が汚れないという理由の他に「ピカピカ光って見栄えがキレイ」「無断立ち読み防止(立ち読み用の見本誌を見て欲しい)」という理由があります。

前回の「技術書典4」では、二冊の同人誌を頒布しました。
https://techbookfest.org/event/tbf04/circle/12980005


今回だす同人誌で3冊目となりますが、同人誌の装丁や誌面デザインを共通にしてシリーズ化していく予定です。

今度また、このような技術書を書くときの原稿をまとめるテクニックについてもお話しできたらなと思います。

……ということで、今回はここまで。技術書典5、がんばってきます。後日、こちらでもレポートしますね。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
mail: r360studio@gmail.com
http://r360studio.com/



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編集後記(10/02)

●有馬哲夫「こうして歴史問題は捏造される」を読んだ。よく見聞きする「歴史修正主義」というレッテル貼りについて、それはどういうことなのかを学んだ。「歴史修正主義」にはいい意味と、悪い意味がある。いい意味の方は、従来の定説を新しい歴史資料や解釈などによって覆し、修正するというものだ。

悪い意味のほうは、自己弁護や正当化のために、既に確立している歴史的事実やその見方を否定するものである。歴史研究家が、新資料や新解釈によって従来とは違った歴史の見方を示す、これはいい意味での「歴史修正主義」である。歴史資料を駆使して、従来の定説を覆すほうは「歴史修正主義」と呼ぶ必要はない。歴史研究家として当然の王道なのだから、今後はこの名称は不要だ。

中国、韓国、ロシア、アメリカが、ドイツや日本などを「歴史修正主義」と非難する場合、ドイツや日本にとって都合の悪い歴史的事実を否定したり、その解釈をねじ曲げりしている、と彼らが思っていることを指す。日本でいえば、侵略戦争はしていないとか、南京で虐殺事件はなかったとか、従軍慰安婦などはいなかったいなかった、とか主張することである。わたしは主義者らしいw

中露のような旧共産主義国は、これにマルクス主義の「修正主義」の意味が加わるという。両国ともマルクス主義の原則を捨てた「修正主義国」になっているのだから、日本人には理解しがたい屈折した複雑な感情があるらしい。アメリカでは、政府の公式見解にとって都合の悪い歴史的事実を明らかにする歴史研究家も、「歴史修正主義者」と呼ばれることがある。筆者もそう呼ばれる。

筆者は新資料の発掘により、従来の定説や見方を否定する。それは日本および自分のイデオロギーを正当化することを目的としたものではないので、「歴史修正主義者」ではない。歴史は解釈次第ではない。事実は一つである。筆者の研究成果は、中国、韓国、ロシア、アメリカなどの公式見解を覆すから不都合に思われている。そこで「歴史修正主義者」だとレッテルを貼り非難する。

有馬以外にも「歴史修正主義者」レッテルを貼られた評論家や政治家がいる。反日プロパガンダで歪められた歴史認識を正そうとすると、このレッテル貼りで動きを妨げる人たちがいる。最もよく議論になる上記三件(いわゆる日本の侵略戦争、南京大虐殺、韓国従軍慰安婦)を例にとって詳しく解説している。

これはとても説得力がある。しっかり学んで自分のものとしたい。筆者のやっていることは、歴史研究というより公文書研究であると、自分で言っている。従来の日本史研究は時期と分野とテーマありきだが、筆者の場合は公文書ありきなのだ。ひたすら日本側の悪だけを追及する、暗黙の了解やイデオロギーがあるとしか思えない、日本の大学教授の主義や主張にそまることはない、

とにかく公文書をもとに、定説を覆すこと、知られていなかったことを明らかにすることが目標なので、見つけたもが「右」にも「左」にも「愛国主義者」にも「反日」にもなる。実際、筆者は右から左からレッテルを貼られてきた。複数の国の公文書館の公文書を比較しながら研究することを、マルチ・アーカイブ的研究という。こういう先生に学べる早稲田の学生は幸せだ。 (柴田)

有馬哲夫「こうして歴史問題は捏造される」新潮新書 2017
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106107341/dgcrcom-22/



●技術書典楽しそう!/ノーベル医学・生理学賞受賞のニュースが嬉しい。本庶佑氏「発見はかなり偶然。私はがん学者ではない。がんの薬を探していたわけではない」。

/「平成30年台風第21号」の話。停電にはならなかった。500mもいかない場所では停電しているところがあったらしく、いつ停電になってもおかしくなかった。台風後に関西電力のサイトを見ると、225万軒あまりの停電があったと書かれてあった。

「約12,000名の体制で全力をあげて復旧にあたっております。これまで、中国電力・四国電力・九州電力から高圧発電機車40台と要員253名の応援を派遣いただいておりますが、この度、東京電力パワーグリッドから車両74台と要員106名、北陸電力から車両12台と要員18名の応援の派遣をいだだくこととなりました。」

他の電力会社からのヘルプがあったんだな。ほぼ復旧したとニュースになったのが9月14日で、完全に復旧したのは9月20日。公式Twitterでの画像を見ると、昼夜を問わず急ピッチで作業されている様子が窺える。   (hammer.mule)

ノーベル賞の大発見は「偶然の産物」だった
https://toyokeizai.net/articles/-/240658


台風21号による停電について(第57報:15時00分現在)9/11時点
http://www.kepco.co.jp/souhaiden/pr/2018/pdf/0904_57j_00.pdf


関西電力株式会社 公式Twitter
https://twitter.com/kanden_official