[4651] 中山道はおもしろいかもしれん◇グッドデザイン賞を受賞しました

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《中山道は時空間入り乱れの超絶舞台装置だ》

■わが逃走[225]
 中山道はおもしろいかもしれん の巻
 齋藤 浩

■もじもじトーク[93]
 グッドデザイン賞を受賞しました
 関口浩之




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■わが逃走[225]
中山道はおもしろいかもしれん の巻

齋藤 浩
https://bn.dgcr.com/archives/20181004110200.html

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私はS玉県のO宮というところで育ったのだが、近所に鴨川という川が流れており、初めて京都に行ったとき、「へー、鴨川って京都にもあるんだ」なんて思ったのだが。その後、京都の方がメジャーだと知って愕然としたのだった。

O宮駅の東側には中山道という道があって、初めて京都に行ったとき、「へー、中山道って京都にもあるんだ」。なんて思ったものだ。

鴨がいる川が鴨川と名付けられ、日本中に同名の川があるように、ナカセンがいる道が中山道で(ナカセンとは何かは置いといて)、日本中に同じ名前の道があって、どうせ京都のヤツがいちばんメジャーなんだ、そうに違いない。

後年、京都の中山道がO宮のヤツと同一人物だと知ったときの驚きといったら、筆舌に尽くし難い。まさかそれが一本の道だったとは!

サイトウもヒロシも必ずクラスに2人以上いるのに、中山道がひとつだけだなんてズルイ!

しかし、なんで江戸から京都に行くのにわざわざO宮から信州をまわるんだ?? これはきっと何かの間違いだ。

じゃなかったら、みんなオレをからかっているんだ。

といった具合に、中山道が江戸と京を結んでいるということはどうにも信用できなかったが、時が経つにつれてそれが事実だとわかってきた。

しかし、わかってきた頃には興味をなくし、以来数十年の月日が経過したのだ。

で、最近なんとなく仕事の関係で北国街道や中山道を通るなー、とか、鬼平犯科帳に出てくる盗賊が中山道あたりを荒し回ってたなー、など複数の記憶が結びつき、たまたま通った信州は望月宿の資料館を見学してみたところ……。

(中山道……ただの道だと思っていたら、時空間入り乱れの超絶舞台装置じゃないか)

むむ。けっこう面白いかも。と心が動き、さらに宿場の町並を散歩していると、見覚えのある旅館が目に止まり、それはなんと映画『犬上家の一族』で金田一耕助が泊まった“那須ホテル”だった! ことが起爆剤となり、ここらできちんと中山道について調べてみたくなったのでした。

てなわけで、信州は立科方面に出向いた際に、いくつかの宿場を訪ねたのであった。

さて、「街道」とか「宿場」なんかに興味を持つことは高齢者の証。なぜかわからんが、昔からそうと決まっているのだ。ジジイになることを恐れていた私にとって、中山道はアンタッチャブル物件だったとも言えよう。

また、中途半端な知識で文章を書くと、人生の先輩(≒趣味人、オタク)から手厳しいツッコミが入ることも知っている。鉄道や登山の世界に通ずる、敷居の高さを感じるのだ。

最近こういった年功序列の世界に風穴を空けてくれたのが、ママ鉄や山ガールたちで、中山道にもそういった存在が現れることを祈る。

しかし、待ってるうちに自分自身が高齢化してしまうので、無理矢理私のライフワーク、趣味の『構造美を探す!』の一環として、浅い知識をごまかしつつ、写真を撮っていくことでなんとか正当性を主張したい。

そもそも、やれ本陣だ脇本陣だ的な写真をupしたところで、ネットにも本にもそういった情報は溢れているので、あえてステレオタイプな宿場っぽさからズレていっているものを中心に、そこはかとなく書きつくろうと思った次第であります。

で、今回は塩名田宿について書きます。

塩名田宿は、岩村田宿(小海線岩村田駅のあたり)より約5キロ西に位置する中山道23番目の宿場で、千曲川の右岸に位置する。

河岸段丘上(東寄り)にいわゆる本陣などエライ人が泊まるエリアがあり、段丘下(西寄り)には川原宿とよばれる庶民向けの宿や茶店などがあった。

川止めに備えて二つあった本陣のうち一軒は現存、川原宿には代々続く川魚料理の店が現在も営業中。

塩名田宿に最も活気があったのは、意外にも明治30年代以降とのことで、銀行や製糸工場、劇場が立ち並び花街として栄えたという。

片側1車線の直線道路(旧国道)の両脇に、木造建築が点在する本陣周辺は確かに宿場の風情を残している。

いままで車で何度も通っているにもかかわらず、たいして気に留めなかったのは、宿場とは徒歩ベースで設計されているものだからだろう。自動車のスピードは速すぎるのだ。

実際に歩いてみても、歩道のすぐ脇をけっこうな速度で飛ばしてくるクルマの存在はかなり厄介だ。

しかし、一本脇道に入ると、風情のある土塀や、瓦屋根の木造建築に出会える確率が高い。背後の山々と相まって絵になる景色を見ることができる。

今回はロケハンのような駆け足旅だったので、次回はのんびりゆっくり散歩したいと思う。

https://bn.dgcr.com/archives/2018/10/04/images/001

通りから一本脇道に入ると(南側)、昭和的住宅が続く。一見普通っぽい風景が実は貴重。この日は雲が多かったが、晴れていれば浅間山が見えるかも。

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中山道に面した豆腐屋さん。かなり旨いらしい。かな文字と漢字の太さを変えているところに、タダモノじゃない感が漂う。

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通りから一本脇道に入る(北側)。カメラ位置のすぐ後ろが中山道。土塀や瓦屋根の家が並ぶ。

塩名田宿の最も興味深い点は(オレ基準)、その地形由来物件の数々である。その昔、河岸段丘を下って渡し船や船橋で対岸に渡っていた時代から、木造橋、鉄橋と、街道の路面位置が上昇し、それにあわせて周囲の建築・土木も変化している。

現在の中山道は、本陣西側に位置するS字坂を経て一気に鉄橋を渡り、次の八幡宿へと向かうわけだが、その坂〜鉄橋周辺には、段丘下(川原宿のあるエリア)との高低差をフォローすべく、魅力的な階段道、坂道、アンダーパスが点在する。

そして、架橋以後の路面レベルに合わせて増築されたと思われる、木造3階〜4階建て建築が多数現存しているのだ。架橋の影響で道が逸れたこともあり、川原宿周辺のオリジナル中山道は、昔の風情を色濃く残していた。

何度も車で走っている道のすぐ下に、こんな場所があったとは!

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階段の上が現在のメインストリート。周囲には木造3階住宅が並ぶ。

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川原宿周辺。つきあたりが千曲川。

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オリジナル中山道から現在の中山道へ通ずる階段。この木造住宅は4階建てっぽい。

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階段にも独特の風情が。

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現在の中山道から川原宿方面を見下ろす。道路に面した一見2階建ての家々が、実は3階・4階建てだったりするのだ。車を運転していては気づかない。

また、千曲川にかかる中津橋は、昭和6年(1931年)に完成した上路式鋼プラットトラス橋で、このタイプの鉄橋はわりと希少。

ちなみに、ものの本によれば、開通祝賀会にはなんと3万人もの見物客が押し寄せたとのこと。当時の写真を見た印象は、ホントにすごい数の人が集まっていて、完全に祭り状態だ。

毎年夏に開催される浅科納涼花火大会の動員数が、オフィシャルで約3万人なので、当時の盛り上がりをイメージしつつ、夏に塩名田を再訪するのもいいかもしれないなあ、なんて思うのだった。

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千曲川にかかる「中津橋」。向こう岸、2.9キロ先は八幡宿。

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通りに面したモダン看板建築


【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/


1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もじもじトーク[93]
グッドデザイン賞を受賞しました

関口浩之
https://bn.dgcr.com/archives/20181004110100.html

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

昨日の夜は、自宅にあるiPhone3台から一斉に緊急地震速報の大きな音が鳴り響き、びっくりしました。心臓に悪いですね。僕も、しばらく、心臓がばくばくしてしまいました。

最近、スマホを購入した年配の一人暮らしで、あの音が何を意味するか知らなかったとしたら、かなり、心臓に悪いのではないかと思いました。

「大きな地震が来るかもしれません」を事前に知らせてくれる機能ですが、音でビックリしてしまうので、慌てずに身の安全を確保することが大事です。

うちのかみさんは、大きな音に驚いて「えっ、どうすれば、いいの?」って顔をして、挙動不審になってました。

こんな時しか、気象庁のホームページを見ることはないと思うので、しっかりと確認してみました。

気象庁 - 緊急地震速報を見聞きしたときは
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/koudou/koudou.html


「緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら『周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する』ことが基本です。」と書いてありました。

なるほど……。

「周囲の状況に応じて」は、たしかにそうですが、具体的にはどういうことでしょうか。

自宅にいる場合、電車の中、車を運転している最中、エレベータに乗っていた場合、などなど、状況と対応はまちまちになりますよね。

過去の教訓話です。電車やエレベータに乗る可能性があるときは、外出前に必ずトイレに行きましょう。

通勤で電車に乗る時は、わりと時間に追われていることが多いですよね。

トイレは必ず行っておきましょう。というか、トイレに行きたい状況だけど、数駅だから、今来た電車に乗っちゃおうという考えは避けたほうがいいですよ。

ある程度の規模の地震が発生した際は緊急停止することはありますが、停電や車両故障などでも、長時間、電車やエレベータが止まる可能性はあります。

かなり前のことです。トイレを我慢して状態だったのですが、自宅の最寄駅まで三駅だし、ちょうど着た電車に飛び乗りました。

そこそこ混雑している電車で、しばらく走ると、線路上で電車が緊急停止しました。結局、20分ぐらい、電車が立ち往生したんです。

違う意味で、大災害になりそうでした。冷や汗が出てきた時に、ちょうど運転再開になり、どうにか助かりましたが……(笑)

みなさんも、そんな災害にあうかもしれませんので、くれぐれも、気をつけてください。

さて、今日のテーマは「グッドデザイン賞を受賞しました」です。

●グッドデザイン賞を受賞しました

僕が勤務している会社のプレスリリースの記事を紹介させてください。

https://www.softbanktech.co.jp/corp/news/press/2018/038/


総務省やW3C/慶應と一緒に推進してきた『次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会』(通称、縦書きWeb普及委員会)の活動が、グッドデザイン賞を受賞しました。

その委員会で立ち上げたサイトが、こちらです。

縦書きレイアウトをWeb標準へ
https://tategaki.github.io/


三年前に、縦書きWeb普及委員会に参加する機会をいただいことに感謝です。

受賞メンバーのみなさま、おめでとうございます。受賞祝賀会で、みんなで喜びを分かち合いましょう。

2015年から縦書きWeb普及委員会に参加しているのですが、Webフォントの提供や、縦書きウェブ普及のためのエバンジェリング活動などを継続的に実施しました。

当たり前のように日々使っている日本語の「縦書きと横書き」ですが、縦と横の書字方向の選択肢があるという文化は、世界的にみてもとても珍しいことなんです。

さらには、漢字・ひらがな・カタカナ・欧文などを同時に駆使して文章を書いています。日本人って凄いですよね。

そんな日本語の組版文化や知見を、今後ますます大事に継承していきたいと感じた一日でした。

2018年度グッドデザイン賞審査委員会からの、評価コメントが素敵だったので、以下に引用します。

「Webデザインに縦書きがあったら、新たな表現文化が生まれるのではないか。そんな可能性を感じるプロジェクトである。この取り組みの素晴らしい所は、こうした縦書きを場当たり的な対応方法として普及させるのではなく、国際標準化を後押しするというアプローチを取っている点である。今後、縦書きが可能になることで、新たなユーザビリティの課題なども予見される。しかも横書きと縦書きを自由に選択できることは、これからのWebデザインに多様で自由な表現をもたらすきっかけとなるはずだ。」

ブラウザ上で、紙のデザインの世界とまったく同じように日本語組版できるかと言えば、まだまだ課題はたくさんあると思います。

五年前なら、実現することが難しかった文字詰め対応や縦書き対応などは、いまでは、簡単に実装できるようになりました。

これは、大きな第一歩、いやっ、大きな10歩だと思ってます。また、Webフォントを活用すれば、さまざまな書体をブラウザ上に表示させることができます。

ちなみに、このサイトで使われているWebフォントは、筑紫B丸ゴシックです。
https://tategaki.github.io/


筑紫B丸ゴシック、筑紫A丸ゴシックは、最近、よく目にするようになりました。macOSに標準搭載されるようになりましたし、日本人は丸ゴシックが好きなのです。

丸ゴシックを使用することで、優しさを表現することができますし、多くの日本人は嫌われたくないという気質を持っていると思うので、丸ゴシックのバリエーションが増えて欲しいというニーズはあるのだと思います。

ちなみに、筑紫A丸ゴシックと筑紫B丸ゴシックの違いは、カタカナとひらがなのテイスト(味わい、雰囲気)が異なっているところです。AよりBのほうが、独特の雰囲気がある仮名書体に仕上がっています。

では、Webフォントで、筑紫A丸ゴシックと筑紫B丸ゴシックとスーラ(一般的な丸ゴシック)を見比べてみましょう。

http://bit.ly/2RkF1Ih


ねっ、丸ゴシックにも、いろんなバリエーションがあるでしょ!

私、フォントおじさんは、組版やタイポグラフィに関してまだまだ修行中ですが、今後も、みなさんと一緒に楽しく文字やフォントを学ぶ活動を続けていきますので、よろしくお願いします。

では、二週間後に、またお会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com

フォントおじさん
https://event.fontplus.jp/about/hiroyuki_sekiguchi.html


1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、オトナンサー等のWebメディアにて、文字に関する記事を連載中。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/



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編集後記(10/04)

●あ〜あ、また変な人が沖縄県知事になったぞ。このタイミングで「沖縄を本当に愛してくれるのなら県民にエサを与えないで下さい」という長いタイトルの本を読んだ。帯には「右も左も金の亡者ばかり! 深すぎるオキナワの闇」とある。沖縄テーマの本はたいてい、読んでいて ♪いやんなっちゃうな〜

沖縄は日本に復帰して46年になる。わが国の沖縄政策は補助金増額による融和政策にのみに奔り、いまや破裂寸前まで膨れあがっている。沖縄県は政府から毎年国庫補助金合計1兆2000億円を交付されている。各都道府県中で最高額であるが、翁長前知事は国庫負担金の項目分析を偽り、3000億円の沖縄振興予算のみに言及し、特段の優遇は受けていないと嘯いていた。銭ゲバも極まれり。

膨大な国費が投入され、全国一の優遇を受ける沖縄だが、県民の一部はこれを「慰謝料」ととらえ勤労意欲を喪失し、飲酒による事件事故はあとを絶たない。飲酒運転の検挙数は絶対数で全国ワースト連続、県民の健康状態も急激に悪化、青壮年のメタボ、死亡率は全国一、最近は小学生にまで酒害が及んでいる。

沖縄県民の多くは米軍基地に好感を持つ。嘉手納基地のフェスティバルには10万人が訪れる。基地がなくなったら経済的に困る人が多い。基地があるがゆえに、沖縄社会はおおいに潤っている。生活の場として、雇用の場として、基地の存在を認めている。反基地活動をしている少数のノイジーマイノリティが、誇大な宣伝活動を展開している。本土の極左、在日、韓国在住者が主体だ。

沖縄の学校教育や地元メディアは極左に偏向している。いまだに正しい情報が伝わらない。日本政府に琉球が滅ぼされた、植民地にされたという偽史が通用している。沖縄県は、米軍が出て行ったら県民所得が2倍近く向上するというトンデモレポートを出して新聞が伝えている。基地関連の経済効果は総額9000億以上で、沖縄県民収入の21%強を占めるが、沖縄県は5%と表現している。

沖縄県に日本全国の米軍基地の74%が集中しているという、岡本行夫が言い出した数字のマジックがある。反基地派の錦の御旗だが、それは「沖縄米軍専用施設」であって、自衛隊との併用施設も含めれば22.5%である。沖縄県と内閣府沖縄担当部局は癒着し、役人に金が配られている。沖縄の政・官・財の上の人たちは腐敗し、基地をどうやって食い物にするかばかりに邁進中である。

沖縄を特別扱いする日本政府の体質は、いい加減に「ことなかれ体質」を改めなければならない。メディアなぜ沖縄への、国民の血税を使った大盤振る舞いを報道しないのか。諸悪の根源は補助金である。トンデモ事実を知れば誰でも「すでに金を貰っていながら何言ってんだ、この連中は(怒)」と思うだろう。

沖縄はアメリカの統治のおかげで日本の主権が守られ、県民の生活水準が戦前よりはるかに向上した。そういう分析をせず、負担をかけてしまったという誤った感情論(だけ)が先行している。沖縄の教育界は革マルが牛耳っている。沖教組は韓国がやっているような反日教育を、いま現在も沖縄で進行中である。

本土の人間はあまりに沖縄の現状を知らなすぎる。無関心すぎる。だから沖縄では自由勝手にさまざまな魑魅魍魎が暗躍する。これは日本人全体の罪であると渡邉哲也は断言する。タイトルは版元によるものだが、はじめとまどった彼も、案外耳を傾けるべき現実を示しているように思えるという。表紙ビジュアルは、タイトルとともに、いいんだか悪いんだかビミョーである。(柴田)

「沖縄を本当に愛してくれるのなら県民にエサを与えないで下さい」
惠 龍之介・渡邉哲也 ビジネス社 2017
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828419691/dgcrcom-22/



●グッドデザイン賞おめでとうございます!

/グッドデザイン賞といえば、この手帳が気になっている。A5バーチカルタイプの「TAKE A NOTE」。2017年受賞。通常バーチカルは一週間見開きだが、これは一週間で4ページ使う。

A5だと一日に書き込めるスペースが少なくて、隙間にいろいろ書き込んでしまったり別紙にメモったりするのだが、これだと解決できるのでは、と。

日本在住の台湾人、カメラマン兼アートディレクターの方が考案されたそうで、日本語版がないのがネック。英語版はあるものの、祝祭日は手書きになるのだ〜。

アウトドア派ならメモ帳「タグド ライフギア」も良さそう。2016年受賞。耐洗紙、方眼、中央にくびれ、ハトメ穴つき。穴にはカラビナやリングを通せる。

文具王考案の「アクセスノートブック」は2015年受賞。ノート自体は方眼。指掛けとノンブルが小口側の上下中央についていて、指掛けに親指を置いてぱらぱらめくるとノンブルが指先に見える。

最初に目次ページが設けられている。日付、タイトル、番号を記入しておけば、ページに簡単にアクセスできる。ジャンルやプロジェクトごとにサイドインデックスを塗りつぶしておく仕組みもついている。      (hammer.mule)

TAKE A NOTE 手帳 2019 REGULAR PLANNER(English Ver.)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07HRX4F4Y/dgcrcom-22/

予約特典は白い方眼ミニノート(A6)だそう

タグド ライフギア チロリアンハット ハイモジモジ
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01GFREQH4/dgcrcom-22/


アクセスノートブック
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00PLJ5802/dgcrcom-22/


GOOD DESIGN AWARD 2017
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883354318/dgcrcom-22/