クリエイター手抜きプロジェクト[560]ゲーム編 Ingress Prime(イングレスプライム)/古籏一浩

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久々にというか5年ぶりに、Ingress(イングレス)が大幅アップデートされました。名前もIngress Prime(イングレスプライム)になり、アニメも放送されています(アニメは、まだ見てない)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Ingress
http://ingressanime.com/

流行りのバーチャル・ユーチューバーの、キズナアイともコラボしたのもあります。


最初にちょっとだけ、ゲームのルールを説明しておきます。基本的にIngressは陣地取りゲームで、プレイヤーは二つの陣営(エンライテンドとレジスタンス)に別れて戦います。

互いに陣地を取りあいますが、明確な勝利というのはありません。一応時間単位で区切られたものはありますが、実質無期限です。また、このゲームではプレイヤーがやられて、ゲームオーバーになることがありません。つまり、ゲームオーバーのないエンドレスなゲームです。





陣地を取るために、プレイヤーは現実世界を移動し、ポータルをハックしてアイテムを集めます。ポータルをハックしたりするにはエネルギーが必要です。Ingressの世界では、XM(エキゾチックマター)と呼ばれています。

ポータルに自分の陣営であることを示す、レゾネーターを差し込みます。レゾネーターにはレベル1~8まであり、レベルが高いほど頑丈です。ただし、その分エネルギーも消費します。

特に毎日エネルギーが減っていくので、頻繁にエネルギーをチャージしないといけません。

ポータル同士は同じ陣営であればリンクすることができます。ポータルをリンクした際、三角形になるとフィールドができ、それが自陣営の陣地となります。

さすがに五年以上歴史があるゲームとなると、プレイヤーの数も増えたり減ったりします。でも、それは都市部の話で、田舎ではプレイヤーの数は減る一方です。

そうなると最終的にどうなってしまうのか、どうするのが得策なのかを考えてしまいます。都市部に遠征にいく気力も少なくなってくると、少ない労力で最大の利益をと考えるようになります。

もちろん、プレイするのをやめるという選択肢もありますが、Ingressから学ぶことがあるんじゃないかと思って、プレイし続けています。

何のゲームだったかは分からないのですが、国家を運営するゲームか何かで、何千年とプレイを継続していくと、民主主義ではうまくいかず結局、独裁状態にするしかないみたいな書き込みがあったのが、ずっと頭の中に残っていたからというのもあります。継続してプレイすることで、見えてくるものがあるのかもしれないと。

そうしてみると、Ingressは会社経営と似てるのではないかと思うようになってきました。

Ingressでのポータルを支店、そこに差し込まれたレゾネーターを社員、フィールドは業界でのシェア、XMは資金としてみるとどうなのかなと考えました。(銀行を思い浮かべてもらった方がいいかもしれません)

ゲームの黎明期では、簡単に陣地を取ることができます。黎明期では競合相手がいないからです。この段階では大きなシェアを占めることができます。

プレイヤーが増えてくると、次々とポータルがやられフィールドが減っていき、フィールドを維持するのが難しくなります。

たまに都市部に行くと、ポータルはあるもの、ほとんどフィールドが作られていません。プレイヤーの数が多いと、大きなシェアを占めていくことが難しいのでしょう。

都市部ではプレイヤーの数が多いわけですから、この先の展開にはなかなか進みません。しかし、戦国時代が終わった田舎では、事情が変わっていきます。

プレイヤーの数が減ると、何が起こるのか?

まず、争いが激減します。ごく希に争いはありますが、一か月に一度あるかないか程度の局地戦です。体勢に影響はありません。すでに、あちこちでシェアを占めているので、局地戦程度では何ともないのです。これは寡占化された業界ではシェアがほとんど変わらないのと似ています。

争いが減ってシェアに変化がなくなると、次に変わるのがポータルの維持数です。会社なら支店数です。まず、近くにある複数のポータルの中で、重要度が低いものは維持されなくなります。近くにある支店が統廃合されていくのと似ています。

ポータルの維持には、結構多くのエネルギーが必要です。そのためには、あちこち移動してエネルギーであるXMを確保しなければなりません。

ここでIngressで途中から追加された、特殊なカプセルの出番になります。この特殊なカプセルは、アイテムを入れておくと自動的に増えるのです。金利と同じ扱いです(銀行がIngressに協賛していた時に出たアイテムだから)。

このカプセルをたくさん集めて、そこにエネルギーを扱うアイテム(パワーキューブ)を入れて増やせば、あちこち出歩かなくても済みます。

これは、銀行の利子でどうにか食べていこうという行為にも似ています。会社が大きくなると、本業ではなく株や保険など、金融商品に向かっていくのと似ています(SONYとか)。

特殊なカプセルがあっても、大量のポータルの維持には手間がかかります。いちいち手作業でチャージしないといけないからです。すると、チャージするのが面倒になっていき、大きなフィールドの内側にあるポータルは維持しなくなります。図体はでかいが、ウドの大木のような状態になります。

会社のブランドは有名なのに、中身がなくなってしまったような会社を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。でも、Ingressをプレイしていくと、それは必然的な流れであり、仕方ないのではないかと思うようになりました。

ポータルに差し込んであるレゾネーター(社員ですね)を、大量に維持するのは大変なのです。争いがなければ、レベルの高いレゾネーターである必要はありません。一番レベルの低いレゾネーターでも、フィールド(シェア)は維持できるからです。

エネルギーの消費を最小限に抑えるために、レベルの高いレゾネーターではなく、レベルの低いレゾネーターにすることになります。念のためレゾネーターには、一番レベルの高いレゾネーターを一つだけ差し込んでおきます。(コンビニで店長がいて、他が全員アルバイトというのと似ている)

とは言え、万が一敵が攻めてきたら困るので、守りだけはしっかりとやっておきます。IngressではModと言って、四つまでモジュールを入れることができます。ここで、最強のシールドを入れておけば、守りもバッチリです。

Modはエネルギーを消費しないのです。業界での意味不明なルールや法律などでがっちり固められたものが、そうなのかもしれません。

ここまでで自分の陣地はどうなったかというと、レベルの低いレゾネーターで大きなフィールドを維持しているだけです。歩き回ることもない(これは新規開発、開拓にあたります)ので、大変楽です。

最小限の手間で最大の利益を得ていることになります。Ingressは健康のため出歩くゲームのはずなんですが、コタツでゴロゴロしながらチャージするだけのゲームに成り下がってます。

しかし、実際にはフィールドはでかいが、はりぼて状態なので敵がきたら、ポータルはあっさりとやられ、広い陣地はあっという間に消え去ります。特に陣地が広ければ、そこに時間も馬鹿になりませんし、そこに行くことができなくなっていることもあります。

さらに、敵が強い場合、こちらには対抗する武器も残っていません。ほとんどが守りのためのアイテムになってしまっているからです。これから武器を取得するには、あちこち歩き回りポータルをハックしなければなりません。

ところが、一旦レベルが下がってしまったポータルは、以前のレベルに戻すことはなかなかできません。プレイヤーの数が少ないので、ポータルにレゾネーターを差し込んでも、低いレベルにしかなりません。当然、ハックしても出てくるアイテムもしょぼいものだけになります。

ここで、ふと気づくわけです。フィールド内部で高いレベルのポータルをいくつも維持し続けないと、大きなフィールドをもう一度確保するのは難しいのだと。つまり優秀な社員にはお金をつぎ込まないと、最終的には初心者しかいなくなり、シェアを失い、さらには元に戻すことができないわけです。

ただ、Ingressには一発逆転のアイテムもあるので、それを特殊なカプセルで増やしておき、いざという時に使うという技もあります(著作権とか何らかの権利の主張に似ている)。

相手のポータルが最高レベルになった時に、そのアイテムを使えばいいのです。が、相手もやはりそういうアイテムを持っているので、最終的には負けてしまいます。相手はあちこち歩き回って、アイテムを大量に収集しているわけですから。

こうなると、広いフィールドを確保するのはあきらめて、自分の狭い範囲だけを徹底して守るという具合に、方向転換することになります。会社なら、その強みを活かすということになります。範囲が狭いのでポータルがやられても、すぐに修復することができます。最強の狭い陣地ができあがるわけです。

さて、ここから再び大きなフィールドを確保していくには、どうしたらよいのか。これは、もう一つしか方法がなくて、同志を集めるしかありません。つまり、仲間を集めてポータルのレベルを上げるしかないのです。プレイヤーの数が8人以上いないと、Ingressでは最強のポータルにすることができません。

しかし、悲しいかな田舎では8人もいないので、最強の狭い陣地か、ウドの大木陣地のどちらかになってしまいます。でも、都市部は常に戦国時代でフィールドを張ることも難しい。

そうなると、田舎でも都市部でもない、中間が一番よさそうな感じになります。実際、適度に争いがあり、適度にいろいろ変化するので、プレイしていても一番面白い。

結局、中間を目指すのが一番いいのかなあ、というのが今の結論です。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

Ingress Primeになったのはいいんですが、iPhone SEでは遅い。何とかプレイできるものの辛い状態。グラフィックはきれいだけど。

さて、DA PUMPのU.S.Aがヒットしているということなので、そうなると当然替え歌もあるだろうと思って検索したら、やっぱりあった。
・USB


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https://news.mynavi.jp/series/makeprogram

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http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
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