クリエイター手抜きプロジェクト[563]IoT マイクロビット講座・講師レポート(前編)これまでの失敗から学ぶ/古籏一浩

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今回は、久しぶりに講師をやったので、そこらへんをつらつらと書いてみます。講師といっても、地元の塩尻市のプログラミング関係の講師です。子ども(小学校高学年)にプログラミングを教えるという、ここ数年流行っている講座の系統です。

2020年から学校でプログラミングが必須になるようで、その影響が大きいのかもしれません。STEM教育(ステム教育)とか、いろいろあるみたいですが、そんなの気にせずに楽しく作ればいいじゃん、というスタンスです。

これまで講師経験といえば、1989年頃と1998年頃に、Adobe Illustratorをやったくらいで、おまけに単独講師ではありません。二人で一セットという感じでした。それと、三年くらい前から、塩尻市のIchigoJam講座の手伝いをしています。





子ども向けの講座は、傍目から見ていても、なかなかむずかしい面があります。IchigoJamの講座の時は、何をやればいいのかというのが明確になっていなかったので、講師が試行錯誤していたのがわかりました。

また、大人が考える面白ポイントと、子どもが面白がるポイントの違いもあります。基本、ゲームプログラムは人気コンテンツです。

NHK教育でのWhy!? プログラミングも録画して少し作りを研究したりしました。

・Why!? プログラミング
http://www.nhk.or.jp/sougou/programming/

今回は、日本ではちょうど一年前に発売された、マイクロビットの講座をやることになりました。マイクロビットの講座は他の市(長野県須坂市など)でも行われており、塩尻市でもやりたいということで白羽の矢が立ったわけです。

マイクロビットの子ども向けの本から、Pythonプログラムまで説明した本や、より詳細が書かれた「トランジスタ技術」、最新のAIにマイクロビットを利用する例を掲載している「Interface」などいろいろ読みました。

子どもからどんな質問をされても、回答できるだけの知識量が必要だからです。購入できるマイクロビット関係のパーツも、ほとんど入手しました。

児童館での経験からして、子どもというのは大人よりもはるかに手強い生き物です。基本的に習得が格段に早く、情け容赦ない。大人はできないと思っていても、子どもはあっという間にできてしまうということもあります。

講座をやるにあたって、これまでの失敗から学ぶことにしました。これまでの失敗例をあげてみます。誰かの参考になるかもしれないので。

(1)人数は10人以下がよさそう

22年前に、インターネットの講座(メール/Web等)を手伝った時の失敗経験から、10人以下がよさそうだと考えました。22年前は40人という人数だったのですが、相手は大人なのに、とにかくサポートが大変。

「わからない」「これどうするの?」「画面が違う」という、大人なのに子供ですか、みたいな状況が多発しました。40人ほどから送られてくるメールに、次々と返信するということもやりましたが、さすがにこういうのは無理。

そこで、募集する時に10人までとすることで、一回の受講者数を制限しました。二倍の応募ががきたので二回講座をやることになりました。12月1日が第一回になります。第二回は来年1月末です。

(2)時間配分は最初から決めておいた方がよさそう

講座によって時間はバラバラです。一時間の講習もあれば、六時間というのもあります。参考にどうぞと渡された須坂市のマイクロビット講座は、昼食を挟んで六時間でした。実質一日です。

今の子どもは親も忙しいので、三時間くらいの方がよさそうだ、ということで今回は午前9〜12時までの三時間としました。

これまで手伝ったり受講した講座は、あまりしっかりとした時間配分がありませんでした。このため、最後の方で忙しくなってしまったり、果ては途中までしか制作できなかったこともありました。

今回は時間を以下のように分けました。

1時間目(9時〜9時50分)
10分休憩
2時間目(10時〜10時50分)
10分休憩
3時間目(11時〜11時50分)
完成品、披露

やはり時間を40〜50分に分けた方がスムーズでした。だいたい、このくらいの時間に収めないと、集中力が続かないというのを何かで読んだのですが、何だったかは忘れました。

(3)いろいろ持ち帰って家でも遊べるようにした方がよさそう

IchigoJamの講座で、ロボットを作るという回がありました。しかし、ロボットの駆動部分が高額だったため、せっかく子どもが組み立てたものを回収しなければならないということがありました。

子どものがっかり感は結構伝わってくるもので、やはり作ったものは持ち帰ることができないといけません。

とはいえ、ここらへんは完全に予算的な問題です。予算がないと購入できるパーツが減ります。予算が少ない場合はアイデアで乗り切るのが常套手段です。マイクロビットでは、どちらかというとアイデア重視です。そのような本もあります。

しかし、ここは塩尻市。予算無制限……ではありませんが、それに近いような状態でしたので、マイクロビットで楽しめる多くの関連部品を用意することにしました。用意したのは以下の部品です。

マイクロビット本体
抵抗内蔵5mm赤色LED(5V用)OSR6LU5B64A-5V(10個入)
抵抗内蔵5mm黄緑色LED(5V用)OSG8NU5B64A-5V(10個入)
抵抗内蔵5mm黄色LED(5V用)OSY5LU5B64A-5V(10個入)
抵抗内蔵5mm青色LED(5V用)OSB5SA5B64A-5V(10個入)
抵抗内蔵5mm白色LED(5V用)OSW5DK5B62A-5V(10個入)
micro:bit用LEDモジュール
普通のブレッドボード
micro:bit(マイクロビット)用子供向けスターターキット A3(スピーカー等)
ピアノモジュール
サーボモーターモジュール(5個セット)
サーボモーター(SG92R)
乾電池(単4)

この他に参考品として以下の部品も用意しました。

ジャンパーピン等
LCD液晶モジュール(サンプルデモ用)
ワンタッチ距離センサー

LCD液晶モジュールを使えば、マイクロビットでもほぼフルカラーのグラフィックが可能です。速度は遅いのですが、こういうこともできるというのを示すには、あった方がよいという判断からです。

書いていたら予想以上に長くなってしまったので、つづきは次回。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

無事に一回目が終わったのですが、二回目がどうなるかはやってみないとわかりません。一回目のようにスムーズにいくといいけど。

日産ネタで誰かが書きそうだけど、一応定番のものを……。

経済童話 ゴーンぎつね
「ゴーン、お前だったのか……日産を守ってくれていたのは……」

・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram

・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
https://www.amazon.co.jp/dp/4865940936
[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/

・After Effects自動化サンプルプログラム 上巻、下巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397591
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397605

・IchigoLatteでIoT体験
https://www.amazon.co.jp/dp/B06X3X1CHP
http://digiconcart.com/dccartstore/cart/info/2561/218591

・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940332/

・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/

・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/

・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/