もじもじトーク[99]流れ星の撮影に成功したよ!/関口浩之

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。2019年がスタートしました。今年も明るく元気に文字ネタを中心にお送りしますので、よろしくお願いします。

もじもじトークは今回が99本目なので、次回で100本目になります。おぉ凄い。自分を褒めてあげたい(笑)

今回のテーマは、久しぶりに天体ネタです。まずは、こちらをご覧ください。じゃーん!

http://bit.ly/2AB26zs

ねっ、凄いでしょ。流れ星の生写真です。中学生の頃から天体写真やってますが、流れ星をカメラ撮影できたのは、今回、初めてなんです。





●流れ星の撮影って難しいの?

いままで、何度も、流れ星の撮影に挑戦してきましたが、そう簡単に流れ星をとらえることはできませんでした。難しいです。

なぜなら、

・そもそも、流れ星って、滅多に流れない。

・東京都内の夜空は、空気が澄みきった日でも、街明かりや車のライトなどで空が明るい。そもそも、星がよく見えない。

・流星群だから一時間に何十個も流れてくるんだろうなと期待して、ベランダで30分ぐらい、夜空を眺めてみても、流れ星がまったく流れてこないこともよくある。

・いつ、どっちの方向に流れ星が流れるのか、予想が難しい。

という事情があります。

また、カメラを手にしたとしても、

・流れ星が見えてから、シャッターを切ったのでは間に合わない。当たり前ですけど……。

・f1.8の明るいレンズで10秒ぐらい露出すると、街明かりを被ってしまい、曇り空を撮影したような写真になってしまう。

・じゃあ、レンズを絞ってf6ぐらいで30秒撮影してみたけど、集光力が下がるので、よほど明るい星じゃないと写真に映らない。

という課題もあります。

今回、流れ星が撮れたのは、ラッキーだったからだと思います。そして、最近、僕のコレクションに仲間入りした、オリンパスE-PL7の「ライブコンポジット」機能のおかげなのです。

●ライブコンポジットって?

コンポジットとは、比較明合成のことです。えっ、余計に、分からなくなりましたよね……。

分かりやすく説明すると、「複数の写真を比較して明るい部分だけ合成していく」ということなのです。

北極点を中心に、お星さまがぐるぐると回っている写真、見たことありますよね。または、星雲や星団がきれいに写っている写真も見たことありますよね。

僕が流れ星を撮影した写真は、「シャッター速度3秒・絞りf4.0・ISO1600」で600枚シャッターを切ったものを、重ね合わせたのです。

Photoshopでコンポジット合成してもいいのですが、E-PL7の「ライブコンポジット」機能を使うと、カメラ内で自動的にコンポジット合成してくれちゃうんです。楽チンです。

今回、3秒を600回重ねたので、結果として、30分間、バルブ撮影したことになります。

比較明合成(コンポジット)しないで、30分間バルブ撮影したら、真っ白々の写真になります。

でも、この機能をつかうと、こんなに綺麗に星空が撮影できて、おまけに、明るい流れ星もとらえることができたのです。

この機能を天体写真で活用したくて、E-PL7を2年前に購入したのです。でも、仕事が忙しくなっちゃって、2年間、開封せずに眠ってました。

今後は、流れ星撮影だけでなく、木星や土星の写真にも挑戦したいと思います。何百枚も「ライブコンポジット」したら、木星の縞々や土星の輪がくっきりと撮影できるかもしれません。

●天体写真に適したカメラって?

僕は、中学生の頃に、天体写真やってたんです。45年ぐらい前なので、当時、デジタルカメラは存在しません。パソコンもない時代です。

フィルムカメラなので、現像してみないと、星がちゃんと写っているか分からないというドキドキものでした。

絞り値を決めて、ファインダーを覗いて、シャッター速度のダイヤルを回すと、露出計の針が動く銀塩カメラってやつです。

モノクロフィルムを使って、自分でフィルム現像し、引き伸ばし機で印画紙に焼き付けてました。フォントおじさんだけでなくて、天体写真おじさんもやってます(笑)

そのおかげで、ISO感度と絞り値とシャッター速度の関係を、自然と体得できたような気がします。とは言え、趣味レベルの天体写真おじさんなので、高級カメラは一台も持ってないんです。

都内だと星野写真(星座や天の川を撮影すること)は無理だと思っていたので、望遠鏡アイピース(接眼鏡)にカメラをマウントして、月や惑星を撮ることを目標にしました。

ベランダで気楽に天体写真を撮りたかったのと、重い一眼レフだとセッテイングが大変なので、明るいレンズが付いたコンパクトデジカメを中心に、オークションで買い漁ったんです。

・オリンパス C-2020
・オリンパス C-3040
・オリンパス C-5050
・オリンパス XZ-1
・オリンパス XZ-2
・オリンパス E-PL7

天体写真用に持っているカメラ達は、こんなラインアップです。実は、これ以外にも10台ぐらいあります。はずかしいので、代表選手だけ、ご紹介します。

http://bit.ly/2sgjzIO

E-PL7を除くと、数千円から2万円のレンジで落札した中古デジカメです。

オリンパスC-5050は、2002年発売の光学3倍ズーム(35mm判換算35mm〜105mm)で、500万画素、開放F値はW1.8〜T2.6と、当時のコンパクトデジカメの中では、最も明るいレンズを搭載した機種でした。

オリンパスXZ-2は、2012年発売の光学4倍ズーム(35mm判換算28mm〜112mm)で、1200万画素、開放F値はW1.8〜T2.5と、こちらも明るいレンズを搭載し、液晶が大きくなり高解像度となり、お手軽天体写真カメラとしてはピカイチの存在です。

自宅居間のテーブルから2メートル横のベランダが天体観測所なので、望遠鏡セッティングとカメラマウントするまでは5分程度で済みます。望遠鏡の鏡筒内温度をなじませるために、1時間ぐらい、望遠鏡をベランダに放置しておけば、なおベターです。

ベランダの庇の関係で、南東方向の仰角45度ぐらいしか視界がひらけてないのが一番も問題点なんです。しかも、南東方向に新しいマンションの建設が始まってるし……。がーん。

それでは、今までに撮影した天体写真で、お気に入りの作品を10枚ほど掲載します。これらは、E-PL7(ライブコンポジット機能付き)が仲間入りする前のもので、XZ-2またはC-5050で撮影した写真です。

http://bit.ly/2TBaSog

●ベランダ天体観測所のこだわり

本来の天体写真マニアは、望遠鏡などの機材一式を車に積んで、夜空のきれいな田舎へ足を運びます。そして、入念に極軸設定して、望遠鏡とカメラセッティングします。

僕は、そこまで根性がないので、ベランダでお気楽に、お月様や惑星、星雲や星団を撮影しようかなと、10年ぐらい前に思い立ったのです。

お気楽な天体観測とはいえ、下記2点は、こだわっています。

・赤道儀

既に製造中止になっている「Vixen 天体望遠鏡 GP2赤道儀」の新中古(展示品)を10年前に入手しました。これにより、天体写真撮影中も、星を追尾することができるんです。
https://www.vixen.co.jp/product/39900_0/

・二軸モーターによる自動追尾

これも、既に製造中止になっている「Vixen 天体望遠鏡 二軸モータードライブ DD-3セット」を10年前にバーゲン入手しました。
https://www.vixen.co.jp/product/37912_5/

最近、パソコンやマイコンコントローラーから、星や惑星を自動導入できる高価なシステムもありますが、僕は、それがどうしても好きになれないんです。

キーボードから惑星の名前を入れると、勝手にその方向に望遠鏡を向けてくれて、そのあとは自動追尾してくれるという優れものですけど……。

二軸モーターによる自動追尾とは、ひとつのモーターが、地球の自転に合わせて星を追尾する役割をしています。300倍とかの高倍率でも、アイピース(接眼鏡)の視野から星が外れることがないのです。

もう一つのモーターは、緯度がずれたときに調整するためです。うちのベランダからは、北極星が見えないので正確なセッティングができないため、微調整する機能は重要なんです。

赤経/赤緯の二軸モーターを使うと、直観的に調整ができるというのが、大好きなんです。

こちらはうちのお手軽な天体観測所の機材などです。
http://bit.ly/2CZgmDJ

ドーム型の天体観測所の設備や、最新式の高価な機材を使っていないという点では、お手軽と言えますが、自分が書いた文章を読むと、結構、本格的な天体写真おじさんのような気がしてきました。

次回の100本目は、フォントおじさんテーマでお送りしますね。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com

フォントおじさん
https://event.fontplus.jp/about/hiroyuki_sekiguchi.html

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして日本全国を飛び回っている。

Schoo、マイナビ IT Search+、日刊デジタルクリエイターズ等のオンラインメディアで文字に関する授業や記事を連載中。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。

Twitter: @HiroGateJP
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