[4713] 記憶は映画のように◇僕にとって雑誌とは何だったか?◇米韓同盟消滅

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《だれの視点なのだ?》

■ユーレカの日々[70]
 記憶は映画のように
 まつむらまきお

■展覧会・イベント案内
 成安造形大学・卒業制作展2019

■グラフィック薄氷大魔王[594]
 僕にとって雑誌とは何だったか?
 吉井 宏



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■ユーレカの日々[70]
記憶は映画のように

まつむらまきお
https://bn.dgcr.com/archives/20190116110300.html

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<著者のご意向により削除いたしました>


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■展覧会・イベント案内
成安造形大学・卒業制作展2019

https://bn.dgcr.com/archives/20190116110200.html

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まつむらまきお(デジクリ「ユーレカの日々」連載)がイラストレーション&マンガを教えている、滋賀県にある美術大学・成安造形大学イラストレーション領域の、卒業制作展が開催されます。

イラストレーション領域は、「イラストレーションでできること」を探求すべく、雑誌や広告などをターゲットとしたメディアイラスト、マンガやアニメなどのストーリー表現、個性を追求するアート・イラスト、フィギュアやドールなどの立体造形まで、幅広く網羅。社会で活躍するイラストレーターやマンガ家、アニメーター、デザイナーを多数輩出しています。

未来を担う、若き才能たちの取り組みをぜひご高覧ください。

成安造形大学・卒業制作展2019
〜イラストレーション領域〜

会期:2018年1月23日(水)~1月27日(日)9:00~17:00 最終日は16:00まで
会場:京都市美術館 別館(京都市左京区岡崎円勝寺町 ロームシアター隣)
地下鉄 東西線「東山」駅下車、1番出口徒歩10分
市バス「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ

※イラストレーション以外は別会場別日程です。Webでご確認ください。

成安造形大学・卒業制作展2019
https://www.seian.ac.jp/news/event/32933.php



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■グラフィック薄氷大魔王[594]
僕にとって雑誌とは何だったか?

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20190116110100.html

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●僕にとって雑誌とは何だったか?

「おっさん世代ってどんな雑誌を読んでたの/子供の頃からネットに触れてるけど、ずっと雑誌が売れない売れないてな記事を読んでるように思う/ということはおっさん世代だって買ってこなかったんじゃないかと思うのだが、そうでないような雰囲気も感じる」
https://anond.hatelabo.jp/20181225211030


……子供の頃からネットがあった世代じゃわからないかも。雑誌は現在のインターネットと同等だった。濃さは雑誌のほうが上かもしれないし、ネットの特長とされてる双方向性コミュニケーションだって、雑誌の投稿コーナーや仲間募集や売ります買いますなど、完全に生活や社会の中で機能してた。

1990年に上京したときに「伝手がまったく無い」状態ではなかったのは、マンガやSFや関係のサークルなど雑誌を通して知り合ってたから。一時期熱中したスティールドラムの会への参加も、ラテン音楽専門誌の仲間募集を通じて始まったのだった。

中学〜専門学校時代、毎号買ってた主な雑誌は、ロードショー、スクリーン、Uコン技術、POPEYE、SFマガジン、スターログ、アイデア、イラストレーション、などかな。マンガ誌を買う習慣はほぼなかったけど。

やはりネットが充実して以来、僕もあまり買わなくなった。買ってたピークは2000年頃。新潮・文春・朝日・アスキーを毎週、他にSPAやSAPIOなど、月刊や隔週のMacやデザイン・イラストやDTM系の専門誌は全部。BRUTUSやrelax、ライトニングとかも。

他にも目についた雑誌は、文芸誌でもファッション雑誌でもムックでも全部買ってた。その時に手に入れないと失われちゃうんだから。そのへん、イラストの資料としての本も同様に「今買わないと二度と手に入らない!」危機感を持って買い集めてたわけで。一枚でも気になった写真が載ってれば買った。

大量に雑誌を買ってたのは、今の感覚で言うと「インターネットの中身をまるごと買ってた」に近いw

用事で出かけるたび、重さで手が痛いくらいの雑誌を買って帰ってた。処分をさぼってると、ものすごい勢いで雑誌がたまっていく。もちろん全部丁寧に読むなんてことはなく、ほとんどペラペラッと斜め読みになっちゃうんだけど。

まだ休刊になってなく、今でも買いそうな雑誌はだいたいdマガジンで読めるなんて、すごい時代だなあ。

●MdN誌が休刊だそう

https://bit.ly/2FpGzxA


マンガやアニメ寄りに路線変更した頃からほとんど買わなくなっちゃってたけど、MdNはイラストレーターとしての僕の発射台みたいなもの。

MacとPainterでイラストの仕事を始めた、1994年5月頃。Macのデザイン雑誌ということで、作品の売り込みに行ったMdN編集部(「ディジタル・イメージ展」用に描いた絵をA1の額ごと持って行ったw)。猪俣編集長や藤岡さんが親切に対応してくれた。

どこかページの隅に、絵と紹介記事を載せてくれたらうれしいなと思ってたら、なんと! 次号の表紙イラストを依頼されたのだった!
http://www.yoshii.com/dgcr/MdN21cover

1994年はMacのDTPデザインは黎明期の終わり頃で、爆発的に拡大中。MdNはデザイナーの多くが買ってた、影響力の大きな雑誌だった。表紙のおかげで僕の存在が知られ、その後の仕事のしやすさにつながった。

当時は「Macでアナログ風のイラストを描いてる」だけで、いろんな雑誌が珍しがって紹介してくれたり、インタビュー記事になった。ぜんぜん自覚なしに最先端だったのだw リキテックスより圧倒的に速くラクに描けるから飛びついただけで。

その後も記事書きやギャラリーページなどで、何度かお世話になりました。今後は「Webメディアとして展開」とのことで、時代の流れ……四半世紀も前だもんなあ、年取るわけだわ。

・MdNはMacintosh designers Networkの頭文字。香港のIdNはInternational designers Network。関係あるとか姉妹誌とか、何か確執があったとか聞いたような気がするけど、もう忘れたw IdNにも作品紹介が載ったことある。

・1992年当時、MdNの初期のバックナンバーがMacの専門店などで買えた。この画像の中の1と4は記憶にないけど、他は全部持ってたはず。


・MdNの他、柴田さんが編集長だったSUPER DESIGNING誌・MAC POWER誌・STEP BY STEP誌などが、最も初期に僕を取り上げてくれた雑誌。柴田さんには1993年2月の個展を見に来ていただいたのでした。


【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com

http://yoshii-blog.blogspot.com/


かつての雑誌と同じく、「ネットの記事もそのうち消えてしまうかも」って、せっせとWebアーカイブしたりしてるw

・スワロフスキー「HOOT HAPPY HOLIDAYS 2018年度限定生産品」
https://bit.ly/2QbNMmg


・スワロフスキー「SCS ペンギンの妹 PATTY」
https://bit.ly/2OZa3n9



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編集後記(01/16)

●偏屈BOOK案内:鈴置高史「米韓同盟消滅」2018 新潮新書
この本の目的は、米韓同盟が消滅しかかっていると、日本人に知らせることにある。「米韓同盟の廃棄」の可能性が高い。韓国が米国圏から中国圏に戻るのはさほど衝撃的なことではない。韓国人は異様な自信をつけ、米国から見捨てられるという現実の中で、米中両国を繰る大韓民国という妄想に酔っている。

「カネのかかる米韓同盟は不要」と考えるトランプと、「米韓同盟によって民族が分断されている」と考える文在寅。偶然にも思惑が一致する大統領が米韓で同時に発足した結果、あり得ないと考えられていた米韓同盟の消滅が突然始まった。そうなると、韓国は米国の核の傘を失う。北の核の傘に入るしかない。

「核を保つ方」が「カネがある方」を支配するのに決まっている。いくら同胞といっても、名うての人権蹂躙国家に支配されて韓国人が満足するとは思えない。朴槿恵政権の「米中を繰る」という妄想外交により、韓国は米国から捨てられ、中国から恫喝され「離米従中」に着地した。文在寅は同盟廃棄に協力的だ。韓国は実質的に中国勢力圏に入り、朝鮮半島は日清戦争以前の状態に戻る。

韓国は「中二病」という言葉を日本から輸入し、同じ意味で使っている。青臭い言動を中二病(中学校2年生前後の背伸びしがちな言動や自意識過剰な想像)と揶揄するのも同じだ。今の韓国はこの病気にかかったという表現がぴったりくる。1997年の経済危機を乗り越えるのに成功してから、韓国人の自画像が、突然、奇妙なことに、美しく立派な「世界で最も優秀な民族」に一変した。

一人で危機を脱したと自信を持ち、自らを特別な存在として見なすようになる。タイやインドネシアの人々は経済危機から立ち直っても別段、自分が優れた存在だとは考えない。日本の援助に助けられても、精神的に依存はしていないからだ。韓国人の「自分には隠された力があると信じている(またはそういうキャラ作りをしている)」人たちとは、中二病の典型的な症状のひとつである。

2002年のワールドカップ後、韓国では「世界に冠たる我が国」「すべての上にある韓国」が語られ始め、それは2010年代には大合唱になった。「韓国が日本より上」と信じる理由が、経済、外交、政治制度・民主化、スポーツの分野で一覧されているが、せこい自画自賛だ。ところが「世界に冠たる韓国」では、セウォル号沈没やMERSの流行など、先進国では起こらない出来事が続々と。

韓国人の自画像はあまりに現実離れした、あまりにも美しいものに変わっていた。「韓国人の高い政治意識と民度に世界中が驚く」「世界4大革命のひとつ・ろうそく革命」ときた。『国全体に中二病の毒が回り、自分たちが自己賛美という病に罹っているとは、誰も恐ろしくて指摘できなくなっていたのだ。思春期の青年を下手に刺激すると、逆切れされるのがオチだからである』。

韓国人はもはや「反日」ではない。「卑日」国家に変身した。そして世界中の人々が「韓国の方が日本より偉い」と言い出すまで、世界を舞台にした卑日運動は収まらない。世間のルールを破って自分には力があると誇る、まさに中二病にかかった韓国。「当分、治ることはない」と筆者は確信している。(柴田)

鈴置高史「米韓同盟消滅」2018
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106107856/dgcrcom-22/



●昨日の補足。一次情報に接したいと思った理由に、中国での飛行機離陸延期があったからかもしれない。空港では「遅延」と表示されていた。ツアーコンダクターは「遅れるが飛ぶ」と言った。けれどその飛行機会社の日本事務所は、同時間帯に「今日は飛ばない」と日本人の問い合わせに答えていた。

何時間か経って、飛ばないことが通知され、飛行機会社が用意したホテルに宿泊することになった。携帯電話はどうだったのか忘れたが、とにかく家族に連絡できず、そのホテルの固定電話に皆が並んで連絡していた。

家族からの連絡がないからと、同行者の旦那様は日本事務所に問い合わせ、当事者の私たちよりも先に、飛ばないという情報を得ていて、スケジュール調整をしていたそうだ。

ツアーコンダクターの言うことであっても、信じてはいけないんだなぁ、なるべく一次情報に接さないとなぁと思ったのを覚えている。 (hammer.mule)