[4724] ショート・ストーリー 待ち合わせはどこで◇義人長三郎の墓の話・エビ神

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《このあん入り生八つ橋野郎が!》

■ショート・ストーリーのKUNI[243]
 待ち合わせはどこで
 ヤマシタクニコ

■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[30]
 義人長三郎の墓の話・エビ神
 海音寺ジョー




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■ショート・ストーリーのKUNI[243]
待ち合わせはどこで

ヤマシタクニコ
https://bn.dgcr.com/archives/20190131110200.html

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とある病院の一室。

「毎日来てくれてありがとう、マリ子。無理しなくていいんだよ。私もそう長くないから」

「何を言ってるの、ヒロシさん。大好きなヒロシさんと一緒にいることが、私の一番の幸せよ」

「私もだよ。マリ子と結婚できてほんとによかった」

「私もよ、ヒロシさん。大好きなヒロシさんと一緒に天国に行けたら、どれだけいいか」

「ばかだな。そんなこと考えなくていいよ。私は天国でちゃんと待っているから。急がなくてもいいし」

「そう? 絶対、待っててくれる?」

「絶対だとも」

「ほんとにほんと?」

「ほんとだよ」

「それなら安心……だけど」

「だけど?」

「どこで待っててくれる?」

「はあ?」

「待ち合わせ場所決めておかないと。だって、私、すごく方向音痴でドジでしょ? 向こうに着いて、ヒロシさんがどこにいるのかわからなくて、探しても探しても会えなかったら、私どうしたらいいの」

言いながらマリ子はもう涙目になっている。

「ああ、そ、そうだな。確かに」

「梅田の紀伊國屋の前で待ち合わせ、と言ってお互い右と左の入り口でばらばらにいつまでも待ってたことあるじゃない。あのときすごく心細かった」

「あそこは入り口が二か所だし、待ち合わせる人が多すぎてかえってわかりにくいんだよな。それで『梅田の紀伊國屋の前の大きなテレビがあるところ』にしたら」

「その後テレビが二つに増えたり、またひとつになったりしてなんだかわからなくなっちゃったでしょ。天国もそんな感じかも」

「そ、そうかな? とにかく紀伊國屋前はやめよう。泉の広場のほうが」

「あそこ、もうなくなっちゃうらしいわよ」

「え、そうなんだ」

「もともと、あそこ苦手だった。広場は割と見通し悪いし、『上に上がったところ』だと、どの階段かで違いすぎるし」

「そうだな……いや、天国には紀伊國屋とか泉の広場はないってば!」

「じゃあどうすればいいの。こんなだったら、私、無事に死ねてもヒロシさんに会えないかもしれないじゃない。心配すぎる」

マリ子の目から大粒の涙がごろんごろんとあふれ出た。

「ばかだな。泣くなよ、マリ子。そうだ。いまなら携帯やスマホがあるから待ち合わせ場所なんてみんなそれほど気にしないようじゃないか。私もかたくなに『携帯は持たない』主義でやってきたが、この際携帯を持つことにしようか」

「あなたってばかじゃない。天国で携帯が使えると思ってるの」

「おまえがそれを言うかね」

そのとき、「あのう」という声がした。隣のベッドの田中さんだった。

「FF外から失礼しますが」

「FF外って」

「あ、なんでもありません。いえ、お話が聞こえてきたもので、つい話しかけてしまいました」

「あ、いいですよ。こちらこそうるさくして恐縮です。で、何か」

「実は私、死にかけたことがあるんです。もう五年くらい前ですが」

「え! そうなんですか!」

「はい。そのときの経験がお役に立つのではと思いまして」

「それはありがたい!」

「どうでした? やっぱりお花畑とか見えるんですか、それとも三途の川?! 待ち合わせ場所はどこにしたらいいんですか?」

「マリ子、落ち着きなさい。田中さんは病気なんだぞ。いや、私も病気だが。すみません田中さん、ゆっくり説明してください」

「お花畑とかはなかったですね。ていうか、覚えていないというか。死ぬのに夢中だったんでしょうね、初めてですから。ふと気づいたら途方もない大きな人が足を広げてそびえ立っていました」

「大きな人」

「はい、あたりは灰色のもやに包まれていてはっきりしないのですが、その大きな人がたぶん、天国を管理する人なんだと思います。門番、的な? その人が何か私に言うのですが、なんと言ってるのかはっきり聞こえません。何しろ背が高くて口の位置がはるか高みにあるので。それで何度も『え?』『ええ?』と聞き返しているうちに目が覚めて、するとまわりでみんなが『あ、生き返った!』と言ったのです」

「へー!」

「あの大きな人の足下をくぐれば帰ってこれなかったと思います。あれが天国の入り口なのだとわかりました。遠くからでも目立つと思いますので、ご主人は『大きな人』のそばで奥様をお待ちになってはいかがでしょう」

「そうなんですか。これはいいことを聞きました」

「大きな人ね。わかりやすいわ! 私でも探せそう。これで安心ね。ヒロシさん!」

「うん、大きな人のところで会おう! なんだか楽しみになってきた!」

そのとき「ちょーっと待った!」という声が反対隣のベッドから上がった。

「そのおっさんの言うことはあてにならないぞ」

声を上げたのは事故にあって大けがをしたとかで、いまでもあちこち包帯ぐるぐる巻きになっている小平さんという、まだ若い男だった。

「どうしたんですか、小平さん」

「あてにならないとは、ど、どういうことだっ」

田中さんはむっとした声を出した。

「ふふ。そこのおふたりさん、そんなもん信じちゃいけませんぜ。そのおっさん、いや田中さんは名古屋出身なんです。途方もない大きな人が足を広げてそびえてたなんて、それ、ナナちゃんじゃないですか!」

「ナナちゃん! あの名古屋駅のそばの!」

田中さんは一瞬「あっ」という表情になったが、すぐに怒り出し

「ナ、ナナちゃんではない、違う、そうではない、大きな人なんだ! 私の言うことにケチをつけるつもりか、ごほ、ごほ」

「ケチなんかつけてないさ。名古屋人の深層心理にはナナちゃんがすり込まれているんだなーと思っただけさ」

「ナナちゃんのどこが悪いんだ! 失敬な。二度とコメダ珈琲に行けなくしてやるぞ! ごほごほ。そもそも君はなんでそんなえらそうに言えるんだ。よく知りもしないで」

「おれも死にかけたことがあるからだよ。バイクの事故で」

「え、あなたもそうだったんですか!」

「ぜひ経験を聞かせてください!」

ヒロシとマリ子が声をそろえ、田中さんはくやしそうな顔をした。

「おれはバイクでぶっとばすのが趣味でね。運転には自信があるんだよ。そのときも調子良く飛ばしてたんだけど、目の前を突然、猫かイタチか、なんかそういうのが飛びだした。避けようとして信号柱に激突。かなりスピード出してたし、だれもがもう助からないと思ったようだった。そのとき、天国の入り口まで行った」

「おお」

「気づいたとき、おれは自動改札機がずらっと並んだところに立ってた。それで無意識のうちにポケットを探り、ピタパを取り出してタッチした。ところがエラーになってゲートが開かない。何回やっても開かない。そうこうしているうちに意識を取り戻した」

「自動改札ですか、駅と同じなんだ!」

「改札は一か所だけなの?」

「うーん、どういえばいいか。実はそれは二年前の話なんだけど、その後また事故って。二回目に行ったときはちょっと変わってたんだ」

「二回目って、ひょっとしたらそれが」

「そうそう。ついこの前の事故で、いまご覧のように入院してるわけ。二回目は、道路に何か落ちていてスリップして一回転して崖下に転落。一瞬なので何が何だかわからなかったけど、とにかくまたもやおれは天国の入り口に行ったんだ。すると、すっかりリニューアルされててね」

「リニューアル!」

「全体がものすごく複雑な構造になっていて、改札も何か所もあった。しかも手のひら認証。手のひらでタッチするとゲートが開くんだね。それで、おれも手のひらをぴたっとつけたが、何回やってもSF映画みたいに『INVALID』と表示される。途方に暮れてるうちに遠くからおれの名前を呼ぶ声が聞こえてきて、だんだんそれが明瞭になってきて……意識を取り戻した」

「なんということだ、入天国システムもどんどん変わっていってるということなんですね!」

「なんだか心配になってきたわ。私、方向音痴でその上メカ音痴なのに……『INVALID』なんて言われたら泣きそう。それに、複雑な構造って、一体……私、迷子になっちゃうかも。うわーん」

「泣くんじゃない、マリ子。小平さん、どんな感じだったんですか、もうちょっとくわしく」

「えーっと、そこは10階建てくらいで……中央が吹き抜けで、その両側に階段やらエスカレーターがあって、そうそう、とても大きな階段があって、そこでたくさんの人が休憩していたような……」

するとじっと聞いていた田中さんが

「ふっふっふ、しっぽを出したな、小平くん。君が京都人だったとは知らなかったよ!」

小平さんは包帯のすきまから、はっとした表情を見せた。

「むっ、なぜそれを」

「何が天国だ、それは現在の京都駅ビルのイメージじゃないか。大きな階段が聞いてあきれる。おおかた天井はガラス張りで空中径路もあったとか八条口がどうとかいうんだろう、このあん入り生八つ橋野郎が!」

「なんだと! せ、千年の都、京都をばかにする気か! この味噌煮込みうどんひつまぶし手羽先天むす野郎が!」

「何を言うか、この……にしん蕎麦しばづけ湯豆腐千枚漬け野郎が! げほげほっ」

「いやーん、どれもおいしそう! 天国に行ったらいろんなおいしいものが食べられるのね!」

「マリ子、若干反応のポイントがずれてるよ。そういう私もほかほかの白ご飯を食べたくて食べたくてたまらなくなってきたが、そうではなくてだね、あれ、田中さん、だいじょうぶですか!」

「げほげほ、げーほ、げーほ、げほ、げほ!……う……」

「田中さん! 田中さん?!」

「きゃ、田中さん!」

「…………」

看護師や医者がばたばたと駆けつけた。大騒ぎになった。

「これは……だめかもしれん」

医者のつぶやきを耳にした二人が一瞬顔を見合わせ、うなずき

「田中さーん、あの、向こうの最新情報を」

「よろしくお願いしまーす!」

そう言うと医者たちが一斉ににらみつけた。


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なんだかまた天国ネタを書いてしまったようだが、それはさておき……先日、神戸に行った帰り、阪神の特急に乗車。その日は少し早起きしたので立ったままうとうとしかけるくらい眠かった私、途中の停車駅で席があいたので喜んで座ろうと近づく。

と、別方向からひとりのお兄様(私よりだいぶ年長の男性という意味です)がちょうどその席めざして歩いてくるところだ。これは恐縮! 「あ、すいません、どうぞ」と言ったが、お兄様は座ろうとせず私に座るよう促す。あー、困ったなあ……。

空席の横に座ってた若い男性が少し詰めてくれたら、二人座れそうな感じだったので「じゃあ、ふたりで座りましょうか」と提案してもお兄様は、それは気が進まない様子。若い男性も聞こえないふりしてスマホをいじるばかり。ますます困った。お兄様はあくまで私に座れと言ってるみたいなので、ええいと観念して座った。

お兄様はノルディックウォークのポールを二本持ち、健脚らしい。元先生と言われたら納得しそうな感じの人だ。なんとなく。私のそばに立ち、今年82歳だとか、西宮は空襲を受けて、その後道路がやけに広くなったんですとか、牛乳は体にいいが温めては効果がないとか、西宮で降りるまで雑談してくれたが、ひょっとして「やっぱりさっき座ったらよかった……」と、途中で思われたのではと気になった。だって、座ろうとしてたんだもんなあ。疲れてたはずだよな……。

隣に座ってるこの男性が気を利かして詰めてくれたらよかったのにと思い、ふと「いや、この男性も『さっき、すぐに詰めたらよかったなあ……』と後悔してる可能性もある」と気づいた。三人それぞれ、落ち着かない時間を過ごしたのかもしれない。席を譲る・譲られるってほんと、難しい。


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■エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[30]
義人長三郎の墓の話
エビ神

海音寺ジョー
https://bn.dgcr.com/archives/20190131110100.html

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◎義人長三郎の墓の話

滋賀の湖西地方に越してきて、まる五年ぐらいたつ。

自宅から職場に行く、細い道沿いに『義人長三郎の墓』という小さい看板が立っている。なんとなく、インパクトのあるネーミングなので、最初見たときに気になって、「義人?」「いったい何をして、長三郎は義人と呼ばれているのだろう?」といぶかった。

通勤ルート、別に近道があることがわかり、その細い道も滅多に通らなくなってて、忘れていたのだが、最近寝ぼけたのか、考え事をしていたからか珍しく道を間違えて旧国道の、その狭い細い道を通って長三郎の看板を久々に目にしたのだった。

やはり同様の強いインパクトを受け、持ち前の貪婪(どんらん)な好奇心がうずいた。

その夜、帰宅してからネットで調べてみたら、とても小さい記事が見つかった。何と言うか、記事が短すぎて、肩透かしを食らったようになった。図書館のローカル棚の、歴史もの、民話、伝説などの本を片っ端から調べてもみたが、義人長三郎のことは全く載ってなかった。

でも、自分が今働いてる職場は老人ホームである。ぼけてはいるが、皆このへんの古老ゆえ誰か一人ぐらいは知ってるんじゃないかと、連日訊いて回った。しかし「えー」「知らんわ~」と、調査は一向にはかどらなかった。

しかし今週になって、調査は新展開を迎えた!

まだ50代だが、だめもとで看板の近くに住む職場の上司にも、同じことを尋ねてみたのだ。「フッフフ、アタシは一切歴史に興味はないっ!」と断言されたが、翌日、「こんなもんを家で見つけた」と今津町商工会が平成6年3月に発行した「今津のお店便利帳」なる観光ガイドブックを持ってきて、見せてくれた。

その冊子に、『芳春院の義人長三郎の墓』という見出しで下記のように説明されていたのだった。

◇天保年間、桂の代官安兵衛の下男で会った長三郎は、代官の人道をはずれた悪政から村人達を救うべく、彼を殺害し越前方面への逃亡を図りましたが、途中で捕らえられ『のこぎりの刑』に処せられました。

代官は、例えば年貢が納められない農民の妻子を池に投げ込んで水責めする、といったような非道ぶりが日常だったようです。

長三郎の行為は村人たちの賞讃の的となり、桂の芳春院に碑を建立して、その義挙を長くたたえるようになったということです。◇

ネットにも同様の記事があったがもっと短くて、このガイドブックにあるのが、義人長三郎の全容を語っていると思われる。

全容を知って、う~ん、と暗い気持ちになってしまった。徳弘正也先生の漫画で学んだ記憶があるのだが、のこぎり引きという処刑は江戸時代の極刑で、最後まで罪人を苦しみぬかせるためのエグいやつではないか。

長三郎は悪い代官を殺してヒーローになったが、結局はものすごい悲惨な最後を遂げてるやないの? という絶望的な気分にさせられた。義人というカッコよい称号をもらっても、長三郎自身の人生は……

最近の科学トピックによると、動物は死の瞬間、脳から快楽物質が分泌され恍惚の内に死に至るらしい。
http://renaimanual.com/88/23/000507.html


それゆえ、長三郎も刑を考案した者たちが予想・期待するような苦しみや痛みを感じずに、自分の手柄を誇りに思って、眠るように死んだのかもしれない。

図書館で滋賀の民話を調べていると、長三郎のほかにも施政者に立てついて死んだ者、年貢の減免を嘆願して代官所で切腹した者の話も載っていた。

死んだら終わりである。だから、自己犠牲的義挙は肯定出来ないけれど、どんな時代でも強いものへ立ち向かう勇気というのは民衆から讃えられるのだなあ、と義人長三郎の伝承を知り、神妙な気持ちになった。

いつか墓マイラーのカジポンを誘って、芳春院に長三郎の墓参りに行かねば。


◎エビ神

海老類でも長寿の種族がいるが、とび抜けて長生きするブルガリアヨーグルトエビ族の長老はエビ神(がみ)と呼ばれ、海に生きる全種族から畏れたてまつられてた。日本海溝の奥深くに祠(ほこら)が建てられ、その中でひっそりと供え物を喰らいながら、エビ神さまは今日も息災であられるのです。

エビ神は老いても意識明朗であった。次々と人間にフライにして食われるブラックタイガーエビ達の供養のため、朝晩、読経するほど脳みそは冴えていた。

ある日、蝦蛄族の長寿ナンバー1のシャコ仙(せん)がエビ神のもとに訪れた。

「エビ神殿、体はどうじゃね?」

「これはこれは、よう来てくれたのう、シャコ仙殿。ご覧の通り背も丸まらず、カクシャクとしとるよ」

「そりゃエビじゃから、猫背にはならんじゃろ」

シャコ仙は両手のボールをカチカチ鳴らしながら陽気に笑った。

その傍らを原子力潜水艦・ポチョムキンが、放射能をダダ漏らしさせながら沈降していった。

エビ神とシャコ仙は意識を遠のかせつつ、静かな眠りについた。

(2005年1月21日作品)

【海音寺ジョー】
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編集後記(01/31)

●じつに久しぶりに、何十年かぶりに週刊誌を買った。二冊も。現在は、新聞広告を見て、読みたい記事があれば図書館でチラ読みしている。それは「週刊新潮」か「週刊文春」で、他の週刊誌は読んでみたい記事はまずない。ところが、今回買ったのは、特集が気になる「週刊現代」と「週刊ポスト」だった。

「週刊現代」は「大反響全国民必読」と銘打った、「その手続き、なぜやっておかなかったのか 老親もあなたも 死んでからでは遅い 老親が生きている間にこれだけは聞きなさい 死後の手続きで損した人、失敗した人が明かす これがあれば乗り切れる『法定相続事情一覧図の作り方』という特集だ。じつは昨年5月頃からこの傾向の特集を続けていて、たぶんヒット企画なのだろう。

「週刊ポスト」は「親が『ボケる前』『ボケた時に』やるべきこと 「成年後見」「家族信託」何ができて何ができないか 「あなたの状況と親の状態別・ケース別に正解をお教えします」「親が『死ぬ前』『死んだあと』に必要な手続き 死亡届 保険証 生命保険金 個人の納税 法定相続情報 申請先は? 必要書類は? 重要ポイントがひと目でわかる……あと追い企画は楽だな。

さらに「週刊現代」は医療大特集2本10ページ、「週刊ポスト」は「『大腸がん』『胃がん』検査の落とし穴特集」、4ページしかないけど、高齢者&高齢者の家族に向けた記事である。人口が多いんだから当然だ。ヤング(死語w)向けの記事はない。だいたいこういう週刊誌の読者層はおじさんであろう。

この特集以外に、どういう記事があるのか。「現代」の巻頭は「大人のカレーを楽しむ」カラー19ページ、「ポスト」は「日本でいちばん美味しいおにぎり」5ページ、「日産ヘリテージコレクション」2ページ、「レースクイーン」1ページ、「平成の30年で『消えたモノ』大図鑑」8ページ。つまらない……。

巻末のカラーは、「現代」が山本美月と長岡怜子、さらに袋とじ「独占入手! モザイクなし 70年代青春のブロンド女優ノーカット濡れ場シーン20」だって。強烈に退屈。「ポスト」は「巨乳大研究」だって(笑)。それに河合奈保子20歳のメモリー、小芝風花。ほとんどどうでもいい画像だが、やっぱりやめるわけにはいかんのだろう。ネットに行かない年寄りのお楽しみ用なのだろうか。

ほぼ中央に置かれるのが漫画で、「現代」はビジネス話、「ポスト」はエロ話。時事問題も多少あるが、とうてい「新潮」や「文春」の足元にも及ばない。それでも、「ポスト」の「危ない韓国食品最新リスト」は3ページだけど強烈。調味料をバキュームカーで、糞尿と汚泥を海に流す、なんて見出しがこわい。

気の毒だが、この二誌はそのうち用なしになると思う。いまの購買層はどんどん老化して、雑誌を読まなくなるだろう。いま、なぜ、この二誌を買ったのか。じつは、このテーマで講演イベントを企画しているからだ。わがマンションは高年齢者が多い。きっと、ヒットするだろう。しかし、タイトルに「死」が入らざるを得ないから、その案配が難しい。実現できるだろうか。(柴田)


●トイレの電灯続き。/そのうちにエアコンが壊れ、買い替えた方が省エネですよ〜といううたい文句につられて、スマホ連動型エアコンを設置することになるのだろう。その頃にはもっと機能がいろいろついているのだろう。

と思いながらも検索すると、「Googleアシスタント」や「Alexa」対応、IFTTTでも操作できるスマートプラグやリモコンがあった。

スマートプラグなら導入は簡単そう。あなたもつけたことありますよね?扇風機やカセットデッキにタイマーつきコンセントを。そっか〜。もうそっちか〜。続く。(hammer.mule)

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前はもっとベタなのがあったのに〜

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似たようなの持ってます!