[4727] 矢沢永吉はジャンルである◇2019年のバレンタイン・チョコ戦線

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,700文字)



《正解が分からない思考実験》

■羽化の作法[78]現在編
 矢沢永吉はジャンルである
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(91)[スイーツ]
 2019年、バレンタイン・チョコ戦線
 森 和恵




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■羽化の作法[78]現在編
矢沢永吉はジャンルである

武 盾一郎
http://bn.dgcr.com/archives/20190205110200.html
───────────────────────────────────

気が付くと、2019年もあっという間に2月になってますね。私はまだ2018年の10月下旬くらいの気分です。この現実とのギャップは、年々加速度的に広がっている気がします。そして、この現象はおそらく宇宙が加速度膨張していることと関係があると思ったりするのです。

●矢沢永吉というジャンル

さて突然ですが、矢沢永吉に関するツイートの紹介です。

「USENの機材でチャンネル一覧を見てたらまさかの矢沢永吉専門チャンネルが。さすが世界のYAZAWA…。一大ジャンルYAZAWA…。シャンソン、森林浴、YAZAWA…。」


なんと、矢沢永吉は「アーティスト」としてではなく、「ジャンル」としてチャンネルになっているというのです。

もはや「個」を超越して存在する「YAZAWA」です。もちろんですが、このツイートは見て「ふふっ」と笑うものです。

ここでふと私は思ったのです。ジャンルとなってしまった矢沢永吉は「個人」なのだろうか? と。

矢沢永吉さん本人は、自分を「私」だと思っているのだろうか? もはや「私」の所有者は、矢沢永吉本人ではない状態で生きているのかも知れない。

がしかし、矢沢永吉さん本人にとって矢沢永吉はたったひとりの「私」であることは確かだろう。

というか誰にとっても「私」はたったひとりだ。

と書いたところで思うのだが、それは本当だろうか?

ひょっとしたら私はひとりではないのかも知れない。複数いて、いや無数にいて、それらが場面場面でシャカシャカと入れ替わっているのではないだろうか?

実際問題、この瞬間にも分子レベルで私はどんどん入れ替わっている。しかし、「私」は相変わらず「私」のままである。

また、夜になって眠ると「私」は消えてなくなる。そして、翌朝目覚めると意識が戻り、「私」は相変わらず「私」のままなのである。

カフカの『変身』は朝起きると虫になっている。私が私の姿ではなくなったと
しても、私は私のままであるという設定だ。

入れ替わっても、一旦消えてなくなっても、私は私のままなのである。たとえ
私を私だと認識する意識が錯覚だとしても、その錯覚は存在しているのである。
これはとっても不思議なことだ。

もう一つ不思議なことは、私以外は私ではないことだ。

そんな曲もある。
ゲスの極み乙女の『私以外私じゃないの』


確かに私以外は私ではない。

例え私を素粒子レベルでコピーし、そこに意識が宿ったとしても「私以外は私ではない」だろう。「私」には「私の意識」、「私のコピー」には「私のコピーの意識」がそれぞれ宿るだろう。

しかし、そうすると個性とはなんだろう? 「私」と「私のコピー」はまったく同じなので個性がない。「私が存在する」ことと、「私には個性がある」ことはイコールで結び付けられないことになる。

いや待てよ。素粒子レベルでコピーを作ったら「私」と「私のコピー」は統合されたひとつの意識を持ったりしないだろうか?

複数の人が「心をひとつにする」という言い方もあるし、「一心同体」という言葉もある。そんな言葉があるなら可能性はゼロではないのかも知れない。

この思考実験の正解は分からない。しかし、細胞や分子が入れ替わっても、毎日消滅しても「私」は続いていて、しかも「私以外が私になることはない」ことは分かる。

これらを見ると「私」とはとても強靭だ。まるで永遠に続くかのようである。しかし同時に「私」は極めて不確かだ。「無」や「空」であるとも言える。

「私に中心軸があると思ったら空洞だった」という体感が私にはあります。

私は二十代はずっと以下のように思っていました。

「自分に積もってしまった常識とか既成概念とか偏見とか、外から付け加えられたものを剥がして行くと、いつかは自分の核(コア)に辿り着く」と。つまり、内観を深めていくと奥に本当の自分があり、それを見つけることが重要なのだ、と。

しかしある時、気が付いたのです。自分の中心には何もない。空洞なのである、と。そして、これはどうやら真理めいている、と。

イメージするとなぜかとても恐ろしい気持ちにもなりました。とりとめがなく、憂鬱になるし、なんだかやる気も失せてくるのです。

で、これら「私」の正体が「無」であるとか「空」であるとかいった実感とは、無は道教、空は仏教由来で、それらの教えの無意識レベルでの影響なのだろう。東洋思想はどこか壮大で虚無的な気分を味わせてくれる。

では西洋的な「私」と言ったら、どんなものなのだろう?

ざっくりと「近代自我」というヤツだ。人の精神を宗教や社会制度などすべての支配から解放する個の独立。個性があって唯一無二で自由な精神と意志を持った個人としての「私」。パッと見良さげだが常に「孤独」と「狂気」に向かわせる強迫観念的な力もある。近代の芸術が激しく狂ってみせるのは、近代自我問題と言っていい。

特別な「私」を求めて疲れてしまうのも現代になお残る近代自我問題だろう。

これらの東西の「私」をうまくリミックスして、解決モデルを作れないだろうか? とちょっと考えてみた。ソリューションの提案である(ソリューションという言葉を使ってみたかっただけ)。

●「私」のネットワーク・モデル

まず、私は一つではない。複数あるのだ。

それらを「私1」「私2」「私3」「私4」「私5」と記述しよう。とりあえず仮に5つ設定します。複数アカウントみたいなイメージです。

各々が人格・特徴を持っている。これらはノード(node)でそれぞれネットワークされています。そして各ノードは基本、他のすべてのノードとネットワークされています。

そしてノードは誰かのノードと共有されていて、ひとつのノードになっているのです。

図にするとこうです。
https://pbs.twimg.com/media/DylSai-UUAEWj27.jpg

「私1」〜「私5」のそれぞれのノードは、誰かのひとつのノードと共有されている。

つまり、「トータル私」は複数の私(「私1」〜「私5」)からなると同時に、繋がりのある他者の一部(ノード)で出来ていることになります。

そしてこのノードはくっ付いたり離れたりします。また、今はノードが5つですが、3個に減ったり20個に増えたりします。多分ですが、人は普通、数十個〜数百個以上はノードがあるのだと思います。

それから、ノードは人間のノードにくっ付くとは限りません。

「ドラえもんのアニメ」とか「ルネサンス絵画」とか「AKB48」とか「日産株」とか「酒」とか「マルクス主義」とか、あらゆる物体、コンテンツや概念にもノードとしてくっ付きます。

依存症というのがありますが、それは多分ノードの数が少ない人が、なんらかと極端に強く接続してしまっている状態を表すのだと思います。例えば「酒」とか「仕事」とか。

そうすると、「トータル私」は「酒」とのネットワークの強さに囚われて、身動きが取れなくなってしまいます。それを「アル中」と呼ぶのだと思うのです。

アル中の解決方法は実際には難しいのですが、このモデルで言えば、とにかく自分のノードを増やして、いろんな人や概念やコンテンツやモノと接続することになります。

このネットワークモデルでいうと、人はそもそもが多重人格だ、ということになります。

そしていわゆる「解離性障害」というのは、「トータル私」内の「私1」〜「私n」のノードのネットワークが途切れてしまって、それぞれのノードが「トータル私」内で孤立してしてしまっている状態を示すのだと思います。

そして「私1」の中を見てみると、入れ子の構造になっていて、そこに「私1中私1」「私1中私2」「私1中私3」……と続き、さらにそれぞれのノードの中も入れ子になっている、とフラクタルになっています。入れ子深度には限りがあって、深度はまちまちなんだと思います。

「私」とは複数の私を常に増減させ、いろいろな他者と繋がったり離れたりと時間的に変化し続ける、ネットワーク・フラクタル複合体なのである。

また、この時空四次元上なのか、余剰次元になのか分かりませんが、ノードが単体で浮遊していたりすることがあるのかも知れません。そして、そのノードはいつでも誰かのノードと接続可能なのだと思います。そうなるとどうなるかは分かりませんが、何か不思議なことが起こるのでしょうね。

また、物理身体を持たないノードとネットワークが存在していてもいいことになりますので、ひょっとしたら、それらは幽霊だったりするのかも知れません。

そんな風に「私」をノードとネットワークで構成されているモノだとすると、ちょっと面白いなあと思ったのであります。

テキストだけだとちょっと分かりづらいと思いますので図を書きました。
https://1.bp.blogspot.com/-RacxWVK1xVo/XFUwy9uVVwI/AAAAAAABgLs/7aUpEQz0Ods9p1FyxSlbwTNoJhx3SSahACLcBGAs/s1600/%25E7%25A7%2581.jpg

この「私」のネットワーク・モデルのメリットは
・私に中心軸がなく私の中心は空洞でも不安にならない
・私はいっぱいいると思うとちょっと嬉しい
・私は周りのみんなで出来ていると思うと寂しくない

デメリットは
・実際の役には立ちそうにない
・ちゃんとした数理モデルになってない
・このモデルを提唱したところで一銭にもならない

といったところです。(つづく)


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/そろそろ車検】

アーティストとアートファンを繋ぐプラットフォーム「メセロ(mecelo)」に私のページができました。応援よろしくお願いします! インタビューもあります。
https://mecelo.com/artists/take_junichiro

インタビュー前半
https://mecelo.com/artists/take_junichiro/interviews/57
インタビュー後半
https://mecelo.com/artists/take_junichiro/interviews/58

小説すばるの「輪ゴム飛ばし師」に続き、SFマガジン4月号(2月売り)で樋口恭介さん( https://twitter.com/rrr_kgknk )の新作短編の、扉絵を担当します。乞うご期待!

Facebookページ https://www.Facebook.com/junichiro.take
Twitter https://twitter.com/Take_J
take.junichiro@gmail.co

ガブリエルガブリエラ
Twitter https://twitter.com/G_G_jp
Instagram https://www.instagram.com/gabrielgabriela.jp/
ブログ http://gabrielgabriela-jp.blogspot.jp

装丁画を担当しています!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)

星野智幸コレクションI スクエア
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226418.html
星野智幸コレクションII サークル
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226413.html
星野智幸コレクションIII リンク
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226414.html
星野智幸コレクションIV フロウ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b278897.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■LIFE is 日々一歩(91)[スイーツ]
2019年、バレンタイン・チョコ戦線

森 和恵
http://bn.dgcr.com/archives/20190205110100.html
───────────────────────────────────

こんにちは。森和恵です。2月なって節分が終わると、さて次は春が待ち遠しい気がしてきますね。

さて今回は、バレンタイン・チョコレート についてお話しします。

もともと、それほどチョコレートに興味があったわけではなく、家人がチョコレート好きで探すウチにハマってしまい、かれこれ数年が経過しています。

デジクリコラムでも、2014年から何度かネタにしていて、私のコラムリストを検索してみたら、8回近く書いていました。
http://bn.dgcr.com/archives/%E6%A3%AE%E5%92%8C%E6%81%B5/

去年はイベント登壇が多くて書く暇がなく、今回久しぶりにまとめてみようと思います。バレンタインのチョコを買うには、だいぶ遅くなってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。

●バレンタインチョコの戦いは、11月から始まっている

通販サイトのフェリシモでは、バレンタイン&ホワイトデーに届くチョコレートだけを扱った特別サイト『幸福のチョコレート』が毎年11月にオープンされます。
https://www.felissimo.co.jp/choco/

「えっ? もう、バレンタイン?」と思われるかもしれませんが、すべて予約販売のため、この時期になるのです。

このサイトでは、世界各国を巡ってチョコレートを探す、チョコレートバイヤーのみりさんが厳選した“今年イケてるチョコレート”を買うことができます。
https://twitter.com/chocochoco_miri

わたしがチョコレートにハマった最大の要因は、この『幸福のチョコレート』との出会いでした。

サイトのオープンと合わせて、チョコレートセミナー&試食会も開催されていて、ここ5年以上通っています。

あらかじめサイトやカタログで今年のチョコレートを調べておいて、気になったチョコレートについて、バイヤーさんに質問したりもします。

試食会で食べて感動したり、カタログで気になったチョコレートから、「バレンタインお届け便」と「ホワイトデーお届け便」に分けて注文します。

注文一回の合計金額を一万円以上にすると、おまけとして特別なチョコレートがプレゼントされます。また、バレンタインとホワイトデーの両方を注文すると500円割をうけることができます。
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk64130/

カタログとサイトを見つめながら、それぞれ一万円づつで収まるように考えるのが、毎年の楽しみです。

今年のベスト3は、こちら。いまから届くのを心待ちにしています。

キャット ザット ゴット ザ クリーム スペシャルアソート6個
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk64129/gcd551874/?vf=09

ロンドンの老舗、ROCOCO CHOCOLATESのボンボンチョコレートの詰め合わせ。日本での販売を、なかなか許してくれなかったお店だそうです。

イギリスではポピュラーな「バイオレット(スミレの砂糖づけ)」のチョコレートがずっと食べたくて、ようやく念願が叶います。

ショコラトルアーティザンチョコレート&カフェ いちごチョコ
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk64129/gcd552829/?vf=09

試食で頂いた時に「うま!」と声がでたのがこちらでした。苺一粒をまるごとフリーズドライにして、チョコレートでコーティングした逸品です。甘いミルクチョコレートの中に、ガツンと酸っぱ甘い苺の味と香りが広がります。

こちらは、あべのハルカスのフェリシモ特設ブースでも購入できたので、そこでも買ってしまいました。

チケットチョコレート スモアセット
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk64129/gcd555121/?vf=09

カタログで気になって、セミナーの時に質問したチョコレートです。

カリフォルニアのTicket Chocolateという名門ブランドの人気商品で、大きめのクラッカーに焼いたマシュマロ&チョコレートをはさんで食べる『スモア』を自宅で作れるキットだそう。マシュマロを焼くときの、よい香りがたまらない! というお話でした。

●関西の百貨店、今年の一推しは『あべのハルカス』

年明け15日頃から、各百貨店でバレンタインチョコのカタログが配られます。また、合わせてウェブサイトに特設ページがオープンします。それを予めみておき、今年はどこを中心に何を見て回ろうかを決めます。

行く前からの今年の一推しは、あべのハルカスに決めました。
https://www.d-kintetsu.co.jp/store/promo/2019Valentine/

「bubo(ブボ)の生ケーキが食べられる」・「フェリシモとコラボ」・「推しチョコが来てる」・「会場限定のチョコスイーツが美味しそう」というのが決めてでした。

オススメの推しチョコは、ふたつあります。

ひとつめは、神戸岡本に本店のあるNakamura Chocolateさん。繊細でフォルムと色彩が美しい、チョコレートボンボンがオススメなお店です。
http://www.nakamura-choco.jp/products/thenakamura_10.html

催事では、セット販売のほか、一粒づつ選んで購入できるのもうれしかったです。ハルカスでは、会場限定ソフトクリームもあって絶品でした。

ふたつめは、あの森永製菓のコンセプトショップ、TAICHIRO MORINAGAさん。昔懐かしハイクラウンのスペシャルバージョンなどを販売していて、お手頃価格で高級感を味わえます。
https://www.morinaga.co.jp/taichiro/

今年は、ハイクラウン ルビーカカオをゲットしました。ルビーカカオとは、去年初めて登場した「赤い実のカカオ」です。

普通は茶色のカカオが赤い色をしているので、作られるチョコレートはピンク色をしています。ベリーに近い爽やかな後味で、「ホワイトチョコレートに苺をまぜてるのかな?」と思ってしまう不思議さがあります。

去年は希少性の高いルビーチョコでしたが、今年はいろんなメーカーから出ているので、機会があればぜひ。

●王道の阪急百貨店では、タブレットチョコをみるべし

大阪で一番規模が大きいのでは? と思うのが、阪急百貨店さんの『バレンタインチョコレート博覧会』です。
https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/valentine2019/

分厚いカタログが発行されるのですが、すぐになくなってしまうので1月に入ってすぐに取りに行きました。

これまではマニアックさを売りにしていたのですが、今年はかわいらしさやインスタ映えをターゲットにした売り方や品揃えだったように思います。

東京では、『サロン・デュ・ショコラ』という海外の有名店が出そろうイベントがあるのですが、それに阪急さんは負けてないなと思っていたので、ちょっと残念。

かろうじて興味を保てたのが、『カカオワールド』と呼ばれるタブレット(板チョコ)のコーナーです。

世界各国の板チョコが、本棚に入るようにずらっと一同に介していて、みるだけでもわくわくします。あまりの多さに圧倒されそうになりますが、会場で配られている「CACAO World JOURNAL」という新聞を読めば、だいたいの傾向がつかめて便利です。
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/digi_p/190108cacao_world_journal/

7ページ目に「ひと目で分かる 自分好みのチョコレート」というタイトルで、チョコの一覧表が載っています。

わたしは、ナッティ(香ばしさが強いチョコ)のミルク多めのチョコが好きなのですが、この表で見つけたチョコを何枚か買ってきました。

選んだのは『マラナ ミルクチョコレート50%』『フリスホルム ミルク』『ファイン&ロー』の三枚です。ラッキーなことに、試食して気に入ったものだけを買うことができました。

板チョコといっても、一枚1,000円~2,000円ぐらいしますので、気に入ったものを買えるのは、対面販売の魅力ですね。

というわけで、私の2019年バレンタインチョコ事情をお届けしました。

デパートの催事は、今週末が最後のチャンスです。この期間限定のソフトクリームなど、会場で直接食べるスイーツもたくさんありますから、気軽にチャレンジしてみてくださいね。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
r360studio@gmail.com
https://www.youtube.com/r360studio
http://r360studio.com/


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(02/05)

●偏屈BOOK案内:北岡敏明「日本アホバカ勘違い列伝」

とても品のない、しかし読書欲を強く誘うタイトルである。筆者は日本ディベート研究協会会長、「シンクタンク戦略大学」代表。「勘違い人間」の定義は、(1)生まれながらの特権・利権をもった世襲人間:政治家、医者、歌舞伎役者、世襲経営者 (2)能力がないのに図に乗っている人間:東京でテレビに出ているタレント、芸人に圧倒的に多い。反骨精神のかけらもない連中。

(3)能力がないのに、自分を偉いと錯覚し価値観を押し付ける人間:作家、弁護士、ジャーナリスト、コメンテーター、大学教授、映画監督、評論家、キャスター、アナウンサーなど。 (4)国民の血税をすすっている人間:天下り官僚、補助金漬けの百姓・漁師、私立大学・高校など (5)勘違いしている組織やテレビ局:日本相撲協会、日弁連、レスリング協会、ボクシング連盟など。

勘違い人間の真打ちは政治家に尽きる。野田聖子、小泉進次郎程度の人間は民間に掃いて捨てるほどいる。辻元清美、蓮舫などは生理的に受け付けない。激しく同意する。国会議員には世襲が150名もいる。医者にも多い。金持ちでないとなれない。世襲の増加は日本社会の活力をそぎ、若者の未来を閉ざす巨大な壁である。筆者は世襲ほど嫌いなものはない。皇統は「世襲」ではない。

憲法第二条に「皇位は、世襲……」とあるが、言葉が軽過ぎる。GHQ製の英文の、succeeded(引き継ぐ)を「世襲」と俗な言葉をあてはめただけである。歌舞伎の世襲も苦々しい。日本最高の演劇集団・宝塚は世襲だったら成立しない。宝塚音楽学校は40人の採用に、なんと1000人が受験する。3000人の合格者を出す東大なんぞ足元にも及ばない超難関校、女の中の女が集まるのだ。

世襲は社会の活力を奪う。世襲国会議員は全国会議員の20.9%、自民党は29%もいる。まさしく異常である。欧米先進国で世襲はゼロ、政治の世襲は不正義であり異常である。政治上の制度としても、社会の慣例や文化としてもありえない。世襲は世襲を生むインフレ・スパイラル。政治改革とは世襲退治である。

中国や北朝鮮の軍事的脅威に、日本人はまったく危機感がない。平和憲法、軽武装政策、日米安保条約、これらが日本人平和ボケの元凶である。専守防衛論は机上の空論、防衛費をGDP2%に増強すべし、産学一体で軍事研究に邁進せよ、兵器輸出を積極的に行え、ガラパゴス兵器をやめよ、自衛隊を日本軍と名称変更せよ、戦史教育をせよ、核武装せよ、と提案する。世界は弱肉強食が常識だ。

最終章が「韓国の勘違い……ベトナム戦争中の大量虐殺事件」である。ここまで具体的な話は初めて聞く。筆者らが2014年にベトナム全土の19か所を調査した結果、ベトナム戦争中の韓国軍のベトナム人虐殺の人数は、ベトナム全土の約100か所、最少1万人〜最大3万人となる。戦後最大のホロコーストである。

なぜ人数が分かるのかというと、虐殺地には必ず大きな慰霊廟があり、犠牲者の名前がひとりひとり刻まれているからだ。世界中どこにも、国内に多数の慰霊廟(碑)が建立されている国はない。しかも、すべての慰霊廟は(アメリカ軍のソンミ村虐殺以外)、韓国軍というたった一か国の軍隊による虐殺だ。

問題はこの大虐殺が国際的に表沙汰になっていないことで、未だに戦争犯罪として裁かれていない。「人道に対する罪」という戦争犯罪であって、重大な国際法違反事件である。戦争犯罪に時効はない。韓国現代史の一大汚点、一大恥部である。この本の勘違い人間のオンパレードはうんざりだが、最後はスーパーボランティア・尾畠春夫さんの話でしめていて、爽快である。(柴田)

北岡敏明「日本アホバカ勘違い列伝」2018 ワック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898317839/dgcrcom-22/


●トイレの電灯続き。/トイレなので、スピーカーはいらない。脱臭・除菌は電球タイプにしたいため却下。センサーつきかどうかは迷うところだが、デザインを優先することにした。

話は戻るが、LED電球を買う時に、昼白色にするか、電球色にするかで迷った。実はうちのマンションでは、標準で取り付けられているものに電球色が多い。玄関や廊下、ダウンライトはいいのだが、洗面所の電球色が苦手で。

ホテルでも洗面だけは昼白色にしてくれないかなぁと思う。外出し、太陽光で見ると、トンデモケバケバ化粧ということが多々あるのだ。なので抑え気味にしたら血色の悪い人に。(hammer.mule)