もじもじトーク[101]街中で見つけた素敵な書体探険記 その1 ~春日駅フォント~/関口浩之

投稿:  著者:  読了時間:6分(本文:約2,600文字)


こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

新しい年が始まりました、って思っていたら、すでに2月がやってきました。

毎年、そう感じる、恒例の出来事ですね……。歳をとると時間が経つのが早く感じる、と聞いたことがありますが、まさにそれです。

●まちもじ特集が復活

過去に、不定期で「まちもじ特集」を何度かやりました。好評だったので(のはず…笑)、復活したいと思います。

気分を改めるために、シリーズ名を「街中で見つけた楽しい書体探険記」にします。フォントマニアの視点でなく、フォント初心者目線のゆるい探険記です。

新装開店の第一弾として、「春日駅フォント」をご紹介します。




●「春日駅フォント」と命名

一昨年7月、都営大江戸線の春日駅で降りて、東京ドーム方面へ行こうとしたら、こんな看板を発見しました。じゃーん!
http://bit.ly/2RLKPcw

なんか、楽しいでしょ! 実際に、文字を触ってみると、ガムテープよりも厚みがあってしっかりとした素材でした。

『春日駅フォント』と命名したいと思います。以下、僕の個人的な感想です。

良いと思った点
・なんか、楽しそう
・駅員さんの手作り感がある
・文字の混み具合によって、線の太さを変えているのが面白い
・デジタルフォントを使用していないことが、かえって新鮮だね
・「ドーム」の文字、愛嬌があってよろしい

気になる点
・左側のサインシステムとアンバランスな感じがする
・「TOKYODOME」の文字が全角英数なので、案内用文字組みとしてはバランスが悪い
・文字に興味がいってしまい、出口がどっちか忘れた(僕のケース)

この案内版、僕は好きなので親しみを込めて、「この看板、面白いよね」「ウエイトが統一されてないは変だよね」とか、ここ数年、Facebookで写真といっしょに投稿したことがあります。

ある日、知り合いから、「春日駅フォントがなくなっているらしい」という情報を入手しました。えっ、ほんとなの……。

気になってしょうがないので、さっそく探険してきました。あれっ、ガーン。
http://bit.ly/2ShVoJP

本当にありませんでした。ショックでした。

もしかして、僕がおもしろおかしく、Facebookで取り上げてしまったからなのかな……。そんなことはないよね。

●春日駅構内をさらに探索

春日駅フォントの看板がもう一か所、掲示されていることを思い出したので、探索してみました。

それがこちらです。
http://bit.ly/2GcnNKI

おおぉ、ここもなくなっている。ガーン。さみしい……。

この看板についても、Facebookで「チルダ(にょろ)の形がおかしくね?」とか、コメント書きました。すみませんでした。

春日駅構内をもう少し、探索してみたら、おもしろい看板をいつくか発見しました。
http://bit.ly/2DUUEBd

「ATM」と書かれていると思われる壁文字ですが、その周辺には何もありませんでした。前に銀行ATMがあったのかしら……。

A4用紙に印刷された複数の文字を貼りあわせた、気になる看板も発見しました。そのような看板を作る時は、文字と文字の間隔をうまく調整しないと、読みずらくなるので、その点をもう少し頑張って欲しかったです。

改行位置を適切に区切ったほうが、 読みやすい看板になるのでは? と感じた看板も発見しました。改行位置を間違うと大変なことになりますよね。少し古い記事ですが、とても楽しい記事なので、共有しますね。とにかく、おもしろいです。

・なぜそこで改行したんだ! とつっこみたくなる貼り紙12選
http://bit.ly/2HXgRCW

●CSS Nite ベスト10セッション 2018

最後に、お知らせです。

昨日発表された『CSS Niteベスト・セッション2018』の「ベスト10セッション」に選ばれました。わーい。ぱちぱちぱち!
https://cssnite.jp/archives/best-session2018.html

昨年12月22日開催「CSS Nite Shift12『Webデザイン行く年来る年』」のフォントセッションでは、前年度に引き続き、鷹野雅弘さんとのコンビでお送りしました。

今回のフォントおじさんは、正しい暴走ってノリで、フォントまわりのトレンドをお話させていただきました。

CSS Nite(シーエスエス・ナイト)は、当初、CSSをはじめとしたウェブ標準にまつわるテーマ中心とした、ウェブデザイナー対象のイベントでしたが、現在ではウェブデザインやウェブマーケティングに関するテーマを総合的に扱う、業界最大規模のイベントになりました。

主催は株式会社スイッチという会社です。代表は、「フォントセッション」を一緒に担当した鷹野雅弘さんです。

CSS Niteというイベントセミナーは、2005年10月から開催しています。すごいでしょ!

そんな由緒あるイベントにおいて、昨年100本以上のセッションが実施された中、「ベスト10セッション」に選ばれたことは、とても光栄でした。

今年も、日本全国各地で、フォント伝道師として頑張りたいと思ってます。

次回の第2弾は、「ガムテープ文字(修悦体)」をお送りする予定です。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
フォントおじさん
https://event.fontplus.jp/about/hiroyuki_sekiguchi.html

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして、日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、オトナンサー等のWebメディアにて、文字に関する記事を連載中。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/