LIFE is 日々一歩(92)[アニメ]コードギアス復活のルルーシュに見る、物語の続け方/森 和恵

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こんにちは。森和恵です。寒い日もようやく終わりそうでなにより。スターバックスのSAKURAシリーズの季節がやってくると、春が近づいたなと思います。

さて今回は、映画『コードギアス復活のルルーシュ』についてお話しします。映画公開から10日が過ぎていますので、ここではネタバレにつながることも少しは書く予定です。ご容赦を。

2018年最後のコラムで、年明けから劇場版アニメがたくさん公開されますよという記事を書きました。

【LIFE is 日々一歩(88)[アニメ]2019年春公開の劇場版アニメの紹介】
http://bn.dgcr.com/archives/20181211110100.html

先日、一番楽しみだったコードギアスの映画が封切られ、公開日の深夜0時から日付が変わるのと同時に行われた『最速上映』と、翌日に大阪で行われた『舞台挨拶つき上映』の2回鑑賞して来ました。

深夜0時から始まったのでは電車で家に戻ることができないので、家人にお願いして車を出してもらいました。みなさん条件は同じはずなのですが、映画館に行ってみると席はほぼ埋まっていて驚きました。

公開日と翌日は、どの映画館のどの時間も満席で席が取れない状況だったそうです。





●国内映画ランキングは、初登場5位。ファンに取っては物足りない?

発表された国内映画ランキングでは、初登場5位となりました。ランキングの評価をみると「全国120スクリーンで上映されているコードギアスは、高稼働の興収」だということです。

【国内映画ランキング:2019年2月9日~2019年2月10日】
https://eiga.com/ranking/20190212/

同じ週に公開された『劇場版シティハンター 新宿プライベート・アイズ』は4位、全国251スクリーンでした。シティハンターの幅広い層への知名度を考慮すれば、コードギアスは大健闘したのではないでしょうか。

コードギアスの映画レビューをみると星4。以前からのファンの声が多く寄せられていて「よかった!けど、物足りない」「テレビシリーズとストーリーが変えられていて、不満」という意見が多くありました。

【映画「コードギアス 復活のルルーシュ」レビュー】
https://eiga.com/movie/89618/review/

●主人公の登場がトップシークレットだった予告編

映画のタイトルにもなっている本編の主人公ルルーシュですが、映画封切り前まで登場が謎に包まれていました。予告編ムービーのキャスト一覧にも登場しないという徹底っぷりでした。

【2019年2月9日公開『コードギアス 復活のルルーシュ』劇場予告編 第2弾】


テレビシリーズの最後で死んだ彼が、どんな形で復活するのかがトップシークレットだったのです。そこに重きを置いているんだなと思いました。タイトルにある『復活』という言葉通りに。

映画を見る直前に書いたツイートに、私はこう書きました。

「ギアス最速上映きたよ。緊張しすぎてお腹痛くなってきた。開始30秒で悟空バリに元気よく復活してほしい(あり得ん)」


ルルーシュの復活をえがく映画なのだから、その様子を余すところなくたっぷり見せて欲しかったのです。だったら、もったいつけずにすぐに登場させて欲しい……と願っていました。

見終わった後も、私は登場が一番の驚きだと思っているので、ここではネタバレはしません。見終わった後のツイートはこんな感じになりました。

「最速上映見終わった! わたしの見たかったものがそこにありました。 谷口監督、本当にありがとうございます!!」


公開日に新たに発表された映画予告編には、冒頭からルルーシュが登場していました。

【『コードギアス 復活のルルーシュ』TVCM第1弾 ルルーシュ編(15秒)】


夜中に映画を見て、この予告編を見たときに「ああ、本当にルルーシュは復活したことになったんだな」と、心底うれしい気持ちになりました。

●谷口吾朗監督のメッセージ

公開前日にアニメイトタイムズを通じて、谷口吾朗監督は長文のメッセージを送ってくれました。

【『コードギアス 復活のルルーシュ』谷口悟朗監督インタビュー 前編
「ルルーシュにケジメをつける」批判を覚悟で制作へと踏み切った】
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1549418776

また、映画のパンフレットをめくると、最初のページには監督からのメッセージが書かれていました。

・10年前に完結したTVシリーズは、それでひとつの完結する作品

・今後コードギアスの世界を続けて行くために、ルルーシュという存在に対して総括が必要

・ルルーシュというキャラクターにひとつのけじめをつけるために、劇場総集編3部作とその続きで新作映画『復活のルルーシュ』が作られた

私はそのメッセージを読んで、「ルルーシュという存在に対しての総括」とは何だろう? と考えました。

もっともケリをつけなくてはならないのは、「C.C.との約束」だったように思います。そして、誤解を残したまま死に別れた「妹ナナリーとの最後の対話」でしょう。今回の新作映画を振り返るとこの点について、きちんと語られています。

単純にコードギアスの続きが見られる! と思ってしまうと、この映画はストーリー展開が性急すぎてもの足らなく感じると思います。

でも、これから先、物語を続けやすくするために取られたストーリーの改変だとすれば、今回の映画は十二分だったのではないでしょうか。

ファンたちが長年続けてきた「ルルーシュは死んでるの? 生きてるの?」の答えとして、ルルーシュが大好きな人たちへのアンサーとしての映画なのだったら、これが正解なのではないかなと私は感じました。

コナンドイルが描いたシャーロックホームズの復活のように、ファンの想いでよみがえってくれたのだと私は思っています。

TVシリーズを見終わって、最終回を見る度に泣いていた私。世界が平和になって、みんなが笑っていても、ルルーシュが幸せじゃなかったのが悲しくて、最後にポカンと穴が空いた心のままでした。

でも、今回の映画でルルーシュを最高に幸せにしてくれて、谷口監督には本当にお礼を言いたいのです。この映画を見せてくれて、本当にありがとうございました。

●ギアスシリーズは、映画の先へ

最後に、興行収入的な話をしたいなと思います。ギアスが今後もシリーズ化していくためには、とても大事なことですね。

TVシリーズの時からそうなのですが、ギアスプロジェクトチームは、本当に宣伝がうまいのです。いまだと、Twitterを追いかけていると商売上手なことがわかります。
https://twitter.com/GEASSPROJECT

ファンが欲しいと思っているタイミングに情報出し、いろんな仕掛けを打ってくれます。

……いや、愚痴ではないんです。公式供給が充実してて、むしろ「お金を使わせてくれてありがとう!」という気分にさせてくださいます。

今回の映画で購入したのは、「映画チケット6枚(最速上映、舞台挨拶上映、特典ほしさに購入したムビチケ)」、「通常版&特装版パンフレット」、「ルルーシュモデルのバックチャーム(舞台挨拶で役者さんが身につけてたもの。5000円ぐらい。)」、「主題歌CD(復活したルルーシュ絵のA3ポスター付き)」、「オリジナルサウンドトラック」、「映画のBlu-ray(これから出るはず)」と、もりだくさんです。

恐らく、コアなファンなら同じぐらいの支出をしているはず。映画のチケット以外にも、たくさんのお金が動く作品といえます。

これから新しい作品が作られるためにも、シリーズに対して市場価値があるということがたしかな形で見えることはとても大事です。

ガンダムシリーズ以来、ロボットアニメが低迷している中でコードギアスというシリーズは、ビックタイトルとしてこれからも作品が作られていくのではという予感がしてなりません。

というわけで、今回はコードギアスのお話でした。アニメ映画がブームになってきていて、映画館に足を運ぶ頻度がとても増えたのはうれしいことですね。

そして今週、「劇場版幼女戦記」を見に行きます。(シティハンターは、様子見中。見た人の感想を聞いて、映画館で見なくてもいいかなと個人的には思っています)
http://youjo-senki.jp/

アニメの第1話でターニャの格好良さにすっかり惚れ込んで、最終回で告知された『映画化』。一度は勝利した相手の逆襲に、帝国がどのようにコマを進めるのか。父を殺されたメアリーは、それにどんな風に絡んでくるのか。

ターニャ率いる二〇三航空魔導大隊は、今回はどんな無理難題をふっかけられるのか。今度こそ、戦争が終結して平和に安穏に暮らせるようになるのか(これは多分ならない……)。

Amazon Primeで、TVシリーズ12話を一気に見なおして予習もバッチリ。めちゃめちゃ楽しみにしています。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
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サイト: http://r360studio.com/