まにまにころころ[155]ふんわり中国の古典(論語・その18)顔回だけが唯一無二の学問好きだった/川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

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コロこと川合です。先に宣言しておきますが、今回はちょっと前置き長いです。

毎回この冒頭では大河ドラマの話をしていましたので、まあ何の話になるかは想像つくんじゃないかなと思いますが、ええ、ピエール瀧さんの件です。

連日騒がれていますので、ご存じない方もいらっしゃらないと思いますが、はい、電気グルーヴのピエール瀧さん、今年はウルトラの瀧さんでしたが、先々週にコカイン使用により、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されてしまいまして。

すっかり瀧ロスですよ。

今年に入って、まにころでも2回ほど名前出したんですが、実は私、今年2月頃からのピエール瀧ファンでして。それが、3月に逮捕ですよ。逆にショックで。

もちろん長年のファンの方々が受けたショックの比ではないでしょうけども、好きになり立てだからこそ、かなりホットだったなんてこともあり。





きっかけは前々回のまにころで書いた、TBSラジオ「たまむすび」です。元々、この年末年始でなぜか、急に博多華丸・大吉ファンになりまして、華大情報をあさっていたところ、大吉先生が東京のTBSラジオで赤江珠緒さんとラジオ番組をやってるぞと知りまして。

大吉先生が水曜日のパートナー、瀧さんが木曜日のパートナーだったんですね、たまむすびは。

TBSラジオなので電波は関東にしか飛んでないんですが、radikoなどのサービスで聴けるんですよ。しかもリアルタイムじゃなくても。いい時代ですね。

で、ちょうどいだてんのこともあり、木曜の瀧さんの回も聴いてみたところ、これがまた面白くて。そんなわけで、瀧さんの面白さを認識したのは今年2月。いや1月だったかな、まあそれくらいです。

世代的にもちろん電気グルーヴは知ってましたけど、私、普段ほとんど音楽を聴かないので詳しくはなかったんです。

そんな私でさえも「N.O.」や「富士山」は知ってましたし、「Shangri-La」はカラオケで歌ったりもしてましたけど、3月頭に改めてiTunesで2曲買いまして。2枚目のベスト「電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract」から、「N.O.」と「Shangri-La」を買って聴いてたんです。

まさかその2週間後、大騒ぎになるとは夢にも思わずに。

12日火曜日の夜ですね、うとうとしてて、深夜に目が覚めて。時間を見ようとスマホを手に取ったら、待ち受け画面に「ピエール瀧逮捕」の通知が。

一気に目が覚めました。

そこからずーっとネットニュースだなんだを見てました。理解が追いつかずに。「信じられない」でもないんですよね、ただただ「なんで?」「なにしてんの」と、そんな感じでした。

一方で冷静な部分もあって、回収騒動になるのは分かってたので、今のうちに買っとかなきゃと、さっきのアルバムの残り曲を全部購入したり。

こんなこと書くと四方八方から怒られそうですが、クスリやってたこと自体はそんなに驚きはなく……まあ、そうか、くらいで。でも、逮捕された悲しみは、ものすごく大きくて。

過去の例から、ミュージシャンとしての復帰はわりと早いと思うんですよ。初犯だし。これはこれで、よくクスリに甘い業界だと問題にもなってますが、過去何人ものミュージシャンが捕まっては復帰して、という例があまたありますから。

でも私が好きな瀧さんは、電気の瀧さんだけでなく、ラジオで面白い話をする瀧さんなんですよ。もっと言えば、木曜たまむすびの瀧さんなんですよ。

こっちは復帰どころか、番組の存続さえ危ぶまれる状況なんで。

赤江たまちゃんをはじめとした仲間たちは、いつか帰ってきて欲しいといった感じですけど、まあなかなか、局としては厳しい目があるんじゃないかなと。今のところ絶対にないとも言えない感じですけども、まだ捜査もこれからだし。

ただ今回の瀧さんの件、これまでの他の人と違うなーって思ったのは、関係者や周囲の人が軒並み、とても瀧さんに好意的なこと。すごく愛されてるなと。近しい人のなかで、悪く言う人がほとんどいない。変な雑誌ライターくらい。あと変なコメンテーターくらい。

なので、この先の捜査で何かとんでもない闇でも出てこなければ、周りの支援は得られそうな感じ。ラジオ聴いてても、ほんといい人だなって感じますし。たぶん、お子さんができてから特に柔らかく優しくなったんじゃないかなと。

「ポンキッキーズ」に出てたこともあるかもですが、ラジオの企画で、リスナーのお子さんと話す時なんかも、びっくりするほど優しいし、上手だし。

近所の人からの評判もいいし。

まあ、もう、何でもいいから、なんとか、「たまむすび」に帰ってきて欲しい。何事もなかったかのように帰ってきて欲しい。無理とかダメとか理屈じゃなく、単に個人的な感情として。

……とはいえ、やっちゃダメなことをやっていたことは本人も認めるところで。

若い頃から使ってたとのことなので、感覚がマヒしていた部分もあるでしょうが、本人もダメなことはもちろん分かってたはずなんですよね。それでもやめずにやっちゃうのが、麻薬の麻薬たる所以で。麻薬に限らず中毒ってのはそういうものですよね。よくないと分かっていても、つい、と。

まあ程度の差はあれ、世の中色んな中毒があって、患者も山ほどいるわけですが、ある意味、麻薬中毒は相談窓口や支援団体もしっかりしたものがありますので、もし、身近に麻薬に手を出しちゃった人がいる場合は、1秒でも早く全国の相談窓口のどこかに相談してみてください。

専門家を頼りましょう。専門家を頼るほかに手立てがないからこその、禁止薬物ですから。

・厚生労働省 薬物乱用防止相談窓口一覧
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/other/madoguchi.html

さて、麻薬の相談は麻薬の専門家に任せるとして、ここからは道徳の専門家、礼の専門家である孔子先生の話です。今日から新章です。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」一

・だいたいの意味

雍は南面させてもいいね。

・巻第三「雍也(ようや)第六」一について

解説しないと意味不明ですね。南面する、というのは、天子や君主、高官は南を向いて政治に当たっていたことから、立派な政治家として政務を執ることを指した言葉です。

雍(よう)というのは、孔子先生の高弟のひとりで、字は仲弓です。冉雍仲弓。仲弓は立派な政治家になる資格があるよ、ということです。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二

・だいたいの意味

仲弓が子桑伯子について尋ねた。

孔子先生は「まあいいんじゃないか、大雑把なところがあるが」と答えられた。

仲弓は「慎み深く暮らし、政務ではおおらかさを持ち、そのような態度で民に向かうならいいのではないでしょうか。暮らしもおおらか、政務もおおらか、というのでは、それはさすがにおおらかに過ぎますけども」と言われた。

孔子先生は「雍の言うとおりだよ」と仰った。


・巻第三「雍也(ようや)第六」二について

子桑伯子という人がいて、どうやらおおらかな性格だったようで。おおらかさ、大雑把さ、いい加減さ、雑さ、まあ良くも悪くも取れる性格ですが、仲弓は、我が身は律した上で、寛容な精神で政務に当たるというのならいいだろう、と。孔子先生も、そうだね、と。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」三

・だいたいの意味

哀公が「弟子のうち誰が学問を好むと思われるか」と尋ねられた。

孔子先生がこたえて仰るには「顔回というものがいて、学問好きでした。怒りで八つ当たりもせず、過ちを繰り返しもしない者でしたが、不幸にも短命で、死んでしまいました。今はもうおりません。学問好きだという者は、それ以来未だに聞きませんね」と。

・巻第三「雍也(ようや)第六」三について

顔回だけが唯一無二の学問好きだった、という話。一番の弟子に先立たれて、孔子先生の失意は癒えません。他の弟子が聞いたらどう思うかとも思いますが、顔回は誰しもが認める立派な人でした。

顔回子淵(がんかいしえん)、顔淵とも回とも呼ばれる顔回ですが、孔子先生の教えをそのままに体現したただひとりの弟子とも言われています。

以前に、公冶長第五の九でも名前が出てきましたね。孔子先生が子貢に、お前と顔回のどちらが優れているかと問われた話。

子貢は、自分は一を聞いて二を知る程度だけど、顔回は一を聞いて十を知るよと。孔子先生が、お前も私も、顔回には及ばないよねーと仰ったという。それほどの人物です。

この先も何度も出てきますので、覚えておいてください。


◎──今回はここまで。

ピエール瀧さんの話ばかりであまり進みませんでしたね、すみません。顔回を失った孔子先生と違って、瀧さんは生きているので、今は復帰を願うのみです。もちろん、償うべきことは償う前提で。

そうそう、それはそれとして、いだてん、ついにストックホルム五輪マラソンが終わりました。失意のどん底ですが、次回タイトルは「復活」です。


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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https://www.facebook.com/caputllc

思いのほか瀧ロスがひどい。