もじもじトーク[104]生きる伝説、イチローとSamさん/関口浩之

投稿:  著者:  読了時間:9分(本文:約4,100文字)



こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

本日のもじもじトークは「生きる伝説、イチローとSamさん」をお送りします。えっ、Samさんって誰っ? 後半で登場します!





●生きる伝説、イチロー

生きる伝説といえば、先日、現役引退を表明したイチローさんが、頭に浮かぶのではないでしょうか。引退会見の中で、心に残るフレーズがたくさんありました。僕にとって、この二つが印象的でした。

『できるかどうかじゃなくてやりたいかどうかで挑戦すればいい。やりたいと思ったことに向かっていきたい』

『野球人生で貫いたことは野球を愛していたこと。野球に限らず熱中できるものを見つけて突き詰めろ』

この二つのメッセージは、スポーツに限らず、仕事に対する考え方やライフワーク全般にあてはまることだと感じました。

とてもシルプルなことだけど、それを実行できるかといえば、簡単でなかったりします。

とくに大企業で働いていると、社長や上司の顔色を伺いながら仕事している人も少なくありません。やりたくない仕事が降ってくるのも当たり前です。

でも、やらされ仕事と考えず、自分ごとに捕まえて、情熱を注いでいると、いつの間にか、やりたい仕事になっていることもあります。(でも、本当に理不尽なことばかりなら、配置転換を願いでるか、転職するか独立しましょう……)

同じ仕事を複数人のチームでやっていても、目をキラキラさせて情熱を注いでいる人と、暗い顔して「うまくいくわけないじゃん」とぶつぶつ言い訳しながらやる人がいます。どうせ、やるなら、情熱をもって楽しくやったほうがいいよね。

僕が今、携わっている仕事、8年前にゼロからスタートした新規事業でした。当初、成功するかどうかまったくわかりませんでした。

ゼロスタートの新規事業が成功する確率は、正直、非常に低いんです。でも、失敗するイメージは持たないようにしてたし、楽天家な性格も手伝って、その事業は今でもしっかり生き残り、成長しています。

理不尽なこともたくさんあったし、精神的にボロボロになったときもありましたが、「どうせやるなら楽しくやろう」って決めて、コツコツ続けていたら結果が出ました。そして、その事業は8年目迎えました。

そして、昨今、僕は『フォントおじさん』という、新たな称号も入手に入れました(笑)

ゴールを明確に決めて結果をだすこと、そして、その結果を出すために好奇心と情熱を注いで毎日取り組むって感覚は、スポーツも仕事も同じだなぁと感じた一週間でした。

イチローさん、おつかれさまでした。素敵な会見、ありがとう!

あっ、そうそう、Facebookでたまたま見かけたパロディ記事が面白かったので、シェアします。

・もしイチローが意識の高い就活生で、面接を受けたら
https://note.mu/kzwtnb/n/ncc36c1f73faa

この記事、イチロー独特の言い回しを、入社面談に置き換えてパロディにしてます。僕は電車の中で読んで、思わず爆笑してしまいました。恥ずかしい……。オモロかった。

●生きる伝説、Samさん

ぼくが尊敬する、もう一人の生きる伝説、Samさんをご紹介します。

えっ、Samさんって誰?

古川亨さん(通称、Samさん)です。ご存知ではないですか?

ウィキペディアでは、「古川享(ふるかわ すすむ、1954年7月12日 - )は、日本の実業家。マイクロソフト初代代表取締役社長。慶應義塾大学教授」と紹介されています。

通称Samさん、こと古川亨さんは、マイクロソフト株式会社の初代社長(1986─1991)です。1991年から会長職等を歴任し、2005年6月にマイクロソフトを退社。

※マイクロソフト株式会社は、現在は日本マイクロソフト株式会社。「MSKK」と表記することもあります。

かつて暴れ馬として(←褒めてます)有名だったビルゲイツを手なずけた、唯一の男だと思います。古川さんもビルゲイツもたくさんの伝説をもっています。

Samさんは、パソコンの父であり、鉄道模型マニアであり、世界的に有名な鉄道写真家であり、そして、破天荒なナイスガイなのです。

好きすぎて、古川さんではなく、親しそうにSamさんと表現しちゃっいました。お許しください。

僕も鉄道模型やってたし、小さい頃から家電を分解したり、ラジオ製作するのも趣味だったし、カメラも好きなので、Samさんのブログや記事を読むのがすごく楽しみなんです。

Samさんの伝説に比べれば、僕の伝説は、まだまだ、1/100ぐらいではありますが……。

先日、ソニー本社ビルで開催されたセミナーに、古川享さんが出演すると聞いて、速攻、申し込みました。

イベントの様子を公開します。ぜひ、ご覧になってください。ツーショット写真も撮らせていただきました!
http://bit.ly/legend-sam

僕は一般参加者でしたが、大好きな古川享さんや澤円さんが出演すると聞いて、ボランティアでセミナーのお手伝いしました。会場の音響設備、マイク担当をやりました。集合写真では右端にいます。ピンボケですが、Tシャツで立っているのが僕です。

古川さんのお話は共感することがあり過ぎたので、一番大切だなと思ったフレーズをひとつ紹介します。

『大切にしなければいけない順番は、「1.自分自身 2.家族と知人 3.会社」である』

「10年後はどんな時代になるのでしょうか?」とよく質問されるそうですが、「その答えは、自分自身の中にあるんだよ」と答えるそうです。

自分自身がどうしたいかが大事であって、自分自身がどう時代を変えていくかが重要なんです。

古川さんから、たくさんの失敗談や、数々の伝説話、裏話などをお聞きしましたが、Samさんのトークでは、押し付けるような話は一切なくて、若い人がより良く生きるためヒント、つまり、「触媒になりたい」ということなんです。さすが、レジェンド。

古川さんとビルゲイツとの伝説のエピソードは、ウェブ上にたくさん掲載されているので、ぜひ、"Sam FURUKAWA"で検索してみてください。

新幹線の切符事件、コピーマシンのコスト談義、メイリオフォントの誕生秘話など、勉強になる記事がたくさんでてきます。おすすめの記事は、このあたりかな。

・ビル・ゲイツが起こした4つの事件とこの上なく誠実で熱い物語
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1408/13/news109.html

・「私の原点はアスキーにあります」元マイクロソフトの古川享氏が“これから”を語る
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/304/304009/

・マイクロソフト時代は日々プレッシャーと戦い、髪も真っ白になりました。でも、今じゃ仏のサムと呼ばれています
http://www.ewoman.co.jp/winwin/116

・脳梗塞で倒れた古川享さんの頭の中はどうなっていたのか
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/09/news075.html

●僕がお話したことがある、生きる伝説たち

生きるレジェンドは世の中に何人もいますが、実際に会ってお話したり、一緒に仕事したことある人は少ないですね。

僕は、ラッキーなことに、ビル・ゲイツ、ジェリーヤンとは直接お話したことがありますし、孫正義社長とは一緒に仕事したことがあります。

生きるレジェンドに直接お会いすると、文章で読んだ伝説がリアリティになり、身近に感じられるようになります。

ビル・ゲイツ氏には、1998年に名刺交換しお話もしました。彼の人柄は、先程の古川さんの記事からわかるかと思いますが、とても気さくでフレンドリーでした。でも、社員には怖い顔をして罵声を浴びせるんだろうなぁ、と想像がつきました。

ジェリーヤン氏は、米ヤフー創設者の一人です。1995年に、まだ米ヤフー社員が数十名だったときに、仕事で何度かお会いしました。すき焼きも一緒に食べたし、とにかくフレンドリーで、ナイスガイでした。

僕は1995年にソフトバンクに転職したんですが、その年末にヤフージャパンの立ち上げプロジェクトに参画し、一緒に仕事した孫正義さんも、尊敬する生きる伝説です。

●生きる伝説の共通点

1990年代、パソコンが世の中に普及し、インターネット黎明期で、いろんな変化があった楽しい10年間でした。なんでもありの時代でした。会社に何日も寝泊まりしても叱られなかったし(笑)

そんな変化の激しい時代に、伝説の人たちに出会い、いろんなことを学べたことは奇跡であり、この上ないギフトだと感じています。

彼らには、共通点があります。
・偉ぶらない
・愛がある
・ユーモアがある
・茶目っ気がある
・熱中すると時間を忘れる
・前向き
・少年みたいな好奇心のかたまり
・変態である(←超褒め言葉)

ぼく、来年で60才。古川さんのような変態でナイスなガイを目指してがんばります。

では、2週間後の木曜日にお会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
フォントおじさん
https://event.fontplus.jp/about/hiroyuki_sekiguchi.html

1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして、日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、オトナンサー等のWebメディアにて、文字に関する記事を連載中。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/