晴耕雨読[51]突然の電池切れでひどい目に遭わないために
── 福間晴耕 ──

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春眠暁を覚えずと言うが、もう春というよりも初夏なのに最近眠くてたまらない。もしかしたら、10連休明けから久しぶりに社会復帰したせいで多少疲れが出てきたのかも知れない。

そのせいかもしれないが、今日は何年ぶりか目覚ましが鳴らなくて寝過ごすという失敗をやってしまった。少なくとも今日は、睡眠時間的には十分足りているはずなのだが……。

ところで、目覚ましの電池で思い出したが、市販されている電池の種類によって減り方が違うのをご存知だろうか?




いわゆるふつうのマンガン電池(今あるのか)は、じわじわと電圧が落ちていき、しばらく休ませることで多少回復するのに対し、ニッカド電池やリチウムイオン電池などの充電式電池は、ある程度までは電圧が変化せず、そこから一気に減っていくのだ。

したがって、突然電池切れになって困るものは(使用条件が許すなら)マンガン電池や、それに近い性質をもつアルカリ電池を使う方がいいということになる。これならだんだん電気がなくなってくるので、なくなる前にある程度見当がつくからだ(また、いざというときにちょっと休ませると、一時的に回復するので「つぶし」が利く)。

これを知っていたにもかかわらず、自転車のランプや目覚まし時計に充電式電池を使って、いつも突然の電池切れで大変な目に遭っているから、進歩しない人間である。

なお、本当に仕事で使う電気製品は電池の有無にかかわらず、使う前には必ず充電することが鉄則だ。といいつつ、一度デジカメでそれを忘れてひどい目にあったのは、ここだけの話である。

ところで、なにかの与太話をしたときに、これって人間にもあてはまるんじゃないかということになった。これだけだと何の事か訳が分からないと思うのでちょっと補足すると、電池は種類ごとに減り方が違っていると最初に書いたが、これは仕事におけるタイプの違いに使えるんじゃないか、ということである。

では最初に、予備知識として電池の特性について書いておこう。比較的なだらかに落ちていくマンガン電池に対し、ニッカド電池やリチウムイオン電池などの二次電池の多くは、あるところまでは電圧はほとんど落ちず、最後に一気に低下する属性をもっている。

元ネタに戻るが、仕事が詰まってくるとちょうど人間も同じように、みるみる弱ってくる人と、ある程度までは一見平気そうで、その後一気に倒れてしまう人がいるのではないかということである。

まあ希に、おまえは原子力で動いているのかと聞きたくなるような、どんなハードワークも苦にせずに働き続ける人もいるにはいるが、こうした人が上司だったりすると悲劇である。

なにせこうした人たちは、ものすごく仕事が出来るのはいいのだが、自分が出来る分、周りの人も自分と同じペースで働き続けることが出来ると思っているからである。

最後はすっかり話が脱線してしまった。さてあなたはどのタイプだろうか。


【福間晴耕/デザイナー】

フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/


HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。