LIFE is 日々一歩(98)[ウェブ]『Adobe XD ユーザーフェス(東京)』に参加してきました
── 森 和恵 ──

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こんにちは! 森和恵です。今週末は暑かったですね。土日はウェブのイベントに参加するために、東京へ行ってきました。デザイナーやディレクターなど、200人規模で開催された熱気溢れるイベントでした。

ということで今回は、『Adobe XD ユーザーフェス(東京)』の様子をお伝えします。

Adobe XD ユーザーフェス(東京)
https://xd-study.connpass.com/event/129011/


ウェブ系のAdobeソフトで最も若い「Adobe XD」は、ユーザーグループが活発です。ソフトが正式にリリースされる前からβ版が提供され、ユーザーの意見を吸い上げながら開発が続いているという土壌があるからでしょうか。

ユーザーグループに参加しているひとは、XDのことが大好きで、よりよくしていきたいという気持ちに溢れているように感じます。東京、ついで大阪のユーザーグループが立ち上がり、札幌・秋田・仙台・名古屋・京都・広島・福岡とユーザーグループは全国に広まっています。

Adobe XD User Group Japan
https://xdug.jp/


今回の東京でのXDフェスを皮切りに、全国リレー形式でイベントが開催される予定だそうです。ちなみに、わたしの地元大阪では、6月8日に開催されます。

Adobe XD ユーザーフェス 2019(大阪)
https://xdstudy-osaka.connpass.com/event/130277/






わたしとXDの関係はというと、以前毎日のように使っていた Adobe Fireworksというソフトと似ていることで興味がわき、使ってみて軽さと操作の簡単さに感動し、使い方を広めたいからとYouTubeチャンネルにもXD関連の動画を上げています。

[検証]Adobe XDアップデート
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7LtdGFp5DwR6RVe3q0p7Y8fia-iExJnU


今回のフェスでは、6人の登壇者がいらっしゃいました。ディレクター、デザイナー、メーカーの担当者と、いろんな立場から「Adobe XDについて、コレが話したい!」という内容でした。

基調講演の役割になるセッション1では、「あなたはどんなデザイナーになりたいですか?」と題して、長谷川恭久さんの制作者とツールの関わり方についての話になりました。

「Photoshopを使ったらデザインが凝れるけど、XDだとそれなりにしかできない」など、制作者には使うツールへのこだわりがあるものです。長谷川さんは締めくくりに「自分の好きなこと/期待されていることに合うツールを選ぶ」ことが必要だと言いました。

ツールですから、作業する自分自身が使いやすいこと(使っていてストレスがない、好き)は大事ですが、依頼主から期待されていることがスムーズに遂行できるツールかどうか、判断することも大切だということだと感じました。

写真や絵を合成して質感のあるグラフィックを作るPhotoshopでは、DTPソフトのように画面をレイアウトする操作は、あまりスピーディにはできません。画面のレイアウトのスピードだけならXDのほうが勝ります。いろいろなツールの特性を見極めて、仕事を円滑に進められるものをチョイスする大切さを、改めて提示してくれたセッションでした。

続くセッション2は、「PhotoshopとIllustratorが手放せない人のためのXD」と題して、角田綾佳さんのお話でした。いままでのソフトからXDに乗り換えたいと思ったときに、どんなことが起こったかというのを、実際に使ってみた体験を交えて教えてくれました。

その内容は、PhotoshopやIllustratorからXDへデータを持ってくる時に、便利な機能や注意しておくべき内容でした。とくに印象的だったのが、CCライブラリを用いての相互のデータのやりとりでした。XDに完全に乗り換えるというのではなく、PhotoshopやIllustratorを併用し、適材適所でソフトを使い分けていく様子がよく見れたのではと思います。

基調講演からセッション2の流れは、とても納得のいく流れだったのではと思います。

そして、セッション3・小林武蔵さんの「XDでデザインをデザインしよう。」では、自社が運営する「LIFULL HOME'S https://www.homes.co.jp/」の運営で、XDをどのように使って制作を進めているかというお話でした。


不動産会社のウェブサイトですので、アプリケーションに近い画面設計になっているのですが、膨大な画面をXDで作ってプロトタイプを検証し、実際のサイトに反映する流れが公開されました。実例を惜しみなく紹介してくださって、XDを使ったらこんなふうに効率化が図れるんだなという特徴が実感できたのは、とても興味深かったです。

セッション4は湯口りささん「5つの作例で学ぶ2019年5月更新」のお話で、先日の大型アップデートの詳細が語られました。

セッション5は松田直樹さん「XDはBeautiful SVGの夢を見るか」のお話で、XDから生成されるSVGコードのお話でした。

セッション4と5は、すでにXDを使い込んでいる方に対してだされた新しい話で、XDマニアの人たちに「なるほど、すごい。」と思わせてくれた内容でした。とても勉強になりました。

XDをこれから使う人、すでに使っている人、両方を満足させてくれるセッション運びになっていて、双方飽きさせることなくというのが、とても満足な見応えに繋がっていたのだと思います。

最後のセッションは、メーカーセッション。Adobe 轟啓介さん「Adobe XDが目指すこと」でした。XDがどのように生まれて成長してきたか、いま現在どんな現場で、どんな雰囲気の中で開発されているか、これからどんなふうに成長していく予定なのか? ということを聞くことができました。

スポンサーであるメーカーセッションというのは、他のイベントだと宣伝色が強かったり、おざなりになりがちなのですが、轟さんのXDへの情熱というか、愛情を持って製品を紹介しているのだなということが伝わってきて、恐らく会場にいたみなさんが「わたしたちもXDを応援していくよ!」という気分になっているのでは? と思いました。

当日の様子がどんな感じだったかをじっくり見たいというかたは、ツイートまとめがTogetterにアップされていますし、Adobe blogで中継の様子が動画で公開されています。

Adobe XD ユーザーフェス(東京)#XDUFes2019 - Togetter
https://togetter.com/li/1359695


Adobe XD User Fes 2019 - Adobe blog
https://blogs.adobe.com/japan/cc-ccdojo-adobe-xd-user-fes-2019/


ツイートまとめをみると、イベントのハッシュタグ「#XDUFes2019」に対して、600ものツイートがあったことがわかります。YouTubeライブで全国に配信したということを考慮しても、ツイートの数がすごいですね。

XDユーザーが登壇者の話の内容に親しみを感じ、自分事だと思っていて、ついつい突っ込んで意見を出している様子がとても楽しそうです。ユーザーと共に歩むXDの、さらなる活躍に期待したい! と思います。

ということで今回はここまで。行って来いでしたが、久しぶりの都の空気を堪能しました。このレポートの続きを↓にて公開しています。よかったら、合わせてご覧くださいませ。

【Adobe XD User Fes 2019 東京レポート】
https://note.mu/r360studio/n/n876099d7df89


ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター】
r360studio@gmail.com
https://www.youtube.com/r360studio

サイト:http://r360studio.com/