[4799] 論語/中庸の徳たるや至高だね◇M5 Stackでシリアル通信(UART)

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《拒まないのが孔子スタイル》

■まにまにころころ[159]
 ふんわり中国の古典(論語・その22)
 中庸の徳たるや至高だね
 川合和史@コロ。 KAWAI Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[582]IoT M5 Stack編
 パソコンと接続してシリアル通信(UART)
 古籏一浩




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■まにまにころころ[159]
ふんわり中国の古典(論語・その22)
中庸の徳たるや至高だね

川合和史@コロ。 KAWAI Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20190603110200.html

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コロこと川合です。いつの間にか六月ですねえ。関西ではここのところ雨の日なんかも増えてきて、そうこうしているうちに梅雨ってことになるのかなと。

雨自体は嫌いじゃないんですが、パソコンだなんだと機械モノを持ち歩くので、どうせ降るなら寝てるうちに済ませて欲しいなあ、なんて勝手なことを思っちゃいます。

晴耕雨読ってな生活をできれば、梅雨は読書三昧で最高じゃないかと思いつつ、実際に畑を耕す生活していたら、最近よくある豪雨を思えば優雅に本読んでる場合じゃないですよね……雨降っても降らなくても気にせず、本読んでいられる優雅な生活したい!

もう最近「積ん読」が過ぎて、漫画さえ山積み状態で。

そういう意味では、一冊をゆっくり何年もかけて読んでいるこの論語タイムは、優雅といえば優雅かもしれませんね。なかなか終わりが見えませんけど、まあ、千里の道も一歩からということで、今回二十二歩目の論語の話に移りましょう。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十一

子曰わく、中人以上は、もって上を語ぐ(つぐ)べきなり。
中人以下は、もって上を語ぐべからざるなり。

・だいたいの意味

中級レベル以上の人に対しては上級レベルの話をしてもよいが、中級レベルに満たない人に対しては、上級レベルの話をしてはいけない。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十一について

話は相手の教養レベルや学習進度に応じてしなければいけないよ、と。

現代の教育でもだいたいに言えることだと思いますが、孔子先生の道徳的な話になると、余計にそうなのかもしれませんね。理解されないだけならまだしも、曲解されると面倒くさいことになりそうですし。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十二

・だいたいの意味

樊遅(はんち)が知について質問した。
孔子先生が答えられた。
民が義につとめ、鬼神(霊的な神秘の存在)に対しては敬いながらも依存せず距離をとる。これは知と言えるだろう。
続いて仁について質問した。
孔子先生が答えられた。
仁者は大変なことに先に取り組み、利を得ることは後からとする。これは仁と言えるだろう。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十二について

いずれもピンポイントな例ですけど、分かりみが深い、ってやつですかねこれ。

知とは、正しく生き、神頼みしたり宗教にはまったりしないこと。仁とは、やるべきことをまずやって、メリットは後から考えること。どちらも、それだけではないですけど、知者仁者というのはこういうものだと。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十三

・だいたいの意味

知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かである。知者は楽しく生き、仁者は長生きだ。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十三について

ひとつ前の続きですね。知者と仁者について。今度のは、分かるような分からないような。知者はパリピ? いや、パリピに知は感じないか。(偏見)

知者は好奇心旺盛で活動的なんでしょうね。仁者は心静かで長生き、と。

ちなみに孔子先生は七十四歳まで生きています。長生きと言っていいですね。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十四

・だいたいの意味

斉国は少し変われば魯国のレベルに至れるだろう。
魯国は少し変われば道に至れるだろう。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十四について

孔子先生の思い描く、理想的な道徳政治へのレベル感についてですね。

魯国はなかなかに高水準という評価で、斉国はあと一歩。その魯国も理想にはあと一歩、と。いい線まで行ってるよ、という話でなくたぶん、そのあと一歩がなぜ変われないんだよ、ってことじゃないですかね、孔子先生だから。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十五

・だいたいの意味

觚(こ・祭祀用の酒器)が觚ではない。これが觚だろうか。これが觚だろうか。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十五について

諸説ありますが、ようするに本来の姿から変わっちゃってるじゃないかという嘆きです。祭祀用の觚って、こんなものじゃなかっただろう、って。

例えば、そうですね、お正月のおせち料理ってひとつひとつに縁起物としての意味があり、また日持ちのする品が多く、正月に火を使うことを避けることで火を神聖視すると共に主婦の負担を減らすといったものであるのに、最近ではそんなことをまるで無視したおせち料理があるじゃないか、これがおせちかよ、これがおせちかよ、と嘆く感じですかね。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十六

・だいたいの意味

宰我(さいが)が孔子先生に質問した。
仁者は、誰かが仁者に「井戸に人が落ちた」というと、信じて井戸に入りますでしょうか。
孔子先生は答えた。
どうしてそのようなことがあろうか。君子は、井戸まで行かせられてもそこに落とし込むことはできない。騙すことはできても、判断力まで奪えない。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十六について

これもまた諸説あるんですが、君子は騙して井戸に向かわせることはできても、考えなく井戸に飛び込むようなことをさせることはできないよと。

君子だから陥れられないのか、陥れられないようだから君子なのか、ともかく、君子はそうらしいですけど、おそらく宰我がこれを質問した背景には、何かがあったんでしょうね。

なんか、どうもうさんくさい話なんだけど困ってる人がいるらしくて、助けてやってくれってな話がきたとか。

それに対する孔子先生の答えは、とりあえず行きはするけども、どうするかは行ってからちゃんと判断するのが君子だよ、って感じですかね。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十七

・だいたいの意味

君子は、広く書を学んで、礼でそれを引き締めれば、道に背かないだろう。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十七について

なんとなく分かりますよね。広く学びなさいと。でも、頭でっかちになって、知識に振り回されるんじゃなくて、そこは、きちんとした規範にのっとって、知識を整理して行動するんだよと。そうすれば道に反することはないだろうと。

学ぶのはいいけど、それだけじゃダメ。

学校なんて行かなくていいじゃん、ネットで調べれば何でも出てくるじゃん、なんて言う人もいますが、まあ学校に行くかどうかはともかく、ググって知識を得るだけじゃダメで。

人としてのベースとなる、孔子先生の時代で言えば礼、今で言えばなんでしょ、精神性というか人間性というか道徳心というか、規律・規範・秩序となるものが併せて必要なんですよということですかね。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十八

・だいたいの意味

孔子先生が南子に会われた。子路は喜ばなかった。孔子先生は誓って言われた。私にいけないところがあれば、天が見捨てるだろう。天が見捨てるだろう。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十八について

南子(なんし)というのは、衛国の霊公夫人なんですが、スキャンダルの多い女性だったそうで。そんな女性に孔子先生が会ったというのが、子路としては面白くなかったんですね。

で、孔子先生は、何もそんなエロい気持ちで会ったわけじゃないよと。もしも、自分に何かそんなよこしまな気持ちでもあった日には、天が私を見捨てるよ。だから絶対にそんなことないから! 天に誓ってないから! って言ってるんです。

会いたいと言われたら、学びたいと言われたら、拒まないのが孔子スタイル。


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」二十九

・だいたいの意味

中庸の徳たるや至高だね。民から(この徳が)少なくなって久しいけどね。

──巻第三「雍也(ようや)第六」二十九について

中庸というのは、論語の中で、ひいては儒学の中で最も重要視される概念で、簡単に言えば、極端に過ぎることも足りないことも偏ることもない状態です。

ギリシャ哲学にも同じ「中庸」という言葉がありますが、同じものではなく、ギリシャ哲学の用語を日本語に訳す際に既存の儒教用語を当てはめただけです。似た感じの用語なんですが、ちょっと違います。

儒教で言えば、そのままその名も『中庸』という書があって、以前にもこれは紹介しましたが、いわゆる「四書五経」の四書のひとつ。『礼記』という書の抜粋なんですけどね。

また仏教には「中道」という言葉がありますが、これまたちょっと違います。似た意味で使うこともありますが、色んな意味で使われるので説明はパス。

中庸も中道も説明するの難しいので、詳しくはパス。(笑)


◎──巻第三「雍也(ようや)第六」三十

・だいたいの意味

子貢が言った。
もし広く民に施して、民衆を救うことができれば、どうでしょう、仁と言えるでしょうか。

孔子先生は仰った。仁どころではない。聖じゃないか。堯や舜でさえ、そのことで悩んでおられた。そもそも仁者は、自分が立ちたいと思えば人を立たせてやり、自分が達したいと思えば人を達せさせてやる。自身の例から周りを考えてやれる。仁とはそういうものだ。

──巻第三「雍也(ようや)第六」三十について

仁というのは、できもしないような理想をどうこうって話じゃないんだよと。そんなもの手が届かないでしょ。そうじゃなくってね、という話。

ここの仁と同じような話が、巻第六「顔淵第十二」二に出てきます。

そこでは仁についての説明のひとつに、己の欲せざる所は人に施すことなかれ、と語られています。ここの逆ですが、同じことですね。

自分がしたいことを人にさせてやるのと、自分がされて嫌なことは人にするな、というのと。自分の心に引き比べて、周りに対する行動を考えられるのが仁者。

世の中みんなが仁者だったら、どれだけ生きやすい世界か……


◎──今回はここまで。

以上で巻第三が終了です。十巻のうち三巻を読み終えました。十巻とはいえ、長い話ではないんですが、いちいちあれこれ書いていると進まないですねえ。

それだけ色々と考えさせられるんですよ。なんだこの話ってなのもありますが。耳の痛い話もいっぱいあって、あれこれ我が身を振り返っては、ここに書いている以上に思い悩まされたりもして。(笑)

味わい深い本だなあと、読む度に再認識しています。仁者への道は遠いなあ……


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
https://www.facebook.com/korowan

https://www.facebook.com/caputllc



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■クリエイター手抜きプロジェクト[582]IoT M5 Stack編
パソコンと接続してシリアル通信(UART)

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20190603110100.html

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今回は、M5 Stackとパソコンを接続して、シリアル通信を行ってみます。シリアル通信なので、特にパソコンでなくてもやりとりが可能です。ここではMacとM5 Stackを使ってシリアル通信を行います。

シリアル通信を行う前に必要なものがあります。まず、シリアル通信を行うためのモジュールです。また、USBケーブルやジャンパーピンなどが必要になります。

他にもドライバー等をインストールし、さらにCooltermなどのシリアル通信を行うためのアプリケーションも、インストールする必要があります。昔のパソコンやIoT機器だと簡単ですが、最近のパソコンではシリアル通信は扱うためのハードルが多少高くなってます。

都合のいいことに、シリアル通信を行うための手順が、以下のページに用意されています。これはScracth 3とIchigoJamを接続するためのものですが、USBシリアルモジュールまで接続できれば、あとはシリアル通信可能なアプリケーションをインストールするだけです。

https://sije.shizentai.jp/


シリアル通信をおこなうアプリケーションとして、CoolTermがあります。Mac、Windows、UNIX版が用意されており、以下のページからダウンロードできます。なお、macOSの場合、セキュリティの関係で、実行を許可しないと動作しませんので注意してください。

http://freeware.the-meiers.org/


次に、M5 Stackとパソコンをシリアルケーブルで接続します。M5 Stack GOには、シリアル接続するためのコネクタとコードが用意されています。付属の説明書にあるように、PORT Cに接続します。

ケーブルの線の色でGND, TXDなどがわかるようになっています。シリアルモジュールとM5 StackのPORT Cを以下のように接続します。

パソコン側 M5 Stack側
GND    GND(黒色の線)
5V     5V (赤色の線)
TXD    RXD(白色の線)
RXD    TXD(黄色の線)

もし、この接続でうまく通信できない場合は、TXDとRXDを入れ替えて接続してみてください。

次に、CoolTermなどシリアル通信を行うアプリケーションを起動します。通信速度を115200に設定します。改行コードなどは設定しなくても通信できます。特に指定しない限り、M5 Stackから送られる改行コードは\r\nです。これで準備完了です。

それではブロックを使って、シリアル通信をしてみましょう。まずは、パソコンから送られたデータを受信してみます。ただし、ブロックの機能の関係で、受信した文字コードのみの表示としています。

受信したデータは、ラベルに表示することにします。最初にラベルをドラッグ&ドロップして、画面上に配置します。名前はlabel0です。特に何も指定しなければ、この名前になります。

次に、「高度なブロック」のカテゴリをクリックします。その中に「UART」というカテゴリがあります。これがシリアル通信のカテゴリになります。

最初に通信速度などの設定を行います。[UART [uart] tx[17] rx[16] ボーレート[9600]]のブロックをクリックして配置します。[ Setup ]ブロックの下にくっつけます。

通信速度は115200など、通信するアプリケーションと同じになるようにしてください。ここでは通信速度は115200としています。通信ポートであるtx, rxの数値は変更する必要はありません。

次に「イベント」のカテゴリから[ くりかえし ]ブロックを配置します。その中に「ロジック」ブロックから[ もし ... do ]ブロックがあるので、[ くりかえし ]ブロックの中に入れます。

条件の部分には、「UART」カテゴリにある[ read uart available [uart] ]ブロックを指定します。これは、データが送られてきたかどうかを判別するものです。

データを受信するブロックは、「UART」カテゴリにある[ UART [uart] [10] 文字読み込み]になります。この読み込む文字数は10でなく1にしておきます。

実はこのままでは期待通りに文字が表示されません。必要な文字だけ抜き出す必要があります。このため、「テキスト」のカテゴリにある[ テキスト [ ]の、以下の数字番目の文字:[ ]]ブロックを使います。抜き出す数字番目には0を指定します。

Pythonのコードだと以下のようになります。

--------------------------------------------------------------------------
from m5stack import *
from m5ui import *
clear_bg(0x000000)
btnA = M5Button(name="ButtonA", text="ButtonA", visibility=False)
btnB = M5Button(name="ButtonB", text="ButtonB", visibility=False)
btnC = M5Button(name="ButtonC", text="ButtonC", visibility=False)
label0 = M5TextBox(0, 10, "Text", lcd.FONT_Default, 0xFFFFFF)
uart = None
uart = machine.UART(1, tx=17, rx=16)
uart.init(115200, bits=8, parity=None, stop=1)
while True:
if uart.any():
label0.setText(str((uart.read(1))[-1]))
wait(0.001)
--------------------------------------------------------------------------

実行したらパソコン側で何か文字を送ってみてください。押された文字の文字コードが、M5 Stackの画面に表示されます。本当は文字を表示したいところですが、ブロックの制約上できません(開発環境のUI.Flowは進化が早いので、この文章を読んでいる頃には解決しているかもしれません)。

それでは次に、M5 Stackからパソコンにデータを送ってみましょう。受信の時と同じく、通信速度などを設定するブロックを配置します。

ここでは無限にM5 Stack!という文字を3秒ごとに送信します。「UART」のカテゴリから[ write a line " " in uart ]ブロックを配置します。空欄になっている文字部分にM5 Stack!の文字を入力します。

「タイマー」のカテゴリから[[1] 秒間停止]のブロックを配置し、秒数を3に変更します。

Pythonのコードだと以下のようになります。

--------------------------------------------------------------------------
from m5stack import *
from m5ui import *
clear_bg(0x000000)
btnA = M5Button(name="ButtonA", text="ButtonA", visibility=False)
btnB = M5Button(name="ButtonB", text="ButtonB", visibility=False)
btnC = M5Button(name="ButtonC", text="ButtonC", visibility=False)
label0 = M5TextBox(0, 10, "Text", lcd.FONT_Default, 0xFFFFFF)
uart = None
uart = machine.UART(1, tx=17, rx=16)
uart.init(115200, bits=8, parity=None, stop=1)
while True:
uart.write('M5 Stack!\r\n')
wait(3)
wait(0.001)
--------------------------------------------------------------------------

実行するとM5 Stackからパソコンに文字が送信されます。

せっかくM5 Stackからデータが送信できるのですから、センサーの値を取得してパソコンに送りたくなります。ただ、ブロックの機能の関係で、すんなりとセンサーの値を送ることができません。

仕方ないので、ブロックではなくPythonで書くことになります。以下のプログラムは、ジャイロセンサー3軸の値をパソコンに送信します。

--------------------------------------------------------------------------
from m5stack import *
from m5ui import *
from mpu6050 import MPU6050
import i2c_bus
clear_bg(0x000000)
imu = MPU6050(i2c_bus.get(i2c_bus.M_BUS))
uart = None
uart = machine.UART(1, tx=17, rx=16)
uart.init(115200, bits=8, parity=None, stop=1)
while True:
uart.write(str(imu.acceleration[0]))
uart.write(',')
uart.write(str(imu.acceleration[1]))
uart.write(',')
uart.write(str(imu.acceleration[2]))
uart.write('\r\n')
wait(1)
--------------------------------------------------------------------------


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


なんにせよ3巻だったかでブツ切れになっていた、キャプテンハーロックのマゾーン編が終わった。ああなるほど、そういう具合につなぐのね〜という感じ。ハーロックは映画も見たけど、TV版の無限軌道SSXが一番よかった気がする。

・キャプテンハーロック 次元航海(10)最終巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4253237304/


・InDesign自動化サンプルプログラム逆引きリファレンス上/下
https://www.amazon.co.jp/dp/4844396846/

https://www.amazon.co.jp/dp/4844396854/


・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram


・みんなのIchigoLatte入門 JavaScriptで楽しむゲーム作りと電子工作
https://www.amazon.co.jp/dp/4865940936

[正誤表]
http://www.openspc2.org/book/error/ichigoLatte/


・After Effects自動化サンプルプログラム 上巻、下巻
https://www.amazon.co.jp/dp/4844397591

https://www.amazon.co.jp/dp/4844397605


・IchigoLatteでIoT体験
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・みんなのIchigoJam入門 BASICで楽しむゲーム作りと電子工作
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・Photoshop自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W952JQW/


・Illustrator自動化基本編
http://www.amazon.co.jp/dp/B00R5MZ1PA/


・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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編集後記(06/03)

●偏屈BOOK案内:「中国・韓国に二度と謝らないための近現代史」渡部昇一

大分前の本(2007)を虫干しのつもりでパラパラしていたら、かつては読み流していた興味ある見出しに出会った。「中国指導部がいまなお毛沢東を奉る理由」っての。12年前でも既に毛沢東は過去の人、どころか共産主義的な試みはすべて破綻して、中国指導部のもはや絶対に奉りたくない人物であったはずだ。

2000年の冬、北京のデザイン学校とデジタルアート展を共催するため北京に行った。もちろん、天安門広場にも故宮博物館にも行った。両方とも広大で極寒だった。天安門広場で毛沢東の巨大な肖像画を見た。あれがまだ掲げられているのかと思ったら、そんなわけがなく毎年ちゃんと更新しているらしい。

いま(2007年前後の)北京政府がやっていることは、毛沢東の思想とは正反対である。社会主義国の建設という毛沢東の思想は完全に破綻している。毛沢東は、すべての人を極貧の状態に叩き落とした。紅衛兵を組織して何千万の人を殺した。それに懲りたからこそ、政府は毛沢東と真逆の政策を実施している。「黒い猫であろうと白い猫であろうと鼠を獲る猫はいい猫だ」とトウ小平。

中国は社会主義(共産主義)から資本主義へ、180度転換した。にもかかわらず、毛沢東の威信だけが揺るがないのはなぜか。毛沢東は中国の三つの基本戦略を打ち立てたからだ。(1)原子力でアメリカに劣らぬこと (2)宇宙開発 (3)海洋に進出すること いま中国が推進している政策はすべてこの戦略に沿って築かれている。だからいまも毛沢東の肖像画が外されることがないのだ。

やはり毛沢東は奉るべき国父である。いま中国がソフトに見えたとしても(見えないけど)、天安門から毛沢東が消えないうちは、我々は安心してはいけない。そして台湾である。台湾が日米関係の枠外に出たら、東シナ海から西太平洋全般に渡って中国の支配下に入る。にもかかわらず、アメリカがどこかノホホンとしているように見えるのは、アメリカに正しい歴史認識がないからだ。

「大東亜戦争は好戦的な日本による侵略戦争であった」という東京裁判の大前提を頭から信じ込んでしまうと、「戦前の日本はひどい国だった」という結論しか出てこない。東京裁判を主宰したマッカーサーは、朝鮮戦争を体験することにより、日本の置かれている地理的条件や戦前の日本が追いつめられていた状態を自ら感じ取って、東京裁判の前提の間違いを正し、日本自衛論に転じた。

思い込みの「空論」から、自ら体験した「確信」へ。ところが「空論」を後生大事に抱え込んで「日本が悪かった」と言い続けてきたのが戦後の歴史教育であり、進歩的文化人(いまどきは誰もそう呼ばない)であり、マスコミだった。それが戦後日本人に与えてきた悪影響は計り知れず、今も引きずっている。

渡部は満洲建国についての最重要文献としてレジナルド・ジョンストンの書いた「紫禁城の黄昏」を挙げる。映画「ラストエンペラー」がヒットすると岩波文庫が翻訳して出したが、満洲国の成立や当時の政治状況がいちばんよく分かる部分(1〜10章、16章)を全文カットという文化的犯罪をやらかした。中国に忖度したからだ。岩波は戦後、北京政府の手先であった。今も?(柴田)

中国・韓国に二度と謝らないための近現代史 「敗戦利得者史観」を排す!
渡部昇一 徳間書店 2007
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419862321X/dgcrcom-22/



●QRコード決済の続き。便利さ、面白さ、新しい体験と引き換え。どうせやるなら、キャンペーンやってる今のうちに試してみたい。

メリットは「手元に現金がなくても決済できる(ATMに並ばなくていい、ATM時間外手数料が不要)」「ポイント還元やクーポンがある」「お釣りが正しいか気にしなくていい」「出納自動記録」「送金手数料が無料または安い」「割り勘しやすい」ぐらいかな。お財布を落とすよりは、スマホ落とす方が、使われるリスクは少ないし。

お店なら「強盗に入られても現金は取られない(100%キャッシュレスになったら、今の形の強盗はなくなる)」「夜間金庫に持っていかなくていい」「お釣りを用意しなくていい」「お釣りの間違いがなくなる」「(コード決済は)小さなお店でも導入費用が少ない」など。続く。(hammer.mule)