クリエイター手抜きプロジェクト[585]IoT IchigoJam編 児童館で講習してみた/古籏一浩

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今回は、IchigoJamのネタですが、これまでのような、プログラムを扱った内容ではありません。6月18日に児童館でおこなった講座について、つらつらと書きます。

児童館での今年上半期の題目は、ただコンピューターの話となっていて、特にIchigoJamである必要はありません。

来年度から小学校でもプログラミング教育が始まるようですが、今のうちからプログラムに触れておけばいいかもしれないなあと思いつつ、IchigoJamを持って児童館に行きました。

他にも、マイクロビットやM5Stack、ラズベリーパイも持って行きました。IchigoJamに限って、2台を児童館に寄付ということで置いてきました。多分、子供たちは3日で飽きるような気もしますが、何もないよりかはよいのではないかと思います。





プログラミング教育絡みだと、だいたいパソコン必須ということが多いのですが、児童館にいる小学校1〜3年生は自分のパソコンも持ってないし、ましてやスマートフォンを持っていることもありません。ごく数人が親のパソコンをいじれる環境にあるくらいです。

パソコンがないとなると、実はプログラミングできる環境は限られてしまいます。例えば、マイクロビットやM5Stack、Arduino、mbedなどは、パソコンがなければプログラムを作ることができません。

こうなると、選択肢としてはラズベリーパイかIchigoJamあたりになります。ラズベリーパイだと、標準OSであるRaspbian(ラズビアン)にマインクラフトとかゲームが入っています。プログラミングして欲しいという側からすると、余計なものがあるRaspbianは、ちょっと困ります。

ということで、IchigoJamになりました。安いからという理由もあります。ラズベリーパイだと、モニタとかキーボード、マウスなどを揃えると、結構な金額になるからです。

それから、電源スイッチがあるというのも重要です。ラズベリーパイだと電源を落としたりするのに、マイクロUSBケーブルを抜き差ししないといけないからです。

実は児童館の講座は、基本的に20分しか時間がありません。掃除や学習の時間が決められているからです。ですから、この20分でコンピューターの簡単な歴史とプログラミングをやるので、かなりシビアです。

おまけに小学校1〜3年生は質問が多く、どんどん回答していかないといけません。あまりいいやり方ではないかもしれませんが、こちらか質問して児童に回答してもらう場合と、その逆があります。

「ゲーム作りたい人は手をあげて!」
ほとんど全員が手を上げました。(30〜40人ほどの児童数です)

「どんなゲームが作りたい?」
この質問に答えてくれた児童は次のように答えてくれました。

「フォートナイト!」
https://www.epicgames.com/fortnite/ja/battle-pass/season-9

IchigoJamではできないけど、そこはできないと言わずにうまくお茶を濁してスルーします。

「頑張ればできる、多分。他にどんなゲームが作りたい?」

すると今度は、こんなお答えが……。

「荒野行動!」
https://www.knivesout.jp/index.html

作れないよ、そんなゲーム……と怒ってはいけません。

でもまあ、そういう時代だから仕方ないです。ということで、そういう答えもうまくスルーして次に進みます。

「IchigoJamも拡張ボードをつけるとインターネットにつながるし、頑張れば作れるかもね」

ここで、ようやく実際のプログラミングの実演です。

「じゃあ、実際にプログラムを作るから集まって」

と言ったところ、ぎゅうぎゅう詰めに……。でもまあ、それだけ興味あるということなんでしょう。簡単なLEDが光る、消える、点滅するプログラムをその場で作ってみせました。

で、ここでもう時間切れ。ということで、一旦終わりにして興味ある子供だけにゲームで遊んでもらうことにしました。ゲームはIchigoJam定番の「川くだりゲーム」です。こんな感じのゲームです。



とりあえず自分の操作するキャラを猫に、流れてくる障害物を岩に変更しておきました。ものすごく簡単なゲームですが、楽しく遊んでくれました。簡単にゲームを改造できるからです。

「WAIT 10の10の数字を変えるとスピードが変わるから、やってみて」
「ここの行の最初に'を入れると無敵になれる」
「猫じゃなくて、他のキャラクタにもできるよ」
「スペースキーを押したらワープするようにしようか」

とまあ、自分でゲームを改造して楽しめるわけです。既存のゲームソフトとは違って、自分なりにゲームを改造できる、というのは面白いようです。

それと何冊かIchigoJam関係の本を持っていったり、基本的な使い方を書いた紙を用意しました。こんなような内容の紙です。A4が1枚で両面印刷で完結というパターンです。

https://pbs.twimg.com/media/D9QL2DnUEAEhiVE.jpg:large

小学校1年生は漢字を習っていないので、全部平仮名になっています。全部平仮名だと読みにくいので、単語でポイントとなる部分は太字にして読みやすくしています。

また、漢字が読めないだけでなく、当然のことながらアルファベットも読めません。そこで、記号やアルファベットの読み方なども書いた紙も用意しました。

小学校4年生以降が対象であれば、漢字が使えたり理解も早く楽なのですが、小学校1年生では、そうはいきません。それでも、何度かゲームで遊んでいるうちに、いくつかは覚えたようです。

小学校1〜2年生は、そんなに飲み込みが早いわけではなさそうです。何度も繰り返さないと覚えてくれません。ここらへんは、とにかく忍耐です。焦らず何度も繰り返し丁寧に説明するといったところです。

毎年、児童館でいろいろなネタの講習をやってるのですが、とにかく小学校1年生は手厳しいです。質問攻めになることも多く、解決できないこと、こちらが分からないこともあるからです。ところが、不思議なことに高学年になると質問しなくなってしまいます。どうしてなんでしょうねぇ……。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/

児童館に行ったら、「地球の仕組みとか教えてくれるんじゃないの?」と言われてしまいました。まあ、今までは天文とか気象関係だったから、そうなるのかもしれないけど。

今回はコンピューターだったけど、次回(下半期)の講座ネタはアニメーションだったり。ということで、NHKの連ドラを見て学習f(^^;

連ドラの時代に東映アニメーションに行った時は、会社に対する組合側の要求の、「給料上げろ」とか、驚きの貼り紙だらけでした。もうやってえないんだろうなあ……。見るからにのどかだし。

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https://news.mynavi.jp/series/makeprogram

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[正誤表]
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・4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/

・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/