LIFE is 日々一歩(102)[ウェブ]いまさらながら、WordPressを調べてみた(2)
── 森 ──

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こんにちは、森和恵です。先週は凄惨なできごとがありましたね。京都アニメーションさんの放火殺人事件のことは、テレビニュースで知りました。


当日のツイートです。スタッフの方々の無念を思うと、くやしくて泣けてたまりませんでした。あまりにも理不尽すぎるできごとでした。

わたしでもなにかできることはないのかと、大好きな作品をたくさん生み出してくれてありがとうという気持ちを込めて、アニメイトに行ってわずかばかりですが、募金活動に応じました。

心中を思えば、とてもエールの言葉など口にできませんが、もしもいつか再開されたら、全力で作品を推し、応援しますね。

全国のアニメイト店頭(レジ横)で、京都アニメーション支援募金を受け付けているそうです。

▼全国のアニメイトで京アニ募金箱が設置され…… - Togetter
https://togetter.com/li/1378290



さて。冒頭挨拶が長くなりましたが、前回に引き続き「いまさらWordPress」のYouTubeライブ配信に向け、放送準備のときに調べた内容からご紹介します。





● Gutenbergについて

WordPress5.0 を語るときに、Gutenberg(グーテンベルグ)は欠かせません。Gutenbergは、WordPressの新機能『ブロックエディター』のことを指します。

▼新しい Gutenberg 編集エクスペリエンス
https://ja.wordpress.org/gutenberg/


『エディター』はWordPressの記事を書くための機能ですが、その機能が一新されました。

記事を段落単位でブロックに分けて管理します。積み木を並べていろんな形を作るように、ブロックをならべていろんな記事を作成します。

ブロック単位で編集・削除・移動ができ、以前の方式に比べて記事のレイアウトに自由がきくようになりました。

ブロックタイプのエディターは、WordPressで初めて生まれた方式ではなく、最近のCMS(コンテンツ管理システム)の主流となっていました。

Jimdo、Movable Type、a-blog cmsなど、日本でよく使われるCMSはこぞってブロックタイプになっていて、WordPressもその流れに乗ったというところでしょうか。

余談ですが、活版印刷技術の発明者ヨハネス・グーテンベルグが、WordPressのGutenbergの由来です。

ヨハネス・グーテンベルグの活版印刷技術で印刷物が普及して、世の中にたくさんの情報か伝達されたように、WordPressのGutenbergも使われることを期待した名付けなのだと思います。

さて。新しい技術には、慣れが必要です。いままで培ってきた環境に入れてしまうと、不都合がでることもあると思います。

そんな「ブロックエディター(Gutenberg)をまだ使いたくない」という環境のために、従来のエディターが『Classic Editor』プラグインとして提供されています。

『Classic Editor』プラグインを有効化すれば、ページ毎にブロックエディターから従来のエディターに切り替えられます。

▼Classic Editor - WordPress プラグイン
https://ja.wordpress.org/plugins/classic-editor/


ただし、2022年を目処にClassic Editorのサポートが終了する予定なので、これから立ち上げるサイトはもちろん、長く運営するサイトの場合は、どこかのタイミングでブロックエディターに切り替えていく必要がありそうです。

今後のWordPressは、記事だけではなくヘッダー・メニュー・フッターなど、あらゆる所をブロック管理するようにシステムを変更する方針だそうです。

難解なテンプレートを触らなくても、自由にコンテンツの管理ができるようになりそうで、今後がますます期待されますね。

●ローカルサーバー環境に最適な local by flywheel

WordPressでサイトを構築するときに欠かせないのが、ローカルサーバー環境です。自分が使用しているパソコン内でウェブサーバーを動かし、それをテストサーバーとして用います。

いきなり本番のウェブサーバーで構築してしまうと、不具合があったときに本番環境にも影響してしまったり、ネット回線を使ってサーバーへデータを頻繁に送ので、構築作業に時間がかかったりします。

ローカルにウェブサーバーを立ち上げて構築した後に、本番サーバーに引っ越すほうが効率よく作業を進められます。

昔からローカル環境を作るためのツールはいろいろあり、WindowsならXAMP、MacならMAMP、ちょっと通向けにUbuntuなどがあげられます。

いずれも、インストールからサーバーを立ち上げるまでの設定がむずかしく、また、マシン環境によって特殊な設定をしなくてはならないなど、ハードルの高いものばかりでした。

今回、YouTubeライブ配信で授業をするにあたって、WindowsでもMacでも動くローカルサーバー環境を、できるだけ簡単に作れるツールを探しました。

いろいろ試したところ、『local by flywheel(ローカル バイ フライホイール)』というツールがよさそうだというところにたどり着きました。これは、WordPressのローカルサーバー環境を作成するための専用ツールです。

▼local by flywheel
https://localbyflywheel.com/


・WindowsとMacの両方のツールがある
・WordPressをインストールまでの手順が簡単
・起動した後ならローカルサーバーの動きが軽い
・フォルダーごとにいくつも環境を立ち上げられる

など、利用者側にたくさんのメリットがありそうです。

また、いま流行の『Docker(ドッカー)』という技術を用いているので、今後WordPress以外の開発環境でローカルサーバー環境を立ち上げたいという時に、知識のスライドがしやすいのでは? と思います。

● YouTubeライブ配信では、こう進める

『local by flywheel』の環境でWordPressサイトの構築を学べるように、環境設定から入っていこうと思います。

また、WordPressテーマのコーディングでは、Gutenberg関連のカスタマイズをできるだけ紹介していこうかなと思います。

ということで、今回はここまで。

YouTubeライブ配信の新シリーズは、7月中(7/31)スタートを目指してます。引き続き、チャンネル登録お待ちしています。
https://www.youtube.com/r360studio


ではまた、次回!
梅雨もようやく明けそうですが、健康に注意しつつ夏を満喫しちゃいましょう。
(^^)


【森 和恵 r360studio ウェブ系インストラクター】
mail:r360studio@gmail.com
サイト:http://r360studio.com/