もじもじトーク[112]「文字と組版、印刷の展示会」を10月に大阪で開催するよ!/関口浩之

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。今回のテーマは『「文字・組版・印刷の展示会」を10月に大阪で開催するよ!』です。

●そもそも、文字や印刷の展示会って?

みなさんは、文字や印刷に関する展示会に参加したことありますか? 印刷に関する博物館として、凸版印刷の「印刷博物館」があります。それ以外で、常設の展示会や博物館ってあまり聞いたことがありません。

毎年、池袋のサンシャインシティで開催されるJAGAT主催の「page」が、印刷や文字に関するいちばん大きな展示会だと思います。あとは、フォントメーカー主催で、文字に関する展示会は時々開催されてます。セミナー形式の文字・組版・印刷の勉強会は全国各地で開催されていますが……。

そんな中、『大阪DTPの勉強部屋』が中心となって、10年ぐらい前から、数年おきに開催している文字や印刷に関する展示会イベントがあります。





過去に開催された展示会イベントは、こんな感じです。

・「写植の時代」展 2012年2月17日(金)〜21日(火)
http://www.osakadtp.com/?p=1079

・写植の時代 2〈書体・組版〉展 2012年5月25日(金)〜30日(水)
http://www.osakadtp.com/?p=1425

・「書体の誕生」展 2014年11月22日(土)・23日(日)・24日(月・振休)
http://www.osakadtp.com/?p=2621

・今田欣一の書体設計「書物と活字と」展示会 2017年1月18日(水)〜21(土)
http://www.osakadtp.com/?p=3273

・「書体の誕生」展示と講演 2017年4月14日(金)から2017年4月16日(日)
http://www.osakadtp.com/?p=3369

過去のもじもじトークで、「『書体の誕生』展で動く写植機に感動!」の記事もご一読ください。
http://bn.dgcr.com/archives/20170420110100.html

手動写植機って200kgぐらいあって重いので、イベントで展示されることってあまりないのです。

日頃は意識してないけど、生活するうえで欠かすことができない文字や活字を知ることは、日本の文化を学ぶことでもあり、すべてのクリエーターに参加してほしいなぁと思っています。

●10月に開催する大阪の展示会って?

先週土曜日に、この展示会イベントの企画会議に参加してきました。まだ、正式に発表されていないイベントですが、主催者の宮地知さん(えむさん)から許可をいただき、リーク告知したいと思います。

・イベント名:「文字と組版、印刷」〜アナログからデジタルへの変遷〜
・開催場所:メビック扇町 大阪府大阪市北区扇町2-1-7
・主催:大阪DTPの勉強部屋、他
・開催期間:2019年10月14日(月・祝)~2019年10月22日(火・祝)
・セミナー開催日
 10月14日(月・祝)/19(土)/20(日)/22日(火・祝)を予定しています

どんな企画会議だったかを簡単に説明します。企画会議に参加した人は、宮地知さん(えむさん)、大石十三夫さん(おぢん)、島崎肇則さん、竹内亨さん、藤林朋実さん(朋茶さん)、森崎詩穂さん(ゆら)、関口浩之(フォントおじさん)です。

とある大阪の雑誌編集の会社の会議室に、数百点の専門誌や1960年代から2000年頃までの活版印刷、写真植字、DTP、フォントに関する資料を山のように積みあがってました。

みんなでチェックしながら、「このトピックスをパネル展示しよう」とか「これ、実物展示が出来ないかなぁ」とかの洗い出し作業をやったんです。懐かしい記事や広告に手が止まって、「あっ、そんなことあったねー」と誰かが声をあげると、しばらく座談会になってしまうのです(笑)

今回のイベント企画は、昔を懐かしがったり、愛でたりするのもよし、古きを知って新しきを知るもよし、先人の知恵から学べることはたくさんあるのです。

では、その時の企画会議の様子と、いくつかの資料をチラ見せします。ジャーン!
http://bit.ly/2P6dRaK

「制約と新しいムーブメントとの戦い」の100年、すごいコンテンツが出来あがりそうです。

宮地さんをはじめ、実行委員にとって、このイベントは会社の活動でもなく、本業ではないのです。部活動のようなボランティア活動としての延長戦上の展示会なのです。

ですので、皆さんの協力が必要です。ご協力いただけそうなことがあれば、ぜひ、情報提供や現物の貸し出しなど、よろしくお願いします。情報提供でも、質問や要望でもなんでもいいので、この企画に関連しそうなことは、こちらまでメールください。
関口浩之 sekiguchi115@gmail.com

活字や文字は、後世に伝承すべき日本の文化だよね。みんなでワイワイ、やりましょう。

展示会(メビック扇町)では、過去100年間(主に1970年代以降が中心かな)の活字・DTP・組版・印刷・フォント・ウェブなどの出来事が、大きな年表になって壁一面に貼り出され、気になるトピックスには、パネルや実物が展示されます。

展示は10日間、セミナーも4日間開催という、過去に例のない規模の文字や印刷に関する展示会になりそうです。

DTPや印刷系の方だけでなく、ウェブの人にも(ウェブの人こそ!)、必見の展示会ですよ。イベント詳細は9月になってから、大阪DTPの勉強部屋から発表がありますので、お楽しみに。次々回のもじもじトークでも、詳細をご案内できると思います。

●イベント主催者からメッセージ貰いました

「文字と組版、印刷」〜アナログからデジタルへの変遷〜 展の主催者の宮地知です。

印刷物を作成するのは今ではDTPになっていますが、1970年代まではアナログ(手作業)でデザイナー、写植オペレーター、版下、製版と分業が確立されていて、それぞれがプロフェッショナルでした。

その後、マイコン、パソコンが導入されたときもアナログ時代の技術を含んだ専用システムでした。しかし、海の向こうからやって来たDTPはその流れとは別物で、専用システムとの交点は少なかったのです。

この展示会はアナログからデジタルへの変遷がわかる内容です。稼働する手動写植機、モリサワMC-6型も展示します。

過去のアナログ、専用システムを知ることは、これからのデジタル、DTPのあり方を考えるヒントになると考えて、この展示会を企画しました。

●その他、文字イベントと文字コラムの紹介

ここまで読むと、参加したくなるイベントでしょ。

もじもじトークのフォントおじさんが出演する直近イベントと、最近、寄稿した「もじもじな記事」を二つご紹介します。

・活版TOKYO2019 トークショー 文字の魅力─活版活字からデジタルフォントまで─
https://kappantokyo2019-talk02.peatix.com/

楽しくてタメになる文字もじトークショーです。フォントおじさん(僕ですw)が筑紫書体の藤田重信さんをいじくります。入場料1,000円、9/1(日)14〜15時開催。事前登録が必要です。皆さん、ぜひ! 展示や実演ブースも楽しいよ!

フォントマニアのフォントおじさんが書いた「マニアックではない」フォント入門編が好評のようです。読んでいただけるとうれしいです。翔泳社のCreatorZineの連載です。月間ランキングで1位とりました。

・第1回 文字やフォントや歴史を学ぼう(7/12公開)
https://creatorzine.jp/article/detail/62

・第2回 看板から学ぶフォントの役割とは(8/19公開)
https://creatorzine.jp/article/detail

では、また、2週間後にお会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
関口浩之(フォントおじさん)

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1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして、日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、Web担当者Forum、Schoo等のオンラインメディアや各種雑誌にて、文字やフォントの寄稿や講演に多数出演。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。2018年も「ベスト10セッション」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。趣味は天体写真とオーディオとテニス。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/

Webフォントってなに? 遅くないの? SEOにはどうなの?
「フォントおじさん」こと関口さんに聞いた。
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/04/32138/