crossroads[74]高校生と宇宙/若林健一

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こんにちは、若林です。最近、友人に教えてもらった「シェフィ」というカードゲーム(のアプリ版)
にハマっています。

色々なイベントカードを使って、1匹の羊を1,000匹に増やしたら勝ちという単純なゲームですが、戦略的な要素がありなかなか難しい。

最初は1,000どころか100までも増やせなかったものの、少しずつ性質がわかってきて、5回に1回ぐらいは1,000を達成できるようになりました。

くせになる面白さなので、未体験の方はぜひ一度やってみてください。

1人用ひつじ増やしカードゲームシェフィ-Shephy-
https://www.arcsystemworks.jp/shephy/





■今年も「NASA Space Apps Challenge」に参加しました

昨年、一昨年に続いて、今年もNASA主催のハッカソンにスタッフとして参加してきました。NASA Space Apps Challengeとは、NASAが公開するオープンデータを使って、あらかじめ設定された「Challenge」と呼ばれるテーマに沿って、アプリやプロダクト、製品を作る短期集中型の開発イベントです。

今年は、和歌山県の串本町ではじめて開催するということで、遠路串本町へ。本州最南端の串本町は、大阪から和歌山市まで電車で1時間、そこからさらに2時間以上かかるという、大阪から見て東京よりも遠いところ。

ここで、高校生6チーム(うち小学生1名含む)と一緒に、NASAのオープンデータを使ったアプリの開発を楽しんできました。

NASA Space Apps Challenge 2019
https://2019.spaceappschallenge.org/

NASA Space Apps Challenge Kushimoto 2019
https://space-apps-kushimoto.github.io/

今回参加してくれた6チームのうち、4チームが「缶サット」という競技をやっているチームで、それがとても興味深いものだったので紹介してみたいと思います。

■缶サット(CanSat)とは

缶サットとは、飲料缶サイズの模擬人工衛星をロケットで打ち上げ、ロケットから射出された模擬人工衛星が、パラシュートや気球などを使ってゆっくり落下する過程でミッションをこなすという競技です。

ミッションとしては、模擬人工衛星に取り付けられたセンサーやカメラを使って、空気中の情報や地上の画像を撮影するといったものがあります。

模擬人工衛星は、打ち上げ時に直径66mm、高さ115mmの大きさに収まっていることが必要で、打ち上げ用のロケットから射出するまでは、これよりも大きくてはいけません。

逆にいうと、ロケットから射出されてしまえば、規定サイズより大きくなっても構わないので、射出されるとセンサーやカメラを露出するなど、必要なサイズに伸びる機構を組み込むチームもあります。

実物を見せていただきましたが、打ち上げ用のロケットは紙でできたもので、厚さも工作用紙のようなしっかりしたものから、コピー用紙よりちょっと厚いぐらいのものまでさまざま。

これにロケットエンジン(太い打ち上げ花火のようなもの)をつけて、約200m上空へ打ち上げ、そこで射出するのですが、ロケットも模擬人工衛星も壊れることなく再利用できる状態で地上に戻ってくるのだそうです。

これだけのものを作ってミッションをクリアするには、機構、電子回路、ソフトウェア制御といった技術が必要になりますから、本物のロケットや人工衛星に必要な技術を実践を通して学ぶことができるという競技です。

競技に参加している学生さんたちは、センサーやカメラを制御ようなソフトウェア技術には詳しい人が多いものの、取得したデータを可視化するようなソフトウェア技術には明るくないようでしたので、webの技術に詳しい学生さんと一緒に活動すればもっと高度な取り組みができそう。

缶サットで求められるのは、技術的スキルだけではありません。自分たちのプロジェクトの内容を伝える、プレゼンテーションスキルも必要になります。

実際、今回参加してくださった学生さんたちのプレゼンテーション(缶サットではなく今回のハッカソンのもの)を聴きましたが、目的、取り組んだこと、結果、課題、今後の取り組みなどを、ポイントをおさえて分かりやすく伝えていました。

彼・彼女らのような学生さんを見ていると、これから社会に出ていくのに必要なのは単一のスキルではなく多様なスキルであり、そのためにはPBL(Project Based Learning)が有効であることをあらためて感じさせられました。

■中高生のための宇宙フリーマガジン「TELSTAR」

高校生と宇宙ということで、もうひとつ。中高生に向けて、宇宙に関心を持ってもらおうという目的で刊行されているフリーマガジン「TELSTAR」というのがあります。

2013年に発刊されたこのフリーマガジン、現在はスポンサーの支援を受けて、希望される中高生に郵送費のみの負担で送ってくれるそうです。

webサイト上で電子版も読めますので、宇宙に関心がある人はもちろん、宇宙と言われてもピンとこない方も一度読んでみてください。これが宇宙につながるきっかけとなるかもしれません。

http://spacemgz-telstar.com/


【若林健一 / kwaka1208】
https://crssrds.jp/aboutme/
子供のためのプログラミングコミュニティ「CoderDojo」
https://crssrds.jp/CoderDojo/

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