[4945] オーディオブックを試す◇「引き回し」の写真◇ふるさと納税は投資

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《ハンズフリー、アイズフリーがウリ》

■装飾山イバラ道[261]
 オーディオブックを試してみた
 武田瑛夢

■Scenes Around Me[66]
 nou laboratory・「引き回し」の写真(2003年6月)
 関根正幸

■crossroads[80]
 ふるさと納税は寄付ではなく投資である
 若林健一




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■装飾山イバラ道[261]
オーディオブックを試してみた

武田瑛夢
http://bn.dgcr.com/archives/20200204110300.html
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新年に入って何か新しい習慣を取り入れたいと思って、試してみたのがオーディオブック。Audible(オーディブル)だ。Amazonが提供している聴く読書サービス。まずはこれをトライ。私はナレーションで本を一冊聴くことは、今までなかった。

Kindleを持っているのだから、iPhoneでの音声読み上げ機能で音読させることもできる。しかし、これはやってみたら私には味気なくて、長時間は無理だと思った。

Audibleは会員になると月額1,500円でコインが付与され、好きなタイトルを一つ購入できる。退会しても買ったタイトルはアプリで読むことができるという。1,500円以上の本もかなりラインナップされていたので、気に入ったものを選んで買ってみた。

●Audible体験

AudibleはWebとiPhoneアプリがある。Amazonアカウントでログインすることができるので、試しやすい印象。

・Audible
https://www.audible.co.jp/

WebとAudibleアプリのどちらでも本を検索できる。既に単行本やKindle版で買った本もラインナップにあった。また同じ本を買う気にはならなかったので、違うものを選んだ。

本のボリュームは再生時間6時間や3時間と書いてあるので、目安にすると選びやすい。10時間を超える本もある。ナレーションの感じを確かめたい時は「サンプルを聴く」のボタンで試し聴きができる。

Audibleは俳優や声優が、しっかりとしたプロの声で朗読した音声だ。切り替え時にちょっとした音楽や効果音が入っている。クオリティは高い。

私が選んだ本は男性の声だった。これは美術館の「音声ガイド」と同じような印象だ。音声ガイドは使う人と、全く使わない人がいる。

私も以前は美術館の音声ガイドには否定的で、作品と自分との間に余計なイメージが入り込むような気がしていた。

しかし最近は、かなり音声ガイドを使うことが多くなった。夫と一緒に出かけるので、美術に疎くても飽きないで楽しんでほしいと思ったのが、使い始めた理由だ。

音声ガイドは時代背景などのパネルの文字情報を声で説明してくれるので、作品を見ることに目を集中して使うことができる。人気の展覧会で人が多くてパネルに近づけなかったり、暗くて文字が読みにくかったりのストレスがない。パネルを飛ばして、スイスイと絵に近づいていくことができるのは快適だ。

オーディオブックも同じように、目で文字を追う必要がない。音で聴ける楽チンさは慣れると良さがしみじみわかってくる。

●使い方は簡単

Audibleアプリのインタフェースは、本のカバーの画像と、シンプルなプレイボタンなどだ。30秒前から再生ボタンや、30秒先送りボタンもある。ちょっと聞き逃した時に、30秒前からの再生は便利だ。

再生速度は0.5倍から3.5倍まで。実際に速く再生してみると、1.75倍までならなんとか聞き取ることが可能だった。遅くするのは、なんだか奇妙な感じがするのでオススメできない。肉声だからこそ、普通の速度でないと不自然に感じるのかもしれない。

実用書のようなものなら、意図的に速く再生して勉強もできる。速度調整による聴き心地は、朗読者の声の質にも影響を受けそうだ。

Audibleはページではなく、残り時間の表示でボリュームが管理されている。横軸のスライダーの色が変化していき、今どこを読んでいるのかがわかるのだ。

目次の章タイトルでも、全体の構成を確認することができる。ブックマークの機能もあり、慣れれば使いこなせるのかもしれない。まだ慣れない私には、このブックマーク機能、よくわからなかった。

●聴く読書だからこそ

ハンズフリー、アイズフリーがウリなのだ。ながら聞きは実際どこまで可能か。何かを作業しながら、聞くことは可能かを試してみた。もちろん、本の内容をしっかりと聴きたいので、頭を使う作業は無理だった。

顔に美容パックをしたままとか、簡単な足のマッサージとか、リラックスした状態で行うことは、ながら聞きでも可能だ。音があるとなんだか楽しい。

目で文字を読む必要がないので、何かを見たり、目を閉じたりといった、今までの読書中は不可能だったことが可能になる。iPhoneはスタンドに置きっぱなしなので、飲み物を飲むのも簡単。

勉強用の本なら、繰り返し聞くことに意味もあるので活用できそう。Audibleを聞きながら、ノートに大事なことを書きとめることもできるだろう。覚える作業が必要な人にも、耳から入ってくる言葉は文字とも違う刺激として使えそうだ。本との関わり方が、1パターン増えた感じがする。

良い点ばかりを先に書いたけれど、オーディオブックならではの問題もある。たいていの本はサンプルを聴くことができるので、事前にどんな音声かは確認できる。当たり前だけれど、本のタイトルごとにナレーターは決まっているので、好みの声でない場合は諦めるしかない。

デジタルの読み上げソフトの場合は、男性や女性、声のタイプをいつでも選ぶことができる。肉声の価値を考えたら、比較できないけれど、豊富に選べる時代に慣れているとああそうかと思う。

作品とナレーターをマッチングさせる、Audible作品としてのセンスが重要になってくるのだ。別の声での収録のチャンスがない限り変わらないのだから。

もし作家もナレーターも、自分の好みにバッチリの組み合わせのオーディオブックがあったら、素晴らしい体験ができそうな気もする。そういった探し方をすれば、楽しみは広がりそうだ。

例えば、現代ホスト界の帝王で有名なROLANDの「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」は、著者とナレーションがROLANDだ。サンプルもあるので試しに聴くことができる。

ローランドの声で著作を聴けるのだ。Kindle版1,386円、単行本1,540円、Audible版2,500円。やはりAudible版だと高めな印象。

それでも、Audible会員だと2,500円の商品も、毎月一作品はコイン一つで買うことができる。月額1,500円で得られるコイン一つだ。それだとKindle版や単行本と変わらない感じだ。ファンならきっとAudible(笑)。

著者とナレーションが同じケースはこれから増えそうだけれど、ナレーションはできる人とそうでない人がいる。制作コストもかかりそうなので、売れた実績のある本や売れそうな本が、ラインナップになるのはしょうがないかもしれない。

映画や音楽の有料サービスも増えていて、すでに色々契約している人も多いだろう。それを考えると、オーディオブックに1,500円というのは、やはり高い感じもする。聞き放題ではないので、別に購入する作品のコストはどんどんかかる。

これに比較して他のオーディオブックの会社はどうか。audiobook.jpの月額750円で聴き放題のプランがあるので、これは安くて良さそうだ。

しかし、このプランは契約が終了してやめてしまうと、もう作品を利用できないそうだ。こちらの場合は自分の本を買うというよりは、図書館や漫画喫茶の感覚ということか。単純に比較できないのがもどかしい。

音の本との関わりは新鮮だし、せっかく始めたのでまだ楽しみたい。オーディオブックをこれからも続けるかどうか、数か月試してから決めたいと思う。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

Audibleのラインナップには落語もある。サンプルが入っているものが少なかったけれど、落語家の声の魅力はやはり凄かった。しかしYoutubeで無料の落語動画があるし、見ても楽しめる方が強いかな。


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■Scenes Around Me[66]
nou laboratory・「引き回し」の写真(2003年6月)

関根正幸
http://bn.dgcr.com/archives/20200204110200.html
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当初予定していた、エルエム(HAMADARAKA)がnou laboratoryで展示した時の写真は、ネガを探しそびれたため、代わりに以前flickrにアップしていた写真を紹介します。

nou laboratoryは代々木上原の井の頭通り沿いにあったバーで、アートブックOBSCUREにも参加していた作家、手裏剣くんが運営していました。

手裏剣くんはバーのオーナーと知り合いで、何をやってもよいからとバーの運営を任されたらしく、バーの名前をnou laboratoryとして、2003年頃から数年間、展示の企画を行いました。

nou laboratoryは2週毎に展示替えを行い、エルエム以外にもヨシカワショウゴさんの作品の展示も行なっていました。

手裏剣くん自身の作品は、廃材やFRPを使っていたように思います。

https://live.staticflickr.com/2676/3800204373_91bd532759_c

写真は、バー内のドリンク用の冷蔵庫の上に置いてあった、手裏剣くんの作品(のはず)です。

影になっていますが、左下に写っているのは、紐で縛られた人形です。

というのも、当時、私は「引き回し」というシリーズの写真を撮影していたからでした。

私は以前にAKIRAさんの「のざらし画廊」に関わっていたことから、路上で行われるパフォーマンスやイベントのアイデアを探していました。

そうしているうち、手元にあった「江戸東京重ね地図」という本に、市中引き回しの刑のルートが載っていることに気付きました。

当時、プチ耽美という女性の緊縛師のユニットと知り合いだったことから、メンバーのホタルさんに緊縛してもらい、引き回しのルート跡を移動・写真撮影することを思い付きました。

ところが、というかやはり、モデルの確保が難しかったことから、代わりにホタルさんが子供の頃から持っている人形を緊縛してもらい、私が行った先で、人形を撮影するということにしました。

引き回しのルート自体、当時を偲ぶものは何もなく、小さな人形を置いて撮るのには面白みに欠けたので、やめました。

https://live.staticflickr.com/2466/3800204503_36c4d5b12c_c

この写真も、nou laboratoryのレジの下に人形を置いて撮ったものです。

次回、紹介する予定の写真にも、「引き回し」シリーズの写真があります。

「引き回し」の写真は20点ほど撮影したと思いますが、撮影する場所の選び方が行き当たりバッタリだったこともあり、結局、発表はしないままになっています。


【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://sekinema.com/photos

1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔


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■crossroads[80]
ふるさと納税は寄付ではなく投資である

若林健一
http://bn.dgcr.com/archives/20200204110100.html
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こんにちは、若林です。

少し前になりますが、年末にふるさと納税のCMとかネットの記事を見て疑問に思うことがあり、色々考えてみた結果「ふるさと納税は寄付ではなく投資と考えるべきではないのか」という結論に達しました。

■ふるさと納税とは

ふるさと納税は、労働力が都市部に流出し、税収が下がってしまった自治体を救うために設けられた納税制度です。

簡単にいうと「自分は今A市に住んでるけど、生まれ故郷のB町を支援したいからB町に納税する」というのが、本来の「ふるさと納税」の意味です。

よくわかる!ふるさと納税
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/about/

ふるさと納税を行った場合、最低2,000円の自己負担金が発生しますので、実質的には2,000円多く税金を払うことになります。

たとえば、年間10万円の税金を払っている方が、10,000円のふるさと納税をした場合、10,000円がふるさと納税先へ納められ、自己負担金を除いた8,000円が控除となり、92,000円が通常通りに納税されます。

■ふるさと納税は寄付か?

ふるさと納税を呼びかける自治体やメディアでは、「ふるさと納税による寄付」といった表現をすることがあります。

これは、ふるさと納税が「寄付控除」の仕組みを使っていることであったり、元々の税額以上の金額をふるさと納税で納税した場合、元々の税額を上回る部分が寄付と扱われるためです。

しかし、本来の税額相当の部分は元々税金として徴収されるものであって、単に納税先が変わるだけなので、これを寄付と呼ぶことには違和感があります。

もし、ふるさと納税が「寄付」なのであれば、通常の納税も「寄付」ということになります。しかし、納税は法律で定められた「義務」なので、これを「寄付」と呼ぶのは間違っています。

■ふるさと納税の果たす役割をもう一度考える

ふるさと納税って、何のために行うものなのでしょう?

ふるさと納税利用者の中には、「返礼品」目当てという方もいらっしゃるでしょう。「2,000円の手数料を払って納税すると返礼品が貰える」仕組みなので、納税者がそれを目当てにすることを責めるわけには行きません。あきらかに普通に納税するよりお得です。

しかし、ふるさと納税は返礼品として地元の特産品や名産品を売るシステムではないはずです。納税に対して見返りのものを渡すというのもおかしな話です。他の地域の人がふるさと納税して返礼品が貰えるのに、実際に住んでる人が普通に住民税を支払っても、何も貰えないっておかしくないですか?

「ふるさと納税」は、あくまでも税金なので、その地域の政策や施策を実行するために使われるべきものです。と考えれば、「どんな目的で使われるのか」を考えて納税すべきであって、「どんな返礼品が貰えるか」で考えてはなりません。

各自治体は、「どんな目的で」「どれぐらいの金額が必要か」を明らかにした上でふるさと納税を募り、納税者はその内容に賛同できるかどうかで、ふるさと納税するかどうかを決めるべきです。

忘れてならないのは、その分地元の税収が減るのです、もしかしたら、それによって従来実行されていた行政施策が、実行されなくなるかもしれない、というリスクがあることを十分承知しておく必要があります。

「うちの住民税分ぐらい減ったって大したことない」とみんなが思ったら、とんでもないことになります。

■ふるさと納税は投資である

さらにいうと、「どんな目的で」「どれぐらいの金額が必要で」「それをどれぐらいの期間で実行して」「将来的にはどのように展開、維持運営していく」というのも欲しいです。

これって事業計画ですよね。自治体が提出した事業計画に対して、納税者が自分の納税額を振り替えることを判断するのであれば、これはまさしく「自治体への投資」であると言えます。

これが「ふるさと納税は寄付ではなく投資であるべき」と考える理由です。

■私が考える理想のふるさと納税の仕組み

ここまでの考えに基けば、ふるさと納税の募集金額は計画的に決められるべきであり、募集金額に満たない場合や、募集金額を超えた分については受け取るべきではありません。

たとえば、A市がある事業を行うために1,000万円のふるさと納税を募ったとしましょう。しかし、結果として100万円しか集まりませんでした。

この場合、集まった100万円では当初予定してた事業を実行できないので、受け取っても意味がありません。

「いやいや100万円でも貰えるならありがたいじゃないか」と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもこの100万円は当初掲げた事業のために納税されたものなのですから、それが実行できないのであれば、本来の自治体に戻るべきだと私は考えます。

さらに、1,000万円を超えた分についても、本来の自治体に戻るべきだと思います。何度も言いますが、これは「寄付」ではなく「税金」なのです。

クラウドファンディングでいうところの、「All or Nothing」方式に近い考え方ですが、目標額に段階を設けた「段階的All or Nothing」方式でもいいかなと思います。

500万ならAプランまでを実行、1,000万集まったらBプランまでを実行、というように集まった金額によって実行するプランをいくつか用意しておき、金額によってどこまでをやるかを決めるのです。

この例で、仮に750万円集まったとしましょう。Aプランを実行するには十分ですが、Bプランには足りない。したがって、500万円をふるさと納税として実行し、残りは本来の自治体に返すという考え方です。

もしくはBプランに足りない250万円を自治体が負担して、Bプランまでを実行するという選択肢があっても良いと思います。ここまでやれば、納税者としても納得できるのではないでしょうか?

■ふるさと納税は寄付ではないし、税額が控除されるわけではない

大事なことなので、もっかい書いときますね。

ふるさと納税は「手数料を支払って、税金を自分が住んでいる自治体とは別の自治体に振りかえる納税制度」なので「寄付」ではありませんし、納税額が減るわけでもないので「控除」でもありません。

ふるさと納税というのはその自治体への「投資」として行われるべきであり、返礼品という仕組みを即刻なくし、各自治体は「ふるさと納税」の使途を明確にして運用しなければ、今まで以上に各自治体は疲弊していくことになるかもしれず気がかりです。

脱返礼品で、ふるさと納税を考え直したいものです。


【若林健一 / kwaka1208】
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編集後記(02/04)

●macOSをバージョン10.15.3 Catalinaにした。それまでの「もじゃべ」とか「しえーら」とか「よせみて」とか、わたしが勝手に呼んでいた奴が「かたりな」になった。そのつもりは全然なかった。なんの拍子か、バージョンアップするか? とminiが聞くので、頭では「もう面倒はこりごりだからやるもんか」と決断しながら、右手が勝手にクリックしちゃうんだからどうなってんだ。

それからが長かった。とにかくいわれるままにやりましたよ。引き返せるものなら引き返したかった。で、ようやく島のようなビジュアルが出てきた。こいつがOS名のカタリナ島かい。しかし、その後、なにをどういじったのかほとんど忘れたが、なにがなんだからサッパリわからない、お手上げ状態に陥った。

画面上がいままで見たこともない様相。あれこれ試行錯誤をくりかえし、もう何をやってもダメ、とにかく寝て、明日になったら再挑戦だと、モニターに覆いをかけてベッドに入ったものの、眠気なんか全然おきず、これで何代目かになるこのmini君はおしゃかになってしまうのではないか、中身の情報はどうなるんだ、嗚呼、悪魔がクリックさせたバージョンアップ、……悶々の一夜。

手に負えないままだったら、夏にわざわざわが家に来てもらったMacの師匠様にまた泣きつくか、Macのサポートに持っていくか、わりと近いところに存在を確認しているレスキューの会社に相談するか、などと考えながら、それでもどうにか眠れたらしい。悪夢も見なかった。わが家の毎朝の掃除分担を勘弁してもらい、こわごわモニターの覆いをとると、まだ生きていた……よかった。

それからは、もうすっかり手順もなにも忘れてしまったが、試行錯誤の末、どうにか前の環境をほぼ取り戻しに成功した。Catalinaのトラブルを検索したら山のように出てきたが、日付けをよく見るとだいぶ前のお話で、現在のバージョンではちゃんとなっているらしいことが分かった。これで一安心である。

それからは、デスクにメールであれこれ聞きまくり(お仕事中すいません)、どうにかいつものやり方でデジクリの制作と発行を続けているのだが、このほとんど半分パニックはもう繰り返したくない。妻に確認したが、建国記念の日にわたしは74歳になるようだ。死ぬまで「軽率な男」を続けるのか。(柴田)


●胃カメラ続き。先生が何か細いワイヤーのようなものを内視鏡の中に入れていく。問題があれば生体検査をするということだったので、たぶんそれだろう。

シートが倒された後、もっと奥へ入ってきて、気持ち悪さMAX。またワイヤーの出番。目の前の壁をぼーっと見ながら、何か別のことを考えようとするのだが、何も浮かばなかった。

また奥に入ってきたと思ったら、管がするっと出てきて終了。前もそうだったのだが、最後は出てきている最中なのに、奥に入ってきていると勘違い。出すために位置を変えていったん奥に当たり、出すスピードが速いから、なのかな。(hammer.mule)