もじもじトーク[123]フォントおじさん、FONTPLUS DAY セミナーに登壇
── 関口浩之 ──

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

前回のもじもじトークでは、「フォントおじさん、テレビ地上波に出演」をお送りしました。たくさんの方から「日本テレビの『ニノさん』で、フォントおじさんが出演しているのを見ました」と声を掛けられました。ありがとうございます。

といっても、5秒ぐらいの出演ですけど。

可愛らしい文字で「フォントおじさん」と書かれている派手なTシャツを着ていたので、それが目立って見えて、「あっ、フォントおじさんだ!」って気づいてもらえたのだと思います。

改めて、その時の様子を公開します。
http://bit.ly/mojimoji122a






Tシャツの文字ですが、実は、フォントイベントつながりの大阪のお友達、FONTDASUさんの作品なのです。

このロゴ、FONTDASUサイトから、PDFデータがダウンロードできます。「需要あるかわかりませんが」と書かれていますが、「フォントおじさん」でGoogle検索すると、検索結果の5番目にでてくるので、もしかして、少しは需要があるのかもしれません(笑)

ダウンロードして自由に利用できます。URLを紹介します。
https://fontdasu.com/2047


フォントダスさんの人気書体と言えば、「とっぽいゴシック」「しっぽりゴシック」「しっぽり明朝」ですね。「モッチーポップ」も結構好きです。

フォント好きの皆さん、フォントダスのサイト、じっくり眺めてみてください。そして、気になるフォントがあれば、ダウンロードしてみてください。
https://fontdasu.com/


さて、今日のお題です。「フォントおじさん、FONTPLUS DAYセミナーに登壇」をお送りします。なんか、先週のタイトルに似てるような気がします……

●おさえておきたい文字まわりのトレンド CSS Nite Shift13拡張版

僕は、隔月ペースで、FONTPLUS DAYセミナーというイベントを企画開催しています。「書体とデザイン」にまつわる講演イベントということで、過去に、中村征宏さん、藤田重信さん、片岡朗さん、小林章さん、今田欣一さん、山本太郎さん、白井敬尚さん、祖父江慎さん、副田高行さん、大石十三夫さんなどをお招きして、80名規模の無料セミナーを開催しています。

自分が主催するイベントなので、ゲストをお招きすることはあっても、自分が登壇することはありませんでした。

今回、24回目のFONTPLUS DAYセミナーですが、自分は、初めてのメインセッションの登壇者になりました。

昨日2月13日(水)に、ウェブ系セミナーとして日本最大のCSS Niteの鷹野雅弘さんと、「おさえておきたい文字まわりのトレンド CSS Nite Shift13拡張版」と題した2時間セミナーに登壇しました。

また、鷹野さんと僕のスライド作成にあたり、フォントトレンドや書体ネタを真面目に深く考察してヘルプしてくれる良太郎さんにも、座談会で登壇していただきました。

FONTPLUS DAYセミナー Vol.24
https://fontplus.connpass.com/event/163033/


平日の忙しい中、80名もの方に参加いただきました。感謝です。楽しかったですね!

●参加者からのコメント

たくさんの方から、アンケート用紙に感想をいただきました。意見や質問のたくさん書いていただき、とてもうれしかったです。その中から、気になったコメントをいつくか紹介しますね。

その1◎文字をいじって、こんなイケてることができるぜ! とかではなく、さりげなく働きをさせるために、どう書体を選ぶか、そもそも文字の役割とは? ということを考えることが、結果として、イケてることにつながるよね〜 ということが印象に残りました。

鷹野さんも良太郎さんも僕も、テクニックよりも、本来、言葉を伝えるためのテキストの表現方法、文字の置き方(配置や組版)などが大事にしているので、それを共有できたことが、すごくうれしかったです。

その2◎ウェブまわりのことばかりやっていて、紙媒体のフォントのことをあまり意識していませんでした。お話を聞いて視野が広がりました。

そういう意見、よく耳にしますよね。でも、ユーザーの立場、つまり、見る側の立場で考えてみてみましょう。見る側が、文字情報や文字を含むデザインを目にする時、それが、紙であるか(ポスター、看板、チラシ、書籍、雑誌など)、スクリーンであるか(パソコン、スマホ、タブレット、テレビなど)の区別を意識しながら、見ているわけではないですよね。

人間は、何かをみた瞬間に、それが何であるかを0.5秒ぐらいで判断しています。つまり、ウェブコンテンツであっても、情報を正確に伝えるためのフォント選びは、紙媒体における、その重要性と変わりないのです。

その3◎フォントに詳しい人たちのイベントに少しおびえていたのですが、来て良かったです。

この感想は、とてもうれしかったです。フォントイベントは怖くないのです!

その4◎色々、小ネタをはさんでいただいて、勉強になりました。

この感想も、とてもうれしかったです。小ネタ、好きなんです。

昨日のスライド(約500ページ)は、参加者へは共有されます。なお、1か月後ぐらいには、皆さんにも閲覧できる環境が用意できると思います。その時、もじもじトークでもご紹介します。

今年12月に、CSS Nite Shit14が開催されるので、来年2月にFONTPLUS DAYセミナーで拡張版をまた開催したいです。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
関口浩之(フォントおじさん)

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1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現 ソフトバンク・テクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この20年間、数々の新規事業プロジェクトに従事。

現在、フォントメーカー13社と業務提携したWebフォントサービス「FONTPLUS」のエバンジェリストとして、日本全国を飛び回っている。

日刊デジタルクリエイターズ、マイナビ IT Search+、Web担当者Forum、Schoo等のオンラインメディアや各種雑誌にて、文字やフォントの寄稿や講演に多数出演。CSS Niteベスト・セッション2017にて「ベスト10セッション」「ベスト・キャラ」を受賞。2018年も「ベスト10セッション」を受賞。フォントとデザインをテーマとした「FONTPLUS DAYセミナー」を主宰。趣味は天体写真とオーディオとテニス。

フォントおじさんが誕生するまで
https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/24207/


Webフォントってなに? 遅くないの? SEOにはどうなの?
「フォントおじさん」こと関口さんに聞いた。
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/04/32138/