装飾山イバラ道[262]電気圧力鍋を使ってゆとり料理
── 武田瑛夢 ──

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今年は何かと忙しいので、調理機器を新しくしようと調べていた。そこで、以前から気になっていた、電気圧力鍋「クッキングプロ」を購入した。

深夜族の私は、夜の通販番組に弱い。ここのところ、ショップジャパンの通販番組で、しょっちゅう見かけたのがこの電気圧力鍋。吉井さんのキャラクター「WOW(ワオ)くん」がくるくる飛んでいて可愛いあの番組だ。赤くて丸くて、この子はなんというフォルムの美しさでしょう。すごいなぁ。

私はクッキングプロの新色、レッドを購入。この電気圧力鍋は元々お手頃だけれど、ショップジャパンの20周年キャンペーンで特に安かったし、オマケも色々ついて来た。

届いたダンボールの箱まで「WOWくん」の柄ですごく可愛い。

・「WOWくん」の柄のダンボール
http://eimu.com/dgcol/jashop01

カラーは炊飯器、iPhone、Kindleカバーと、何かと赤を選んでいる。調理器の赤は、好き嫌いがあるようだけれどクッキングプロのレッドは濃厚なメタリックレッドという感じで、木のカウンターに合っている。

・濃厚なレッドカラーの本体
http://eimu.com/dgcol/nabe01





●電気圧力鍋にした理由

長年使ってきた圧力鍋、WMFパーフェクトプラスも気に入っていたけれど、各種パーツのメンテナンスは、たまにであってもなかなか大変。パッキンだけ買い直しても結構高い。そもそも圧力鍋はガスの火を見張ったり、ピンのポジションを意識したりするのが負担に感じることもある。

そんな感じで、最近はあまり圧力鍋を使う機会が少なくなっていた。そこで新しい鍋の候補として、電気圧力鍋を考えていたのだ。低温調理器もお肉が柔らかくなると聞いて候補に入れていたけれど、新しいクッキングプロには低温の「スロー調理」もついていると言う。それならもう、迷うこともない。

私は20周年キャンペーンで沢山オマケがついて来る、2万円ちょっとのセットを購入した。セット内容や価格は、その度に変わるようだ。単品だともっと安く買えたようだけれど、やはりオマケに惹かれちゃう。ミニのフライパンとか、調理カッターなどがてんこ盛りだった。

●使用感

届いてすぐ大根を煮て、その簡単さと美味しさに感激。お鍋の容量2.4Lは、以前から使っていた圧力鍋4.5Lの半分くらい。それでも、切った大根一本のほとんどが入った。

蓋を閉めて圧力調理、圧が抜けたら蓋を開けて味を煮詰めることもできる。煮詰めに使う「煮込み/炒め」ボタンは3分で自動で切れる。再度「煮込み/炒め」ボタンを押して、希望の分数になるまで繰り返して煮込む。これが唯一の面倒な点だけれど、絶対に加熱がつけっぱなしにはならないよう、工夫されているのだと思う。

お鍋の容量2.4Lは、日々簡単に調理できるのでちょうど良いと思う。鍋というものは、ついつい容量いっぱいに作ってしまうものなので、4.5Lの鍋のときは4.5Lのカレーを作っていた。これでは食材もたくさん必要だ。

2.4Lだと、肉中心の料理の日、野菜のポトフの日、などと交互に作っていくのが良いかもしれない。作りたてと、味がしみたものの両方を楽しむことができる。食材も適度な量で済む。

電気鍋が一つ増えると、ガステーブルの方で、付け合わせを作ることができるのも良い。ガス台が一口増えたような感覚だ。

私はクッキングプロをカウンターに置いているので、ダイニングテーブルの椅子でくつろぎながら、残り時間のデジタル表示をチェックできるのが便利だ。今までのように、キッチンに立ったまま火加減を気にすることはない。

付属のレシピ本に書いてある通りに、調味料とお肉を入れてボタンをポンと押せば、調理が始まる。市販の料理の本と違って、このお鍋専用のレシピなので、書いてある調味料の量をそのまま入れればよいのが便利! 使う鍋によって微調整する必要がない。

とはいえ、電気といっても圧力鍋なので、圧力切り替えバルブやピンの位置はしっかりと確認しなければいけない。

蓋をしっかり締めてから、ボタンを押して調理の時間を合わせる。鍋内が調理の温度になってから設定した時間が始まり、圧力が抜けてピンが下がるまでは蓋を開けることはできない。

実際の調理はタイマーの時間より多くかかるのだ。これは、他の圧力鍋と同じ仕組み。加熱で鍋の圧力が高まり、一定時間をキープして減圧していく。

使ってみると、鍋の容量が適度なのか、今までより短い時間で調理全体が済むと感じた。カウンターに置いておけるので、熱々の料理を食卓に出せる。

コンセントを抜いてそのままでも、食事時間中は熱々だった。おかわりも温かいのだ。先に載せたの写真でわかるように、内鍋の周囲の本体にかなりの厚みがあるので保温効果が高いようだ。

以前はガステーブルの方へおかわりを取りに行って温め直していたので、食卓ですべて済むのは楽チンでとても良い。パスタも茹でるのと、ソース作りが一回で済んで美味しかった。ちょっと暮らしが変わる気分だ。

楽チンなだけではない「ゆとり」が生まれる感覚。ゆとり料理かな。

今年は他にも調理機器を見直していきたい。進化した道具の力を借りて、自分の時間を増やしたいというのも理由にある。しかし最初は、新しい道具が楽しくて、かえって時間を取られてしまうかもしれない。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/


花粉症用のメガネを使い出したら、目が乾かなくて良い気がする。普段メガネをしないので、顔を覆うものが増えるとこんなに温かいのかと思った。