装飾山イバラ道[263]ゆとり料理その後
── 武田瑛夢 ──

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外へのお出かけも控えている昨今、前回購入したことを書いた電気圧力鍋での料理の、その後のことを書かせていただく。食べて免疫力を上げる作戦だ。

母もやわらかい食べ物を好むようになっている。というか、やわらかいものしか食べない。圧力調理は食べ物をやわらかくするのに向いているので、今回購入したショップジャパンの電気圧力鍋「クッキングプロ」は持ってこいだ。





●成功と失敗

豚軟骨と大根の煮物、カレー、サラダチキン、ローストビーフなどを作った。ほとんど上手くいったのに、ローストビーフだけが失敗だったのは残念。これは肉選びがそもそもダメだったみたいなので、必ず再挑戦する予定。失敗が怖くて高い肉を避けたのが、一番の失敗(笑)。

胸肉のサラダチキンが驚くほどやわらかくて上機嫌だったので、お安い牛肉でも大丈夫と油断したのだ。ステーキだってカレーだって、良い肉の方が美味しいに決まっている。そうでもないお肉を化けさせるためには、もっと練習を積む必要があるのかもしれない。

サラダチキンは低温のスロー調理で作ったのがうまくいった。湯煎が可能な食品用ポリ袋を使う方法。WEBで検索すると見つかる。これは炊飯器の保温でも可能で、私もローストビーフを炊飯器で作ったことがある。

失敗だったレシピ本のローストビーフは、圧力調理だったので、表面を焼いてから低温のスロー調理をする方法で、次は作ってみるつもりだ。

作った回数が多いのは、大根系と豚肉煮込み系とパスタ。二つに折った短いパスタが案外食べやすいという発見もあった。

機能上で気になった点は、以前も書いた(煮込み・炒め)ボタン。食材をまず炒めてから煮込みたい時に便利だけれど、3分で自動的に切れてしまう。電子音がなるのでキャンセルボタンを押してから、もう一度スタートを押して、炒めを繰り返す。

この(煮込み・炒め)ボタンには温度設定がないので、多めの量だと油のハネが気になった。おそらく私が多すぎる量を入れているのだけれど、調整可能だったらと思う。

レシピで水を入れるものでも、沸騰するまで結構時間がかかるので、熱湯を使うというのもコツのようだ。YouTubeやWEBで紹介している人のほとんどが、お湯を用意して時間短縮をしていた。

圧力鍋なのでジャガイモなどの根菜類は、とても美味しく調理することができる。大きなお肉もレシピが大抵500gぐらいなので、ちょうど良い量を作ることができる。スーパーのお肉2パックか大きめ1パックで、それぐらいになる。

●自由になる時間

料理全般に、クッキングプロのボタン操作はものすごく簡単だ。どの料理でも食材を切る工程が、一番自分の手間と時間を使う印象。

切って調理料を入れてボタンをセットすれば、もうその場を離れることができる。出かける前に食材をセットして、夜帰ってきた時に料理が出来ているという使い方はまだしていない。

ガスで圧力鍋を使っていた時の、火の番的な作業がないのでキッチンに立つ時間は減った。そして食事のメニューを考える時にも、クッキングプロで作れるものにしようと思うことが多くなった。

これはスーパーでの買い物の時点から既に始まっていて、大きくて量の多い野菜を買う勇気みたいなものが復活したと思う。まとめて作ってしまえば、野菜を使いきれる気がするのだ。

キッチンではなく、食事をするダイニングテーブルで料理ができるのはとても幸せ。お鍋の時に使うIH調理器も、パンケーキや焼肉の時にダイニングテーブルで使うけれど、それとは違うほったらかし感覚だ。調理ロボットに近い感覚なのかもしれない。ゆとりは確実に生まれていると思う。

通販番組で買い込んでいた、冷凍もできるタッパーのような保存容器は、いつも半分以下しか出番がなかった。だいたい通販番組の保存容器のセット数って、多すぎる。いつもなら15コでこの値段ですが、今回は30コで同じ値段です!とかってヤツ。量はいらないから値段が安い方がいいのにと思う(笑)。

今は料理を作って保存するのにハマっているから、この保存容器を使う。それでもやっぱり、そんなに量はいらないなぁ。

●未来の全自動調理器を想像する

今は既にむかし想像した未来が来ている。電気圧力鍋はまだ、調理ロボットと言うには早いかもしれない。

全自動洗濯機のような、全自動調理器とは一体どのようなものだろうか。試しに「全自動調理器」で検索したら、シャープのヘルシオホットクックとクッキングプロが目立って出てきた。

シャープのヘルシオホットクックは、加熱中に鍋の中身をかき混ぜてくれるらしい。ヘラみたいなものがフタについている。これの方がより調理ロボットっぽい。

私の考える「全自動調理器」のイメージは、野菜を丸ごと放り込むと料理が出来るようなもの。それはあまりにも大変だろうか。

もう少し歩み寄って、大根やジャガイモ、ニンジンの皮をむいて、だいたいの規格サイズに大きく切ったものを、冷蔵庫に入れて保存しておく。ここから、肉じゃがやカレーを選択すると、適量の食材を選び出して調理をしてくれるものなら便利だ。もう冷蔵庫に調理器がついているイメージ。

野菜は冷蔵庫のストックがなくなったら、冷凍庫のものを自動的に使う。調味料も冷蔵庫のストックから自動的に入れる。洗濯機にセットできる洗剤と柔軟剤のように。

全自動調理ロボットから、完成料理が出てくる未来。そうなると、これは一体誰の料理なのだろう。私が作ったと言えるだろうか。夫が美味しいと喜んでくれたとして、それは嬉しいのだろうか。

私はまだまだ未熟なので、自分の成果としての料理を作りたいのだ。美味しいと褒められれば嬉しい。自分の工夫が味に反映されれば、頑張った甲斐があると思う。

そこまで調理器が進化していない今だから、あれこれ下準備が大変だけれど、今のこれぐらいでちょうどいいなと思う。


【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/

母がまとめてあった書類や手紙類の整理を手伝った。郵便受けに入っていたという広告類の多さに驚く。水道管修理関係の広告マグネットが、笑えるほどたくさんあった。そして意外だったのがマスク。テッシュに広告が入っているものに似たタイプで、一枚のマスクに広告の紙が入っている。

私のマンションでは、郵便受けの前に管理室があって、広告がほぼ入らないのでこういったものは知らなかった。今はマグネットよりもマスクの方がありがたいので、これは捨てずに取っておく。結構前のものだろうか。