[4970] ローマでコロナ◇オモシロイ被写体の巻◇自分の喋りをビデオ収録

投稿:  著者:  読了時間:25分(本文:約12,200文字)



《ローマ在のおばちゃんの日常から見たコロナ騒ぎ》

■ローマでMANGA[153]緊急特番
 ローマでコロナ
 Midori

■わが逃走[256]
 オモシロイ被写体の巻 その3
 齋藤 浩

■もじもじトーク[125]
 自分の喋りをビデオ収録してみよう
 関口浩之
 



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■ローマでMANGA[153]緊急特番
ローマでコロナ

Midori
http://bn.dgcr.com/archives/20200312110300.html
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ローマ在、マンガ学校で講師をしているMidoriです。私の周辺のマンガ事情を通して、特にmangaとの融合、イタリア人のmangaとの関わりなどを柱におしゃべりして行く……のが常だけど、今回は超番外編。題して「ローマでコロナ」。

3月5日の「manga出版界のさかんな『発掘』」の後書きでは、のんきなことを書いていました。
http://bn.dgcr.com/archives/20200305110000.html

かなりのんびりした状況が読み取れますよね。6日のテキストは3月のはじめに書いている。この時、ミラノでは感染者が増大して大騒ぎになっていたが、ローマでは他人事だった。

その後、ネズミ算式に感染者が増えて、あっという間に中国に続いて第二位の感染者数を誇ることになってしまった。ここに至って編集長からの依頼もあり、ローマでコロナのレポートします。

ただし、残念ながら私にはジャーナリストの素質がなく、情報源を見過ごしたりあるいは記憶にとどまらなかったりするので、ジャーナリスト的レポートではなく、『ローマ在のおばちゃんの日常から見たコロナ騒ぎ』という視点でのレポートということをお含みおき下さい。頑張ってネットで情報の補足をしてみますが。

●経緯と日常生活レポート

簡単な経緯をまとめたサイトがあった。
在位日本大使館のページ(以下)
https://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

日本語で読めるので興味のある方はぜひ。さらにイタリアの日刊紙のサイトの助けも借りると以下のようになる。

https://www.ilmessaggero.it/pay/edicola/coronavirus_cinesi_roma_salvi_infezione_ultime_notizie-5068686.html

イタリアでコロナウイルス(誰かが言ってたように「武漢ウイルス」と呼ぶべきだと思う)の感染者が出たのは1月28日。イタリアを旅行中の中国人夫婦。武漢出身の夫婦は20人のグループで、武漢空港から北京空港を経由して1月23日にミラノのマルペンサ空港に到着。バスでベローナへ行き、そこで観光。二人ともまだ症状なし。

(生ハムで有名な)パルマで三日滞在。27日、ご主人に症状が出始めて、グループはナポリへ向かったが夫妻は二人でフィレンツェへ行き、一晩過ごしてローマへ。ローマで奥さんも症状が出始めて、ホテルが救急車を呼んで病院へ。

夫妻の出身地から、ホテル側は普通のインフルエンザではないかも知れぬと気を利かせて状況を説明し、救急車スタッフは全員防護服で搬送。搬送先はローマのスパッランツァーニ国立感染研究所。イタリアで有数の感染病に特出した施設で、ここの研究室がいち早くコロナウイルスの隔離に成功している。

この夫妻は一時期集中治療室のお世話になったが、約70日後、無事退院した。

2月21日、イタリア初のコロナウイルスでの死亡者。ベネト地方の78歳男性。同日、ミラノが州都であるところのロンバルディアでは感染者が14人。このケースは中国から帰国したばかりの38歳男性が、家族と友人で帰国夕食会をしたため同席者が感染。本人は感染していたこと知らなかったらしい。

このニュースで「ローマで日常生活」の我が家では、「ばかじゃないの?!」の大合唱。この時期、中国から帰国して人を呼ぶなんて! この大合唱には少し「いい気味」のニュアンスが含まれる。総じて北の住人は、ローマから南を「お荷物」と称してバカにしているし、特にミラノはローマをバカにしているから。おバカなローマがイタリアの首都であることが気に食わないらしい。

これを受けて北部では公共イベント中止。この週末、ベネト州の一部であるベローナに住む義弟と甥っ子がやってきたが、特に警戒せず。

2月26日、累積感染者数400名、うち死亡12名。
(以下、在伊日本大使館のページからコピペ。)
ロンバルディア州(州都ミラノ)258名
ヴェネト州(州都ヴェネチア)71名
エミリア=ロマーニャ州(州都ボローニャ)47名
ピエモンテ州(州都トリノ)3名
ラツィオ州(首都ローマ)3名
シチリア州(州都パレルモ)3名
トスカーナ州(州都フィレンツェ)2名
リグーリア州(州都ジェノヴァ)11名
トレンティーノ=アルト・アディジェ州(州都トレント)1名
マルケ州(州都アンコーナ)1名)

死亡、治癒した者を除く経過観察中385名、このうち在宅隔離221名、入院治療128名、集中治療室36名(感染者全員が隔離措置)ここでローマでは「北、こわー」となった。

2月29日、累積感染者数1,128名、うち、若干名ながらローマ、カラブリア、シチリアにも飛び火。ロンバルディア(ミラノが州都)615名でダントツ。3月8日まで学校閉鎖。ピエモンテ(トリノが州都)では3月3日までの学校閉鎖。イベント、集会の中止、美術館の閉館。

確かドゥオモとスカラ座も閉めたと思う。国境を接するオーストリア、ドイツがイタリアからの入国制限をしたのもこの頃だと思う。

「ローマで日常生活」者の我々は「なんでー! あいつら、イタリアほど検査してないから感染者数が少ないんだよ」(ただの憶測。イタリアは色々アバウト、何に対しても適当、と思われているようだけど、健康管理や厚生、医療、保険制度のレベルは高い。かかりつけの医者の受診は全額国負担。病院管理のレベルが低い病院が多々あるのが難)。ここでも、普段イタリアをバカにするドイツへの恨みが含まれる。

この頃、テレビで盛んにミラノの住人のパニックぶりが報道される。スーパーマーケットの食料の棚が空っぽ! 多分、ミラノに何百とあるスーパーの全ての食料の棚が空っぽになったわけではないだろうけど、絵的にセンセーショナルな画像を放映するのが常なので、ミラノ中パニックな印象。

ミラノのスーパーの画像を受けて、旦那の友人が「妻がうちでも買い出しに行った方がいいかなって言ってるんだけど」と言って来てゾッとした。ローマではそうした買い出しパニックは消毒液に限られてたけど、怖い顔して「どうなるかわからないから」と買い出しをする人が増えたらパニックはパニックを呼ぶ。パニックが訪れる前に買い出した方がいいかしら、と一瞬思ってしまって、パニックがパニックを呼ぶ心理を一瞬味わった。

一日前の28日、地味にローマ郊外の我が家の地域でも一人発生のニュース。53歳の警察官で感染経由は不明。これが怖いね。ずっと他人事だった我が家も、「えっ?」となった。

この頃、感染予防には手を洗い、消毒する事、の認識が広まり、スーパーから
簡易消毒液が消えた。
https://www.amazon.it/AMUCHINA-gel-igienizzante-mani-disinfettante/dp/B00NU4V7RS

(イタリア人は極度の清潔好きで、あらゆる類の洗剤石鹸類の一人頭の消費量が世界一。この商品の小瓶を常に携帯してる人が多い)この頃、普段の価格が2ユーロ程度の80ml入りの小瓶が、オンラインショップで50ユーロ、大瓶がとんでもない価格で売られていたらしい。

ソーシャルネットワークではこれを茶化した画像が結構出回った。私はこの騒ぎの前にすでに買ってバッグに入れてある。

この商品の名前AMUCHINA(アムキーナ)から、定冠詞のLをつけてL’AMUCHINA(ラムキーナ)とし、ラムとキーナをわけて「うる星やつら!」のラムちゃんがお辞儀してる画像が出て、それが個人的には受けた。イタリア語でCHINAは「お辞儀する」という意味の動詞の三人称単数なの出た(その画像を探してみたけど出てこなかった。残念)。

●レッドゾーン出現!

3月1日、北イタリアはレッドゾーンと定義され、北イタリア以外にも感染者が出た経緯から、ラツィオ州(ローマが州都)でも州令が出された。修学旅行、ツアー、課外授業の3月15日まで中止。レッドゾーンに滞在した者は管轄地域の指定保健機関内対策部に通知し、14日間の自宅隔離。

各州で特設フリーダイヤル設置。

すでに2月23日と25日に出された首相令の改定、追加。レッドゾーンの出入り禁止、生活に必須なサービス等を除き、全ての文化活動、教育活動、商業活動禁止。イエローゾーン(北部3州とマルケ、リグーリア州)文化活動(スポーツイベント等)、教育活動は3月8日まで禁止。

宗教施設、美術館・文化施設、レストランやバール(喫茶店)、パブ、それ以外の商業施設等、人が集まる場所においては、人同士が接触を避けられるよう「1メートルの距離」を保つ配慮が求められる。病院や介護施設へのアクセス制限あり。

3月4日。イタリア全土で3月5日から15日まで学校、大学(専門学校含む)休校。

私も自宅待機組に。B&Bを管理する旦那も3月の予約が全てキャンセルになり、自宅待機。フュ-ミチーノ空港で障害者介護サービス(車椅子での空港内移動)の息子も自宅待機。昼夜ちゃんと食事の用意をしなくちゃいけない私。という環境になった。

3月5日、水際対策強化。韓国とイランからの入国禁止の地域拡大。中国、韓国からの入国者に対して、検疫所長の指定する場所で14日間待機し、国内において公共交通機関を使用しないことを要請。

3月5日、3月4日付けの首相令を発出(法的効力を持たせた、という意味だと思う)。会議、会合の禁止。映画館劇場など互いに1mの対人距離を保てない場所での催し禁止。スポーツイベント禁止。レッドゾーン以外では観客なしでの遂行可。高齢者や慢性疾患のある人の外出を控える呼びかけ。医療、介護施設への立ち入り禁止。

これは全国的処置で「高齢者」とは行政上65歳以上で、年齢も慢性疾患もある旦那は焦っている。この頃、まだ友人と夜外出していた息子宛に「手を洗うこと!」と書いたメモをテーブルに残して就寝したり、テレビでやっていた「家庭で作れる消毒液」をメモし、実際に作った。家の入り口にその容器を置き、かつ小さな容器にわけて車に置いた。家人に「出入りの際にはこれを使用するように」と命令を発した。

この日の感染者総数は3,858名。1日には1,694名だったのが4日後に約倍になった。この4日後の9日には9,172名と倍以上になっているから、感染力のすごさが伺える。

3月6日。コロナウイルス、1月24日にドイツで最初のヨーロッパの症例
https://www.fanpage.it/attualita/coronavirus-primo-caso-europeo-in-germania-il-24-gennaio/

33歳のドイツ人で、1月24日に上海から来た人物と仕事上の会見をし、この人物が上海に帰ったあと、症状が出て検査の結果陽性。それをドイツ人に伝え、彼も検査をしたところ陽性だった。

このニュースで、我が家を始め、イタリアの各家庭で「(感染者数が多い)イタリアを目の敵にしてたけど、お前らが元凶じゃん!」と騒がれたのは言うまでもない。

私にも降りかかるさらなるコロナ。3月5日、同月15日に予定されていた日本がテーマのフリマ中止決定。いつもここで似顔絵を書いて小遣い稼ぎをしていた。3月6日、4月2日から6日までを予定されていた、ローマのコミックスフェア「ROMICS」が5月30日から6月2日へ開催日の延期を発表。
https://www.romatoday.it/eventi/cultura/romics-rimandato-coronavirus.html

3月10日、講師をしているマンガ学校から4月2日まで休校を延期するとのお達し。

3月8日、新たな首相令で個人の移動を回避。職務上の必要性、健康上の必要性を除く移動の回避(違反に対する罰有)。プラス、レッドゾーン拡大。全部北。

この首相令が有効になる3月8日0時前に、ミラノから逃げ出そうとする人々がミラノの中央駅に殺到したことがニュースになった。
https://www.fanpage.it/attualita/coronavirus-fuga-da-milano-la-stazione-ferroviaria-presa-dassalto-da-centinaia-di-persone/

この件でも、今まで押し寄せるアフリカ難民が問題になっていたが、それを逆手にとってイタリアからアフリカへ移民する画像がソーシャルネットに出回る。イタリアでは挨拶としてほっぺをつける、握手する、が普通だけど、それを回避しましょうとも呼びかけている。8日の夜に我が家で7人で夕食会をしたけど、日本式にお辞儀をした。

3月9日、8日の首相令でロンバルディア州全地域及び4州の14県に適用されていた移動制限を、10日の朝からイタリア全土に適用すると発表。これは4月3日まで適用。

職務、健康上の理由で移動を余儀なくされる場合には自己申告フォーマットをDLの上、記入して所持し、コントロールの警官に求められれば提示する。
https://www.it.emb-japan.go.jp/pdf/20200310_mdi_format.pdf

●今ここ

3月9日、首相令に反発するようにローマから南で若者が各地でパブやら、勝手に集まって乾杯する姿が報道された。だって家で何したらいいかわからないんだもーん! だって。


3月11日、累計感染者数10,149名。死亡者631名。回復者1,004名。症状が出て入院してる者5,038名。自宅隔離2,599名。集中治療室877名(感染者の約10%)。感染者数の約半数がロンバルディア州で、やっぱり発症した所が強い。

私も初めはインフルの一種だから抗体をつけて……とたかをくくっていた。パンデミックの怖さを知らなかった。幸い我が家は郊外で、皆自宅待機で人と接触する機会がないし、旦那ほどパニクってはいない。昨日、スーパーに買い物に行ったけど閑散としてて、他の人との間隔1メートルなんて余裕で超えてた。

イタリア政府の水際作戦をとった時期が遅かったね。まぁ、どう言うウイルスなのかよくわかってなかった、と言うのもあるけど。

【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】


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■わが逃走[256]
オモシロイ被写体の巻 その3

齋藤 浩
http://bn.dgcr.com/archives/20200312110200.html
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さらに今回も、「尾道周辺を彷徨いつつ、さまざまな物件をオモシロがってきた話」を書きます。

何度も書いているが、尾道は構造美の宝庫だ。たとえ構造美の中に装飾的な要素があったとしても、
きちんと機能しているさまを見ることができる。そんな物件が少なくないし、実際、目に留まる。

尾道水道から山手へ、一気に伸びる階段。
http://bn.dgcr.com/archives/2020/03/12/images/001.jpg

それらを結ぶ無数の路地。そのほとんどは、手作業による造形だ。階段は一段ずつ表情が違う。

神は細部にこそ宿るというが、この町の魅力は、そういった人の手により積み重ねられた美なのだろう。既成建材の集合では、ここまでの情緒は作り出せないのだ。

たとえばコレ。
http://bn.dgcr.com/archives/2020/03/12/images/002.jpg

階段の隅っこを90ミリレンズでとらえると、幅の狭いもうひとつの階段があることに気づく。

ただのブロックだと言ってしまえばそれまでだが、ミニマルアートのような、記憶容量が少なかった頃のシーケンサーを使ったテクノポップのような、じわじわ来る力強さ。

もし私が小学生だったら、迷わずこっちの階段を登るだろう。だって、その方がオモシロそうだから。そして足を踏み外し、膝小僧をすりむくのだ。21世紀には、そういう思い出が足りない。せめて想像するだけでも、という気持ちでシャッターを切ったが、もっとギリギリ感があってもよかったかもしれない。次に行ったら、より落下しそうな構図を探してみようと思う。

ふと、脇を見ると、なんとも風雅な形状。
http://bn.dgcr.com/archives/2020/03/12/images/003.jpg

和菓子の型ようだ。ここで桜餅食べたい。広島県だしもみじ饅頭でもいいな。

傾斜地の住宅へのアプローチにおける排水孔なのだが、職人さんがひとつずつ型抜きしている姿を想像すると、思わずため息が出る。

まさに建築と、町並との調和。機能とは装飾とはこうあるべき、という見本のような美物件である。ちなみにオモシロイものは、現場でオモシロがるべし。これを削り取って美術館で飾っても価値がないのだ。

階段を登り切って振り返ると、東西に横たわる尾道水道を渡船がゆく。この美しさたるや! 思わず撮っちゃうんだけど、まあ、普通の写真しか得られないんだな。で、足元を見る。すると、ステキな滑り止めパターンを発見した。
http://bn.dgcr.com/archives/2020/03/12/images/004.jpg

いわゆるスタンピングというヤツだと思うのだが、全部手で圧してるのだろう、リズムが不規則で実にオモシロイ。さらに、鶏の足跡のようなものも重ねられている。おそらく全て手描きだろう。これは日本古来の文様ではないけれど、概念としての伝統的な美を感じずにはいられない。

坂道を下り、脇道に入る。すると…。
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階段に付く手すりの基部なのだが、おそらく植木鉢を型としているっぽい。それともバケツかな。このおおらかな造形のもつ力強さは、まさに無作為の美と言えましょう。

この道も、何十回と往復していたのに、この物件には気づかなかった。来るたびに新しい発見がある。これだから尾道散歩はやめられないのだ。

そして壁を見ると「消」の文字。
http://bn.dgcr.com/archives/2020/03/12/images/006.jpg

これはモノクロだとわかりにくいな。カラーで正解。消火栓なのか防火用水なのか、そういったものがあるよという印なのか。

その目的を確認する間もなく尿意をもよおした私は、足早にその場を立ち去ったのだった。こんど行ったら確認しておきます。

また尾道に行く理由ができた。

つづく。
 

【さいとう・ひろし】
saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もじもじトーク[125]
自分の喋りをビデオ収録してみよう

関口浩之
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こんにちは。フォントおじさんこと、関口浩之です。

新型コロナウイルス感染拡大のニュースをみるたびに、気持がふさぎがちになりますが、手洗いとうがいをしっかりやって、睡眠をしっかりとって、笑顔で抵抗力を高めて乗り切っていきましょう。

●自分が喋ってる様子を自分で見るということ

昨今の社会情勢により、セミナーや勉強会への参加は自粛せざるを得ない状況なので、自分が出演予定だったセミナーはすべて中止になりました。

そんな中、ライブ形式で放送したり、録画収録したセッションを動画配信するセミナーが増えています。

また、社内会議やお客様との会議を、テレビ会議で行うことが当たり前のコミニュケーション手段になりました。

普段、誰かと会話する時、「自分がどんな身振り手振りで話をしているか」「どんな声で話をしているのか」「どんな表情で話をしているのか」などを、あまり意識していないと思います。

みなさんは、どうですか?

誰もがスマホでビデオ撮影して、インターネット公開することができる時代になってきたので、自分が喋る様子がインターネットやテレビで映し出される機会が、今後、増えることが考えられます。

僕自身、インターネット上に、かなりの数の動画コンテンツがアーカイブされていますし、今年1月には地上波の日本テレビ「ニノさん」という番組で、フォントおじさんこと、私、出演しました。5秒間でしたが(笑)

自分が喋ってる動画を見るのは、正直、すごく恥ずかしいです。というか、僕は、嫌いです。変な声してるし、落ち着きのない身振りで話をしているし……。「もういやー」って感じになります。

みなさんは、どうですか?

自分が人前で喋っている様子をビデオ撮影してもらって、それをじっくり見ることをお勧めします。

恥ずかしいけど、自分の喋ってる姿を客観的に観察すると、新しい発見があります。自分を無理やり納得させて、自分の喋りを自撮り動画するのはどうでしょうか。

僕は、今週、過去のアーカイブ動画を、イチから見直すことにしました。

誰かとコミニュケーションすること、つまり、「情報を正しく正確に誰かに伝えること」は、日常生活する上で大切なことだし、仕事上では、なおさら重要なことなのです。

「えー、が多いかも」とか、「細かい動きが多くて落ち着きがない」とか、気になることがたくさん見つかります。緊張している時ほど、その傾向は強くなります。

逆に、「楽しそうにしてるから、いいんじゃない」「緊張してるのも個性のうちかも」とか、前向きな気づきもでてきます。

しゃべり方を見直すのはいいことだと思うけど、自分らしい個性を残すことも大事だなと思いました。

「格好よく話しよう」「もっと笑いを取ったほうがいいかな」「自分をもっとアピールしよう」とかを邪念が入ると、ぎこちない自分が録画されます。

逆に「失敗してもいいから、伝えたいことを分かりやすく、心から思っていることを喋ればいいよね」という心持ちでやると、良い動画になるような気がします。開き直りも大事です。

●Webデザイントレンド2020動画配信版、開催決定

3月1日に開催予定だった、「第40回リクリセミナー」というイベントがありました。

リクリセミナーの主催者である小山さん(僕は「こやみーさん」と呼んでます)が中心となって、半年前から準備をやってきました。

新型コロナウイルスの件で、開催10日前に開催中止を決定しました。130名もの申込みがされている中の決断でした。参加費は払い戻しすることになりましたが、会場費はキャンセルしても戻ってこないのです。

そんな中、主催者も登壇者も、そして参加者からも「動画配信版」での復活ムードが高まり、下記の形でイベント復活しました。

◎第40回リクリセミナー【動画配信版】
Webデザイントレンド in 大阪 2020
主催: 「Re:Creator's Kansai」(通称:リクリ)

https://recreators.doorkeeper.jp/events/104637

5セッションが配信されますが、それぞれのセッションの初回配信日時は2020年3月30日(月)から5日間かけて、各日21時に1日1セッションずつを新規に配信していきます。

そして、初回配信時から2020年7月31日(金)まで、いつでも好きな時間に閲覧可能です。

◎各セッションの初回配信スケジュール

2020年3月30日(月)21時 春のWebデザイントレンド
2020年3月31日(火)21時 ジンドゥークリエイター デザイン自由自在
2020年4月 1日(水)21時 フォントおじさん2020
2020年4月 2日(木)21時 Webデザイントレンド 自治体編
2020年4月 3日(金)21時 Webアクセシビリティセッション

スライドデータは、初回配信後にFacebook非公開グループ内にて共有します。

募集開始したので、是非、申し込んでね〜
https://recreators.doorkeeper.jp/events/104637

参加費は3,000円か4,000円です。これだけ、豪華なセッション5本観れるので、かなり、お得です。おぉ、すでに72名の方に申込みいただいてます。

自分は登壇者の一人でもありますが、かなり、良い内容になります。最初のセッション「春のWebデザイントレンド」は、原一浩さん、矢野りんさん、坂本邦夫さん、深沢幸治郎さんのコンビですが、すでに収録済みです。チラ見しましたが、すごく良いです!

僕のフォントセッションは、来週、青山の某秘密基地スタジオで収録しますが、とても楽しくて、仕事で役に立つ内容にします!

●最近見つけたフォントネタ

高輪ゲートウェイ駅がもうすぐ開業します。最近、流れてきたTwitterネタで、「駅の看板が明朝体で見づらい」という話題がありました。記事になっていました。

「ダサいし読みづらい」「デザインとして間違ってる」 高輪ゲートウェイ駅看板の“明朝体”に批判の声が続出
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/11452/

「高輪ゲートウェイ駅の看板を嫌いになっても、明朝体は嫌いにならないでください」に同感です。

過去のフォントセッションで、そのあたりのことを書いたスライド(抜粋版20ページ)を公開しますね。ぜひ、ご一読ください。
http://bit.ly/mojimojitalk125

最後に、僕が出演した動画放送のいくつかを記載します。気が向いたら、一本ぐらい見てもらえるとうれしいです。

・Webフォント最新事情2017~UIを彩るWebフォントの活用~ 2017年11月28日開催
https://cssnite-okayama.jp/vol7/after.html#sekiguchi
https://cssnite-okayama.jp/vol7/
※CSS Niteベストセッション2017に選出されました

・INTERVIEW A GO GO #010 2018年2月27日放送

※デスクトップワークスの田口真行さんとの対談です

・Schoo(スクー)日本語Webフォント基礎 −1限目–
http://schoo.jp/class/3348/room
※有料オンライン授業。5分間はおためし視聴できます

では、二週間後にまたお会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
関口浩之(フォントおじさん)

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Twitter @HiroGateJP
https://mobile.twitter.com/hirogatejp


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編集後記(03/12)

●ローマ在のmidoriさんに、いきなり緊急執筆のお願いをした。日本ではヨーロッパのコロナ禍が深刻になっているという報道があるが、一週間前のmidoriさんによれば、当のローマ人はなんだか鷹揚すぎるような感じだった。世界第2位の堂々たるコロナ大国なのに。本当のところはどうなんだと聞いてみたのだ。昨日は好天、荒川沿いの彩湖に行ったら、コロナ禍なんてどこ吹く風で、多くの人が日光浴やスポーツを楽しんでいた。これでいいのだ。(柴田)


●新型コロナについては、WHOの対応の遅さが気になる。というか、もう誰も参考にしていないんじゃないかと思う。信じて、大義名分がないからと、世界中で鎖国を遠慮していたら、拡大していっているんだもん。ねずみ算だから、治療法のない今、医療崩壊が一番怖い。

結局、WHOの会議に参加させてもらえなかった台湾の対策が一番良かったんだなぁ。陳副総統が専門家。神経質すぎるぐらいにして、初期段階で抑えてしまった。マスク購入制限のため、マイナンバーを使うのは正しいと思った。

イタリアのニュースは目にはしていた。かなり早い段階から外出自粛がなされていて、がらんとした通りの映像に驚いていた。なので、すぐに終息に向かうと思っていたら、まだ拡大しているなんて。

日本は花粉症対策でマスクを目にしたり、つけることに抵抗がなくて、かかってはいるけれど無症状の人からの感染は比較的少なかったのではないかと思う。あと、やっぱり水が豊富な島国っていうのが大きい。早く薬ができますように。怖くない病気になって、終息に向かいますように。(hammer.mule)

台湾の新型コロナ対応が爆速である理由
https://president.jp/articles/-/33332

新型コロナから台湾を守る「蔡英文政権」の「強力布陣」と「大局判断」
https://www.fsight.jp/articles/-/46630