ローマでMANGA[156]ローマでコロナ その4 新コロナは七変化
── Midori ──

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●イタリアの現状

4月4日、イタリアの累計感染者数は124,632人。前日に比べて4,805人増加、ただし、増加率は4%。感染者が恐ろしい勢いで増え始めた3月前半は、増加率が20%を超えていたことから見る、と数字の上では増加曲線が少し和らいだ、と言える。(ソースは市民保護局ProtezioneCivile発表により、日刊紙Corriere Della Seraのサイトより)

市民保護局ProtezioneCivileの簡単な解説(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/イタリア市民保護局

日刊紙Corriere Della Seraのサイトから新コロナウイルス感染者数推移
https://www.corriere.it/salute/malattie_infettive/20_marzo_27/coronavirus-italia-protezione-civile-dati-numeri-61b454f2-7041-11ea-82c1-be2d421e9f6b.shtml

4月1日。新たな首相令が出て「私は家に留まる#iorestoacasa」自宅待機を4月
13日まで延期すると発表した。
https://www.mediagol.it/coronavirus-2/coronavirus-conte-quarantena-fino-al-13-aprile-ritorno-alla-normalita-attraverso-3-fasi/

3月23日の首相令では4月3日までとしてたのを、さらに10日延ばした。3月9日にイタリア全土をレッドゾーンにしてから三週間ほど経て、感染者の増加数が和らぎ、新たな感染者が出なかった都市もあり、効果が出てきたと言える。

しかし、まだ気を許せる段階ではない。国民の皆様の理解を得て、もう少し忍耐をお願いする。と、首相自らテレビカメラの前で話した。続けて「復活祭という重要な祭典をこのような形で過ごしていただくのは心苦しいが、この二週間で疫学的な曲線は、第二フェーズ、すなわちウイルスとの共存、そして復興という第三フェーズへの出口となりうる」と話した。

生活に必要な買い物に出ることは許されているが、その時に子供を連れて出てもよい、ということが追加された。この言葉が「子供を散歩に連れて行ってよい」と解釈されて賛否両論が渦巻いた。内務相はすぐに、誤解が出ているようだが、子供を散歩に連れて行ってよいとは言っていない」と、見解を発表する騒ぎになった。





●新コロナウイルスについてわたしが知り得たこと

イタリアの現状から離れて、様々な専門分野に知人を多く持つ友人(日本在の
日本人)から、ソース付きで教わったことを書く。

前回「素人目にもウイルスが変異しているように思う」と書いたが、その科学
的裏つけを取ることができた。

ドイツ政府が中心となり、世界の医学研究者が協力して鳥インフルエンザデータを共有する取り組みに端を発した、非営利団体GISAID提供のデータから。

変異の様子が「生物の進化の系統樹」のような形で表示されている。
https://photos.app.goo.gl/LMdwTMauDgadkZSZ9

左側の紫系統がオリジナルの武漢型。右へ行き、枝分かれしつつ色が変わっているのは、意味ある変異を示す。変異をすれば当然性格が変わる。どのくらい変異をしているのか視覚で見て取れる。

以下、元のURL
https://www.gisaid.org/epiflu-applications/next-hcov-19-app/

以下、このページに出ている英語の説明を「DeepL」で自動翻訳したもの。

「この系統図は、進行中の新規コロナウイルスCOVID-19パンデミックからのhCoV-19(またはSARS-CoV-2)ウイルスの進化関係を示しています。この系統図は、2019年11月~12月に中国の武漢で最初に出現し、その後、持続的なヒトからヒトへの感染がサンプル感染につながっていることを示している。

サンプリングされたウイルス間の遺伝的関係は非常に明確ですが、感染日の推定や地理的広がりの再構築にはかなりの不確実性があります。推定される特定の感染パターンは仮説にすぎないことに注意してください。

サイトナンバリングとゲノム構造はWuhan-Hu-1/2019を参考にしています。系統は武漢からの初期サンプルに相対的に根ざしています。時間的分解能は、一年あたりのサイトあたり8×10^-4 subsのヌクレオチド置換率を想定しています。バイオインフォマティクス処理の詳細はこちらをご覧ください。」

これを見つつ、現在知り得ているイタリアでの感染状況と照らし合わせると、納得できる。

欧州における「0感染者」(ウイルスを持ち込んだ最初の感染者)は33歳のドイツ人男性ということがわかっている。
https://tg24.sky.it/mondo/2020/03/07/coronavirus-paziente-zero-tedesco-contagio-europa.html

この人は、Webastoという世界各地に支社を持つ自動車部品製造の会社に勤務している。今年の1月20日と21日に、外国からの同僚と行われた会議に出席した。その後、この男性は24日に咳が出始め、熱も出た。上海からこの会議に出席した女性が帰国後26日に具合が悪くなり、新コロナの検査をしたところ陽性だったので、その旨をドイツの会社に伝え、くだんの男性が検査したところ陽性だった。

https://www.webasto.com/jp/ベバストについて/locations-worldwide/

この会社はイタリア、トリノ県のべナリアとボローニャに支店がある。陽性のドイツ人男性がイタリアの支社に来て会議をしたとか、イタリアの支社からもドイツの会議に出席したとか読んだ覚えがあるが、ソースを見つけることができなかった。

先の系統図でGISAIDの元URLを開けて、丸にカーソルを合わせると、ウイルスの変異名と、どこで発生したかが書かれた窓が開く。

系統図の下半分紫系統からやや中程上部で、薄い緑に変化する枝が見える。そこの最初の薄緑の丸にカーソルを当てると、「Germany/BavPat1/2020」と言う名前が見える。これが欧州の0感染者ドイツ人の彼だ。年月日も2020年1月28日となっている。彼はドイツ国内で感染したので紫で表現されない。
https://1drv.ms/u/s!AjjX-GkmmqWNpe4CpLsIS0LNIkbU3A

同じ枝を右に辿ると、紫の丸が見える。
https://1drv.ms/u/s!AjjX-GkmmqWNpe4ACb9SaSKmxx0k9A

画像は2個目の丸。これにカーソルを当てると「Shanghai/SH0025/2020」という名前が見える。これは件のドイツ人の後だから、同じ上海だけど、会議に出席した女性のことではない。紫のままということは欧州内の感染ではなく、中国から直接移動して来た、ということを表している。

その前の紫の丸には「Shanhai/SH0066/2020」という別の名がつき、発見日(?)が1月30日になっている。これも、ドイツ人に接触した上海の女性ではない。つまり、今年の中国の春節(1月24日から1月30日)に故郷に帰ったか、故郷から欧州の親戚に会いに来た中国人によってもたらされたのでは、と想像できる。

元記事を見つけられなかったが、中国から帰国したイタリア人(無症状で陽性だった)が「ただいま」のホームパーティを開いて、出席者10数人に感染させたのもこの頃だったと記憶している。

ちなみに紫の丸それぞれ、どの変異ウイルスが元になっているかも明記され、左側の紫が「T12160、C6091T、A16205G、C17977A」右側の紫丸は「C1555A、A9238G」と書かれている。同じ「シャンハイ型」でも元になった型が微妙に違い、また別の型に変異していくんだ、と想像できる。

そして、イタリア。今見て来た枝の、2個目の紫を辿っていくと、スペースが空いて(日数が経って)薄緑の丸が見える。ドイツの薄緑とは微妙に色が違っている。

https://1drv.ms/u/s!AjjX-GkmmqWNpe4B2YSBU3qZZFkm0Q

これには「Italy/UniM01/2020」という名前がつき、元になった型の数が多い。「元になった型」と書いているけど、専門知識がない者の理解なので間違ってるかも、とお断りしておきます。ちなみにこの型の「ヌクレオチド突然変異」(ヌクレオチドとは「ヌクレオシドにリン酸基が結合した物質」だそうです。やっぱりよくわからないけど)は以下の型から。

A11827T、G11831T、C11871T、T11987A、T12538A、A12547T、T12551A

それぞれ変異種の名前だろうと想像できる。欧州に入った上海型のヌクレオチドは2個と4個。イタリア型は7個から成っている。つまり、変異を重ねて型が増え、その型からさらなる変異をしていく。

知らない事は理解できないので、自分の専門分野で知っていることから考えると、パレットに絵の具を一色出し、もう一色出し、筆でちょっとづつ二色を取って混ぜると三色目ができる、それぞれの量を変えながら混ぜていくと、無数に別の色ができていく感じかな、と思った。どちらも化学変化といえばそう言えるし。

あるいは、私が黄色ちゃんだったとして、青が入って来て、私から緑になって出ていく。あっちの赤色ちゃんに青が入って、紫になって出ていく。ここで、元々青しかなかったものが緑と紫が増えた。さらに緑に青が入って、とか、紫が入って、とか、どんどん型が増え、性格が変わっていく。

つまり、この表を見て、病菌学的にしっかりと理解したわけではなく、いかにウイルスが変異して、性格を変えていくか、ということを理解したわけ。

以下の表(画像が見られない場合は前述したGISAIDのURLから見て欲しい)はあまりよく理解できないのだけど、欧州型は武漢型と枝をわけ、「S」という別の型に、つまり、哺乳目の偶蹄類と奇蹄類くらい違ってるんじゃないかということを語っているのではないかと思う。暖簾分けしてもらって自分の名前で店を出す感じ? 分家だったけど、ここから本家として出発します、みたいな。

エントロピー
https://photos.app.goo.gl/K31cbicobMEEZ1VE7

(エントロピーの意味がわからないのでググったら、これが一番ぴんと来た。「本来のエントロピーとは、熱力学における不可逆性の度合いを、数値化したものです。」
https://macasakr.sakura.ne.jp/entropy.html
Urban Cafeteriaさん、ありがとう。

GISAIDのURLを開けて、今まで見て来た表の下に世界地図が現れる。「Play」を押すと、武漢からどのように世界へ感染網が広がっていったか(収束パターンシミュレーション含む)を視覚的に把握できる。色分けは前出の表と同じになっている。

我が日本は紫の武漢型の感染であることがわかる。つまり、「重篤から死亡に至るのは高齢者か既往症を持った人だけ(の確率が非常に高い)」という性格を持った型だ。

でも、日が経つと欧州から細い緑色の線が、日本に届いたのがわかるだろうか。京都大、大阪大で陽性の報告が相次いでいるが、欧州への卒業旅行から帰った学生が「S」つまり、欧州型を持ち込んだのだ(責めているわけではなくて、単に事実を言っているだけです)。学生だけではなく、欧州に赴任していた人が持ち込んだことも考えられる。ただ、大学の場合は多人数まとめて行ってまとめて帰って来たので、互いに感染しやすい状況にあり、陽性が一度に複数出たので目立つのだろう。

これは「重篤から死亡に至るのが高齢者や既往症を持つ者だけでなく、若い健康な者にも起こる確率が増えた」型なのだ。

若い人も重篤になる確率が増えたから気をつけてね、老人や病気持ちの人は死んでもしょうがないけど、という意味ではなく、ウイルスの型が変化して凶暴になっているから、今までよりさらに気をつけてね、という意味だ。敵キャラが経験値を積み、強力なアイテムを手に入れてしまった……と言えばわかりやすいかな。

これも素人の想像だけど、これまで紹介して来た表を見てみると、様々な大陸へ国へ伝播していき色が変わる。つまり型が変わる。ウイルスの変異が絵の具の色の変化のように、ある意味化学変化であるなら、以下のように考えられる。

例えばA国とB国では環境が違い、食べ物が違い、それぞれの国に住む人が持つ化学的物質が微妙に違っている、と想像してもまんざら間違いではないと思う。青い絵の具に赤を混ぜると紫になり、黄色を混ぜると緑になる。青という色が混ぜる絵の具によって全く違う色になる。

ならば、武漢型と欧州型を父母に、日本という環境に住み、日本食を食べて来た、中国とも欧州ともアメリカとも違う化学的特徴を持つ日本人の体を通って「日本型」と呼んでいい亜種に変異していくかもしれない。それがどのような性格を持つのかは全く未知だ。

●これからへ向けてイタリアでしていること

一般国民は感染を広がらせないように、自宅待機で頑張りつつ、政府はそういう押さえ込みを国民に要請し、罰則を含めた監督を強化し、一方で経済支援などの法整備をしている。マスク不足が言われる中、感染者数が多いベネト県(県庁ベネツィア)では県として、市民保護団の協力を得て各家庭にマスクを3枚配布した。

4月4日、ロンバルディア州(州都ミラノ、医療崩壊したベルガモ市含む)州令を発し、外出時のマスクの着用を義務つけた。州民に準備期間を与えるために州令が効力を発するのは4月13日から。

翌日、トスカーナ州(州都フィレンツェ)も外出時のマスク着用を義務付け、州として一千万枚用意する。トスカーナ州住民に一人三枚の計算。配布方法は薬局に個々に取りに行くことを検討している。義務付けは州内各県で配布が終わってから。

日本は感染爆発が起こる前に国が全世帯に配ることにしたそうで、よかったですね。

こうした動きは、いま、皆がしていること。そして「これから」も考えていかねばならない。

●治療とワクチン

ウイルスの感染を押さえ込む、という受動的な方法とともに、「ウイルス撲滅」あるいは「ウイルスにかかっても完全治癒」を目指す積極策を模索している。

時事トーク番組より。


(トーク番組でゲストはそれぞれ自宅にいて、スクリーンを通して会話をしていることに注目)

イタリアでは現在、10種の既存の薬が新コロナの治療に効果的かどうか検査を重ねている。興味がある方に、検査中の薬は以下の通り:
REMDESIVIR(エボラ熱の治療薬。集中治療室にいる患者には投与可能)
TOCILIZUMAB(抗リウマチ)
REUMATOIDE(抗リウマチ)
SARILUMAB(抗リウマチ)
EMANAKINRA(抗血球貪食性リンパ組織球症)
ANAKINRA(抗関節リウマチ)
CLOROCHINA(抗マラリア)
IDROSSICLOROCHINA(抗マラリア)
LOPINAVIR(抗HIV)
RITONAVIR(抗HIV)
FAVIPIRAVIR(AVIGAN)(抗インフルエンザ)

同番組でイタリア医学庁(Agenzia italiana del farmaco (Aifa))の長官マグリーニ氏は司会者の質問に答えて、どの薬がいつ治療薬として効果があるのかなどの結果が出るのは、3、4、あるいは6週間後と言っていた。質問自体、あまり意味があるとは思えないけど。

ワクチンも5種類研究中で、3月半ばにはすでにかなりいいところまで行っているようで、5月には臨床前テストが可能になり、臨床テストはこの秋にはできそうとのこと。欧州では最先端。
http://www.rainews.it/dl/rainews/articoli/Coronavirus-vaccino-italiano-ok-a-test-pre-clinici-40d30f0a-37b4-4ad3-8638-ac417ab50098.html

いやいや、イタリア人バカにする人もいるけど(ドイツ人とか)、様々な分野でイタリア人は能力を発揮してる。HIVのワクチンを開発したのも、アメリカで仕事をするイタリア人だったはず。国家になるとイマイチなのかも。組織するのが苦手というか。

●イタリア手工業の見直しにもつながる新コロナウイルス禍

たまたま見た番組で良いものにぶつかった。民放のTV8でリポーターのマルコ・マイサーノ氏が、新コロナウイルスと戦う裏方を取材した。

https://tv8.it/showvideo/583464/piacere-maisano-ai-tempi-del-coronavirus-puntata-1/25-03-2020/

44分6秒の動画のうち最後の方(前半はマイサーノさんが住むミラノの様子、街中、空港、駅など)30:00でマスクを作る工場を紹介している。

取材先は北イタリアのノバーラの工場で、トウモロコシを原材料に生分解性のある生地製作から、マスクへの最終工程までやっている。出来上がるのは「クラス1」外科医が使用するレベルのマスク。

グローバルの波で中国とトルコから安価のマスクが入って来たために値割れし、15年前にマスク製造をやめていた。今回、市民保護局ProtezioneCivileからの要請でマスク製作に踏み切った。
https://ja.wikipedia.org/wiki/イタリア市民保護局

要請を受けてから三週間でマスク製造の準備を整えた。機械だけではなく、マスクの最終段階はミシンでの手縫いであるため、熟練した仕立て人を新たに雇用した。一人で1時間に100枚縫い上げる。今のところ、病院、医療関係への供給を優先している。市民保護局から600万枚の依頼が来ているが、まだ時間がかかりそう。

同じ工場では遺体を包む袋も製造している。2万枚の依頼を受けている。通常の10倍だが、まだ足りなそうだ。

工場主は、グロバリゼーションでイタリアの手工業が崩壊の危機に落ちたが、今回、自国での手工業を保つことの重要さが理解できたのではないか、とも言った。大いにうなづける意見だ。

マスクの取材の次は、ローマ県ラツィアーレにある人工呼吸器製造工場での取材。(35:57)

3月6日にコンテ首相から要請の電話を受けた。もちろん、即承諾。首相の電話から4時間後には軍に、人手を要請し、軍も承諾してこの工場には軍から25人の専門技術者が派遣されている。なんの専門技術者かというと、爆弾や地雷の専門家だ。

素人から見るとなんの繋がりが……と思うが、仕組みがとても似ているのだそうだ。軍の技術者が自らドライバーを持って、呼吸器に付けるスクリーンを組み立てている様子が写っている。

この工場では月に160台製造ペースでやっていたが、軍の助けも借りて500台まで製造台数を上げた。

それまでは製造したうちの90%を世界72カ国に輸出していたが、今は輸出を止めて全てイタリア国内に供給している。輸出した方が儲けは大きいが、今は金儲けを考える時ではない、と工場主の言葉。

国から依頼が来た時点で320台輸出分の梱包できていたが、非常事態なので返金して、この呼吸器を北イタリアのロンバルディア(州都ミラノ)、エミリアロマーニャ(州都ボローニャ)、ピエモンテ(州都トリノ)、リグーリア(州都ジェノバ)の病院に送ったそうだ。

もちろん無料ではなく、国に売っているわけだが、普段一台170万から250万ユーロ(約200万から300万円)だが、国にはその半額で卸している。

呼吸器は今どの国も必要としていて、ロシアから一台17万ドル(約1800万円)で買うからと依頼があったが断った。イタリアを救うのが先決だ、とのこと。イタリアファースト、という訳で、正しい選択だと思う。

この番組では言及していなかったけど、この工場が90%の呼吸器を外国に売っていたというのは、イタリア経済立て直しのためにEUから「支出を抑えろ」と言われ、医療関係の予算も削りまくっていたことも関係してると思う。

●そこから得た、日本で今できること

この記事の前半のデータを教えてくれた、お友達の小笠原さんの日刊SPAの記事にも新型コロナの特徴が書かれている。
https://nikkan-spa.jp/1657329

まず、日本の皆さんが、このウイルスの特徴を理解することもとても大事だと思う。

このウイルスは肺炎を起こすものであり、肺炎とは何か、ということもこの記事で簡単に解説してくれています。

さらに、ダイアモンドプリンセス号で自衛隊により全数検査を行ない、3711人ものデータを取れたことで無症状陽性反応者数の割合を知ることになり、ウィルスの特徴を知る重要な手がかりを得た、ということも書かれています。

何しろ「新」コロナウイルス。誰も正確にこのウイルスについて知らない、という前提を踏まえて、調べてわかった来たことを積み上げていくしかない。

細菌研究所とは縁のない一般人はどうしたら良いか。これまでわかっていること、特に感染爆発が起こった国で何をしたのか、しなかったのか。これらの情報を集めて自分の頭で考えていく、ということが大事だと思う。

すぐにでもできること

○いくらでも繰り返しますが、一番簡単にできるウイルスを体内に入れない方法は、まず、頻繁に石鹸で手を洗うこと。

コロナウイルスはそのコロナ部分が、エンベロープという脂質性の膜になってます。この脂質が界面活性剤で溶けて、中のRNA核酸にダメージを与えて不活性になる。生物じゃないのでこの言い方は比喩的になりますが「死にます」。

小笠原さんの簡単説明
https://www.facebook.com/rieka.ogasawara/posts/3107041872653850

サラヤ株式会社サイトの「エンベロープウイルス」の図解
https://family.saraya.com/kansen/envelope.html

○外出時にはマスクを着用して飛沫を飛ばさない、受けない(なるべく)

ウイルスはナノ単位で、マスクの隙間はミクロ単位だから、ウイルスはマスクを通過するので意味がない、という意見をいくつも読みましたが、「ブラウン運動を忘れてるよね」という投稿を読んで納得。

ウイルスは自分の意思で単体で動くわけじゃない。唾などの粘液と一緒になってミクロ単位となり、かつこうした粒子はウロウロとブラウン運動というのをやる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブラウン運動

だからマスクの網目にもちゃんと引っかかる。100%抑える訳ではないが、少しでも少なくできるならやればいい。

○外出から戻る人が家庭にいるなら、その人が帰宅後、触ったであろうドアのノブなどを液体洗剤などで拭いておく(界面活性剤の話の応用)

○換気の悪い空間で大人数(6人以上とも言われている)集まらない

飛沫は1mから場合によって3m飛ぶ。だから、なるべく人との接触を避ける。テレワークができるならすぐに切り替える。

治療薬やワクチンができるまで、さらなる新ウイルスについての研究が進むまで、全員がこれを実践すれば感染はかなり抑えられると思う。

これも繰り返しになりますが、パニックになる必要はないけれど、いかなる災害時同様「正しく」怖がって欲しい。

ネットで様々な憶測や意見が飛び交ってますし、これからも増えるでしょうが、ウイルスについての情報を知りたければ公的機関のデータを元にして、自分の頭で考えることをお勧めします。

例えばこれ
https://www.jsph.jp/covid/files/gainen.pdf

日本ではイタリアの「地獄のような毎日」の報道をしているようですが、その状況はイタリア全土ではありません。

スーパーに品物はあるし、ひどい状況のベルガモ市その他の2、3を除くと、救急車のサイレンも聞かず、静かなものです。都市閉鎖をして三週間(北イタリアは一か月)。効果が見え始めているので、ほとんどのイタリア人は我慢して自宅待機しています。

国の経済支援が早く行き渡るように願うばかりです。

【Midori/マンガ家/MANGA構築法講師】 midoriyamane@gmail.com