Scenes Around Me[73]小川てつオくんのこと[7]イベント「ぼくんち現代音楽」(2003年5月)
── 関根正幸 ──

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前々回に書いたように、小川てつオくんは私のアパートに7〜8回、居候しました。ですが、私が居候中のてつオくんの写真を撮ったことは殆どありません。今回は、その中にあって珍しく写真が残っているイベントを紹介します。

イベント「ぼくんち現代音楽」は。2003年5月18日に私の部屋で行われました。

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居候ライフ77号に載せた告知

前々回に書いた7回目と8回目は同じ居候でした。





告知にある通り、私の部屋にある現代音楽のCDを、来た人に聞いてもらうという内容のイベントでした。

それまでの居候中にも、てつオくんは私が持っていた現代音楽のCDやLPをよく聴いていました。このイベントを行うことになった経緯はよく覚えていませんが、てつオくんの提案だったことは確かです。

また、てつオくんにイベント名を考えてほしいと頼まれて、西原理恵子さんのマンガのタイトルから「ぼくんち」という単語を拝借したことは覚えています。

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玄関に靴が収まりきらないことを懸念して、新聞紙を敷きました。実際、6畳間に最大で15〜6名集まったと思います。

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窓の外で木の階段に座っている小川恭平くん。以前の連載で、てつオくん、恭平くんと「Half Placard」を見に行った時の写真を載せています。

https://bn.dgcr.com/archives/20180911110100.html




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イベント時の写真

ミッシング箱庭というバンドをやっていた故大柴陽介くん(緑色のセーターを着用)が写っています。他にもMARK(加藤麻季)さんなど、大半のお客さんが高円寺・中央線界隈からやってきました。

また、下の写真は左端に私の手が写っているので、誰かが私のカメラで撮影したようです。

その他、近所からやってきたお客さんもいました。

後にてつオくんと代々木公園で共同生活を行うようになる、いちむらみさこさんですが、当時、歩いて数分の場所にあった古いマンションに住んでいました。

また、次回紹介する予定ですが、谷中でルームシェアをしていた田坂さんと廣川さんもやってきました。

イベントを行った感想ですが、私自身は現代音楽が言われるほど難解ではない、という曲を聞かせようとしていたのに対して、単におどろおどろしい曲を聴きたかったという人もいて、期待に添えない部分がありました。

また、聞かせたい曲がCDの後半のトラックにあって、頭出しに苦労したりと、グダグダ感もありました。

ですが、いちばんの驚きは、やはり、6畳間に入りきるかわからないほどの人が集まったということで、イベントの主催者としては気が気ではありませんでした。


【せきね・まさゆき】
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1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔