LIFE is 日々一歩(122)[ウェブ]Adobe Creative Cloud の2020年6月アップデートまとめ
── 森 和恵 ──

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こんにちは、森和恵です。今回は、先週16日に行われたAdobe Creative Cloudの大型アップデートについてまとめました。一番驚いたのは、Dreamweaverのアイコン変更です。まさか、あんな色になるなんて……!

ということで、まずはお知らせから。毎週日曜日の夜にライブ配信している《いまどきのHTML&CSSレイアウトにチャレンジ》のシリーズも9回目となり、いよいよレイアウトの実践編に進みました。

今回から、トップページでよく見かけるカード型のレイアウトのコーディングについて解説しています。次のURLより、アーカイブをぜひご覧くださいませ。

▼Flexboxでカード型レイアウトを作ろう《実践1》






●アドビブランドの変化

今回のアップデートでみんなが一番驚いたのは、アプリケーションのロゴデザインの一新ではないでしょうか? 『製品の幅広いニーズに合わせて、ユーザーに分りやすく製品を紹介するために、ロゴと社名を変更した』のだそうです。

▼アドビのブランドアイデンティティの進化
https://blogs.adobe.com/japan/corp-evolving-our-brand-identity/

▼アドビ システムズ 株式会社、 「アドビ株式会社」へ社名変更
https://blogs.adobe.com/japan/corporate_adobe_name_change/

社名変更については、「アドビシステムズ」と呼んでいるユーザーの方が少なかったと思うので、呼ばれている状況にあわせて変わってくれてよかったなと思います。記事を書くときについ間違えたりして、訂正が大変でしたから。

アプリケーションのロゴデザインには賛否両論あるようです。まずは、新旧のアイコン一覧を見比べてみてください。

▼旧バージョンのアプリケーション一覧
https://r360studio.com/dgcr/dgcr-lifeis122/p2

▼新バージョンのアプリケーション一覧
https://r360studio.com/dgcr/dgcr-lifeis122/p1

製品群ごとにカラーを統一したようですね。太字の丸い印象のフォントが使われていて、文字は読みやすくなったと思います。また、アイコンの角がとれて丸くなったことで、スマホやタブレットアプリと並べても違和感がなくなりました。

わたしは、新バージョンをひと目見て「これ、WindowsのタスクバーやMacのDock(ドック)にアイコンを並べたときに、視認性が悪いだろうな」と感じてしまいました。

「フォトグラフィ(Photoshop・Lightroom・Lightroom Classic・Fresco)」、「ビデオとモーション(Premiere Pro・Premiere Rush・After Effects・Animate・Audition・Character Animator)」は、アイコンの色がまったく同じなので、アルファベットを頼りに探さねばなりません。

写真を補正するお仕事の方はフォトグラフィー群、動画編集するお仕事の方はビデオとモーション群を並べて作業するはずなので、それらの視認性が悪いというのはつらいかもしれないなと思ったのです(実際のところはどうなんでしょうね?)。

もうひとつ、個人的に驚いたのは、Macromedia時代からずっと続いてきた Dreamweaverのアイコンがグリーンからピンクに変わったこと。Adobe XDと同じ色となり、今のところ違和感しかない感じです。馴れるのかなぁ?


●Photoshop 2020へのアップデート

Photoshopのアップデートの目玉機能はふたつです。

ひとつは、写真から被写体だけを選択する[被写体を選択]機能のアルゴリズムが人物写真のために進化し、ふわふわした髪の毛を含めた選択がしやすくなりました。


このアルゴリズムには、Adobe Senseiと呼ばれる、AIと機械学習のテクノロジーが用いられています。じつは、Adobeの製品では、アプリケーションを使う各ユーザーから操作分析のための情報収集し、それに基づいて製品の機械学習を行っています。

この選択範囲をワンクリックで自動的に作るなどは、その恩恵を受けた機能と言えますね。

▼Adobe Sensei
https://www.adobe.com/jp/sensei.html

ふたつめは、Adobe Camera Rawの強化です。各調整項目がタブ式からプルダウン式に変更され、ツールバーも右側に揃えられました。操作する場所が右側に集中したことで、修正作業が効率的に行えるようになっています。ユーザーインターフェースの改善ですね。

また、カーブパネルでチャンネルを切り替えられるようになったり、変形ツールが「ジオメトリ」パネルにまとめられたり、調整ブラシやグラデーションフィルターで色相の項目が加えられたりと、細かな機能強化がされています。


その他にも、Adobe Fontsの自動アクティベーションや、パターン塗りの回転などの新機能が追加されました。次のコラムにくわしくまとめられています。

▼PhotoshopがAdobe MAX 2019以来最大の機能アップデートを実施
https://blogs.adobe.com/japan/cc-photoshop-releases-its-largest-set-of-features-since-adobe-max/

●Illustrator 2020へのアップデート

Illustratorのアップデートは、派手さはないものの、スピードアップや使い勝手の向上に繋がる機能が多数追加されています。

ドキュメントをクラウド保存して、履歴管理(バージョン管理)ができるようになりました。また、クラウドドキュメントを利用するほうが、ドキュメントの読み込みが速くなり、ソフトの開始や終了が高速化するそうです。

カンバスサイズの上限が100倍になり、建物の壁面に貼る巨大なポスターの制作も可能になっています。その他にも、GPUを利用してライブプレビューの高速表示や、アートボード間のカットペーストなどの新機能が追加されました。次のコラムにくわしくまとめられています。

▼Adobe Illustrator 2020年6月アップデートのご紹介─どこからでも作業を可能にするクラウドドキュメントとその他機能
https://blogs.adobe.com/japan/cc-adobe-illustrator-summer-release/

●Adobe XDのアップデート

Adobe XDは、アプリケーションに年号がつきません。理由は、毎月のようにアップデートが行われるためです。今回のアップデートで、正式リリースから3年たたずにバージョンが30となっていて、他のアプリケーションよりも成長速度が速いことがわかります。

そんな中でも、今回は目玉機能が2つも追加された大型アップデートでした。

ひとつは、[スタック]機能です。

スタック(Stacks)とは「積み重ね」の意味。オブジェクト同士に行・列の関係性を持たせることができ、CSSのFlexアイテムのように、お互いの位置を交換したり、均等に保ちつつ間隔を増減させられます。大量の画面設計をする時に、作業スピードが格段にアップする、待ち望まれた機能ですね。


ふたつめは、[スクロールグループ]機能です。

複数のオブジェクトをスクロールグループ(Scroll Groups)に設定すると、グループ領域の外側をマスクし、マスク内にあるオブジェクトを縦や横方向にスクロールさせられます。スライドショーやインラインフレームのような表現が可能となりました。


その他にも、デザイントークンや共有リンクの強化などの新機能が追加されました。次のコラムにくわしくまとめられています。

▼Adobe XD 2020年6月アップデートリリース!
デザイントークン、スタック、スクロールグループなど
https://blogs.adobe.com/japan/cc-web-xd-june-2020-scroll-groups-stacks-more/

……というわけで、今回はここまで。

アプリケーションのバージョンアップは、わくわくしますね。最近のアドビのアップデートでは、「GPU対応による処理スピードアップ」が行われます。グラフィック・ビデオソフトなどが顕著で、Premiere Proでも先日アップデートがありました。
https://blogs.nvidia.co.jp/2020/05/29/gpu-acceleration-adobe-premiere-pro/

グラフィックボードが古いから処理速度が遅いのかな……と思うようになり、先日ようやくグラフィックボードを購入しました。

GTX 960から、RTX 2060 SUPERに乗り換えたので、ベンチマーク的には3倍近くスペックが向上したそうです。ちょっと使ってみたところ、「なんとなく、さくさく動くかも?」的な実感がありました。

ソフトもハードも、ちゃんとメンテナンスして、ストレスのない環境を整えたいものですね。できれば。ではまた、次回お目にかかりましょう!(^^)


【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
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