グラフィック薄氷大魔王[660]「六角大王」と僕的3DCGソフト遍歴
── 吉井 宏 ──

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セルシスに買われて存続してた六角大王、ついに終了か……。

「六角大王Super」販売終了 1992年から続いた3Dソフト」
https://bit.ly/2MSsXg5

3DCGに興味を持ち始めた90年代後半に、無料版を少しいじったくらいだけど、感慨深い。当時「何がどうなろうと、最初と最後には無料の六角大王がある!」という存在だった。初期は「斜めから見た絵を描くと3Dになる」ってのが面白かったな。

その後、LIGHTWAVE 3DやCinema4Dをいじるもののポリゴンモデリングの感覚をつかめず、2000年にZBrushを使い始めるまで「3Dで仕事する」にはたどり着けなかった。
http://www.dstorm.co.jp/
https://www.maxon.net/jp/





LIGHTWAVE 3Dなんか、デイストームの人に直接教えてもらったり、Painterの連載記事に「LIGHTWAVEマスターへの道」というコーナーまで作って、毎回習作を載せるほど入れ込んでたのに、満足に使えるようにはならなかった。

その頃の3DCG美少女ブームの主役「Shade」にも、結局なじめなかった。それでも一番安いバージョンのライセンスは4〜5個くらいダブって買ったw アップグレードが面倒なくらいの安いバージョンが、そのへんのショップで普通に買えたから。ムック本に正式ライセンス付きのShadeがついてたりしたなあ。
https://shade3d.jp/

ZBrushは2000年にPixologicの人から「お前の作風に向いてるからぜひ使いなさい」とメールが来たのをきっかけに、2005年頃まで夢中になった。小さなカットまで含めてイラスト仕事で使いまくった。2.5Dとして素早く立体っぽく見える絵を作れるのがよかった。
https://pixologic.jp/

ただ、コントロールポイントが無数にあってデリケート。全体の形をバランス良く滑らかに作るのがむずかしかった。それで、最少ポイントで形状をコントロールできる普通のポリゴンモデラーに移行。ZBrushのZSphere機能で大まかなポリゴンモデルを生成、Cinema4Dに読み込んで作り込む方法でポリゴンの扱いに慣れていった。

↑ 「コントロールポイントが無数」とは、ZBrushは細かいポリゴンメッシュを押したり引いたりして造形するので、単純なカーブの断面に編集可能なポイントが何十〜何千と存在する。一般的なポリゴン(サブディビジョン)モデラーは3個のポイントがあればカーブを作れる。

そんな2004年頃、新しいポリゴンモデラーが3つリリースされた。複雑に機能が増えていく古参3Dソフトについていくのは大変。今出たばかりの3DソフトのVer.1からなら大丈夫かもしれない! と。

・Silo(3ds Maxのエンジニアが独立して作ったらしい)
https://nevercenter.com/silo/

・Hexagon(RayDream&Infini-D→Carraraの系列)
https://www.daz3d.com/hexagon-3d-modeling-free

・Modo(次期LIGHTWAVE 3Dとして開発されるもボツにされて独立)
http://modogroup.jp/modo

3つとも特色があり甲乙つけがたいモデラーで、「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」状態。統合ソフトになる計画とされていたModoが有望だろうと、集中的に使って今に至る。

そういえば、Modoにキャラクターアニメーション機能が無かった頃には、「キャラを動かす専用ソフト」として3ds Maxを使ってた時期もある。Character Animation Tool Kit(CAT)というプラグインのおかげでラクラクだった。
https://www.autodesk.co.jp/products/3ds-max/overview

もう一つ。忘れてたけど、2016年にその3ds Maxをライセンスの下取りキャンペーンに出して、MAYAの3年サブスクリプションを格安で購入したことがあるのだった。
https://www.autodesk.co.jp/products/maya/overview

いろんな人や作品に影響され、「やはりキャラアニメやるにはMAYAしかない!」って鼻息荒く導入したのだが……。3年間でいじったのはインストール直後の数日間、計10時間くらいかなw 今はもちろん期限切れてる。Modoに慣れすぎてて他の3Dソフトをいじるのが苦痛だった。

もしかしたらどこかのタイミングで「六角大王Super」は買ったかもしれない。と思って調べたら、Superの1〜4までちゃんと買ってたわw あんまり使った記憶がない。たしか、ピクサー方式のサブディビジョンサーフェスを採用してて、モデリングソフトとしてはかなりイケてたはず。

これからは無料のBlenderが躍進していくだろうし、弱小ソフトは生き残りむずかしいだろうな〜。

https://www.blender.org/
https://blender.jp/

【吉井 宏/イラストレーター】
HP  http://www.yoshii.com
Blog http://www.yoshii.com/dgcr/blueimpulse-IMG_2672

不二家ホームパイ「ペヤングソースやきそば味」。ネタとしては面白い。味は、最初はピリッとしたソース味、その後は甘いホームパイの味が出てくる感じ。
http://www.yoshii.com/dgcr/peyang-IMG_2681

ところで、「事件」後2015年の再発売で紙製容器になった。以前のプラスチックのフタを模した凹凸が印刷されてるのだが、いまだにその印刷された凹部シュリンクを指で破ろうと押してしまうことがあるw

◯ウォーキングアプリ「STEP ISLAND」

ミクシィのゲーム感覚のウォーキングアプリ「STEP ISLAND」(現時点 iPhone
のみ対応)。歩き回るキャラクターを数十匹提供してます。6月初旬にアップ
デートされ、キャラも増えてます。
App Store  https://apps.apple.com/jp/app/id1456350500
公式サイト https://stepisland.jp

○吉井宏デザインのスワロフスキー

・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X

・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV