世の中的には夏休みが始まっているんだそうである。普段は休みが始まると混雑するから、「必殺遊ぶ時期ズラシ」をする必要があって、夏休みを気にしていた。
案外時期をズラしすぎると他に誰もいなくて、さみしいレジャーになるという失敗もありがち。そこそこの混雑が本当は好き。
しかし、今年はどこへも行かないのでそんな必要もない。今は混雑ほど恐ろしいものはないし。
先日の晴れ間にお墓参りに行けたことは、精神的にもとても良かった。あっちの世界からは、このコロナをどう眺めているのだろう。
私はUFO関連や都市伝説が好きなので、ヒストリーチャンネルの「プロジェクト・ブルーブック S2」を見ている。シーズン1はいくつか抜けているけれど、再放送でだいたい見た。
今回のシーズン2も楽しく見ている。古めかしい軍人たちの上下関係や、博士の探究心が面白い。
・プロジェクト・ブルーブック S2
https://jp.history.com/rec/pbb_s2/
時代的には1947年代~60年代のアメリカで、UFO研究が盛んな当時の事。私が生まれる前あたりだ。アメリカ空軍が謎の飛行物体や墜落物の情報を調べたり、隠したりしていたらしい頃の話。アメリカ空軍のUFO調査プロジェクト名が、「プロジェクト・ブルーブック」だ。※以下はネタバレを含みます。
一般人のUFOへの興味も、相当な盛り上がりだったようだ。当時は軍用機の開発も盛んで、各国がしのぎを削っていた。軍は未確認飛行物体の目撃情報を真剣に調べながらも、民間人の不安は取り除く必要があった。
自国の空を自由に飛びまわる物体を掌握していないなんて、バレる訳にはいかないのだ。
UFOが外国の最新兵器である可能性も疑う。しかし、実は最新兵器というのは、自国の物であってもたいがい秘密だからややこしい。誰が何を知っていて、何を隠そうとしているのかが、見ていると次第にわかってくる。いや、まだまだわからないな。
プロジェクト・ブルーブックのメンバーのクイン大尉(カッコイイ)と、ハイネック博士(頭のキレるおじさん)の二人が立場上タッグを組んでいる。上下関係が大切なクインと、立場なんてどうでもいい博士は、基本的にあまり仲は良くない。
アメリカ空軍のハーディング大将は、UFOがらみの目撃情報を隠蔽する側で、目的達成のためにはどんな手でも使うワルい雰囲気。上手く収めないと立場を失う危機感があるのは、クイン大尉と結局同じ。組織の人間の悲しみがチラチラと見える。
シーズン2になってリアルタイムに見始めたけれど、エリア51やロズウェル事件がばっちりと取り扱われていて、とても面白い。
古めかしい時代の車や家、人物たちの雰囲気に落ち着いたドラマのテイストを感じていると、いきなりのSF的急展開でハラハラさせられる。ヒストリーチャンネルお得意の、宇宙人がらみの再現フィルムとはグレードが違う感じ。映像はとても丁寧に作られていて綺麗。
どれが調査に基づいていて、どれがフィクションなのかはよく知らないけれど、「あぁ、そんな事もあったのかもしれない」と妙に納得しながら見てしまう。
博士の妻や謎の女たちも、クラシックなファッションでとても素敵だ。シーズン1で木製のシェルター小屋を女たちだけで用意するシーンは、不安の解消の方法のせつなさが感じられた。
当時バカ売れしていたシェルター小屋の店主も、女性客よりも男性客を優先していて、何でも男達に決められてしまっていた時代が悲しかった。女は家でチェリーパイでも焼くしかないような扱い。
ハイネック博士の妻も典型的な奥様で、最初は夫の仕事の内容を隠されていた。途中から夫の仕事の秘密を共有。有能な夫をサポートをしている気分で、とたんにイキイキとしだす。
この奥さん、UFO研究会にも加わって、深入りしすぎる展開がヤレヤレだけれどドラマ的には面白い。好奇心と適度な知性で、割と上手くかわしてしまう。
登場人物が多すぎないのも覚えやすくて良い。しかし、私の夫はこのドラマに興味がなさそうだった。シーズン2の1話を見てもピンと来なかったらしい。1話だけだと確かに退屈だったかも。
しかし2話目の展開がスピーディで秀逸だったので、夫にこれだけでも見るように勧めた。結局それ以降は一緒に見ることに成功。ドラマって、見出すとやめられないですからね。ウシシ。
連続ドラマの形でUFO騒動を見られるのが、娯楽としてちょうどいい。もう過去の事のはずが、実態は知らされていないからだ。ハイネック博士とクイン大尉が、真実を求めて動き出すところに好奇心がそそられる。知りたい人が何に行き着くのかを見たいのだ。
【武田瑛夢/たけだえいむ】
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
ユニクロのエアリズムマスクを買った。Mサイズ。家で試着している時はいいけれど、外出すると暑さを感じた。息を吸ったり吐いたりするとペコペコする。マスク用の立体骨格のブラケットが流行っているので、それを入れたら楽かもしれない。