[5078] わたしも「意識」について考えた◇この秋注目のアニメ・ベスト3

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《今期アニメは夢のような日々になりそう》

■羽化の作法[113]現在編
 わたしも「意識」について考えた
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(126)[アニメ]
 この秋に絶対に視たい、私の注目のアニメ・ベスト3
 森 和恵
 



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■羽化の作法[113]現在編
わたしも「意識」について考えた

武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20200908110200.html

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GrowHairさん(ケバヤシさん)がデジクリから去っていかれました。

Otakuワールドへようこそ![335]受験生並みの猛勉強の夏
https://bn.dgcr.com/archives/20200828110100.html


理由は、意識の謎の解明に必要な数学の研究ためのようです。

《しかし、正解を聞いたときに驚くことができるためには、理解できないことには話になりません。なので、私としては、上がってきた仮説は、すべてきっちりと理解しておきたい、と思っています。

思うだけで、これ、実際にやろうとなると、非常にたいへんです。例えば、ジュリオ・トノーニ氏は「統合情報理論(Integrated Information Theory; IIT)」を提唱しています。また、カール・フリストン氏は「自由エネルギー原理(Free Energy Principle; FEP)」を提唱しています。どちらも基礎にあるのは情報理論です。》

《あと、意識の仮説として、圏論を基礎に置いたものが出てきています。土谷尚嗣氏(モナシュ大学准教授)と西郷甲矢人氏(長浜バイオ大学)による共著論文が2019年に発表されています。

圏論とは、抽象化された矢印の数学とも言うべき理論です。対象から対象への矢印が射であり、対象と射とで圏が構成され、圏から圏への矢印が関手であり、関手から関手への矢印が自然変換であり、そこまで行くと、米田の補題が言えます。つまり、矢印のなす構造が階層化されていて、まあ、難解な理論です。》
(ケバヤシさんのデジクリ記事より)

ケバヤシさんは意識の謎を探求する同志なのですが、遥か遠くに行ってしまわれた感があります。

しみじみ「行ってしまわれた……」(『風の谷のナウシカ』より)

姫様(ケバヤシさん)はセーラー服とアゴ髭をはためかせて、メーヴェに乗って腐海(意識の謎を解き明かす数学)の中へ飛んで行きました。私はミト爺のように、風の谷(ギャラリー13月世大使館)を護りながら帰ってくるのを待っております。

ナウシカ 参照


お供できないのは悔しいですが、意識という主観が科学的に解き明かされて行くのはワクワクします。

起源の謎は3つあるといわれています。「宇宙」と「生命」と「意識」です。なぜ解き明かされないのかというと、客観的に観測・観察できないからです。

その壁をどうやって乗り越えるのか? 私には無理だけど人類ならできる!(他人任せかっ!)けど、こうやって関心を持つことだって貢献にはなるはず。私のできることをやります。

ケバヤシさんは物理的に執筆時間がなくなってしまったとのことですが、実は私もここ最近忙しくなってきて、デジクリ執筆を月一回にしてもらおうか、いっそのこと辞めてしまおうかと悩んだりもしました。「お金にならないんだから辞めたら?」という助言も貰いました。

デジクリは私にとっては「ぼんやり思ってることをテキストにして明文化する脳トレの良い機会」で、例えるならばヨガや習字のお教室に通っている感じの大切な文化行為なのです。ケバヤシさんくらい忙しくなってきたら、また改めて考えようかなあと思います。

「日刊デジタルクリエイターズ」はメルマガの古株ですが、いわゆる「ウィズコロナの新しい生活様式」にマッチしそうです。将来、ウィズコロナは続き、ベーシックインカムになり、独身がマジョリティになる高齢化社会では、デジクリのような非営利でまったりした、ゆるい繋がりの思考の交換サービスって必要になってくるんじゃないでしょうかね。

●意識の3つの系

〈空(くう)と線譜〉

話を「意識」についてに戻します。まず今現在、意識について考えてることをまとめてみようと思います。

結局のところ「この世の全て」って「意識」だったりします。意識を通してでしか、この世界を認識できないってことです。これって当たり前なのですが、すごく難解だと思うんですよ。

意識の謎を思う時、どこかの深淵に潜っていくような、上下も重力もないクラクラするような、神秘的な不思議感を覚えます。謎を思考する時のそのクオリアが快感なのですよ。知的好奇心とは最も健康的なドラッグなのです(深追いし過ぎると健康を害しますが)。

私たちが認知し得る全ては「意識」にあります。私たちはそのほとんどが「無意識」の働きで生存しているにもかかわらず。

私たちは世界を認識しているのではなくて、認識の仕方が世界を作っています。「世界」も、「存在について」も、私の外側にひとつの真理としてあるのではなく、私たち人類の身体に備わっている「認識の仕組み」によって作られているってことです。

認識の仕方は生物種によって異なります。同じ種同士なら認識の仕方が一緒なので、共有される世界観はありますが、「これこそが正解!」という真理の姿が外側にあるわけではないのです。世界の本当の姿は(姿があるかどうかも)分からないのです。

それをお釈迦様は「空(くう)」と呼んだのでしょう。私はそれを「音楽」と呼んで【線譜】を描いています。これが今の私のできることです。意識の謎との対峙はそのまんま私の芸術活動に直結しているってことなのです。

〈内臓系と体壁系と霊系〉

時間をかなり遡ってみましょう。私たちは最初はいってみれば「内臓」だったわけです。ほぼほぼ「管(くだ)」だったのです。

そのあと動くために肉体が進化して、それに伴って脳も発達していきました。したがって脳と手足は新参者なわけです。

解剖学者の三木成夫氏は、私たちの身体は大きく「内臓系」と「体壁系」の二つの系があると書いてます。




“こころ(心情)”と“あたま(精神)”は、この心臓と脳に由来したもので、それぞれ人体を二分する“植物的ないとなみ”と“動物的ないとなみ”を象徴するものということになる。『ヒトのからだ/三木成夫』”


三木氏は植物器官である「内臓系」の意識を「心」、動物器官である「体壁系」の意識を「精神」としています。

「内臓系」は無意識的で非言語的、「体壁系」は意識的で言語的。前者は「肚」で、後者は「頭」。最近、「腸」と「脳」で対比させたりしますが、それは「内臓系」と「体壁系」のことですよね。

それから、「東洋的」と「西洋的」というのも、「内臓系」と「体壁系」なのかなあと思ったりもします。ただこれはパキッと二つに分離してるのではなく、複雑に混ざり合っています。

それだけではありません! 身体以外にも意識があると思ってます。そもそも宇宙は意識であるとか、すべてのモノには意識が宿っているとか、そういった類の話になっちゃうので漠然としてしまうのですが、このような神秘主義やオカルトっぽいのも捨て切れないのです。

第一、そうじゃなければ人類から「アニミズム」は生まれてませんよね。それを「太古の人類の迷信じみた間違った世界認識」と切り捨てるのは、どうにも抵抗があるんです。これを「霊系の意識」と言っておきましょう。

まとめると、意識には二つの系、「内臓系」と「体壁系」があって混ざり合っている。さらに身体以外にも「霊系」の意識がある。

「主観だから科学で扱うのは難しい」とか、「意識のハードプロブレム」という問題の他に、意識には三つの系が連動して三体問題のように複雑になってるから紐解けない、というのもあるのではないだろうか? などなどと漠然と考えております。合ってるかどうかは、まるで分かりませんが。

現在、科学的には意識は脳にあるとされています。人間の脳身体は神経の電気制御で動きますよね。体壁系は電気製品なわけです。物理学と化学で動きます。これは再現(製造)できるってことです。

もし「意識」が、「クオリア」が、ひいては「私」が、脳由来であるならば、いずれ解明されるってことです。

「だがしかし!」と、私はどこかで思ってしまうのですが、この科学の進歩のベクトルは止められないし、それに純粋にワクワクするのも確かです。

●在野の3人の研究者

私は「本物のインテリは在野」説、というか願望を持っています。すごい人はなんだかヘンピな場所で、群れずに、変わり者として暮らしていたりするんです。というか願望ですが。

イメージとしては手塚治虫の漫画の主人公「ブラック・ジャック」でしょうか。(二次元かいっ!)

現実にもいます。南方熊楠です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%96%B9%E7%86%8A%E6%A5%A0


でも、それって昔の人じゃないか。現在はそんな人いないだろう、と思ってしまいますよね? でも、いるんです。現在私が注目している、三人の在野の研究者を紹介します。

〈AIに意識を発生させるロボマインド・プロジェクト〉
https://www.youtube.com/channel/UCF7k8BrfIwPSennLMByxyuQ/


意識の謎を言葉の意味理解に特化してプログラムで作ろう! というのがロボマインド・プロジェクトです。「チューリングテスト」に合格するプログラムを作るプロジェクト、そう捉えてもいいかも知れません。プロジェクトと書いてますが、田方篤志さんという方が一人でやられてるようです。

YOUTUBEチャンネルの動画を楽しく観ていますが、これはどうも哲学の話をしているのかなあ思えてくるのです。現代、なぜ哲学はダメになってしまったのか。それは哲学とは「意識の謎」に言及してるに他ならなかったからです。世界とは? 存在とは? とかって、まるっと意識の謎に集約されるのです。

ロボマインド・プロジェクトは「それ(哲学)って言葉の意味理解のことだから難しい言葉を増やしたり、ダラダラと思考実験とかしてないでプログラム作って実際に動かせばいいじゃん」ってやってるのです。

哲学を批判してるようにも聞こえますが、行き詰まった哲学をプログラムの実践で押し動かそうとしてるようにも感じます。

動画の見どころは、たまに入るダウンタウンの松本人志的なボケです(笑)(脳みそ貫通する話の動画はまっちゃんのコントとして成立しそうで『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM』に入っていてもおかしくないと思えました


もし会話するAIができたなら、ピッピやプップなどの13月世の精霊たちに実装させてあげたいです。


〈おにょTV ー音の図形ー 〉
https://www.youtube.com/channel/UCUx2sYkHw0U5HugvkvpqSBA


「オニョロジー」という、音を軸とした体系を研究されているのが小野田智之さんです。それは、ヴァイオリンのボディをタッピングして、同じ音程で繋がる線の形「フォノグラム 」からヴァイオリンを仕上げる技(わざ)で生まれた体系です。

板の共鳴が消えてしまう境目に「フォノグラム」の渦ができるので、その渦がなくなるようにボディを削っていくと、ヴァイオリンは綺麗な音が響くように仕上がるのだそうです。

この、美しい音色を出すヴァイオリン製作から生まれた「フォノグラム」は、人体にもそのまんま当てはまるというのが、「オニョロジー」の面白さです。

さらに興味深いことに、小野田さんは音を鳴らさなくても「フォノグラム」が見えるそうで、これはある種の超能力です。

私は「音楽を描いている」と【線譜】を描いていますが、音楽が見えてるわけではありません。音が色になる共感覚も意識できません。あくまでも「音楽」のイメージを描いています。それも「なんとなく」を頼りに描いています。根拠が自分で認識できないのです。

「フォノグラム」は音のデッサンに相当する、基礎的な認知だと思うのです。オニョロジーでは人間の認知を大きく二つに分けて、「前頭葉ゲシュタルト」と「後頭葉ゲシュタルト」と呼んでいます。

「前頭葉ゲシュタルト」とは言葉や理屈の思考、そして筋肉を使う運動を指します。この時、その人の「フォノグラム」は渦を巻くのだそうです。

「後頭葉ゲシュタルト」は、言葉や理屈の思考を外した認知と「姿勢制御筋」と呼ぶ筋肉ではない場所を使うゆっくりした動きを指し、その時「フォノグラム」の渦はなくなっていきます。

この身体フォノグラムの渦巻を取り去ることを目的とした、「もじもじ体操」の教室がオンラインで開設されています。

小野田さんのいう「前頭葉ゲシュタルト」は、三木成夫氏のいう「体壁系」とかなり共通してることが分かります。なので「後頭葉ゲシュタルト」と呼んでいる認知は「内臓系」に相当する可能性が高いでしょう。(実際動画を聞くとちょっと違うんですけどね)

三木成夫氏は著書の全編にわたって、「体壁系」より「内臓系」に重きを置いています。小野田さんも「前頭葉ゲシュタルト」より「後頭葉ゲシュタルト」を重要視しています。そこもそっくりです。

「内臓系」は植物器官です。植物は天体の動きとシンクロしています。動物も月の満ち欠けや季節に連動して動きますが、それは植物器官である「内臓系」の働きによるのです。

このように私たちの「内臓系」は宇宙と繋がっていますが、「体壁系」は天体の運行から離脱して自由に動く機能です。それを有するのが動物なのですが、人間はやたら脳が発達したことによって、ことさら「体壁系」が強く働き、天体の運行と疎遠になってしまったのでしょうね。

なので宇宙と繋がりを取り戻すには、「体壁系」の働きを鎮めるのが方法のひとつです。思考も筋肉も極力使わないようにする。それが「瞑想」なのかも知れません。

この「内臓系」重視の考え方は、そのまんま「後頭葉ゲシュタルト」重視の〈オニョロジー〉にも当てはめることができます。

また、小野田さんは「前頭葉ゲシュタルト」の動きを、「電磁波出ちゃってる」と言ったりしています。脳や筋肉の神経系は電気信号なのでその通りなのですが、重要なのは「電磁波」よりも「音」なのです。それは三木氏の著書では、まったく触れられていません。

電磁波も音も波です。私たちはほぼほぼ電磁波で世界を認識しています。オニョロジーは、同じ波でも音の波(振動)で世界を捉え直す世界体系のようにも思えます。

また、オニョロジーは仏教のように、自分で体感しないと意味がありません。そこが最大の魅力と難しさです。

「フォノグラム」を見れるようになったらいいなあとずっと思っていて、7月に「もじもじ体操」の講習を受けてみました。また機会をみてレッスンを受けたいと思ってます。

ところで小野田さんは「KENT」という音の数学理論を発表しています。
http://tomoyukionoda.com/2018/07/02/post-5012/


これは冒頭のケバヤシさんのデジクリを引用した「圏論を基礎においた意識の仮説」と関係がありそうな気もするのですが、どうなんでしょうかね。。

〈見えない世界の科学研究会〉
https://www.youtube.com/channel/UCMXH3zgiwHjFyJ7qxWB6RBQ


言葉の意味理解にフォーカスした〈ロボマインドプロジェクト〉は、「体壁系意識」で、「内臓系意識」と共通項の多いのが〈オニョロジー〉。最後のトリはやはり「霊系意識」となります。

「胎内記憶」とか「気」とか、怪しい感じがうんとしてしまう現象がありますが、それらは〈PF(パラサイト・フェルミオン)理論〉で説明可能というのが、理論物理学者の種市孝さんです。

「死後存続を科学的に立証できれば安心する人が増えるはず」という種市さん。亡くされたお母さまにお礼を言いたかった気持ちから生まれた理論のようです。

見えない世界を科学する「PF理論ドットコム」へようこそ


まず、宇宙を五次元と考えてみましょう。そうすると私たちは「四次元時空のブレーン(膜)」に貼り付いてることになります。

星も空気もみんな、時空四次元のブレーンに貼り付いて逃れられません。そしてこのブレーンの外側に五次元があるのです。五次元は見えません。なぜなら、光も四次元時空の膜に貼り付いているからです。

このモデルはリサ・ランドールの宇宙論でも登場するので、取り立てて変わったところはありません。

理論物理学者 リサ・ランドール博士 来日インタビュー.flv


この時空四次元のブレーンの外側、五次元方向にポテンシャルの凹みが存在してることが「場の理論」から導き出されます。川が高いところから低いところに流れるように、ポテンシャルの低いところに、五次元の物質は集まります。

そうすると、時空四次元のブレーンにあるフェルミオンにパラサイトする五次元方向のポテンシャルの凹みに集まったフェルミオンが存在できる、と。これが意識の正体ではなかろうか、と。

詳しくはこちらの動画を見てください。浅草倫理法人会 経営者モーニングセミナー『最新物理学説で読み解く「生まれ変わり」の実在性』~種市孝さん~


そこで思い出すのはベルグソンの「純粋記憶」について、小林秀雄が言ったことを紹介してる茂木健一郎さんの動画です。

ベルグソンの純粋記憶について


外套とハンガーに喩えて、外套が記憶だとすると脳はハンガーである、と。ハンガーがなくなっても外套は残るだろう、と。つまり、脳がなくなっても記憶は残るだろう、と言っています。

これはPF理論で説明がつきます。五次元(余剰次元)に何かある。これはすごくありえそうです。

映画『インターステラー』では、ブラックホールに入ると過去に戻ります。理論物理学では、重力は時空四次元のブレーンから飛び出すことをベースにしたストーリーです。

地球の中心は行けないし見れない。だけどどうなってるか説明できていて、私たちは教科書でマントルとか習うわけです。そのようにして、五次元方向にある物質が検証できたらいいなあと思うのです。

ケバヤシさんが猛進なさっている、アカデミズムでの意識の謎の探求、注目して行きたいと思っています。そして私も惹かれている意識の謎の探求、ゆっくりじっくり進めていきたいと思っています。


【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/断酒243日目】

《ギャラリー13月世大使館》
9月のご予約は満席となりました。年内も予約が埋まりつつあります。ご予約開廊日スケジュールはこちらです。
https://13moon-gallery.shopinfo.jp/

ご予約承っておりますのでツイッターDMにてお気軽にご連絡ください!

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ブログ「13月世の物語」
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■LIFE is 日々一歩(126)[アニメ]
この秋に絶対に視たい、私の注目のアニメ・ベスト3

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20200908110100.html

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●5年ぶりに六つ子が帰ってきます

こんにちは、森和恵です。9月に入り暦の上では「秋」となりましたね。今年は時が止まっているようで、移り変わりは早くかんじます。ということで、来月からスタートする秋アニメの速報をお届けします。

さて、まずは本編を始める前に告知から。

▼『レスポンシブウェブデザインの仕組みと制作ツール〈後編〉』


前回の続きで、レスポンシブウェブデザインの後編をライブ配信しました。実務ベースのウェブ制作ではかかせない、スマートフォン対応サイトを作るために必須の手法の紹介となっています。ぜひ、ご覧ください。

……ということで、さっそく本編の「この秋に絶対に視たい、私の注目のアニメ・ベスト3」です。期待値順に紹介していきます。

○おそ松さん(10月12日スタート、テレビ東京系)
https://osomatsusan.com/


1期、2期、映画を乗り越え、3期。5年ぶりに六つ子が帰ってきます。

ファンの間では春季に3期がスタートするのでは? と噂されていましたが、すこしずれて秋からスタートです。

“おそ松さん”はギャグアニメなので、続きがあってないようなものですが、1期は初心者向けに丁寧な作り、2期は玄人向け(コアなファン)に冒険たっぷりに……と、毎回テーマが設定されており、今回はどんな色で作品が繰り広げられるか楽しみです。

今回から、キャラクターデザインが安彦英二さんにバトンタッチされて、絵柄が少し変わっています。

キャラクターデザインの変更が発表された当初は、ファンの間でも賛否両論・ケンケンガクガクと騒がれましたが、新規絵が発表されるにつれて「可愛い!」という声が高くなってきています。

私自身は浅野直之さんの描かれる“ドラマティックでノスタルジー”な絵がたいへんに好きでしたが、安彦英二さんの“コミカルでコケティッシュ”な絵柄もだんだん好きになってきました。

キャクターデザインから見て、3期は「わかりやすいギャグアニメ」になるのかもなぁ? なんて予想しています。

しかし、予想の斜め上をいくのがこの作品。たいへん、たいへんに楽しみにしております。

○アサルトリリィBOUQUET
https://anime.assaultlily-pj.com/


尾花沢軒栄先生の漫画を原作にしたアニメ化作品です。武器を手に少女たちが、謎の生命体「ヒュージ」と戦う物語です。

2005年スタートの作品で、舞台化・小説化もされている大人気作品のアニメ化ということで、注目度も高いようです。

まったくのノーマークでしたが、今回のコラムを書くにあたって秋アニメを調べて出会いました。

わたしが目を止めた理由が、制作会社がシャフトだったことです。

シャープで一癖あるアニメが得意なシャフトですが、トップページのビジュアルを見る限りは、シャフトらしさがありませんでした。

しかし、プロモーションビデオをみて、一期に考えが変わりました。「ああ。これ、シャフトだ(期待大)!!」と。



設定も、絵も、主題歌も、ベタベタな感じの体をなしていますが、たぶんこれは……途中で化けると思います。見のがしてはならない、と思います。

○神様になった日
https://kamisama-day.jp/


こちらもノーマークでしたが、制作がP.A.WORKSと知り、プロモーションビデオを見てみました。



途中までは、異世界から来た少女と出会った、普通の少年の日常系の話なのかなあ? と思っていました。……が、映像が2分11秒に来たところで、ゾクッとさせられました。

ヤバイ。何これ? と、制作スタッフを調べると、麻枝准さんの原作・脚本でした。

麻枝准さんといえば、keyのゲームシナリオライター・“泣きゲー”のカリスマとして有名な方です。これは、名作になると思います。

……というわけで、今回はこちらまで。

本当は、超おすすめしたい作品が10本以上あるのですが、まずは外せなさそうな3本をご紹介しました。もしかしたら、次回続くかも。

YouTube番組が開設されてから、中村悠一さんのファン度が増している私には、今期アニメは夢のような日々になりそうです。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)


【森 和恵 r360studio ウェブ系インストラクター】
mail: r360studio@gmail.com
YouTubeチャンネル: https://youtube.com/r360studio

サイト: http://r360studio.com/



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編集後記(09/08)

●中村彰彦「智将は敵に学び 愚将は身内を妬む」は、秀吉はなぜ秀次を憎んだのか、将軍になりそこねた二人の男・義経と忠長、どこまでも一枚岩の上杉景勝と直江兼続、日露戦争の隼・児玉源太郎とヌーボーの大山巌、といったスタイルで歴史上の人物約20人について描いており興味深いが、最後に「還暦ゴジラ 咆哮いまだ止まず!」という、本のタイトルと無関係の一編があった。

智将でも愚将でもなく「水棲爬虫類から陸上哺乳類に進化途中の巨大生物」という設定の架空の生き物である。後に『ビキニ環礁の原子爆弾研究で散布した放射能を浴びて変貌した』という説明が加わる。なぜ武将本にゴジラなんだ。これは筆者が好きで好きでたまらないからだろう。かつてSF・歴史好きだった一読者として、その気持ちはよく分かる。この本に前書きがないのは変だが。

「クジラには4歳年下の弟がいます。何という名前でしょう」というなぞなぞを覚えている。核実験で発生した「死の灰」が混じった雨を浴びるとハゲると言われていた。「ゴジラ」の第一作の封切りは昭和29年(1954)だったが、映画を見られる環境にはなかったから、実際に見たのは遥か後年、ビデオ化されてからだ。2作目「ゴジラの逆襲」3作目「キングコング対ゴジラ」もそうだ。

ゴジラが海に転落したところでジ・エンドというような、お粗末極まりない終わり方が多かったらしく、第28作「ゴジラFINAL WARS」(2004)以来、国産ゴジラは製作されていないようだ。何本かはビデオで見たが、感心できるものではなかった。1998年のアメリカ製「GODZILLA」もDVDで見たが、ゴジラの造形はともかく話はつまらなかった。アメリカでは2017年に2作目が製作された。

ゴジラをどうしても水爆の申し子とは見做したくない、ような映画になっているらしい。「ゴジラ」の第一作は、度重なる水爆実験により、深海の安住の地を追われて日本に来たという想定。「ゴジラは海中でも陸上でも生きられると設定されているが、これはおかしい、ゴジラには鰓もなければ鰭もないから、ダイオウイカやシーラカンスのように深海に棲息することはできない」と筆者。

ゴジラがテレビ塔を倒すと、塔内で中継放送中だった女性アナウンサーは「さようなら、みなさん」と叫ぶ。このシーンは昭和20年8月9日、ソ連軍の南樺太侵攻時の、電信乙女12名の悲劇を下敷きにしている。作中に映し出されるテレビに、まるで終戦直後のようなシーンが流される。筆者は、ゴジラは水爆の申し子というより、すべてを破壊する大戦の象徴であると捉えている。

ゴジラはオキシジェン・デストロイヤーという名の水中酸素破壊剤を浴びて、海底で白骨化する。山根博士は「あのゴジラが一匹とは思えない。水爆実験が続けばまた世界のどこかから現れる」と予言するが、都合よく登場したその恐ろしい薬品は何のために開発されたんだろう。古生物好きな筆者としては、着ぐるみであるゴジラの出来映えには、感心できないところがあるという。

歯列に犬歯が存在する。前肢の五本指は物を掴むことができる。しかしジュラ紀(あるいは白亜紀)の恐竜にこのような特徴はあり得ない。古生物学からの矛盾点をいくつか挙げるが、ゴジラ映画にそんな無粋なことを言っても仕方がないだろう。ご都合主義的展開も、家族で見られる娯楽映画なんだから文句つけるほうが無粋である。久しぶりにDVDをレンタルして鑑賞しよう。(柴田)

中村彰彦「智将は敵に学び 愚将は身内を妬む」WAC 2017
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4898314570/dgcrcom-22/



●冷凍庫(の話題から離れてしまったが)続き。窯焼きパスコのために、超暑い中、徒歩でスーパーへ。と、そこは近所のスーパーの二倍以上の大きさの敷地面積の二階建て。近所のスーパーより安いものがゴロゴロ。見たことのない商品があって、超テンションが上がる。何これ楽しい。

入口の消毒液は、手動でスプレーするのではなく、手をかざして自動で出てくるものでもなく、ペダルを踏むと出てくる仕組みになっていた。ほほぅ。

たまるポイントが違った。初めて行くスーパーで、そこのポイントカード持っていないのに、大手共通ポイントがたまるなんて。スマホのポイントカードでいいのかしら、見せればいいのかしら、自分でかざすところがあるのかしらとキョロキョロ。

支払いにはQUICPayやiDは使えるのかしら。あっ、QRコード決済もできるってあるわ。あー、だったらここの割引クーポンがあったかもしれないなぁ、でももう自分の番だわ、間に合わないわ。ミスしないかしら、レジ袋いらないっていつ言えばいいのかしら、ポイントカードはいつ出せばいいのかしらと、ドキドキ。こんなのでも新しいことは楽しい。続く。(hammer.mule)