[0342] アダルトサイトに学ぶ

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【日刊・デジタルクリエイターズ】 No.0342  1999/06/07.Mon発行
http://www.dgcr.com/      1998/04/13創刊
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前号の発行部数 12726部
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●デジクリSPECIALコラム
 アダルトサイトに学ぶ
 月曜日担当:神田敏晶

●投げ銭システムの決起集会+ワークショップ レポート
 情報の発信者であり受信者であるということ
 柴田忠男

●展覧会案内
 石川浩二個展「Happy Days」

●イベント案内
 第36回東京グラフィックスフェア

●公募情報
BATクリエイターズオーディションVol.02募集開始

●展覧会案内
 ディジタル・イメージ大阪展



■デジクリSPECIALコラム
アダルトサイトに学ぶ

月曜日担当:神田敏晶
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KNN神田です。

「米国アダルトサイトにおけるEC利用」という真面目なEC関連の仕事で、毎日
最先端のアダルトサイトにおけるマーケティングを、昼間から仕事でチェック
したり、インタビュー取材しております。アダルトサイトには当分、未来があ
りそうです。

シリコンバレーの知人の会社がアダルトサイトをラウンチするというので、そ
のサイトを見て綿密なマーケティングがなされていることに、愕然とショック
をうけてしまいました。コピーひとつで、アクセス数がいとも簡単に変化しま
す。また、確率的にも0.*% は必ず入会するというデータがあり、トラフィッ
クが多ければ多いほどその確率も正比例して増えるのです。しかも解約率もす
べて掌握されているのです。これは意外と手堅い商売のようです。決済方法も
米国内の登記であれば、クレジットカードで一発です。

何よりも、彼らのビジネスの早さは天下一品。HTMLを書き換えている間にも数
百件のアクセスがあります。それらがチリも積もってビジネスモデルとなるの
ですが、その合算した利益は天文学的な数字となります。また、最近はそれら
が、「アフリエイトプログラム」という一種のお友達紹介キャンペーンのよう
なプログラムを取り入れたから、さらに特殊になっていきます。

「アフリエイトプログラム」とは、登録したユーザーには任意の URLもしくは
HTML行が与えられ、そこからたどって入会してきた人に対しては、最大利益の
50%をキックバックするというシステムです。これはまさに知らない間に営業
マンが増殖していくシステムです。ハタ目には単なる広告のようにしか見えま
せん。

しかし、なぜこんなにもアダルトサイトがアメリカで大盛況なのでしょうか?
「ポルノ」が解禁になっているアメリカなのに、ふと疑問に思いました。

まず、レンタルビデオ屋にいけば、アダルトコーナーが1/5 は必ずある日本と
ちがって、普通のレンタルビデオ屋ではアダルトコーナーは一切ありません。
またテレビも映画も指定があり、「SEX 」と「暴力」と「煙草」は一切見るこ
とができません。乳房はOKでも乳頭はボカシが入ります(なんだか中国みたい
です)。CATVのアダルトチャンネルは一回6ドル近くします。しかも、タイト
ル入りで請求されます(^_^)。

反対に、米国ではある特殊な場所にいけば、アダルトコーナーはやたらと充実
していますが、健全なるアメリカ成人男性諸氏は低所得・低学歴層、彼女もい
ないような奴らがたむろしているようなところへは行きたがりません。また、
仕事と家庭の両立が一番という教育に親しんだ、良きアメリカ人ほどポルノを
蔑視する傾向があるようです。

しかし、実は、そんな彼らが一番息ぬきできる場がインターネットでもあるよ
うです。通常、AOLの無制限固定料金制と56Kモデムで、誰からも気がねせずに
好きなだけ、月額固定料金で、いくつかひどいサイトにだまされながらも、各
々趣味にあったサイトを利用しているようです。しかも、街にいかずに安全に
…です。

それだけで、すべてとはいえないまでも、アダルトサイトのマーケッターたち
は、何が男の判断を緩めるのかも、何曜日の何時くらいになると、加入率が高
まるのかまですべて掌握しきっているのです。それは、一日何100 万ページビ
ューというフリーサンプル画像を見にきた人たちの残していった痕跡がサーバ
に残っているからです。

ECの実態を一番、握っているのは、きっと彼らなんだろうなと痛感する日々で
した。

【神田敏晶】かんだ・としあき
世界で一番小さなデジタル放送局KandaNewsNetworkを個人で営む。
http://www.knn.com/ mailto:kanda@knn.com
英語検定4級(中1程度)の腕前を活かし、珍英語で世界を駆け回るビデオジ
ャーナリスト。老後は世界の友だちの家を毎日泊まり歩く事を夢に地球的な規
模でネットワークを築く。年令不祥(自称27才独身)でマルチメディア界のド
ン・キホーテと異名をとる。デジタルクリエイターズでは企画・マーケティン
グを担当。ビートルズバンド「The Beagles」ではバンマスをこなす(^_^)。

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■投げ銭システムの決起集会+ワークショップ レポート
情報の発信者であり受信者であるということ
柴田忠男
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昨日、「投げ銭システムをすべてのホームページへ」決起集会+ワークショッ
プに参加した。というより主催者側だ。ゲストスピーカーとして呼ばれたので
はなく、発起人サイドのスピーカーだったのだ。

じつは、昨日までは無責任に、ひつじチームがうまいことやってくれるだろう
から、それに乗っていればいいや、と思っていた(反省)。しかし、会を終え
たあとでは、これはわたしも積極的に乗り出していかにゃいかんなと思った。
ま、質疑応答の最後のコメントで、あるジャーナリストがこの運動を過分に誉
めていたので、その気になった、という理由もある。

スピーカーはわたしの他に「アクセス向上委員会」代表の橋本大也さんと「い
なかどっとコム」の石井研二さん。それぞれが現状報告と投げ銭システムへの
思いを約10分間ずつしゃべる。さすがに聞かせる内容を持ったおふたりである。

長い休憩時間にアンケートに書き込んでもらう。第二部はそのアンケートをも
とに、会場の参加者全員をまきこんでの寄り合い風討議、とはいえ集まったア
ンケート回答を整理分析する時間もないので、スピーカーの机に積み上げて、
たまたま手にとったものを読み上げ、スピーカーが回答したりコメントしたり
する、大喜利みたいなもの。

そんなことは事前に知らされておらず、ぶっつけ本番だ。つまり、スピーカー
(代表の松本功さんも)は大道芸人の役目を負わされる。ウケたい、目立ちた
いという気になる。会場からも、積極的な意見や質問が出て、寄り合い風討議
はもりあがった。

投げ銭はパトロンシップというマインドの運動なのか、それとも小額決済を実
現してインターネットで情報を発信する人のビジネスを可能にするのが目的な
のか、そう問われると両方としか答えられない。

わたしは情報発信者である。現在は小額決済が不可能なので(小額決済システ
ムがないわけではない。利用者が気軽に投げ銭できるシステムはまだない、と
いうこと)無料サービスをしているが、本当は運営の費用や原稿料は読者から
の投げ銭で捻出したいと思う。だから、投げ銭思想による小額決済システムの
実現を熱望する。

同時にわたしは、利用者でもある。いい情報を提供してくれたWeb サイトやメ
ールマガジンにはお礼をしたい。しかし、クレジットカード、郵便、銀行なん
かを考えるはめんどうくさい。投げ銭感覚で気軽にカンパしたいと思う。その
ためには、投げ銭思想による小額決済システムが存在していなければ、いくら
その気になっても実行できない。

だから、パトロンシップというマインドと、小額決済実現によるビジネス化と
いうのは表裏一体だと思う。結局は、「投げ銭思想による小額決済システム」
の実現というのがわれわれの求めるカタチである。同時に、この考え方をもっ
ともっと一般に広めていかなければならない。ト、昨日、スピーカー席で(遅
ればせながら)気がついたのであった。

この催しの詳しいレポートは、近く推進準備委員会ひつじチームから発表され
る予定である。

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■展覧会案内
石川浩二個展「Happy Days」
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本日より千駄ヶ谷のギャラリー・エフで、イラストレーター石川浩二さんの個
展が始まる。大判プリントやデジタル紙彫刻など、盛りだくさんの楽しい展示。
サイン入りの作品やオリジナルT シャツを低価格で販売する。会場には毎日、
午後4時ごろからいる予定とのこと。本日午後5時半からはオープニングパー
ティ(この号の発行は間に合ったか?)

会期:6月7日(月)~18日(金)11時~19時 (月~金)、土曜日は18時まで。
日曜休廊。会場:ギャラリー・エフ 渋谷区千駄ヶ谷4-19-7さくらマンション
2階 TEL.03-3475-4878 会場の地図など詳しい情報をホームページに掲載。

http://www1.odn.ne.jp/koji/

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■イベント案内
第36回東京グラフィックスフェア
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東京グラフィックサービス工業会は、7月1~3日の午前10時から午後5時ま
で、東京ビッグサイトで中小印刷業者のための最新機材ショー「第36回東京グ
ラフィックスフェア」を開催する。テーマは「印刷ルネッサンス~メディアは
限りなく」。出展社数は106社、610小間。入場は無料。
Web ページの案内によると、「組版、製版、刷版、印刷、製本、各種加工など
の工程別・印刷関連優秀機資材が一堂に展示・紹介されるほか、印刷ビジネス
をサポートするシステムや製品、耳寄りな情報に出会えます。会場となる東展
示棟1・2ホールで、印刷が巻きおこすビジュアルショックを体験してくださ
い」とのこと。第2回自費出版大賞の表彰式も行われる。

http://www.tokyographics.or.jp/

・小規模な印刷システムやアイデア印刷など見て回るのは面白いので、わたし
は毎回参加している。ゆりかもめや船に乗るのも好きなのだ。JPCのブースで
はCD-ROM「ColorSync Master Kit-2」「PDF見聞録vol.2」も販売。(柴田)

http://www.jpc.gr.jp/

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■公募情報
BATクリエイターズオーディションVol.02募集開始 
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あの吉本興業と学生援護会が主催する「BAT クリエイターズオーディション」
Vol.02の課題が発表された。このコンクールで優秀な成績をとると賞金のほか
に『BAT メンバー』に選ばれる。すると仕事の提供、作品のプロデュースをオ
ーディション事務局が全面的にバックアップするという、次世代クリエイター
発掘プロジェクト。このオーディションがカバーするクリエイターとは、グラ
フィックデザイナー、イラストレーター、WEB デザイナー、フォトグラファー
である。

募集作品の課題は、ポスターやチラシなどの広告デザイン、商品・パッケージ
デザイン、キャラクターデザインなどのビジネスアートである。また、そのほ
とんどが協力企業によって提供された課題のため、優秀なら即採用で「仕事」
として認められ、デザインフィーが支払われる場合もあるようだ。

募集期間は、6月1日(火)~10月12日(火)。課題は、HMV ジャパン、セレ
ッソ大阪、TOWER RECORDS JAPAN 、富士写真フイルム、日本ハム、オリエンタ
ル、DDI(EZweb)、UCカード、ミステリチャンネル、吉本興業から出されており、
オーディションのWebサイトに詳細がある。第1回BATメンバーとして、作品総
数4102点の中から選ばれた17組の作家と作品も掲載、選評もあり今回の応募の
役に立つ。なかなか面白い作品がならんでいる。
 
http://www.engokai.com/bat/index.html

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■展覧会案内
ディジタル・イメージ大阪展 29日から
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東京展、柏崎展の内容に新加入作家も加え、日本最大規模の展示となる。

ディジタル・イメージ1999 大阪展
DIGITAL IMAGE 1999 OSAKA 【ディジタルアート展】
会期:1999年6月29日(火)~7月9 日(金) 4日(日)休館
午前10時~午後6時 3日(土)午後4時まで
会場:大阪府立現代美術センター 
530-0005 大阪市北区中之島3-2-18 住友中之島ビル 06-445-6665
主催:大阪府立現代美術センター ディジタル・イメージ
入場料:無料
 
◎セミナーと交流パーティー:6月29日(火)
午後1時よりセミナー<アートディレクター鈴木守に訊け>
講演:クリエイターのスキルアップとマインドアップ
特別アドバイス:どうすればもっとよくなるか? 仕事に結び付くか? 
セミナー参加者の持参した作品について鈴木守が懇切丁寧なアドバイス

アドバイスを受けたい人は、A4サイズにプリントして5点まで、当日持参。
先着順で受付。その作品を投影して、参加者全員が鑑賞しながら鈴木さんのア
ドバイスを受ける。作品は横長スクリーンに投影のため、横長のほうが見やす
い。作者との質疑応答もあり。スキルアップのチャンス。

午後6時よりパーティー 両方とも参加無料 セミナーは定員制
 
・問い合わせ先
102 東京都千代田区岩本町2-15-8 MAS-MITAビル
株式会社シフカ内 ディジタル・イメージ事務局
TEL:03-5823-7650 info@digitalimage.org

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■現在募集中
http://www.dgcr.com/etc/invite.html

読者プロフィール(投稿大歓迎!)
ホームページリニューアルインフォメーション(見て見て更新したよ!)
新刊情報(編集者が著者が宣伝しちゃう!)
デジクリClassifieds(売ります買います)など、
クリエイターに有益なもの全般!!

■編集後記(6/7)
・きのうの総決起集会で、猫乃電子出版が出店を出していた。委員会が用意し
たタタミに座って田辺浩昭さんが大汗かいて口上を述べて販売。わたしが買っ
たのは丹波丹「現代UFO学ノート」400円、黒崎義久「印刷新世紀宣言!」525
円なり。まだ見てないけど、さて、どれだけ楽しませてくれるか?(柴田)
・今月のインターネットアスキー付録に、私のご贔屓バンドendsのことが載っ
ている。大きいやん! うれし~(感涙)。ライブいいっすよ。最初から最後
までテンションが落ちない。独自の視点で世の中を斬るコラムも面白いのでぜ
ひぜひアクセス。アスキー方面には足を向けて寝られないわっ!(ハマムラ)
http://www.so-net.ne.jp/mc/columns/ends/

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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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