[0436] 新しいネットワーク・サービス

投稿:  著者:  読了時間:16分(本文:約7,500文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0436   1999/10/07.Thu発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 14196部
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 <将来への種まき>

●デジクリトーク
 新しいネットワーク・サービス
 水無月 実

●デジクリトーク
 iMacでリゾートワーク体験記
 菅原明彦

●iMedio(イメディオ)おすすめセミナー
 第2回iMedioサロン(業界トップランナーのTalk&Party)
 ~iMedioクラブ!!モーションダイブを駆使したVJライブ~

●プレゼント
 玄光社 DG8号  



■デジクリトーク
新しいネットワーク・サービス

水無月 実
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最近の展示会には、印刷会社など大容量のデータ転送を必要とする業務向けの
ネットワーク・サービスが見受けられる。これは実は以前からあったものだが、
最近、アメリカとイギリスから新しいサービスが登場した。

以前から、「PC-VAN」や「ニフティサーブ」などのVAN「付加価値通信情報網」
はあった。一時期は企業がその方向性、利用の可能性を探っていたが、そのう
ちにVAN という言葉を耳にしなくなった。しかし、最近になって、画像のよう
な大容量データの転送やセキュリティなどを重要視するデータ転送のためには、
VAN 業者による高速のサービスが見直されている。

それはひとつの会社が複数のクライアントとデータ転送を行なう場合、それぞ
れのクライアントでの通信能力はまちまちであり、ネットワークの確立にはそ
れらの条件を整えるサービスも必要になるからだ。そこでVAN 業者が重要にな
った。

アメリカではWamNetというデジタル・デリバリー・サービスが普及している。
このサービスでは従来MOなどで送られていた大容量のデータもネットワークで
クライアントや印刷会社へ送られている。

WamNetにはNOC(Network OperationCenter)と呼ばれるネットワーク監視を行
なうセンターと、転送のルーティングを行なうセンターがある。クライアント
はNAD(Network Access Device)と呼ばれる装置を設置し、センターと専用線
で接続している。

ユーザーがコンピュータから送ったデータはNAD が受け取り、そのデータをセ
ンターに転送する。ユーザーは転送するファイルをドラッグ&ドロップすると
NAD からセンターを経由し、そして転送先のNAD に送られる。このサービスで
はユーザーは送り出したデータが正しく転送されているかどうかを属性データ
でチェックできる。また、ユーザーは転送完了の通知も受け取れる。データが
正しく届けられていない場合には再送信してくれる。

これらは専用線を使った場合のサービスであるが、もちろん、ISDNにも対応し
ており、ISDN用のアクセスポイントが設けられている。このために、WamNetは
ISDNベンダーの4-Sight社を買収した。

WamNetのユーザーは、4-Sight ISDN Manager でネットワークに接続できる。
ISDN Managerを使う接続とNAD による専用回線接続は、データ容量の大小で使
い分けられる。ISDN Manager は50~100MB/時のデータ転送を受け持ち、専用
回線では120~2,000MB/時のデータ転送が行われる。日本での専用回線の接続
にはNTT のデジタルアクセス1500(1.5Mbps )が想定されており、1時間で約
400MBの転送が可能となる。

WamNetの特長はデータ転送を非圧縮でありながら、転送速度は高いことである。
ファイルの転送はドラッグ&ドロップで簡単にできる。セキュリティはNAD が
受け持っている。データがNADに送られた時点で、ユーザーとNADのネットワー
クは切断される。その後、NADに蓄積されたデータが転送される。

ユーザー、クライアントにそれぞれ設置されているNAD 間の通信は、外部から
アクセスでないのでセキュリティも高い。NAD ではそれぞれのユーザーニーズ
に合わせてディスク容量や装置の性能などが設定される。しかし、サービスに
はこのディスク容量や装置は考慮されず、通信料は従量課金制である。

WamNetのサービスはアメリカでは1966年から開始されている。このサービ
スの利用は印刷、製版を中心に出版、広告代理店にも広まっている。アメリカ
の印刷会社大手のうち45%以上が利用しており、R.R.Donnelly、WorldColor
などは拠点をいくつも持っている。製版会社ではWACE、World Color も複数カ
所で利用している。さらに、広告代理店でも大手には利用されているという。

【みなつき・みのり】関西出身のライター。1990年初め頃からDTP の世界に入
り、現在はDTP、インターネット、マルチメディアと何でもあり状態。今回も、
メールは MMinatsuki@aol.comまで。

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■デジクリトーク
iMacでリゾートワーク体験記

菅原明彦
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長野から東京に帰ってきてもう1カ月近くたちました。今回はリゾートワーク
のまとめ的に、移住する可能性も考えた体験記を書いてみようと思います。
(iMacとは関係が無い話になってしまいました(^-^;))

1カ月半ほど長野の茅野で暮らしてみて、同行した妻は非常に気に入ってしま
い、茅野に移住したいと言い出すくらい暮らしやすい場所でした。

生活という意味では東京よりも穏やかに暮らしていけるでしょうね。ただ、
東京の人間が生活してみると、戸惑うのがゴミの条例の違いでした。茅野市は
観光地を擁していることもあるのでしょうか、長野県の中でもかなりリサイク
ルに力をいれている地域で、東京とは比較にならないほど細分化されていて、
いつ何をどこに出せば良いのか最初は判らず困ってしまいました(^-^;)。

また、向こうでは再利用できないプラスチック系のものは燃えるゴミとして扱
っている(燃やしてもダイオキシンがでないような焼却炉を使っているのでし
ょうか)ので、今度は東京に帰ってきてから燃えるゴミに混ぜそうになって戸
惑ったりしていました(^-^;)。

さて、実際の生活はこのへんにしておいて、デジクリライフ的な話題にもって
行きますと微妙なところだったりします。パソコン系の消耗品(MOディスク
など)に関しては近くにヤマダ電機やノジマがあるのでさほど困りませんでし
た。周辺機器も一般的なものであれば問題なく手に入るでしょう。ただアプリ
ケーション、特にグラフィック系となるとほとんど茅野周辺では見つけられま
せん(ぼくの場合はさらにMac用という条件が負荷されます(^-^;))。

茅野に住んでいる知人の話では、茅野を含む諏訪周辺はエプソンの本社がある
のもあってハード面(特に精密機械)は強いそうなのですが、ソフト的な面は
弱いようで、一般のユーザーも実際のところ、パソコンに興味を持っていると
いう人はいても、その先のコンテンツを制作してみたいというところまで興味
を持つ人は少ない傾向があるとの事、ただ、なんらかの起爆剤になるようなイ
ベントがあればその先に興味を持つ人は少なくないのではないか、というよう
な話を聞きました。

実は、8月には諏訪市でセミナーを行なう予定でいたのですが、諸々の事情で
今回は断念する結果になってしまいました。機会があればまた企画したいと思
いますので、地元の企業さんのご協力がいただければと思っています。

セミナーと言えば来る10月11日に上田市のマルチメディア情報センターで
STRATA PetiteVision 3Dを使った3Dグラフィックのセミナーを行なう予定で
す。こちらはおかげさまで反響があったようで、既に定員に近くなっています。
(もし上田近辺の方でご興味のある方はぜひ問い合わせてみて下さい)

セミナーを行なう事になった経緯は、この「日刊デジクリ」がきっかけになっ
ています。8月5日号で情報センターの尾崎さんの記事を拝見し、もともと情
報センターには興味があり、前々から伺いたいと思っていましたので直接コン
タクトを取って伺うことにしました。

上田市の方では、パソコンの使い方的な段階からはかなり前に抜け出ていて、
「パソコンを使って何ができるのか」という事に興味を持つ人が多いそうで、
これはやはり情報センターが積極的に活動している結果なのだと思います。

そういったお話や、6月のデジタル・イメージ上田展の時に併催された石川浩
二さんのペインター講座も盛況だったということ、3Dグラフィックの講座は
まだやったことがない、という事をうかがったので、やる意義は大きいのでは
ないかと思いまして、ご提案したところ実現することになりました。

それから、もう一つの方向性として、20人がMac を使用することのできるセ
ミナールーム、小さめの映画館と同じ位の規模の定員200人のホール、とい
った施設があり、他県の人でも利用は可能ということなので、ある程度の参加
者が集められれば、97年の10月に一度開催して以来、いろいろな状況の変
化でその後、開催することのできなかった「STRATAユーザーカンファレンス」
をSTRATAユーザーグループの手で復活させて、この情報センターで開催すると
いうのも面白いのではないかということも考えました。 

ユーザーグループのメンバーにはこの話にかなり乗り気の人もおり、上記の3
Dセミナーと同じく10月に10数名でまずは見学会を兼ねた合宿を行なおう
という事になっています(この企画は実現に向けて協賛頂ける企業さんを募集
中です)。

冒頭に書きましたように、長野に移住しようかということは妻が積極的になっ
ている事があり考えてみた事もあります。やはりここで重要なポイントとなる
のは仕事でしょう。ぼく自身、年齢的には駆け出しではなくなったものの、数
多いベテランの中に入ればまだまだ若造です。

東京方面の仕事をほとんど営業なしで受注するというのは不可能でしょう(特
に最近は全体的な仕事の発注量が少ないですからね)。また、長野での仕事を
探すというのは、情報センターの尾崎さんが書かれたように難しい傾向にある
と思います。

ぼくも実際長野県の関連業種数社を回ってみましたが、金額を尋ねられて「こ
の位は無難かちょっと安くしてしまったかな」くらいの金額を言ったところ、
相手の反応がちょっと固くなってしまった、という印象を持ったこともありま
した。

東京の仕事でも、内容と金額のバランスが取れているものが多い訳ではありま
せんが、尾崎さんの書かれていたこともあながちオーバーな表現ではないので
しょう。やはり仕事を生み出せる環境になるためには、そう言った事が認知さ
れる必要があると思います。その意味では情報センターが現在取り組んでいる
事は尾崎さんがおっしゃったように、将来への種まきになると思います。

ぼくも移住するかどうか(中央新幹線が開通したらすぐ移住しちゃうかもしれ
ませんが〈笑〉)は別にして、仕事をするフィールドは広げたいところですか
ら、信州人の血も流れてる事ですしこういった種まきには参加させていただき
たいと思っています。

最後に1カ月半もの間、機材を快く貸し出して下さいました、株式会社ワコム
さん、ヤノ電器株式会社さん、コダック株式会社さんの皆さんにこの場をお借
りしてお礼を申し上げ、ここにリゾートワーク企画をひとまず終了したいと思
います。ありがとうございました。

【すがわら・あきひこ】1969年生まれ。イラストレーター。東京デザイナー学
院卒業後、マルチメディア制作会社、編集デザインを経てフリーランスに。母
校の姉妹校の東京ビジュアルアーツにて講師を兼任。現在オリジナル作品とし
て「竜の系図」シリーズを制作中。STRATA User Group 代表。ディジタル・イ
メージ会員。共著書:デザイナーが遊ぶWeb デザイン(秀和システム)ストラ
タバキューン!(秀和システム)

WbPage http://www.j-link.ne.jp/~suga/
e-mail suga@j-link.ne.jp

※8月2日号の日刊デジタルクリエーターズ「iMacでリゾートワーク実践編」
におきまして、ヤノ電器株式会社様の社名に誤りがありました。
<誤>ヤノ電気 <正>ヤノ電器
お詫びを申し上げるとともに、訂正致します。(菅原)

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■iMedio(イメディオ)おすすめセミナー
 第2回iMedioサロン(業界トップランナーのTalk&Party)
 ~iMedioクラブ!!モーションダイブを駆使したVJライブ~
 URL:<http://www.imedio.or.jp/study/seminar/salon2.html>
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あのモーションダイブでおなじみの若手クリエイター、平野友康氏をお迎えし
ダイナミックなVJライブを開催していただきます。リアルタイムに繰り広げら
れる、映像と音楽の融合は、この場限りでしか味わえないものです。是非とも、
最先端のVJライブをご堪能下さい。また、後半は参加者全員との交流会、情報
交換に花を咲かせてください。

日時 10月15日(金)
   講演:15時半~17時
   交流会:17時15分~19時
会場 ソフト産業プラザ MADO プレゼンテーションルーム
   WTCビル 20階(大阪市住之江区南港北1-14-16)
講師 平野友康(メディアクリエーター)
内容 様々な映像や静止画、Flash ムービーを自由に合成、エフェクト再生。
映像パフォーマンスソフト「モーションダイブ2」を駆使したビジュ
アルジョッキー(VJ)ライブをまじえ、メディアクリエーターとして、ま
た、ラジオのパーソナリティーとして活躍する平野友康氏に幅広い視点
からジャンルを超えた様々な話題について語っていただく。
費用 1000円(税込)/一人 軽食付き
定員 200名(先着)
主催 ソフト産業プラザ iMedio(イメディオ)
協力 財団法人イメージ情報科学研究所

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■プレゼント
玄光社 DG8号 応募締切11日(月)正午 
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昨日の号の編集長トークで紹介した8号を玄光社から5名様に直送!
希望者は、送り先住所(郵便番号忘れず)氏名、「日刊デジクリ」に対するコ
メントを書いて、今回に限り以下にメール。サブジェクトは「DG」。当選者
氏名は発表しません。


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■編集後記(10/7)
・昨日は久しぶりに取材だった。RCPにCTPについて聞きにいった。永年使い慣
れていたテレコが壊れ、新しいのを買ったが、昨日が初仕事、操作を間違えて
45分間まったく動いていなかった。がが~ん。アゴストに行って若い編集者
に話したら「わたしなんかM先生(大御所)のインタビューが失敗してるのを
気づいたのが10日後でしたが、記憶で書いちゃいました」と言う。若い脳は
大丈夫かもしんないけど、老化した脳は記憶力がないのよ。嗚呼。(柴田)

・あたってしまった。吐くは手足は痺れるわで最悪。しばらく休んでまぁ大丈
夫だろうと見切りをつけ、外出の予定があったので電車に乗ったら、またくら
くら。よくまあ毎日いろんなことがあるもんだ。(hammer.mule)

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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http://www.shohyo.co.jp/nagesen/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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