[0448] 新型iMac登場。が、しかし……。

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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0448   1999/10/22.Fri発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 14157部
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 <最大限の努力はしてくれよ!>

●デジクリトーク
 新型iMac登場。が、しかし……。
 須貝 弦
 
●連載 THE WAY PDF ADVERTISING LOOKS 4. (第4回)
 文芸とアート、広告との接点「PDFメディアの新展開」
 北澤浩一 
 
●iMedioおすすめセミナー
 トライアル版ユーザーのための マクロメディアセミナー
 


■デジクリトーク
新型iMac登場。が、しかし……。

須貝 弦
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本当は海津氏のように「読める」コラムが書きたいと思うのだが、なにぶん私
の人生経験では太刀打ちできない。したがって今回も、地べたっぽい話をさせ
ていただく。

私は今度の新型iMacが発表されたとき、「コレいいじゃん!」と素直に思った。
一番安いモデルで12万円を切る価格だというのもいいし、5色のiMac DV の
充実したスペックにも惹かれた。iMac DVよりもDV カムのほうが高い出費とな
ることを除いては。

そしてアップルは、日本における新型iMacとiBook の発売を同じ日に設定する
という大胆な予定をたてた。この知らせを聞いて私は、「こりゃ10月16日
は急がしくなるぞ!」(っていうのは、ショップに取材に行かされるから)な
どと思って覚悟していたのだが、同じ頃からアップルの様子がおかしくなって
きた。

まず、Power Mac G4 の「ダウングレード」の件だ。モトローラのPowerPC G4
500MHzにバグがあるから、Power Mac G4 500を出荷できるメドがたたなくなっ
たのだ。しかも、そのトラブルへの対処のしかたがスゴイ。400を350へ、450
を400へ、500を450へと50MHzずつダウングレードし、しかもお値段据え置き―
―それって結局は値上げだ。

そして、新型iMacはベーシックモデルとDV SpecialEdition の入荷が間に合わ
ずに発売延期、10月16日はiMac DV のみのの販売となった。これは前日に
なって突然発表され、ショップもメディアもビックリした。さらにiBook は、
お約束とも言える極度の品不足。ああ、またやってしまったのかAppleクン。

ある編集者が「ダメだと思った時点で、お詫びの新聞広告を打つぐらいの決断
があってもよかった」と語っていたが、私もそう思う。あれだけ世間を騒がせ
ておきながら「ありません」ではフツーは済まされないのだよ!

はたして発売当日。DV SpecialEdition を希望していたユーザーの多くは、店
頭ではじめて発売延期の事実を知る。ガッカリしながらもDV SpecialEdition
を予約する人もいれば、「とにかく早く欲しい!」とDVモデルを買っていく人
もいるなど、対応は人それぞれだった。結局、昼過ぎにはほとんどのショップ
でiMac DV、そして99,800円に値下げされたiMac 333が売り切れてしまった。

iBook に関しては、初回入荷は予約ユーザーに回るので店頭在庫はなし。って
いうかバックオーダーが山ほどあるので、店頭に出るのは相当先だ。あるショ
ップでは「ひとりでも多くのお客さまに届けたい」という理由から、iBook の
デモ機を用意していなかった。でもそれって、Appleが指定した「デモ展示販
売店」の範疇から外れてしまうのではないか?

とにかく、Apple は立て続けにユーザーを裏切ってくださった。現行の Power
Book G3以降、販売に関しては失点続きといってもいいだろう(っていうか、
もはや伝統的なくらい販売が下手だ)。こういうことばかりやられると、ユー
ザーはメーカーを信用できなくなる。

でも同時に、すごく人気のある車やバイクは買っても納車待ちになるのはよく
ある話だし、人気機種が入手しにくいのはAppleに限った話ではない。今回は、
台湾の大地震というアクシデントもあった。ただ、ユーザーやプレユーザーを
ガッカリさせないための最大限の努力はしてくれよ! と思う。(本当の意味
での)パーソナルコンピューターのメーカーっていうのは「夢を売る」のが仕
事なんだからさ、一応は。

※最後に宣伝
Webマガジン「マッカー」では、これから iBook を買おうとしている人、もう
iBookを購入した人から投稿を募集しています。「どうしてiBookが欲しいのか
「買ってみてどうだったか」といったところを教えてください。
・マッカー(次回更新は10月30日予定)
http://www.dgcr.com/mac/

【すがい・げん】
「マッカー」は創刊早々に私が多忙を極めてしまい、作業する時間をつくり出
すのが大変だが、電車の中でいろいろと考え事をしたり、空いた時間に喫茶店
でメモ書きをしたりしてこなしている。それはそれで楽しい。

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■連載 THE WAY PDF ADVERTISING LOOKS 4. (第4回)
文芸とアート、広告との接点「PDFメディアの新展開」

北澤浩一
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■「次にみる夢」(展望・まとめ)

こうして書いてみると、画像のセンスと言葉の組み合わせ。そこに本作品の核
心があるような気がする。互いの持つ緊張感。あるいはそこから膨らむイメー
ジだろうか。

今後、メディア推進グループの商品「MAGPRESS製本キット」による冊子の作成。
あるいはこの作品のシリーズ化、カレンダー化なども射程に入ってくる。数枚
を大型ポスターにすることもあるだろう。作品のCMYK化も可能である。

これらは、PDF という技術とメディアが生んだ表現の新しい概念、段階である
のかもしれない。それらが整合的に行われる訳である。

ただ、商業的な全ての展開は、エプソン・デザインセンターとの共同作業であ
り、ここでお礼を申し上げておきたい。改めて読売新聞社、yominet 事務局の
方々にも同じ思いでいる。

暫く眺めていたくなるような絵柄と言葉。
一定の年齢に達した大人でなければ分からないニュアンス。
けれども普遍的で、簡単に古くはならないもの。
そうしたものを作品化してゆければ良いと漠然と考えている。

■セイコーエプソン(株)担当者・土屋友幸氏より一言

企業はモノを提供することも大切ですが、特にプリンタメーカーではお客様が
何を印刷したいのか、しようとしてるのかを知り、提示してゆくことがとても
重要です。

今回Web の情報発信のひとつとして、「情報」と「見る側」を広告を使って繋
げられるかという試みを行うべく、カタログらしくないカタログに挑戦してみ
ました。「カタログ=一枚のアート(絵)」として、印刷したくなるようなデ
ザインであることがコンセプトでしたが、見る側の感情と感性を刺激できる内
容に仕上がったと思います。

商品を売る広告としての表現に限定せず、ダウンロードして印刷し、アートと
して飾りたくなる、その思考が私達の掲げたテーマでもある「パーソナルプリ
ンティング」の一つの役割になればと考えています。

このようなアイデアも今回制作をお願いした北澤氏の作品と出会わなければ生
まれなかったでしょう(http://www.magpress.ne.jp/)。

○補足

後半やや誉めすぎであるが、「見る側の感情と感性を刺激できる内容」と書か
れている部分が、今回の企画の核心部分だと私は思う。しかも、それが企業活
動に着地しているところにも留意したい。
PDF というのは極めて性能の良い「電子的な紙」である。問題はそこに何を載
せるか。紙の上に何を描くかだろう。

今回、アゴスト「アート&デザイン」用画像データー作成には、カラーマネジ
メントの専門家の協力を得た。

(株)プロバンクの庄司正幸氏(mshoji@ja2.so-net.ne.jp )は、拙事務所に
来訪され、ほぼ半日がかりで各種色合い設定を指導された。ありがとうござい
ました。その後は、まあ近場で酒。

印刷を目的としたシュミレーションが可能なCMYK用ICCプロファイルを、Photo
shop 5.02、Illustrator 8.0に読み込ませ、印刷の仕上がりを想定しながら色
合いを調整していったものが今回のアゴストの原稿である。

その前提としてPIJの井上氏、(株)日本プロセスの足立氏には、Acrobat 4.0
のエンベットなどについて具体的なご指導をたまわった。

更に、EPSONデザインセンターのS氏は、極めて軽く的確なカタログの実質部分
を制作されている。

つまり何がいいたいかというと、PDF がメディアであるとして、それを商業的
に展開してゆくには、多くの方々のゆるやかで組織的な協力が必要だというこ
とである。ひとりだけでできるものではない。

■「緑坂 PDF, Distribution Service」

また、サン電子株式会社のEC、SPIS-NET では、「緑坂PDF」の自動配信が可能
になっている。正式名称は、「緑色の坂の道 PDF, Distribution Service」。

これにより、サイトまでいってダウンロードする手間が省ける。おそらくは我
が国で初の試み。ある意味で画期的なインフラだと思う。デジクリの読者の方
々で「緑坂PDF」を配信して欲しいと思うひとは登録をオススメします。無料。
サイズは200~400Kb程度。

登録方法。
「入会は ROBOT@SPIS.NE.JP に対してメール本文に JOIN PDF と記述して送信。
メールのタイトルは無しで結構です。サーバー側から確認メールが届きますの
で、そのまま返信してください。
退会は unsubscribe PDF と本文に記述して頂き、ROBOT@SPIS.NE.JP に送信し
て頂ければ退会できます。
問い合わせは SPIS-NET 八木純三氏まで(jyagi@sun-denshi.co.jp)。

http://www.yominet.ne.jp/forum/lane/pdf_dh.html

と、いう按配で、世間は連休なのだけれども、穴蔵のような事務所にこもりデ
ジクリの原稿を書いていた。今年は月見をしなかった。季節感というのは躯の
中にあるのだろうか。


【きたざわ・こういち】lane2526@yominet.ne.jp
1958年生。97年12月より、読売新聞社の有料会員制インターネットサ
ービス「yominet 」その文芸フォーラムを業務委託され執筆・管理・運営して
いる。短文には定評がある。

「yominet」文芸フォーラム(id/pass:半角英語 guest)
http://www.yominet.ne.jp/forum/lane/
本作品の雛形は、1.「緑色の坂の道」
日々のコラムは、3.「青い瓶の話」

「夜の魚PDF」
http://www.spis.ne.jp/kitazawa/

「MAGPRESS」
セイコーエプソン株式会社 メディア推進グループ
http://www.magpress.ne.jp/

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■iMedioおすすめセミナー
トライアル版ユーザーのための マクロメディアセミナー
Dreamweaver 2/Fireworks 2/Flash 4
http://www.macromedia.com/jp/macromedia/events/trial/
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日時 Dreamweaver2 10月28日(木)13時~15時半
   Fireworks2  10月28日(木)16時~18時
   Flash4    10月29日(金)13時半~16時半
会場 ソフト産業プラザ MADO プレゼンテーションルーム WTCビル20階
内容 1.Dreamweaver2
     Dreamweaver 2 日本語版の基本操作
     JavaScriptを用いたインターフェース作成
     先進のテンプレート作成方法とサイト管理術
   2.Fireworks2
     Fireworks 2 日本語版の基本操作
     最短ステップによる画像最適化方法
     効率的なアニメーションGIF制作
   3.Flash 4 日本語版の基本操作
     ボタンの制作とWebページへの埋め込み
     ダウンサイズへの道
講師 マクロメディア株式会社
費用 無料
定員 各100名
主催 ソフト産業プラザ iMedio、マクロメディア株式会社

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■編集後記(10/22)
・デジクリを作りながら、WEB サイトを見て、情報チェックして、トやってい
るうちに爆弾が出ることがわりとよくある。するとそれまで整理したテキスト
は全部オシャカ。再起動して作り直しになる。今日はそれが2回連続した。ま
めに保存するのがユーザーの務めであるとは分かっているが、WEB 内をちょっ
と動いただけで凍りつくなんてあんましである。この非力なマシンもそろそろ
替え時か。とはいえ、欲しいマックがすぐに手に入らない状況は何とかならん
のか。やはり誠意のない商売だと思う。「買ってはいけない」か? (柴田)

・真夜中コツコツ仕事をしていて、もうイヤや~、と逃げ出したくなる時って
ありませんか? 人生、なんでこんなに辛いの、って思うことありませんか?
そんな時、教えて貰ったサイト。ここのサイトのデザインは凄いです。他に考
えられません。情熱も凄いです。リンク集でさえ気合い入ってます。私は以前、
真夜中にこのサイトを見て……(以下略)。(hammer.mule)
http://iina.com/pudding/

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発行   デジタルクリエイターズ
     <http://www.dgcr.com/>

編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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 担当:濱村和恵
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http://www.shohyo.co.jp/nagesen/ <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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