[0676] 長い時間が奪い去る「何か」

投稿:  著者:  読了時間:22分(本文:約10,700文字)


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【日刊デジタルクリエイターズ】 No.0676   2000/08/26.Sat発行
http://www.dgcr.com/    1998/04/13創刊   前号の発行部数 16687部
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 <大阪はおばさん達が面白い>

■デジクリトーク
 長い時間が奪い去る「何か」
 十河 進

■デジクリトーク
 「対決!現世浮世絵娘」その7
 大阪夏の陣
 飯田HAL_

■展覧会案内
 大阪でディジタル・イメージ展3本立て!



■デジクリトーク
長い時間が奪い去る「何か」

十河 進
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●22年の間をおいて録音されたふたつの「ベサメ・ムーチョ」

僕の通勤時間は片道80分かかる。目が衰えて(?)本を読むのも億劫だからと
いうわけでもないが、ずっとMDで音楽を聴いている。80分MDならちょうど一本
聴いてしまう。このところずっと聴いているのが「Besame Mucho(ベサメ・ム
ーチョ)」だ。ラテンの名曲である。

僕はジャズCDだけはデータベース化している。先日、データベース登録が700
枚を越えた。データベースに登録していないクラシック、ロック、ポップス、
サントラ、懐メロ系は合わせて200枚くらいあるから、来年には合計で1000枚
の大台を越えるかもしれない。うれしい。

ジャズCDは、リーダー名・アルバム名・サイドメン・録音年月日・レーベル・
CD番号・曲名をクラリスワークスのデータベースに打ち込んでいる。新しいCD
を買って帰っても、打ち込むまでは聴かないと決めたから、もう6年続いてい
る。こうなると習慣だ。

その曲名検索をけっこう使う。今回も「Besame Mucho」と打ち込んで検索し、
いろいろなプレイヤーがやっている「Besame Mucho」が出てきた。それをMDに
録音する。

一曲目は1956年に録音された若きアート・ペッパーの「Besame Mucho」。吉祥
寺のジャズ喫茶「メグ」店主である寺島靖国さん絶賛の「Besame Mucho」であ
る。MDの最後には同じアート・ペッパーの「Besame Mucho」が入っているが、
こちらは1978年の録音だ。

ウェストコースト派のハンサムな白人ジャズプレイヤーとして華やかな若い頃
を過ごしたペッパーは、麻薬常習による刑務所生活に加え脾臓破裂による入院
などで、35歳から49歳というミュージシャンとして最も充実すべき時期を失意
の中で過ごした。

1956年録音の「Besame Mucho」ではペッパーは軽快に吹きまくり、流麗なイン
プロヴィゼーションが本当に心地よい。しかし、長い空白の後に昔の仲間であ
るピアニストのラス・フリーマンたちと録音したアルバム「再会」の中の
「Besame Mucho」は、心なしかアルトサックスの音色に憂愁の翳がある。

ふたつの「Besame Mucho」の間に22年という苦く長い時間が過ぎていったのだ。
その長い不遇と失意の日々の痕跡は、ペッパーの顔に刻まれた。カムバックし
たペッパーの顔は深い皺が目立つ年齢以上の老人の顔になっていて、まるで別
人である。長い年月がペッパーから何かを奪い去ってしまったのだ。

●「Besame Mucho」で踊りながら少年と少女は成長した

19世紀のイギリスの文豪ディケンズの名作を現代のアメリカに置き換えて映画
化した「大いなる遺産」(制作1997/公開1998)の中で「Besame Mucho」が印
象的に使われている。

フロリダの海辺に姉とそのボーイフレンドと一緒に住む貧しい少年フィンは、
絵が好きでいつもスケッチブックを離さない。ある日、姉のボーイフレンドの
仕事の手伝いで金持ちのディンズムア夫人の広い邸宅に行き、夫人に姪のエス
テラの遊び相手として通うように言われる。

夫人は結婚直前に男に裏切られて以来、何十年も屋敷に閉じこもったままであ
る。大きな邸宅だけに、その荒廃ぶりはすさまじい。夫人を演じるのは「奇跡
の人」(1962)でサリバン先生を演じたアン・バンクロフトだ。

彼女は、荒れた屋敷の広い部屋の中でロングドレスを身につけ、皺深い老醜そ
のものの顔に真っ赤な口紅を塗りたくり、ほとんど狂人のようである。フィン
が最初に会うシーンでは、ホラー映画かと思う雰囲気だ。この夫人は自分のテ
ーマ曲のようにいつも「Besame Mucho」をかけている。

フィンは帰る時に大広間の噴水に口を付けて飲む。その彼の口を舐めるように
突然、口を近づけて彼を驚かせるのが金髪の美少女エステラだ。彼女はフィン
の舌に自分の舌を触れさせることまでする。少年が初めて、身体が奮えるよう
な官能を知る場面である。

無垢で純真な少年が生涯にわたって囚われることになる「運命の女」の登場だ。
彼にとっては熱く焼けた鉄を肌に押し当てられたような、人生最初の、そして
生涯忘れられない瞬間だった。

だが、叔母とふたりだけで暮らす金持ちで気まぐれで気位の高い、そして奔放
な少女にとっては、その行為は単なる悪戯であり、少年に対するからかいだっ
たに過ぎない。

彼女に会いたいために少年は薄気味の悪い屋敷に通う。夫人は二人をパートナ
ーにさせてダンスを教える。曲は「Besame Mucho」だ。少年と少女がダンスを
しているうちに映像がオーバーラップし、ふたりは次第に成長する。

ダンスをしている間に、いつの間にか大人のフィン(イーサン・ホーク)とエ
ステラ(グウィネス・パルトロゥ)になるのである。この時間の省略はうまく、
ちょっと印象に残るシーンだ。

ふたりは一度だけデートをする。その後、フィンの部屋へ寄ったエステラは、
フィンを誘惑するように身体を開きかけるが、彼がその気になった途端に身を
翻して出ていってしまう。翌日、屋敷を訪ねた彼に夫人はエステラが金持ちし
か入れないヨーロッパの寄宿学校に行ったと告げる。

エステラは、フィンを翻弄し弄んでいるだけなのか。彼にとってエステラは永
遠に手が届かない、彼とは縁のないエスタブリッシュメントの世界に住む女な
のだろうか。それでもフィンはエステラを諦められず、その魔力から逃れられ
ない。

失意のフィンの前に、突然、ニューヨークの弁護士がある人物の代理人として
現れ、彼の絵の才能を伸ばすための援助を申し出る。その人物の援助によって、
彼はニューヨークに出て画家として成功する。

ある日、フィンがニューヨークの公園にある蛇口に口を近づけ水を飲んでいる
時、エステラが現れ子供の時と同じように彼の舌を舐め驚かす。数年ぶりの再
会。フィンが画家になったと知ったエステラは、彼のアトリエで裸になり自分
を描かせる。

だが、今度こそ手が届くと思ったエステラには、エスタブリッシュメントの世
界に生まれたエリートの婚約者がいた。またしてもエステラは、彼を挑発し翻
弄したあげくに奈落の底に突き落とすのだ。より深く、より傷つける形で。

成功した前途有望な青年画家というエステラにふさわしい地位にさせるために、
ディンズムア夫人が自分を援助してくれていたのだとフィンは思っていた。だ
が、彼がそんな社会的成功をおさめた時にエステラは結婚し、永遠に彼には手
の届かない存在になってしまう。

長く苦しい時間が過ぎてようやく彼は、ディンズムア夫人の復讐の犠牲にされ
たのだと気付く。子供の頃からそのためにエステラに近づけたのだと。結婚式
の日に男に裏切られ「Besame Mucho」を聴き踊るだけで数十年を生きてきた妄
執に囚われた夫人は、男たちへの復讐としてフィンを生け贄に選んだのだ。

しかし、この後、物語は意外な方向へ発展する。

●生涯囚われる「運命の女」は男の夢の象徴か

想い続けて生涯手の届かなかった女は、男にとっては「見果てぬ夢」のような
ものである。手に入れたところで何になる、なんて思う男は、きっと「運命の
女」などにはめぐり会わないのだろう。

貧しい少年(青年)が金持ちの奔放で自尊心の高い少女(娘)に出会い、一生
想い続ける話はけっこうあるが、有名なのは「グレート・ギャツビィ」だ。断
っておくが、男性用化粧品の製品名ではない。フランシス・スコット・フィッ
ツジェラルドが書いたアメリカ文学の名作である。

人気絶頂期のロバート・レッドフォードを主演にして映画化され、「華麗なる
ギャツビー」(1974)のタイトルで公開された。あの頃は「華麗なる××」と
いうタイトルが流行ったのである。

「グレート」に重要なニュアンスがあるので僕としては「偉大なギャツビィ」
と訳してもらいたかったが、まあ映画会社の宣伝部もいろいろ事情があるのだ
ろう。華麗なローリング20sを再現するファッションが話題になった。

この映画でギャツビィの「運命の女」を演じたのはミア・ファーローだ。僕は
「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)も「ジョンとメリー」(1969)もミア・
ファーローでなきゃいい映画だと思っていたくらいだから、何であんな女を一
生追い続けるんだ? と不思議だった。彼女がいいのは「フォロー・ミー」
(1972)くらいだ。もっとも、あの映画はトポルがよいのだけど。

さて、「グレート・ギャツビィ」は村上春樹の愛読書で、彼が死ぬまでには翻
訳したいと書いているから、村上さんの新訳で読めるかもしれない。僕も楽し
みにしている。まあ、しかし、僕は最初に読んだ高校生の頃から、何だかアメ
リカ版「金色夜叉」みたいだなあ、と思っている。

若い頃にデイジーを愛したギャツビィは貧しさ故に、金持ちの男に彼女を奪わ
れる。やがて金持ちになったギャツビィはデイジー夫妻の住む屋敷の対岸に宏
壮な邸宅を構え毎夜、豪華なパーティを開く。そのパーティにいつかデイジー
が現れるのを待っているのだ。だが、本当のエスタブリッシュメントであるデ
イジー夫妻は、成金のパーティにはなかなか現れない。

屋敷のテラスからデイジーを偲んで彼女の屋敷の灯りを見つめるギャツビィの
姿は、本当に可哀想になる。金持ちになりさえすればデイジーに近づける、そ
う彼は思い、なりふり構わず金を稼ぎ成金になったのだ。俗物だが、その純情
には泣けてしまうではないか。

ここでギャツビィに同情するのは、彼の金持ちになりたいという欲求は手段に
過ぎないからだ。「運命の女」に近づくために、結婚できなくてもいい、近く
でその姿を見ていられるために、彼は金持ちになろうとした。

フィンも同じだ。彼には絵の才能があった。だからエステラと同じ社会的ポジ
ションまで、その才能によって昇っていこうとする。彼らにとっては金持ちに
なることも、有名な画家になることも、「運命の女」が振り向いてくれなけれ
ば何の価値もないことである。

だが、彼らは「運命の女」が自分の腕の中に飛び込んできたとしたら、その後、
一体どうするつもりだったのだろう。

「夢」は「見果てぬ夢」だからこそ見続けていられるのであるし、絶対に自分
の腕の中に抱きしめることができない「運命の女」だからこそ、追い続けるこ
とができるのではないだろうか。

フィッツジェラルドに「冬の夢」という短編小説がある。ここには明確に「愛
する女=夢」であることが描かれる。

13歳の少年デクスターはキャディのアルバイトをやっている。ある日、乳母を
連れた11歳の気位の高い少女がゴルフをしにやってくる。美しい金持ちの娘で
ある。少女は「キャディ」と彼を呼び付ける。自分以外の人間はみんな自分に
奉仕するために存在すると思っているのだ。

少年は少女のキャディを拒否しアルバイトもやめてしまう。だが、少女の面影
は深く彼の中に刻まれ「運命の女」になる。

やがて十数年が過ぎ、デクスターは彼女が結婚し容色も衰え、かつての美しさ
と輝きを失ってしまったことを人づてに聞く。その後、「夢は去った。何かが
彼から奪い取られてしまったのだ」とフィッツジェラルドは書く。

……「ずっと以前」と、彼は言った。「遠いむかし、ぼくの中には何かがあっ
た。だがそれも今はなくなったのだ。去ってしまった以上、それはもうないん
だ。おれは泣くこともできない。気にかけることもできない。それはもう二度
と戻ってはこないだろう」

僕はこの最後のフレーズがとても好きだ。アート・ペッパーの2曲の「Besame
Mucho」を聴いていると、このフレーズが意味するもの、実体はないが「長い
年月の間に失われた何か」に思いが及び、ひどく切なくなることがある。


【そごう・すすむ】sogo@mdf.nifty.com
自称「流れ編集者」または「編集流れ者」。いろいろ迷ったが「30万出すのも
40万出すのも一緒や、どーせ死刑や」という自棄気味気分で、メモリ320MBに
増設したパワーブックを購入。で、何をしているかというと、自室で寝ながら
DVDをパワーブックで見ているのだ。good!

昔書いた文章が「投げ銭フリーマーケット」に出ています。デジクリに書いた
文章も数編入っています。
http://www.nagesen.gr.jp/hiroba/

アート・ペッパー
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/7935/pepper.html

淀川長治の銀幕旅行・大いなる遺産
http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/98/980512ydg.html

大いなる遺産
http://www.nifty.ne.jp/rforum/fcinema/new/greatex/

映画化された小説たち──F・スコット・フィッツジェラルド
http://www.asahi-net.or.jp/%7EUE4K-NGT/novmov/fitzgerald.html

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■デジクリトーク
「対決!現世浮世絵娘」その7
大阪夏の陣

飯田HAL_
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●ついに蜘蛛男呼ばわりされてしまったHAL_

デジクリの夏休みも終わり、このテキストが掲載される頃はディジタル・イメ
ージ展(後期)も終わり、渋谷ダブルクロックでの「対決浮世絵娘」終盤だろ
う。だが今この原稿を書いているのは8月11日、ネスパスでのセミナーも行わ
れていない。しかし、予告もあったように大阪展に向けての取材「大阪夏の陣」
を敢行してきた。

8月9日、曇りがちであったのでこの時期にしては涼しく、朝の愛犬リキの散歩
も比較的さわやかにおこない、朝食を済ませて準備万端新横浜へ向かう。仮面
ライダーとの待ち合わせは新大阪のホーム、新幹線の中は意外にも通路がいっ
ぱいになるほどの混雑で、名古屋までは立ち通しのHAL_が考えていたのは「蜘
蛛男」と言われるより「ショッカー」と言われたほうがカッコ良いなぁ、、、
と言うのは冗談ではあるが、この老体が今日一日持ちこたえられるかが心配な
のであった。

●展覧会場を訪問

展覧会場は御堂筋線「淀屋橋」から徒歩10分、ギャラリートノムラのWebサイ
トを見て確認した通りの道筋で、すぐに発見できた。場所的にはオフィス街の
一角、2階でもありフリーの客は入りづらいが、そういった所に陣を構えてい
ると言う事は、ちゃんと顧客を持っているのではないかと楽観的。

とにかく、沢山の人に見てもらえれば私達の勝ちなのである。大阪府立現代美
術センターで行われる「ディジタル・イメージ2000 大阪展」とも同時開催な
ので期待できるだろう。ギャラリーが休みであったにもかかわらず、お待ち下
さっていたトノムラさんには感謝である。

●戦の前の腹ごしらえ

トノムラでの挨拶の後、再び地下鉄に乗り心斎橋で降り、ぶらぶらと「若い女
子はいないかぁ~~」「可愛い女子はいないかぁ~~」と怪しげな凸凹コンビ
は首を振り振り目をぎらつかせ、時にはカメラを振り回し「戎橋」までうろつ
いてみた。

ぶらぶらと観察している中で、私の目にとまるのがコギャル達よりも普通の娘
達であった。何故か原宿渋谷のコギャル達のように突拍子もない雰囲気はなく
みんな小ギレイにまとまっているのだ。

しかし、大阪人という色眼鏡で見ているせいか、私には普通の娘、そしておば
さん達が面白いのである。歩いて見ていると顔が全て大阪だ。何処が違うのか
って聞きたいだろうが、現在全然分析などは出来ない。しかし、すれ違う顔を
次々に見ていると、なぜか私の顔が緩んできてしまう。「きっと大阪の空気が
そうさせているのだ」と思うしかない。そのうち、おばさんシリーズでもやっ
たろか!

そうそう、現実的な腹ごしらえはせっかく大阪に来たのだから大阪の名物を。
ここで、はたと気がついた。「蟹道楽」や「くいだおれ」は知っていても大阪
名物はたこ焼きとうどんしか知らないのだ。一応食道楽を覗いては見たが、シ
ョーケースに出ているものは東京と何ら変わりはないぞ! ただ東京と違うと
ころは、量がべらぼうに多そうだ。とにもかくにも腹が減っては戦は出来ず、
「とんぼり たよし」でうどん定食を流し込んだ。

●アメリカ村めざして

今回は戎橋が出発点、三角公園が基点となる取材コースであった。東京の人間
だからまるで知りもしないが、「戎橋」は通称「なんぱ橋」とも呼ばれている
らしい。何故なんだろう、実際なんぱしている人間でもいるのかと思いきや、
よほど渋谷や六本木のほうがオンナノコに声をかけている族は多い。今の渋谷
の情況から考えると大阪人は結構まともに見える。みな、おとなしそうで良い
子ばかりか。もっとはずしたれぇ~。

若者のメッカであるアメリカ村であるが、ちょうど東京で言うと原宿にあるよ
うな小さなブティックがゴチャゴチャとかたまっている。原宿が竹下通りの直
線を中心に形成されているのとは違い、アメリカ村は三角公園が中心になる、
円構成だ。

若者のファッションはこの中心点から徐々に広がり、大きなショップもそれを
取り巻くように点在する。三角公園にいる浮世娘のファッションの傾向もひと
つの核がありそこから派生し、分派していくように感じる。広がったファッシ
ョン性は丸くなりいつでももとへもどることができる。

東京の場合はと言えば、渋谷駅からセンター街、原宿駅から竹下通りへと一直
線に突っ走る線構成だ。その直線コースから枝葉に分かれていく。東京のほう
が加速性は高く、再帰する場所もなく突っ走っていく。後戻りなど出来ないの
だ。それだけ危険性も多く、はちゃめちゃな格好が混在する。

まとまりの良さから言えば大阪のほうが良く、飛びぬけたような格好をしてい
ても何処か落ち着きまとまっている。私が取材前に想像していた事とまったく
逆転しているのだ。先入観で、どちらかと言えば大阪人は東京の物まねをしつ
つ固有の泥臭さが抜けず、ばらばらなファッション性を帯びていると思いこん
でいた。取材中に、これは面白いと思って声をかけた娘が東京から来た観光者
だったという落ちがつくくらいであった。

●大阪展に向けて

取材自体は乗りに乗り声を掛けまって、ほとんど「OK!」をもらいながら撮影
をしていた桑島さんがきっと詳しく報告してくれると思うので、私はここら辺
りで切り上げる。

私の作品をご覧になった方々は、私の目指す方向性を多少なりとも納得なされ
たと思うが、大阪取材に行って、こうも可愛い子ばかりであると私の作品の方
向性が変わってしまう。

渋谷ダブルクロックで、今かかっている私の作品を見たそれぞれの人が「HAL_
さんは裏切り者だ」「えげつない」「卑怯者だ」「苦しい」「恐い」「夢に出
そうだ」等と言う感想を漏らしてくれることを期待している。それなのに。

しかし、上がってきた写真を見ると、、、、、、なか、なか、、、。お、お、
お、面白いではないか。大丈夫だ、皆さんご期待あれ!!

●陣中見舞

取材も終わり、陣中見舞にディジタル・イメージのYumeさん、現代美術センタ
ーの小口斉子さん、わざわざ京都からかけつけてくださった藤原ヨウコウさん、
Yumeさんの友人の物理学者も加わり、生ビールに舌鼓を打ち、ディジタルアー
トの動向などに話に花が咲きまくり、気がついたらもう新幹線はなくなってい
た。いやぁ、楽しい一日でした、これで帰ってから後遺症が出ずにいれば良い
のだが。感謝!!。

【いいだ・はる】hal_@yk.rim.or.jp
金属素材によるオブジェ作りから、一転してデジタルアートの世界にはまる。
各種アプリケーションのハウツー本を手がけ、デジタル雑誌に初心者向けの3D
講座を連載。2000年3Dワーカーのためのテクスチャーブック出版。その他、コ
マーシャルアートを手がける。
http://kobanzame.co.jp/HAL/

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■展覧会案内
大阪でディジタル・イメージ展3本立て!
http://www.digitalimage.org/
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●ディジタル・イメージ2000 大阪【ディジタルアート展】
会期:9月4日(月)~9月9日(土)10時~18時 9日(土)16時まで
会場:大阪府立現代美術センター 
   大阪市中央区大手前3丁目1-43 大阪府新別館北館・南館
   06-4790-8520
   入場料無料 
内容:日本で唯一最大のディジタル・アーティスト団体の展覧会。
ディジタル・アート静止画作品の展示、アニメーションの上映など。

●ディジタル・イメージ2000 大阪(パート2)
【対決!現世浮世絵娘】飯田HAL_と桑島幸男が描く東京、大阪の娘たち
会期:9月4日(月)~9月9日(土)10時~19時 9日(土)16時まで
会場:ギャラリー トノムラ
   大阪市北区西天満4-3-13 河合ビル2階 06-6361-9403
   入場料無料 
http://www14.freeweb.ne.jp/art/tonom/

●ディジタル・イメージ2000 大阪(パート3)
【関西のディジタルアーティストたち】
会期:9月4日(月)~9月8日(金)10時~17時 
会場:LOUNGE GALLERY BELLHOUSE
   大阪市中央区釣鐘町2-3-17 06-6946-9191
   入場料無料
9月4日(月)午後6時半よりディジタル・イメージのパーティ(無料)
http://www.spoon.co.jp/

詳しくはディジタル・イメージWebサイトをごらんください
http://www.digitalimage.org/

主催/問い合わせ先 〒102-0074 東京都千代田区九段南3-7-14 K-BLD.B1
株式会社マルチメディアセンター内 ディジタル・イメージ事務局
TEL:03-5212-1633 FAX:03-3239-3640
info@digitalimage.org

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■編集後記(8/26)
・たまってしまった「インターネットウォッチ」や「ZDNet Wire」はとりあえ
ず「未読」に移動するが、本当に読む日が来るのだろうか? さいきん「PBC」
という電子出版のMLに入ったが、ここはものすごく活発だ。たまり始めたので
せっせと読んでいる。デジクリもこのように「未読」にためる人はいるのだろ
うなあ。「編集後記ダケ読んでいます」と朗らかに言われると複雑な気持ちだ。
ラオックス南浦和に行ってビデオボードを見せてくれと言ったら「マックは取
り扱いをやめました」だと。なんで~? その書棚にあった「イフェクツ」は
この号で休刊とか。けっきょく最後までよく理解できない本だったな。(柴田)

・何故か今日は日曜日だと思っていた。仕事をいくつかこなした後の休日。ゆ
ったりと目覚め、のんびりと朝食をとり、昼から溜まっている宿題をこなそう
かと思っていたら、編集長からメール。きょ、今日って土曜日??? すっか
りデジクリ発行を忘れておりました。すみません。/うちの仕事場のステレオ
がとうとう死んだ。後記フリークならご存じの、早く修理に出せよステレオの
ことだ。ラジオは聴けるからいいじゃ~ん、と思っているうちに電源が入らな
くなってしまった。今度こそ修理か。ああ面倒。      (hammer.mule)

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■ 日刊デジクリは投げ銭システム推進準備委員会の趣旨に賛同します ■
http://www.nagesen.gr.jp/  <投げ銭システムをすべてのhomepageに>
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発行   デジタルクリエイターズ
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編集長     柴田忠男 
デスク     濱村和恵 
アソシエーツ  神田敏晶 
        森川眞行 

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